4 / 35
転校生
2.転校生
しおりを挟む
次の日の朝、雪は朝の会議ということで生徒会室にいた
「ねぇゆーくん副会長もう会ってるかな?」
「そうだねぇもうあってんじゃない?気になるのぉ?こうちゃん」
雪は聞いてきた双子庶務の弟である黄葉にそう答えた
「うん!」
「そっかァ」
雪は嫌な予感がずっとしていた。何か変わってしまうようなそんな予感。それに警戒しながら副会長を待った。しばらくすると嬉しそうにした副会長が戻ってきた
「副会長ご機嫌だねぇ~」
「はい!聞いてください!彼、私の笑顔に気づいたんです。それで偽物の笑顔なんてやめろって言ってくれたんです!」
「………………」
副会長が作り笑顔を浮かべていることなんてほとんどの人が知ってるのにな、と思いながら雪はニコニコしながら話を聞いた
「れーくんがそんなに気に入ったなら僕達も気になるねー黄葉」
「そうだね紅葉」
「きに、なる、」
「じゃあ昼休み食堂行って会うか」
「「賛成ー」」
双子はそう言い、七晴はうなづいた
「雪、どうした?」
「え?あぁなんでもないよォ」
考え事とをしていた雪は会長に言われて驚きながら反応した
「雪、手は出さないでくださいね」
「ん~どうだろね~」
そう言いながら雪は不安を覚えていた。その日の授業はあまり、集中出来ず、サボった
「ゆーくんお昼食べいこー!」
「ゴーゴー!」
「わかったよぉ」
調理室でお菓子を作っていた雪に双子は話しかけ、腕を引っ張って食堂の方に行った
「遅いぞ」
「ゆきゆきがお菓子作ってたんだもん」
「また、サボったんですか?まったく」
「だってつまんなったし~」
「おか、し!」
「なっちゃんには後であげるねぇ」
「やっ、た」
喜んでる七晴を横目に雪は食堂の扉を見て不安が募るばかりだった
「なっちゃん」
「ん、?」
「僕を…………いやなんでもないや、ごめんねぇ」
「?」
首を傾げる七晴に笑顔を見せて、僕は食堂の扉に手をかけた
「あ、ゆーくん、耳栓つけた?」
「あ、つけてない」
黄葉に言われて雪はポケットから耳栓を取り出してつけた。他の生徒会メンバーも耳栓を付け始めた
「じゃあ開けるねぇ」
雪はそう言ってドアを開けた
きやぁぁぁぁぁぁぁ
食堂のドアを開けた瞬間歓声が上がり、道が開いた
「あっ!莉央!」
副会長は奥の方の机に走っていった
「!玲桜!」
そこにはボッサボサの髪にグルグルの伊達メガネをつけた人がいた
「マリモ……」
雪は思わず小さくそう呟いた
「ん?マリモだなんて失礼だぞ!!」
「あ~ごめんねぇ」
「友達だから許してやるよ!」
いつと友達になったんだよ、と思いながら雪はいつものように話した
「ダメですよ莉央。この人と話したら」
「なんでそんなこと言うんだ?」
「雪は色んな人とヤッてますから!話したら莉央が穢れます!」
「そうなのか?ダメだぞ好きな人とやらないと!俺が付き合ってやるから!」
「…………そっかーごめんねぇ」
少しだけ表情が曇ったが雪はまた笑顔でそういった
「ねぇりおりお!どっちがどっちでしょうかゲーーム!僕が紅葉で」
「僕が黄葉」
双子は莉央に後ろを向かせるとクルクル回って立った
「「どっちがどっちでしょーか!」」
「左が紅葉で右が黄葉だろ?」
「「せいかーい!」」
「全然違うから簡単だったぞ!」
「へぇーりおりお面白いね気に入ったー」
「僕もー」
「よろしくな!紅葉!黄葉!」
「な、なぁ、せっ、よろ、しくっ」
「七晴だな!よろしく!」
「こと、ば、わかる、のぉ?」
「おぉ!わかるぞ!」
「!、」
七晴の反応で雪は七晴が気に入ったことがわかった
「お前らこんなマリモのどこがいいんだよ」
「マリモって言っちゃ行けないんだぞ!!謝れよ!!」
「ふぅ~ん。俺様にそんな口聞くか、気に入った」
すると会長はマリモに近づきキスをした。その様子に雪はかなりパニックになっていた
バキッと音がして現実に引き戻された雪が見たのは真っ赤な顔の転校生と殴られたらしく頬が赤くなっている会長だった。食堂は泣きわめく人、怒る人、などカオスだった
「風紀委員だ!なんの騒ぎだ!」
風紀委員の声が聞こえ、何か色々話していたが雪は何も頭に入らず、そのまま寮に戻った。この時雪はまだ知らなかった。これから大変なことになるとは
「ねぇゆーくん副会長もう会ってるかな?」
「そうだねぇもうあってんじゃない?気になるのぉ?こうちゃん」
雪は聞いてきた双子庶務の弟である黄葉にそう答えた
「うん!」
「そっかァ」
雪は嫌な予感がずっとしていた。何か変わってしまうようなそんな予感。それに警戒しながら副会長を待った。しばらくすると嬉しそうにした副会長が戻ってきた
「副会長ご機嫌だねぇ~」
「はい!聞いてください!彼、私の笑顔に気づいたんです。それで偽物の笑顔なんてやめろって言ってくれたんです!」
「………………」
副会長が作り笑顔を浮かべていることなんてほとんどの人が知ってるのにな、と思いながら雪はニコニコしながら話を聞いた
「れーくんがそんなに気に入ったなら僕達も気になるねー黄葉」
「そうだね紅葉」
「きに、なる、」
「じゃあ昼休み食堂行って会うか」
「「賛成ー」」
双子はそう言い、七晴はうなづいた
「雪、どうした?」
「え?あぁなんでもないよォ」
考え事とをしていた雪は会長に言われて驚きながら反応した
「雪、手は出さないでくださいね」
「ん~どうだろね~」
そう言いながら雪は不安を覚えていた。その日の授業はあまり、集中出来ず、サボった
「ゆーくんお昼食べいこー!」
「ゴーゴー!」
「わかったよぉ」
調理室でお菓子を作っていた雪に双子は話しかけ、腕を引っ張って食堂の方に行った
「遅いぞ」
「ゆきゆきがお菓子作ってたんだもん」
「また、サボったんですか?まったく」
「だってつまんなったし~」
「おか、し!」
「なっちゃんには後であげるねぇ」
「やっ、た」
喜んでる七晴を横目に雪は食堂の扉を見て不安が募るばかりだった
「なっちゃん」
「ん、?」
「僕を…………いやなんでもないや、ごめんねぇ」
「?」
首を傾げる七晴に笑顔を見せて、僕は食堂の扉に手をかけた
「あ、ゆーくん、耳栓つけた?」
「あ、つけてない」
黄葉に言われて雪はポケットから耳栓を取り出してつけた。他の生徒会メンバーも耳栓を付け始めた
「じゃあ開けるねぇ」
雪はそう言ってドアを開けた
きやぁぁぁぁぁぁぁ
食堂のドアを開けた瞬間歓声が上がり、道が開いた
「あっ!莉央!」
副会長は奥の方の机に走っていった
「!玲桜!」
そこにはボッサボサの髪にグルグルの伊達メガネをつけた人がいた
「マリモ……」
雪は思わず小さくそう呟いた
「ん?マリモだなんて失礼だぞ!!」
「あ~ごめんねぇ」
「友達だから許してやるよ!」
いつと友達になったんだよ、と思いながら雪はいつものように話した
「ダメですよ莉央。この人と話したら」
「なんでそんなこと言うんだ?」
「雪は色んな人とヤッてますから!話したら莉央が穢れます!」
「そうなのか?ダメだぞ好きな人とやらないと!俺が付き合ってやるから!」
「…………そっかーごめんねぇ」
少しだけ表情が曇ったが雪はまた笑顔でそういった
「ねぇりおりお!どっちがどっちでしょうかゲーーム!僕が紅葉で」
「僕が黄葉」
双子は莉央に後ろを向かせるとクルクル回って立った
「「どっちがどっちでしょーか!」」
「左が紅葉で右が黄葉だろ?」
「「せいかーい!」」
「全然違うから簡単だったぞ!」
「へぇーりおりお面白いね気に入ったー」
「僕もー」
「よろしくな!紅葉!黄葉!」
「な、なぁ、せっ、よろ、しくっ」
「七晴だな!よろしく!」
「こと、ば、わかる、のぉ?」
「おぉ!わかるぞ!」
「!、」
七晴の反応で雪は七晴が気に入ったことがわかった
「お前らこんなマリモのどこがいいんだよ」
「マリモって言っちゃ行けないんだぞ!!謝れよ!!」
「ふぅ~ん。俺様にそんな口聞くか、気に入った」
すると会長はマリモに近づきキスをした。その様子に雪はかなりパニックになっていた
バキッと音がして現実に引き戻された雪が見たのは真っ赤な顔の転校生と殴られたらしく頬が赤くなっている会長だった。食堂は泣きわめく人、怒る人、などカオスだった
「風紀委員だ!なんの騒ぎだ!」
風紀委員の声が聞こえ、何か色々話していたが雪は何も頭に入らず、そのまま寮に戻った。この時雪はまだ知らなかった。これから大変なことになるとは
58
お気に入りに追加
537
あなたにおすすめの小説

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!

風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる
木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8)
和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。
この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか?
鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。
もうすぐ主人公が転校してくる。
僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。
これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。
片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。

からかわれていると思ってたら本気だった?!
雨宮里玖
BL
御曹司カリスマ冷静沈着クール美形高校生×貧乏で平凡な高校生
《あらすじ》
ヒカルに告白をされ、まさか俺なんかを好きになるはずないだろと疑いながらも付き合うことにした。
ある日、「あいつ間に受けてやんの」「身の程知らずだな」とヒカルが友人と話しているところを聞いてしまい、やっぱりからかわれていただけだったと知り、ショックを受ける弦。騙された怒りをヒカルにぶつけて、ヒカルに別れを告げる——。
葛葉ヒカル(18)高校三年生。財閥次男。完璧。カリスマ。
弦(18)高校三年生。父子家庭。貧乏。
葛葉一真(20)財閥長男。爽やかイケメン。

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる