45 / 84
44
しおりを挟む
政親side
一番最初の妻との出会いは高校生だった。学校の中庭であの人は猫と遊んでた。俺元々は男が好きで同性愛者だった。その時は俺、好きなやつに気持ち悪いって言われて振られてヤケになってた。そんな時に能天気そうだと思って声をかけた
「ねぇ君、どこのクラスの子?可愛いね」
「・・・・・・」
え、無視?
「ね、ねぇ」
「?私の事ですか?」
「え、うん。他に誰がいるの?」
「可愛いなんて私なんかに使う言葉じゃないですよ。もっと可愛い子に使うべきです」
そう言って少女は笑った。その子の名前は沙耶香と言った。沙耶香は俺の話を聞いてそばに居てくれるようになった。沙耶香といると気持ちが楽になってすごい楽しかった。いつの間にか俺は沙耶香が好きになってたんだ。そして高校三年生の時
「沙耶香好きだ。俺と付き合ってくれ!」
「私でいいの?」
「あぁ」
「喜んで政親!」
嬉しかった。愛してた沙耶香をその二年後俺達は結婚そして三年後子供が産まれた。岬と名付けて二人で大切に育てようと決めた。でも悲劇は突然起きたんだ。岬を産んだ後沙耶香はどんどん弱っていって治療のかいなく亡くなった。そのあとの俺は自暴自棄だったと思う。知り合いの女を手当たり次第に抱くようになりそのうち子供が出来た。沙耶香の代わりが欲しかった。温もりがでもやっぱり沙耶香のかわりにならなくて子供の世話も家事も任せて家に帰ることが少なくなった。そんなことしてるうちにみのりは出ていってしまった。それを俺は何度も繰り返し次第に子供の面倒を岬に任せるようになったし、妻にも子供にも手を出すようになった。でも岬は弟達にだけは絶対手を出させなかった。岬の目は沙耶香そっくりだった。沙耶香にそっくりで触れたくてでもやっぱり沙耶香じゃなくて似てるからこそ嫌で遠ざけたくて。10歳を超えた岬はさらに沙耶香に似て育った。もし、沙耶香が生きてたら見分けがつかなかったぐらいに。でもやっぱり辛くて俺は家を出た子供達を捨てて。その後、子供でもいいから沙耶香の面影を感じたくて、岬を月に一度生活費を渡してもらうという名目で家に来てもらうことにした。でも愛おしさを感じると同時にどこにもやれない虚しさを感じていつも岬にぶつかってた。岬に抵抗されたあの日。俺は夢で沙耶香に怒られた気がした。それでこのままじゃダメだと精神科に通うようになった。だけどカウンセリングを受ける度に沙耶香を思い出して俺は耐えきれなくなった。何を思ったか病院で沢山人を殺して自分も死んで自殺しようと思ったんだ。だから俺、小児科の子供を殺そうとした。何故かわからないでも頭がおかしかった。未来のある子供を殺そうとするなんて俺はその中で1人の男の子の腕をさした。そのあとはよく覚えていない。多分ずっと立ち尽くしてた
「政親!」
その声でハッとして俺が前を見ると沙耶香がいた。いや、正確に言うと岬だ。でも俺には沙耶香に見えて謝罪した。許してもらえないとわかっていても謝った。ほかの妻にもそして死のうとしたんだと思う。でも痛みはなくてその代わり岬の声が聞こえて。下を見ると岬が倒れてた腹部にナイフが刺さってる。俺が刺した。俺が....あの人の沙耶香に任された子供を殺そうとした。あぁ俺は何をしてたんだ。なんてことをしたんだ
暗闇の中俺はもがいたもがき続けた。岬がどうなったか知りたかった。俺の大切な息子がどうなったか。誰でもいい教えてくれ!
パチッ
ピピピピピ
規則正しい音がなっているでも目覚まし時計ではない。それよりも高い音。心拍を数える音
バッ
俺は飛び起きた。そこは病院だったそして横には
「み、さき」
点滴をつけられ寝かせられてる俺の愛する人にそっくりな息子の姿があった。
「岬すまない。すまない」
俺は謝った。謝り続けた。頼むから帰ってきてくれ沙耶香頼むまだ連れてかないでくれ
一番最初の妻との出会いは高校生だった。学校の中庭であの人は猫と遊んでた。俺元々は男が好きで同性愛者だった。その時は俺、好きなやつに気持ち悪いって言われて振られてヤケになってた。そんな時に能天気そうだと思って声をかけた
「ねぇ君、どこのクラスの子?可愛いね」
「・・・・・・」
え、無視?
「ね、ねぇ」
「?私の事ですか?」
「え、うん。他に誰がいるの?」
「可愛いなんて私なんかに使う言葉じゃないですよ。もっと可愛い子に使うべきです」
そう言って少女は笑った。その子の名前は沙耶香と言った。沙耶香は俺の話を聞いてそばに居てくれるようになった。沙耶香といると気持ちが楽になってすごい楽しかった。いつの間にか俺は沙耶香が好きになってたんだ。そして高校三年生の時
「沙耶香好きだ。俺と付き合ってくれ!」
「私でいいの?」
「あぁ」
「喜んで政親!」
嬉しかった。愛してた沙耶香をその二年後俺達は結婚そして三年後子供が産まれた。岬と名付けて二人で大切に育てようと決めた。でも悲劇は突然起きたんだ。岬を産んだ後沙耶香はどんどん弱っていって治療のかいなく亡くなった。そのあとの俺は自暴自棄だったと思う。知り合いの女を手当たり次第に抱くようになりそのうち子供が出来た。沙耶香の代わりが欲しかった。温もりがでもやっぱり沙耶香のかわりにならなくて子供の世話も家事も任せて家に帰ることが少なくなった。そんなことしてるうちにみのりは出ていってしまった。それを俺は何度も繰り返し次第に子供の面倒を岬に任せるようになったし、妻にも子供にも手を出すようになった。でも岬は弟達にだけは絶対手を出させなかった。岬の目は沙耶香そっくりだった。沙耶香にそっくりで触れたくてでもやっぱり沙耶香じゃなくて似てるからこそ嫌で遠ざけたくて。10歳を超えた岬はさらに沙耶香に似て育った。もし、沙耶香が生きてたら見分けがつかなかったぐらいに。でもやっぱり辛くて俺は家を出た子供達を捨てて。その後、子供でもいいから沙耶香の面影を感じたくて、岬を月に一度生活費を渡してもらうという名目で家に来てもらうことにした。でも愛おしさを感じると同時にどこにもやれない虚しさを感じていつも岬にぶつかってた。岬に抵抗されたあの日。俺は夢で沙耶香に怒られた気がした。それでこのままじゃダメだと精神科に通うようになった。だけどカウンセリングを受ける度に沙耶香を思い出して俺は耐えきれなくなった。何を思ったか病院で沢山人を殺して自分も死んで自殺しようと思ったんだ。だから俺、小児科の子供を殺そうとした。何故かわからないでも頭がおかしかった。未来のある子供を殺そうとするなんて俺はその中で1人の男の子の腕をさした。そのあとはよく覚えていない。多分ずっと立ち尽くしてた
「政親!」
その声でハッとして俺が前を見ると沙耶香がいた。いや、正確に言うと岬だ。でも俺には沙耶香に見えて謝罪した。許してもらえないとわかっていても謝った。ほかの妻にもそして死のうとしたんだと思う。でも痛みはなくてその代わり岬の声が聞こえて。下を見ると岬が倒れてた腹部にナイフが刺さってる。俺が刺した。俺が....あの人の沙耶香に任された子供を殺そうとした。あぁ俺は何をしてたんだ。なんてことをしたんだ
暗闇の中俺はもがいたもがき続けた。岬がどうなったか知りたかった。俺の大切な息子がどうなったか。誰でもいい教えてくれ!
パチッ
ピピピピピ
規則正しい音がなっているでも目覚まし時計ではない。それよりも高い音。心拍を数える音
バッ
俺は飛び起きた。そこは病院だったそして横には
「み、さき」
点滴をつけられ寝かせられてる俺の愛する人にそっくりな息子の姿があった。
「岬すまない。すまない」
俺は謝った。謝り続けた。頼むから帰ってきてくれ沙耶香頼むまだ連れてかないでくれ
121
お気に入りに追加
1,234
あなたにおすすめの小説

推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ある日、憧れの人である蓮見馨に不意に告白をしてしまい、2人は付き合うことになった。
まるで夢のような時間――しかし、その恋はある出来事をきっかけに儚くも終わりを迎える。
転校を機に、馨のことを全てを忘れようと決意した凪。もう二度と彼と会うことはないはずだった。
ところが、あることがきっかけで馨と再会することになる。
「本当に可愛い。」
「凪、俺以外のやつと話していいんだっけ?」
かつてとはまるで別人のような馨の様子に戸惑う凪。
「お願いだから、僕にもう近づかないで」

愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ギャルゲー主人公に狙われてます
白兪
BL
前世の記憶がある秋人は、ここが前世に遊んでいたギャルゲームの世界だと気づく。
自分の役割は主人公の親友ポジ
ゲームファンの自分には特等席だと大喜びするが、、、

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

【幼馴染DK】至って、普通。
りつ
BL
天才型×平凡くん。「別れよっか、僕達」――才能溢れる幼馴染みに、平凡な自分では釣り合わない。そう思って別れを切り出したのだけれど……?ハッピーバカップルラブコメ短編です。

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。

王子様から逃げられない!
白兪
BL
目を覚ますとBLゲームの主人公になっていた恭弥。この世界が受け入れられず、何とかして元の世界に戻りたいと考えるようになる。ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのでは…?そう思い立つが、思わぬ障壁が立ち塞がる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる