嫌われ者の長男

りんか

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琴side
やっとにぃが帰ってきた。だけどどこか様子が変。何も言わないし、僕らを見ても反応しない。どうゆうことだろう?
煌「兄さんはとりあえず部屋で寝かせてきたよ」
真「そっか。怪我は?」
煌「鎖がついてたところに痣ができてた。それ以外さ外見じゃあまりよく分からない。でも何かが起きてることは確かだよ」
悠「渡されたやつ見た方がいいんじゃない?」
「そうだね」
僕は同意して渡された封筒を開くとそれは
「日記?」
日記手帳のようなもので1番最初のページには投与1日目とかかれていた
【○月×日  投与1日目
ご飯に混ぜた毒を食べると叫び出し、かなりの痛みが伴っている模様。その顔もかなり美しい】

相変わらず狂ってると思ったがそれも約二ヶ月ほどになると変わってきた
【△月〇日    投与二ヶ月目
いよいよ二ヶ月になった。かなり様子はおかしい。前のように薬を飲んでも叫ぶことはなくなり、たまに苦しそうに体を動かすだけ、ほとんど喋らなくなってしまった。髪も伸びてきて、間から見える目はまるで獣のよう。かなり怖い】



【×月 □日     投与4ヶ月目
母が投与する薬をさらに強くすると言い出しご飯に混ぜるのから注射に変化した。かなりの苦しみだったようで一瞬で気を失った。一週間後目を覚ましたが】

この後から文字が震えて泣いたあとのようなものがあった

【記憶を失った様子。名前、年齢、家族関係、今までの出来事、全てを忘れているようだった。私のことを分からない様子だった。このままでいいのだろうか?このままだと壊れてしまう。私はどうしたらいいんだ?】

【□日  ○日  投与5ヶ月目    かなり深刻な状況になってきた。岬くんはもう言葉すら分からないようだった。耳は聞こえてるみたいだけど……もう見てられない。弟くん達にここに来てもらうことにした。早く来て。岬くんを救って】
そこで日記は終わっていた。にぃを救って多分本音だと思われるその言葉が僕らには強く残った。絶対取り戻すよ。元のにぃを。だって愛してるから
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