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金の亡者式!恋愛強化プログラム!目指せ!恋愛力53万!①
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「あ、あの!理事長先生とヨハネス先生の噂を聞いたのですが、本当でしょうか!」
秘密のアルバイトに採用されて、3日経った日の放課後、帰ろうとする私に「マイク・マーク」が話しかけてきた。
「テメェ!姉さんに向かって!最優先にまずする事があんだろが!……どうぞ!」
私は頼んでいないが
「あなたの一番の舎弟になりたいっす!」
と、しつこくお願いされ、その度に周りからも注目を集めるしで結局、舎弟になる事を許した。
そんな長男は以前はだるんだるんだったが、今は私のしごきによって引き締まり、筋肉の配置図が見えるようになってきているマイクと共に……
「私は男の胸に興味はないと言っているだろうが!」
鋼鉄の胸板と余った皮でほんのり柔らかい胸を私に向かって触ってくださいと突き出して近づいてくる。
やめろ!頬を染めるな!流し目をするな!
ゾッとして鳥肌が止まらない。
「風の導き(ウィンドブロード)」
2人の体を風によって方向転換させて窓に向かって歩かせて、そのまま張り付けたままにする。
長男は良い舎弟になろうとするのはいいが、なんか余計な事をするので貼り付けたままにしとこう。
マイクもノリ良さそうにやってたから念の為……
「それで?話って何?」
と、窓に張り付いたままのマイクの背中に話しかける。
「はい!噂を耳にしてお願いにきたんです!」
貼り付けになっているが問題なく喋るマイク。
「で?」
言葉短く返す。
クミは「回りくどい事が大嫌い!」だと言う噂も同時に耳にしているマイクは
「単刀直入にいいます!僕の代わりに僕が好意を寄せる人に僕の思いを伝えて欲しいんです!」
覚悟を決めた目でクミに頼み込むマイク。
窓に張り付いたままだけど……締まらねえ
様子から言って、また胸を突き出してくることもないだろうと思い魔法を解除し、マイク達を自由にする。
「あ!お前は帰ってーーーー強制テレポート」
自由になった瞬間に私の元へと歩き出した長男を学園の玄関へと飛ばす。
「これでよし。それなんだけど…ユリ!」
私の帰り支度が終わるのをエマと話して待っていたユリを呼ぶ。
「どうかした?」
「恋愛クエスト発生!金の亡者恋愛担当冒険者ユリ様!至急!窓口ごと駆けつけてくださーい」
「ラジャ!」
やる気に満ちた顔で駆けつけてくれるユリ。
懐からメガネを取り出す。
髪を後ろでまとめ上げ、メガネをかける。
やっぱり普段からそうしてればいいのに、ご馳走様です!ナイスセクシィ
「私が担当のユリです。それでどんなお悩みですか?」
「代わりに告白して欲しいんだって」
「お金ならいくらでも払うから!お願いしたいんです!」
マイクは金貨が大量に入った袋を取り出す。
「率直に申し上げますと……わたしくどもが行いますのはあくまでもサポートだけとなります。それにいきなり告白しても撃沈あるのみ……少しずつ気があることを知らせて、相手にも心の準備をさせる時間が必要です」
おそらく噂が出回ると同じ者が1人や2人は出てくるだろうと思って金の亡者メンバーでヨハネスの時の件を踏まえて話し合った。
その結果、告白は本人がやるべきとなった。
そして校内女子100人からアンケートを取った結果、どんなに勝気な女子でもやっぱり少しは男に頼もしくあってほしいと言う意見だった。なので、告白の代行はしない。
「それなら大丈夫!相手は昔からの顔馴染みで友達なんだ!仲だっていい!……
でも、怖くて告白ができないんだ!頼むよ!お金はいくらでも払うから!代わりに想いを伝えてほしいんだ!」
さらに懐から財布を取り出してくる。
「まずはその根性を捻って捻って引きちぎって切除するプログラムを実行しましょう!」
金の亡者考案!「恋のキューピッドプログラム」の発動……
「あ!成功報酬は応相談ですが、相談料はお支払い頂きますからね」
秘密のアルバイトに採用されて、3日経った日の放課後、帰ろうとする私に「マイク・マーク」が話しかけてきた。
「テメェ!姉さんに向かって!最優先にまずする事があんだろが!……どうぞ!」
私は頼んでいないが
「あなたの一番の舎弟になりたいっす!」
と、しつこくお願いされ、その度に周りからも注目を集めるしで結局、舎弟になる事を許した。
そんな長男は以前はだるんだるんだったが、今は私のしごきによって引き締まり、筋肉の配置図が見えるようになってきているマイクと共に……
「私は男の胸に興味はないと言っているだろうが!」
鋼鉄の胸板と余った皮でほんのり柔らかい胸を私に向かって触ってくださいと突き出して近づいてくる。
やめろ!頬を染めるな!流し目をするな!
ゾッとして鳥肌が止まらない。
「風の導き(ウィンドブロード)」
2人の体を風によって方向転換させて窓に向かって歩かせて、そのまま張り付けたままにする。
長男は良い舎弟になろうとするのはいいが、なんか余計な事をするので貼り付けたままにしとこう。
マイクもノリ良さそうにやってたから念の為……
「それで?話って何?」
と、窓に張り付いたままのマイクの背中に話しかける。
「はい!噂を耳にしてお願いにきたんです!」
貼り付けになっているが問題なく喋るマイク。
「で?」
言葉短く返す。
クミは「回りくどい事が大嫌い!」だと言う噂も同時に耳にしているマイクは
「単刀直入にいいます!僕の代わりに僕が好意を寄せる人に僕の思いを伝えて欲しいんです!」
覚悟を決めた目でクミに頼み込むマイク。
窓に張り付いたままだけど……締まらねえ
様子から言って、また胸を突き出してくることもないだろうと思い魔法を解除し、マイク達を自由にする。
「あ!お前は帰ってーーーー強制テレポート」
自由になった瞬間に私の元へと歩き出した長男を学園の玄関へと飛ばす。
「これでよし。それなんだけど…ユリ!」
私の帰り支度が終わるのをエマと話して待っていたユリを呼ぶ。
「どうかした?」
「恋愛クエスト発生!金の亡者恋愛担当冒険者ユリ様!至急!窓口ごと駆けつけてくださーい」
「ラジャ!」
やる気に満ちた顔で駆けつけてくれるユリ。
懐からメガネを取り出す。
髪を後ろでまとめ上げ、メガネをかける。
やっぱり普段からそうしてればいいのに、ご馳走様です!ナイスセクシィ
「私が担当のユリです。それでどんなお悩みですか?」
「代わりに告白して欲しいんだって」
「お金ならいくらでも払うから!お願いしたいんです!」
マイクは金貨が大量に入った袋を取り出す。
「率直に申し上げますと……わたしくどもが行いますのはあくまでもサポートだけとなります。それにいきなり告白しても撃沈あるのみ……少しずつ気があることを知らせて、相手にも心の準備をさせる時間が必要です」
おそらく噂が出回ると同じ者が1人や2人は出てくるだろうと思って金の亡者メンバーでヨハネスの時の件を踏まえて話し合った。
その結果、告白は本人がやるべきとなった。
そして校内女子100人からアンケートを取った結果、どんなに勝気な女子でもやっぱり少しは男に頼もしくあってほしいと言う意見だった。なので、告白の代行はしない。
「それなら大丈夫!相手は昔からの顔馴染みで友達なんだ!仲だっていい!……
でも、怖くて告白ができないんだ!頼むよ!お金はいくらでも払うから!代わりに想いを伝えてほしいんだ!」
さらに懐から財布を取り出してくる。
「まずはその根性を捻って捻って引きちぎって切除するプログラムを実行しましょう!」
金の亡者考案!「恋のキューピッドプログラム」の発動……
「あ!成功報酬は応相談ですが、相談料はお支払い頂きますからね」
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