上 下
17 / 48
懐かしい諸々

刑事ドラマ

しおりを挟む
ここ十年くらいで見ていた刑事物って「相棒」と「遺留捜査」くらいですかね。

 「相棒」はミッチーが相棒をしていた時期がメインだったのですけどね。ミッチーの独特の雰囲気に転びました。ただ勧められたのもあって過去作も見ましたけど、だんだんと転落死が多いなぁ~時代的に仕方ないのかなぁ推理ものだけど本格ミステリじゃないし(って思ってたんですよ)、それほど殺しにバラエティをもたせられないかなとか思ったらミッチーじゃなくなったら興味が半減しましてね。冠さん? の途中でリタイアしてしまいました。全編通して伊丹刑事は好きだったんですけどね。あのツンツン嫌みなキャラなのに正義感はあるってところが可愛かったのよ。



 「遺留捜査」は動画でほぼ一気見しました。去年のSPだったかは別料金だったのでまだですが。いやあれ主人公と検死官? 検察官? の彼がねなんかもう実は両想いの恋人に見えて仕方なくって困ったのよ。狙ってるでしょうってやりとりありますよね、あれって。まぁ、面白かったですね。



 色々刑事物って見てきていますが、一番好きなのが「特捜最前線」なんです。

 お若い方はご存じないかな。1977年から十年くらい毎週放映されていた一時間ものの刑事ドラマ。スペシャルも何話かありまして、当時としては夢のヨーロッパロケとかハワイとか沖縄とか。ほかにもあったかもしれないけど再放送じゃスペシャルは流されなかったから知らない。前後編で流されたのもあるけどね。ヨーロッパロケがそれだったかも。五輪真弓さんの「恋人よ」がBGMで効いてました。あとね、中島みゆきさんのCD聴くきっかけがこの中の1話。「この空を飛びたい」この歌が好きでね。これね、東映からセレクションで4話収録DVDが全42巻発売されていまして、時間かけて全巻購入しましたね。高かった。でも、悔いはない! 

 話は犯人逮捕で潔すぎるエンディング。その後が気になってもご自由にご想像を。時代柄学生運動か崩れとか中国残留孤児と弱腰外交(今もか)とか懐かしいものがごろごろと。やりきれない話も普通にある。重いし辛いし救われない。でも面白い。破産して一家心中しようと彷徨う家族を探して必死で止めようとするエピソードなんかもある。ホッとするのもあるけど、美談が実は~なんていうのもあって家族が救われないとか。残された子供が~とか、犬が麻薬中毒にされてかわいそうすぎる話とか。



 俳優さんも豪華でねぇ。お亡くなりになられている方が9割近くですが。

 子どもの頃はこの人怖い~って役柄で思っていた本郷功次郎さん。大人になってみるとカッコいいって思ってしまった。ほんとカッコいいんですよ。拳銃を構えるところとか。当時の刑事ドラマはふっつうに暴力で落として~ってあるんですよ。今じゃ無理だけど。覚えている(セレクションに収録されてなかったのですけどね)シーン。やくざの三下を引っ張ってきた本郷さん演じる橘警部が地下のボイラー室かどっかの熱いパイプに手錠で繋いで水を与えない。これね、三下の熱演もあって取り調べが苛烈で怖いと思ったのよね。

 何となくその手の向きに人気がありそうな、誠直也さん演じる吉野刑事。熱血漢で少しコミカルパートを担ってる人。「ゴレンジャー」のレッドしてた人なんですけどね。台詞で覚えてるのが「ほどけかけたふんどしみたいにヒラヒラついてきやがって」。新しく特捜部に入ってきた桜木健一さん演じる滝さんに言った台詞だ。右も左もわからない人にきっついなぁって思ったんですけどね。

 子どもの頃ハンサムと思っていた夏夕介さん演じる叶警部補。エリート意識の強い元孤児。この人が風船爆弾自動車に詰めて殉職って思いこんでいましたら荒木しげるさん演じる津上さんでしたね。この人も妹とふたり暮らしの苦労人。殉職したあとにも1話話があるので人気だったんだなぁっておもったね。爽やか好青年。

 大滝秀治さんは船村刑事。人情派の落とし上手なんだけど、なんか、自分勝手~って印象が強かった。刑事のこだわりなんだろうけどなんか、ね。滝刑事に当たりがきつい気もしたなぁ。

 藤岡弘さんの桜井さん。エリート一家の落ちこぼれ設定。女の頬も容赦なく張ります。ヘリの操縦もお任せ。「仮面ライダー」なだけにカッコいいのは当たり前。女性人質にとられると監禁されたりしちゃうフェミニストだったりする。個人的にこのチーム一のフェミニストは彼だと思っている。

 神代警視正な二谷英明さん。何というか家族縁の薄いキャラ。チームリーダーなだけにカッコ良く渋く決めます。

 紅一点のお留守番役、高杉婦警。結局のところ彼女絡みのオカルトチックな話を見たくてDVDを買い始めたんですけどね。収録されていてよかったわ。何ですかね、特捜班の皆が出張中独りお留守番のお盆休み。特捜班の入ってる民間ビルは当然盆休みで人影まばら。そこで見た誰かの逢い引き。実は逢い引きじゃなくて~誘拐事件がらみ。それはしらない高杉さん。でも主犯に目撃されたから口封じっていうのを仲間がそれは~って止めて狂人に仕立てられそうになって~ってなはなし。これ好きでね。

 他にもたくさん往年の名優さんが出ますが、長くなるな、これ。

しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

昨日19万円失った話(実話)

アガサ棚
エッセイ・ノンフィクション
19万円を失った様とその後の奇行を記した物

#彼女を探して・・・

杉 孝子
ホラー
 佳苗はある日、SNSで不気味なハッシュタグ『#彼女を探して』という投稿を偶然見かける。それは、特定の人物を探していると思われたが、少し不気味な雰囲気を醸し出していた。日が経つにつれて、そのタグの投稿が急増しSNS上では都市伝説の話も出始めていた。

「繊細さんの日々のこと」

黒子猫
エッセイ・ノンフィクション
「繊細さん」の私が、日常で感じたことなどを綴ります。 ちなみに私は内向型HSPです✨

【画像あり】八重山諸島の犬猫の話

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
八重山の島々の動物たちの話。 主に石垣島での出来事を書いています。 各話読み切りです。 2020年に、人生初のミルクボランティアをしました。 扉画像は、筆者が育て上げた乳飲み子です。 石垣島には、年間100頭前後の猫が棄てられ続ける緑地公園がある。 八重山保健所には、首輪がついているのに飼い主が名乗り出ない犬たちが収容される。 筆者が関わった保護猫や地域猫、保健所の犬猫のエピソードを綴ります。 ※第7回ほっこり・じんわり大賞にエントリーしました。

創作紆余曲折

染西 乱
エッセイ・ノンフィクション
いわゆるエッセイという名の日記

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...