嫌われ者の長男

りんか

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僕は喫茶店に入ると熱い紅茶を頼んだ
「何か食べますか?あ、苺のパフェでいいですか?」
蒼「いいわよ。可愛いもの食べるのね」
「甘いもの好きなんですよ」
これで確信材料が増えた
二人分のパフェがきて、蒼葉さんはいちごのパフェを食べだした。少しして煌が父さんを連れてきた
「さぁ本当のことを話してもらいましょうか。蒼葉さん・・・いや、そもそもあなた誰ですか?蒼葉さんじゃないですよね?」
誰であろうと。やっと分かり合えた僕を僕の居場所を奪うやつは誰であろうと許さない・・・・あれ?僕、こんなにみんなの事大切だったの?まぁいいや今はこっちに集中
蒼「誰この人」
「あれ?会ったことありませんでしたっけ?」
蒼「えぇないわ」
「政親と聞いても知りませんか?」
蒼「えぇ」
「そういえば知ってますか?蒼葉さんって苺アレルギーなんですよ。触ると蕁麻疹が出るくらいそれから蒼葉さんは左利きで手首に三角形のホクロがある。そうだよね?父さん」
父「あぁ」
「あ、そうそう。それとね青葉さんってビール履かないんだよ?」
蒼「そ、それは色々変わって」
「まぁそうですねアレルギーが克服できてヒールが履けるようになるのは分かります」
蒼「ホッ」
「でも利き手が変わることとホクロが消えるのは意味分かりませんね。蒼葉さんはどこですか?あなたは誰ですか?それともこう言った方がいいですか?蒼葉さんの従姉妹の若菜さん」
蒼?「!クッふふふあはははあぁーあなんだ。バレてるんじゃん。せっかくそっくりのメイクまでしたのに」
「目的はなんですか?」
若「あんたを私の娘の面倒を見させようと思って。蒼葉からよくできた子だって話は昔聞いてたし」
「あ”?そんなことで僕らを引き離そうとしたのか?」
若「な、何よ。あんたもあんな生活もう嫌気がさしてたでしょ?なら」
「僕がいつそんなこと言った?調子乗ってんじゃねぇぞ。僕は弟達が大切で大好きなんだよ。たとえ嫌われてても好きなんだよ」
そうだ。何を言われても諦めなかった。出ていこうとしなかったのは僕がみんなが大好きだったから愛してたからだ。そっか。なんだ。僕だって変わってたんだ
『愛で人は変わるものよ』
そうだね。僕ももう昔とは違うあんなに弱い存在じゃないよ。今ならちゃんと思いをぶつけられる
「僕から弟達を奪おうとするやつは誰だろうと許しはしない。もし、したら今度こそ殺す」
若「ひっ、父さん、煌行こうか。お代は払っておきます。騙したお詫びです」
僕はお金を払うと他の二人と一緒にお店を出た。言いたいことを言ってちょっとスッキリした気がする。ていうか自分の気持ちがわかったからモヤモヤがなくなって楽になったのかも
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