嫌われ者の長男

りんか

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あれからどのくらい時間がたっただろうか。何度もボールを当てられて僕の体は限界だった。切られた腕の出血量も多くて倒れそうだった
キーンコーンカーンコーン
い1「ゲッ、チャイムじゃねえか」
い2「急いで戻るぞ」
い3「え、こいつは?」
い2「紐だけはずしてほっとけ。どうせ動けないからな」
い4「了解」
スルっ
拘束されていた腕の紐が取られた
い2「急いで教室戻るぞ!」
い4「うん!」
4人は走っていってしまった。僕は痛む体を持ち上げて壁をつたいながら教室に向かった
ガラッ
「あ、おい天野遅刻だぞ!」
「・・・・・すみません」
僕は席に着いた。いじめっ子達かクスクスという声が聞こえる。でももう慣れたどうでもいい
それから数分後
「これでホームルームを終わります」
担任が教室から出ていった
「・・・・・・」
い1「おい、今日の放課後屋上な」
「ごめんなさい。今日は無理です」
い1「あ?なんでだよ」
「用事がありまして」
い1「ならその分の埋め合わせは他でするけどいいな?」
「っ、い」
(ダメだここで逆らったら。煌達に被害が引くかも)
「わかり・・ました」
(仕方ない今日だけは絶対外せないんだ。・・・・そっちも行きたくないんだけどな)
「はぁ....」
その日の放課後。僕はバイトに行ってからとある場所に向かった
ピンポーン
ガチャ
?「ちっ、やっと来たか」
「今月の生活費です」
?「あ”?たったこれだけか?」
「先月より増やしてます。父さん」
父「それでもこれだけかよ。本当に使えねぇな」
「申し訳ありません」
父「謝ってる暇があったら金持ってこい金をよぉ!」
ガンッ
父が投げた灰皿が額に当たって額から血が流れた
「・・・・・・」
(なんで僕がこんな目に・・・・弟達のためみんなのためだから我慢だ長男なんだから。とりあえず家に帰ろ)
僕はその家から出ると自分の家に戻るために歩き出した
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