会計のチャラ男は演技です!

りんか

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転校生

2.転校生

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次の日の朝、雪は朝の会議ということで生徒会室にいた
「ねぇゆーくん副会長もう会ってるかな?」
「そうだねぇもうあってんじゃない?気になるのぉ?こうちゃん」
雪は聞いてきた双子庶務の弟である黄葉にそう答えた

「うん!」
「そっかァ」
雪は嫌な予感がずっとしていた。何か変わってしまうようなそんな予感。それに警戒しながら副会長を待った。しばらくすると嬉しそうにした副会長が戻ってきた

「副会長ご機嫌だねぇ~」
「はい!聞いてください!彼、私の笑顔に気づいたんです。それで偽物の笑顔なんてやめろって言ってくれたんです!」
「………………」
副会長が作り笑顔を浮かべていることなんてほとんどの人が知ってるのにな、と思いながら雪はニコニコしながら話を聞いた

「れーくんがそんなに気に入ったなら僕達も気になるねー黄葉」
「そうだね紅葉」
「きに、なる、」
「じゃあ昼休み食堂行って会うか」
「「賛成ー」」
双子はそう言い、七晴はうなづいた

「雪、どうした?」
「え?あぁなんでもないよォ」
考え事とをしていた雪は会長に言われて驚きながら反応した

「雪、手は出さないでくださいね」
「ん~どうだろね~」
そう言いながら雪は不安を覚えていた。その日の授業はあまり、集中出来ず、サボった

「ゆーくんお昼食べいこー!」
「ゴーゴー!」
「わかったよぉ」
調理室でお菓子を作っていた雪に双子は話しかけ、腕を引っ張って食堂の方に行った

「遅いぞ」
「ゆきゆきがお菓子作ってたんだもん」
「また、サボったんですか?まったく」
「だってつまんなったし~」
「おか、し!」
「なっちゃんには後であげるねぇ」
「やっ、た」
喜んでる七晴を横目に雪は食堂の扉を見て不安が募るばかりだった

「なっちゃん」
「ん、?」
「僕を…………いやなんでもないや、ごめんねぇ」
「?」
首を傾げる七晴に笑顔を見せて、僕は食堂の扉に手をかけた

「あ、ゆーくん、耳栓つけた?」
「あ、つけてない」
黄葉に言われて雪はポケットから耳栓を取り出してつけた。他の生徒会メンバーも耳栓を付け始めた

「じゃあ開けるねぇ」
雪はそう言ってドアを開けた
きやぁぁぁぁぁぁぁ
食堂のドアを開けた瞬間歓声が上がり、道が開いた

「あっ!莉央!」
副会長は奥の方の机に走っていった

「!玲桜!」
そこにはボッサボサの髪にグルグルの伊達メガネをつけた人がいた

「マリモ……」
雪は思わず小さくそう呟いた

「ん?マリモだなんて失礼だぞ!!」
「あ~ごめんねぇ」
「友達だから許してやるよ!」
いつと友達になったんだよ、と思いながら雪はいつものように話した

「ダメですよ莉央。この人と話したら」
「なんでそんなこと言うんだ?」
「雪は色んな人とヤッてますから!話したら莉央が穢れます!」
「そうなのか?ダメだぞ好きな人とやらないと!俺が付き合ってやるから!」
「…………そっかーごめんねぇ」
少しだけ表情が曇ったが雪はまた笑顔でそういった

「ねぇりおりお!どっちがどっちでしょうかゲーーム!僕が紅葉で」
「僕が黄葉」
双子は莉央に後ろを向かせるとクルクル回って立った

「「どっちがどっちでしょーか!」」
「左が紅葉で右が黄葉だろ?」
「「せいかーい!」」
「全然違うから簡単だったぞ!」
「へぇーりおりお面白いね気に入ったー」
「僕もー」
「よろしくな!紅葉!黄葉!」
「な、なぁ、せっ、よろ、しくっ」
「七晴だな!よろしく!」
「こと、ば、わかる、のぉ?」
「おぉ!わかるぞ!」
「!、」
七晴の反応で雪は七晴が気に入ったことがわかった

「お前らこんなマリモのどこがいいんだよ」
「マリモって言っちゃ行けないんだぞ!!謝れよ!!」
「ふぅ~ん。俺様にそんな口聞くか、気に入った」
すると会長はマリモに近づきキスをした。その様子に雪はかなりパニックになっていた

バキッと音がして現実に引き戻された雪が見たのは真っ赤な顔の転校生と殴られたらしく頬が赤くなっている会長だった。食堂は泣きわめく人、怒る人、などカオスだった

「風紀委員だ!なんの騒ぎだ!」
風紀委員の声が聞こえ、何か色々話していたが雪は何も頭に入らず、そのまま寮に戻った。この時雪はまだ知らなかった。これから大変なことになるとは
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