桜のかえるところ

響 颯

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二話

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「桜染めってね、花びらじゃなくて芽吹く前の枝を使うんだよ」

彼女が見上げているのは満開の桜。
やわらかな風に花吹雪が舞い降りてくる。

「同じ木から採った枝でも、場所や季節や年によって、染まる色が全然違うんだって。
 不思議だよね」

見上げれば枝の向こうには晴れ上がった空。
暖かい陽射しに少し汗ばむくらいの日だった。

「木の枝にも気分や個性があるんだよね。
 人間と一緒」

僕は相槌も打たずにただ聞いている。
彼女は気にせず話し続ける。
いつものことだ。

「この子はどんな子に育つのかな……?」

優しく微笑みながら腕の中で眠る赤ちゃんを見つめる。
僕も寄り添い一緒に見つめた。
生まれたばかりの僕らの娘――『桜』



「パパ?」

娘――『桜』の声に我に返る。

あの日と同じに、今日もよく晴れた暖かい日だ。
歩いていた桜並木は満開で、僕はつい立ち止まっていた。

「ね、桜きれいでしょ?」

明後日は娘の大学の入学式。出席したかったが抜けられない仕事がある。
すると週末で休みの今日、お花見に行こうと娘が言い出した。
連れてこられたのはこれから通う大学。
通用門から入った先に見事な桜並木があった。

「ここで少しピクニックしよ!」

レンガの小道にはベンチがいくつもある。
座るとすぐに、さっきコンビニで買わされたパンとお茶を手渡された。

東京より標高の高いこの辺りでは、4月になっても桜はまだ見頃だ。
花びらが舞い降りるのも、あの日と同じだった。

桜が大好きな彼女が来られたら、どんなに喜んだだろう……。



「これが桜だよー。
 『桜』の名前のお花だよー」

娘が満一歳を迎える春、彼女はいつも以上に何回もお花見に出かけた。
住んでいる東京でも、五分咲きから散るまで何度でも行く。
週末には少し遠出してでも、その時咲いている場所を探して行った。

「きれいだねえ。
 みんなが大好きなお花なんだよー」

お花見の目的は『桜』に桜を見せること。
それは見ていてよくわかった。
でも、幼子を連れての外出はかなり疲れる。
週末はゆっくり休みたいし。
……僕は、正直うんざりしていた。

「ねえ、なんか怖い顔してるよ」

彼女に言われて驚いた。顔に出しているつもりはなかったのに……。

うまい言い訳も思いつかず困っていたら、何故か出てきた言葉は。

「最近、『桜』にしか話しかけない」

自分でも驚いた。何を言い出すんだ。

「え? だっていつも、返事も何もしないのに……」

「ちゃんと聞いてる」

なんでこんな話になってるんだ?
内心は焦っているのに表情が変えられない。
下を向くしかなかった。

今、僕は何を言った?
怖い顔でこんなこと言うってどうなんだ?

チェックのピクニックシートを見つめながら、ぐるぐると同じことを考える。
ふいに彼女が吹き出した。そのまましばらく笑い続ける。

莫迦にされたと思って、むっとして彼女を見たら……。

「うん。ごめんね」

笑いながら答える彼女はとてつもなくうれしそうで、――綺麗だった。



「ここは医学部のキャンパスでね、今年は通わないんだよ」

少し驚いた。それならどうしてここに来たのだろう。

「1年生は駅の北にあるキャンパスで一般教養。
 2年生からこっち」

ベンチに座る娘は桜を見上げている。

「だからお花見に来たかったの。
 ここの桜並木、楽しみにしてたんだ」

娘は桜が大好きで、毎年何度もお花見する。
僕が返事をしなくても、楽しそうに話し続ける。
彼女とよく似ていた。



「今年も桜染めできなかったなあ」

一度しかお花見できなかった春、彼女は残念そうに言った。

娘が満二歳になる前の冬、彼女は何度も風邪をこじらせていた。
そのせいなのか随分やせて、心なしか顔が青白い。

「来年こそはやるからね!
 『桜』の入園グッズ、桜染めで揃えたいから」

笑顔は変わらず元気だったから、僕は心配していなかった。



「今日子宮がん検診受けてきたの。
 超音波検査をしたら、卵巣が腫れてるって」

五月の連休が明けてしばらくした頃の夜だった。

「紹介状もらったから、大学病院で精密検査してくるね。
 それでね……」

話す内容よりも、彼女の表情が珍しく暗いのが気になった。

「まだわからないけど、結果が良くても子供産めなくなりそう。
 ごめんね」

悪くても……の間違いだよな?

二人目も期待していた僕らには、それはひどくショックなことだ。
だから、それ以上に悪い結果があるなんて、全く想像できなかった。

優しく抱き寄せ、背中をなでおろしてなぐさめる。
身体の固さは、彼女から抜けてはいかなかった。



梅雨の初めのやけに肌寒い日、彼女と大学病院に行った。
彼女の厳しい横顔を見て、やはり二人目は無理かもしれないと、覚悟を決めて診察室に入った。
医師に告げられた内容は想像を絶するもので、その後の記憶は今もおぼろげにしか思い出せない。
情けないことに、僕はまともに対応できなかったのだ。

検査結果は卵巣がん。肺に転移していた。

彼女は冷静に何かを医師と話していた。
僕にはそれが信じられなかった。



梅雨本番の激しい雨の日、彼女は、自分の実家に近い隣県の病院に入院した。
『桜』のことも自分のことも、実家に援助を頼んだのだ。

僕はこんな時でも仕事を休めなかった。
『桜』の面倒をみることなどできない。
幸い収入は良かったから、今後の治療費に備えて、今は働くしかない。
僕には頼れる親はいなかった。

治療はまず抗がん剤から始まった。
抗がん剤を使う時期は入院し、退院すると実家で体を休ませる。
僕は週末ごとに通った。

何度も入退院を繰り返すうちに、彼女がやせてやつれていくのがよくわかった。
抗がん剤はがんだけでなく健康な細胞まで傷つける。
副作用の吐き気やだるさは、見ているだけでもつらそうだった。

それでも、『桜』が来たときだけは本当にうれしそうで、優しい笑顔で話を聞いていた。

厳しい夏はさらに彼女を苦しめた。
暑さが少しやわらいだ頃、医師から良い知らせがあった。
抗がん剤の効果で転移先のがんが縮小したので、摘出手術ができるというのだ。
喜んだのも束の間、その手術は残酷な現実を僕らに突きつけた。
がんは、医師の想像以上に広がっていて、もうどうにもできない状態だった。

余命三か月との診断が下り、抗がん剤治療は終了した。
ただ死を待つだけの日々が始まった。

一つ良いことがあった。
つらい抗がん剤治療を止め、痛みを和らげる緩和ケアに変えたことで、食欲が戻り少し体力が回復した。
そのおかげで、車椅子に乗ってはいたが、『桜』の七五三を一緒に祝うことができたのだ。
手術の後ずっとさまようようだった彼女の瞳に、また光が戻ってきた。

彼女は、退院して実家に戻り、在宅医療専門の診療所で緩和ケアを受けることを選んだ。
モルヒネで痛みを抑え、薬は全身状態を整えるために飲んで、自分の身体をいたわった。
住み慣れた実家で『桜』や家族との時間を楽しむうちに、
彼女の体力は目に見えて回復して元気を取り戻し、
余命宣告の日を乗り越え、一緒に正月を祝うことができた。

もちろんがんが治ったわけではなかった。
腹水とがんでお腹が膨れてまるで臨月のようになっていたし、
むくみや痛み、他にも様々な症状に悩まされてはいた。
それでも彼女は弱音を吐かずに、よく笑ってしゃべって楽しそうにすごしていた。
天気が良ければ、必ず『桜』と散歩に出かける。
木の芽や雪の下でも青い雑草など、わずかな春の兆しを一緒に楽しんでいた。



「二人で行きたいところがあるの。連れてってくれる?」

二月中旬のある日、唐突な彼女のお願いで、僕らは実家よりさらに山深いところにある工房を訪ねた。
『桜』は実家に預けたまま二人で、というのは本当に久しぶりだった。

「やっと桜染めができるの! 手伝ってね」

以前から連絡を取っていた工房で、運良く剪定した山桜の枝をたくさんもらえたのだそうだ。

「山桜ってね、花と葉が同時に出てくるでしょ?
 そのエネルギーがぎゅっと詰まった枝だから、きっときれいに染まるよ。
 楽しみ!」

うねる山道で彼女が酔ったりしないよう、しっかり前を見て丁寧に運転した。
でも、桜を見上げているときのように輝いた顔をしているのは、声だけでもわかった。

訪ねた工房はごく普通の民家だった。
作業するのは台所。
元気なおばあさんが一人で対応してくれる。
言われるままに手を動かした。

まずは、一抱えはある山桜の枝を細かく切る。
刈り込みばさみで切るのだが、彼女は力が足りなくて少ししかできなかった。
次はそれを重曹と煮込む。
少しすると桜の香りがただよい始めた。

「茶色い枝を煮込んでいるのに水は赤くなるって不思議で面白いよね」

四十分ほど煮込んだ後、粗熱がとれてから枝をこしとる。
大ぶりのひしゃくで注ぎ落すようにして空気と混ぜ合わせると、水の色はさらに赤くなった。

「綿のものは下処理をしておいたから、すぐに染められますよ」

おばあさんが奥から箱を持ってきた。
中にはたくさん布が入っている。
彼女が前もって送っておいたものだった。
何度も電話で相談して事情を説明し、一日でできるように準備を整えてもらったのだという。

布は、ミョウバン水で煮て絞ってから、先ほどの赤い水で二十分煮込む。
その後、二時間浸けたまま冷まし、水洗いしてから干して乾かす。

彼女には、色むらが出ないよう煮込むときにかき混ぜる作業を任せて、
他は休んでいてもらうことにした。
大鍋に一杯の水は当然重いし、布を濡らして絞るのは、
手洗いの洗濯をするのと同じで想像以上に疲れる。
僕が来てよかったとしみじみ思いながら、精一杯身体を使って働いた。

待ち時間に昼食を食べたり休んだりしながら作業した。
何とか全部を干し終えたときには、もう午後も半ばになっていた。

天気には恵まれて晴れて風のある日だったので、どうにか乾きそうだ。

「お疲れ様。わがままにつきあってくれて、ありがとう」

痛む腰を伸ばしていたら、彼女が隣に並んで立った。
そのまま二人で、干し終えた桜染めを眺める。

「桜色ってね、身につけた女の子を幸せにしてくれるんだって」

目の前を埋め尽くす淡い桜色の布たちは、風をはらんでパタパタと揺れる。
やや傾き始めた陽射しのせいか、暖かい色にちらちらと輝いた。

「『桜』のために、どうしても一緒に染めたかった」

向こうから射す光で、彼女の横顔が縁どられている。

「何とか生き残ろうって思ったんだ。必死だった」

笑っているようにも聞こえた。

「でも無理で、それなら思い出を残してあげようって」

まぶしくて表情はよく見えない。

「でもきっと忘れちゃうよね。
 まだあんなに小さいんだもの」

声が、静かに震え始めた。

「だから桜染めを残してあげたかったの」

光るものがほおを零れ落ちた。

「成長していく姿を見たかった。
 保育園、小学校……成人式や母親になるまで」

一度流れ始めると、涙は止まらなかった。

「何も伝えられない。
 これからきっと色々あるのに、何も助けられない」

どんどん涙声に変わっていく。

「もっと一緒にいたい。
 抱きしめていたい。
 いっぱい愛したい」

堰を切ったように想いがあふれて止まらない。

「生きていたい」

泣き崩れる彼女を、僕はたまらず抱きしめた。
でも何も言えない。
どうしていいのかわからない。
僕自身、喉がふさがって声など出せなかった。

「今までごめんね。
 つらいのは私だけじゃないのに、ずっとわがままばかりで」

かぶりを振る。髪をなでる。

「おかげで全部、自分で望んだとおりにできたよ」

望んだとおりのわけがない。

「ずっと支えてくれて、ありがとう」

それは僕が言うべきことだ。

診断を受けてから今まで、僕は全然頼りなかった。
現実を受け止められず、ただ恐れて否定した。
何もできないのに、実家を頼った彼女をどこかで恨んだ。

僕はただ黙っていただけだ。
彼女が頑張るのをただ見ていただけ。
それなのに……。

「ねえ、もう一つだけお願いがあるの。
 今夜は二人きりですごしたい」

その夜近くのペンションで、僕らは久しぶりに素肌を合わせて眠った。
彼女の涙はこぼれ続けて止まらなかった。
僕はやっぱり何も言葉にはできなかった。
せめてぬくもりが伝わるように、優しく大事に抱きしめあって、夜を過ごした。



「これお願いね」

二週間後の週末、彼女から大きな箱を渡された。
中にはプレゼントの包みが山のように入っている。
一番上の包みには『3さいのさくらへ ママより』と書かれていた。

「二十歳の分まで作れたよ。
 中に手紙も入ってるの」

どんな想いで書いたのだろう。
今の彼女はいつも通りの笑顔で、泣きそうな気配は微塵もなかった。

「そんな顔しないで。
 本当に満足してるんだよ、私」

確かにすっきりと晴れやかな表情だと思う。
それが僕には不思議でならなかった。

僕はあの後、本当に別れが近づいているのだと改めて実感して、
たまらない気持ちで過ごしていた。
別れが怖いだけではない。
何もできず何も伝えられないままで別れることになるかと思うと、
情けなさで涙が出そうだった。

「お願いがあるの」

彼女は優しく微笑んで僕を見ている。

「私がいなくなっても、今のままでいてね」

意味がよくわからなかった。

「何も話さなくていいの。
 ただ『桜』のことを見つめていて、時々抱きしめてあげて」

驚いた。
それだけならできるけれど……。

「私はそれでとても幸せだったから。
 『桜』にもそうしてあげてね」

救われた、と思った。
彼女はたった一言で、僕の中の後悔と自己嫌悪をきれいに吹き飛ばしてくれた。

違う意味で涙が出そうだ。

本当にそれだけでいいのなら、必ずそうする。
今のままでいる。

そんな想いで、目を見て深くうなずいた。



『桜』が満三歳になる春まで、彼女は持ちこたえることができた。

実家の庭には立派な山桜があって、なんとかお花見することもできた。

『桜』にプレゼントを自分で手渡し、手紙も自分で読み聞かせる。

「ママはこれからお星さまになるけど、毎年プレゼントをおくるからね」

幼子に自分で説明できて満足したのだろうか……。

その数日後に容態は急変し、――彼女は帰らぬ人となった。



「パパ?
 またママのこと、思い出してる?」

『桜』に言われて驚いた。
なんでそんなことがわかるのだろう?

『桜』にはいつも、簡単に気持ちを言い当てられる。
正直舌を巻いていた。

「だってパパ、わっかりやすいんだもん!」

声を立てて笑いながら自慢気に言う。
それこそ返す言葉など見つからない。

あの後『桜』は、中学一杯まで彼女の実家で育ててもらった。
僕は、彼女が治療を始めてからずっと、毎週末は実家に通い続けた。
高校の三年間、『桜』は進んで僕と暮らしてくれたが、この春には実家に戻った。
大学は実家に近いのだ。

また週末ごとの実家通いが始まる。
でも、今となっては自分の実家のような気がしているから不思議だ。

「パパ、気がついてる?」

『桜』が視線を送った自分の胸元には、桜染めのストール。

「今年のか……。手紙は?」

「どんな進路を選んだのかな? ってあったよ。
 私が医師になるって伝えたら、なんて言うかなあ?」

よく、ここまで育ってくれた。
母に先立たれ父に週末しか会えなくても、生き生きとまっすぐに育ってくれた。
実家のみんなにも『桜』自身にも、今は感謝しかない。

「うちの桜がもうすぐ咲くね!」

枝を見上げながら言う、うれしそうな彼女の笑顔が見えた気がした。

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