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暑いから海へゆく 5月大型連休②
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「あっついなぁ……それにしても魔王様に狙われてるって言うのに、海水浴とは呑気なやつだな」
僕は、カツアゲされそうになったあの日からも変わらず気になる黒髪の女を見張っている。
「風になびくあの後ろ姿……やっぱりどこかで……」
海水浴客に紛れ込み、ただいま絶賛、マーメイドのお姉さんが営む海の家の中からマーメイド特製かき氷、マーメイド特製麦茶をいただきながら海の中でマーメイドと鼻血を流しながらたわむれる黒髪の女を見張る。
「お兄さん!気前いいからサービスしてあげる!どう?」
マーメイドのお姉さんがカウンターの机越しに大胆な水着姿で迫ってくる。
「今なら、白金貨一枚(日本円で百万円)で私と写真が撮れるよ!」
その豊満な胸を強調するように両腕で寄せて、赤い顔で照れながら聞いてくる。
「フフン!この僕がそんなもの……白金貨一枚ですね!お願いしまぁぁす!」
カウンター席に白金貨を叩きつけてやった。滅多に流通しない幻の白金貨!
「ええ!本当に持ってた!……もう少しカモっちゃいましょう?」
「そうね……」
何やらお姉さん達がひそひそ声で話している。
フフン!さては僕の気前の良さに惚れたな?いいんだよ?僕なら困らないから受け取りたまえ!なぜなら、僕は金持ちだからね!
「ねぇねぇ?まだ白金貨は持ってるのぉ?」
「フフン!当たり前じゃないか!……
ほら!」
お姉さん達に財布の中身を見せつけてあげた。
「本当だ!ねぇねぇ?今ならお店の子達全員と写真撮影できるけどどうする?」
「フフン!……いくらですか?」
「白金貨20枚よ」
うっ……財布の中身の全財産……
僕は財布とお姉さん達を見る。
期待に満ちた目をしていた。
そんな目を向けられたら……
「フフン!それくらい余裕さ!お支払いします!」
期待に応えたくなるじゃないかぁ!
震える手でお姉さんにお金を渡した。
それはそう……だって今月の僕の生活費全額!どうしよう!家の借金払えない!
「毎度ありがとうございまーす」
お金を受け取るとなぜかテンションが一気に元に戻り、真顔のみんなと写真撮影をした。
「フフン!……やってしまった……
今月、どう生活してこう」
ヒュゥゥ……と僕の頬を風が撫でていった。
ステフが風に吹かれて絶望している頃……
「そして、胸はこうやって揉むとリンパの詰まりが取れるよ?」
私は人魚のお姉様達のお胸様を揉んでお悩み解決のレクチャーをしていた。
「うわー!本当!あんなに重かった肩が楽になった!」
エマよりも大きな胸、大胆なビキニ、きれいなエメラルドグリーンの長髪、整ったスタイルにお顔……
全てが完璧なお姉様!たまに腰掛けている岩場の下からきれいなルビー色の尻尾が見え隠れする。
セクシィィィ!
「こうすれば水中で腕を動かす時も肩の痛みを心配せずに済むよ」
「ありがとう!クミちゃん!」
エリーゼさんは長年の苦しみから解放された喜びから私の頭の後ろに両手を回して抱きしめる。
生牡蠣のように「ぷるん」としてツルツルしたお胸様に顔が埋もれる。
「ああ!私の生涯に一片の……悔いはある!お姉さん達のおかげで良いアイディアが浮かんだよ!ありがとう!」
ぐふふふ……とエリーゼさんの胸の中で埋もれながら笑う。
「やーだ!ちょっと変態みたいな笑い方して!でも、クミちゃん面白ーい!」
えい♡とさらにお胸様に埋もれさせてくれる。
ぐふふふ!と変態的な笑みを浮かべる私と、うふふふ!と楽しげな笑みを浮かべるエリーゼさん。
そんな抱き合う私たちを大きな波が飲み込む。
誰だぁ!私の幸福のひとときをぶっ壊してくれたのは!
波に流されないようにエリーゼさんを抱きしめて耐える。
「グハハハ!我は魔王軍四天王が1人!クラーケンだ!魔王様のペットをしている!」
海の中から家一軒よりも大きなイカが姿を現した。
僕は、カツアゲされそうになったあの日からも変わらず気になる黒髪の女を見張っている。
「風になびくあの後ろ姿……やっぱりどこかで……」
海水浴客に紛れ込み、ただいま絶賛、マーメイドのお姉さんが営む海の家の中からマーメイド特製かき氷、マーメイド特製麦茶をいただきながら海の中でマーメイドと鼻血を流しながらたわむれる黒髪の女を見張る。
「お兄さん!気前いいからサービスしてあげる!どう?」
マーメイドのお姉さんがカウンターの机越しに大胆な水着姿で迫ってくる。
「今なら、白金貨一枚(日本円で百万円)で私と写真が撮れるよ!」
その豊満な胸を強調するように両腕で寄せて、赤い顔で照れながら聞いてくる。
「フフン!この僕がそんなもの……白金貨一枚ですね!お願いしまぁぁす!」
カウンター席に白金貨を叩きつけてやった。滅多に流通しない幻の白金貨!
「ええ!本当に持ってた!……もう少しカモっちゃいましょう?」
「そうね……」
何やらお姉さん達がひそひそ声で話している。
フフン!さては僕の気前の良さに惚れたな?いいんだよ?僕なら困らないから受け取りたまえ!なぜなら、僕は金持ちだからね!
「ねぇねぇ?まだ白金貨は持ってるのぉ?」
「フフン!当たり前じゃないか!……
ほら!」
お姉さん達に財布の中身を見せつけてあげた。
「本当だ!ねぇねぇ?今ならお店の子達全員と写真撮影できるけどどうする?」
「フフン!……いくらですか?」
「白金貨20枚よ」
うっ……財布の中身の全財産……
僕は財布とお姉さん達を見る。
期待に満ちた目をしていた。
そんな目を向けられたら……
「フフン!それくらい余裕さ!お支払いします!」
期待に応えたくなるじゃないかぁ!
震える手でお姉さんにお金を渡した。
それはそう……だって今月の僕の生活費全額!どうしよう!家の借金払えない!
「毎度ありがとうございまーす」
お金を受け取るとなぜかテンションが一気に元に戻り、真顔のみんなと写真撮影をした。
「フフン!……やってしまった……
今月、どう生活してこう」
ヒュゥゥ……と僕の頬を風が撫でていった。
ステフが風に吹かれて絶望している頃……
「そして、胸はこうやって揉むとリンパの詰まりが取れるよ?」
私は人魚のお姉様達のお胸様を揉んでお悩み解決のレクチャーをしていた。
「うわー!本当!あんなに重かった肩が楽になった!」
エマよりも大きな胸、大胆なビキニ、きれいなエメラルドグリーンの長髪、整ったスタイルにお顔……
全てが完璧なお姉様!たまに腰掛けている岩場の下からきれいなルビー色の尻尾が見え隠れする。
セクシィィィ!
「こうすれば水中で腕を動かす時も肩の痛みを心配せずに済むよ」
「ありがとう!クミちゃん!」
エリーゼさんは長年の苦しみから解放された喜びから私の頭の後ろに両手を回して抱きしめる。
生牡蠣のように「ぷるん」としてツルツルしたお胸様に顔が埋もれる。
「ああ!私の生涯に一片の……悔いはある!お姉さん達のおかげで良いアイディアが浮かんだよ!ありがとう!」
ぐふふふ……とエリーゼさんの胸の中で埋もれながら笑う。
「やーだ!ちょっと変態みたいな笑い方して!でも、クミちゃん面白ーい!」
えい♡とさらにお胸様に埋もれさせてくれる。
ぐふふふ!と変態的な笑みを浮かべる私と、うふふふ!と楽しげな笑みを浮かべるエリーゼさん。
そんな抱き合う私たちを大きな波が飲み込む。
誰だぁ!私の幸福のひとときをぶっ壊してくれたのは!
波に流されないようにエリーゼさんを抱きしめて耐える。
「グハハハ!我は魔王軍四天王が1人!クラーケンだ!魔王様のペットをしている!」
海の中から家一軒よりも大きなイカが姿を現した。
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