嫌われ者の長男

りんか

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違う。みんなが何かを言い合ってる。でも違う愛されちゃいけない。僕は愛されるべきじゃない
「・・・・めて」
全員「え?」
「やめて!違う僕は愛されちゃいけない。あの人たちを見殺しにした、弟達をちゃんと育てらなかった、僕のせいで怪我させた、ダメなんだ。僕なんかが愛されちゃ、こんなことになるならあのまま嫌われていたかった!愛なんて嫌いだ!母さん達を苦しめた愛なんて大っ嫌いだ!もう、僕はほおって置いてよ。怖いみんなが何考えてるのか分かんないよ怖い」
真「兄ちゃん?」
「え、あれ?僕何言って」
あれ?前がクラクラする。倒れ、る
ドサッ
僕の意識はそこでなくなった

病院
煌side
まさか。兄さんがあんなこと言い出すとは思ってなかった。本人は思わず言ってしまったみたいな感じだから。あれは本音なんだと思う
「天野さん」
「はい」
「中へどうぞ」
俺は中に入った
「あの、兄さんは」
「お兄さんはかなりのストレスを溜めていたようですね。それから愛に対してかなりの拒絶反応があるようですね。おそらく愛を知らないことが原因でしょう。精神科の先生に聞きましたが彼少し前にここに来ていたようです」
「え?」
精神科に?
「その様子だと知らないようですね。その時言っていたそうです。『急にみんなの態度が変わりすぎて怖い。実の弟なのに信じられない。愛されちゃいけない。けど愛して欲しい。誰かに愛されたいと思ってしまう。でも愛は怖い。どうしたらいいのか分からない』とその時も少しパニックになったみたいですね。まずは愛が怖いものだという認識から治さないといけません。そのためには今まで足りなかった愛を補うしかありません。彼はあなたが思っている以上に脆く壊れやすい存在です」
「分かりました」
「一応数日入院してカウンセリングを受けてもらいます。病室は126です」
「はい」
病室
「~~~~~~」
岬「~~~~~~~」
誰かと話してる?
岬「~~~~~愛は怖いです」
「!」
ガラッ
岬「!あ、煌ごめんね倒れちゃったみたいで。すみません今日は」
「いえ、また来るわ」
兄さんの近くに座っていた人は病室から出ていった
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