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帝国編
第5話 神槍
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ーーープロヴァンスーーー
プロヴァンスはキャメロット王国領の大きな街だ。レンガで造られた建物や、一面に咲き渡る綺麗なラベンダーが有名である。
「綺麗な街ですね。」
「だろ?この街のラベンダーはより一層美しく咲くんだ。」
そして一行は街に入ってからずっと見えている大きな城に向かう。
城のふもとまで来ると、遠くから見ていたのより倍くらい大きい城に驚いた。
入口に立っていた兵士がこちらに気付く。
「アーサー様、お入りください。中で公爵様がお待ちです。」
中は赤色の絨毯が真っ直ぐ敷かれていて、まるで城の中にもラベンダー畑があるようだった。
応接間に入り、しばらく待っていた時。カチャと扉が開く。入ってきたのは赤と黒のガラガラとした鎧を着た赤髪の男であった。
「アーサー様!久しぶりだな。」
そう言って愉快にこちらに寄ってくる。
「パロミデス、元気にしてたか?」
そしてパロミデスは豪快に席に座る。
「マーリンもいるじゃねえか!元気そうだな。」
「ええ、なんとかね。」
挨拶を終えたパロミデスは興奮気味に話を始めた。
「なあ聞いてくれよ!さっき街を歩いてたら数年ぶりにドラゴニュートがいたんだよ!」
それを聞いたアーサーはハッとした。
「そのドラゴニュートは女か?」
「ん?ああ。3人組の嬢ちゃんらだったよ。いやぁ、3人ともべっぴんさんだったなぁ。」
「そいつらをどこで見た!?」
「どうしたよ急に。あ、もしかしてアーサー様、ドラゴニュートがタイプだったのかー?笑」
「いいから言え!」
「んだよもう、嬢ちゃんらは魚市場の西側で見かけたよ。」
それを聞いたアーサーはみんなと目を合わせ頷いた。パロミデスは急いで部屋を出ていくみんなに困惑していた。ようやく自分も部屋から出た時には、既に皆の姿はなかった。
奴らを目撃した場所で捜索を開始する。
「いいか、もし戦いになったら市民の安全を優先しろ。」
「わかりました!」
「俺はこっちのほうを探す。お前達はそっちを頼む。」
その後分かれたアーサーは、1人で探して街を歩いていると黒髪のドラゴニュートを見つけた。だが後ろからではまだ判別できない。ゆっくりと進み、女の肩に触れようとする。
「嬢ちゃん、ちょっといいか…」
肩に触れた瞬間、アーサーの手を女が力強く掴むと、その腕を捻り上げた。
そしてその女の顔はまさに、家を襲った時のドラゴニュートの女だった。
アーサーは急いで奴に前蹴りをして距離を取ると、腰の剣を抜き取る。相手も同じく剣を手にする。
「クレアー、魔王様がうちらを呼んでるらしいっすよーって…」
そこへ運悪く他の2人が来てしまった。そして2人はアーサーを見ると状況を理解し、武器を手にした。
「いやー、運がいいのか悪いのか。とにかくここで殺しておいた方がいいっすね。」
(あの女、魔王って言ってたな。やっぱり奴はまだ生きてやがるのか。)
「武器だ!武器を持ってるぞ!」
武器を目にした市民達が次々とパニックになって逃げていく。
「これで3対1でも少しは戦いやすくなったか。」
「さすがにこれで負けたら、うちら切腹案件っすよー。」
先に攻撃を仕掛けたのはアーサーだった。素早い踏み込みと共に剣を細かく振る。大きく振ってしまうと対人数戦で不利になるからだ。相手は3人。囲まれているが、アーサーの素早く小回りの利いた剣さばきのせいで、奴らはなかなか近づけずにいる。
「やっぱりあんたただもんじゃないっすよねー。」
しかし相手は相当の猛者。表情を一切変えることなく余裕のままだ。
激しく剣と剣がぶつかり合う。時間が経てば経つほどアーサーの疲れは増していき、振りが甘くなっていく。これまで持ちこたえていたアーサーだったが、ついに懐に入られてしまう。
「もうバテたの?人間。」
マリアンヌの恐ろしいほど強力な一振。その振り下ろした大剣は地面を意図も容易く粉々にした。なんとか避けたアーサーだったが、避けた先にはクレアが待ち構えていた。
「次は私だ!」
クレアの素早い戦斧を避けることは出来ないアーサーは、それを間一髪剣で受け止める。だが、それからすぐに横からセレーナの力強い蹴りが飛んでくる。
ドゴ!と鈍い音がなると同時にアーサーは遠くまで蹴り飛ばされる。屋台を次々と破壊していき、やがて住宅の壁にまで飛ばされ、そのまま家に突っ込んでしまった。壁は粉々に崩れ落ち、砂埃が舞う。
「さーて、さささっ!と終わらせるっすよー。」
3人がアーサーの方に歩いていった時だった。
「お前らかー!俺の街を荒らしてんのはー!」
元気いっぱいのわんぱくな少年のような声が聞こえ、その声のほうを3人が向くと、ごつい鎧を着た赤髪の男が音速かと思うほどの速さでこちらに向かってきていた。
「あちゃー、いつもこれなんすよねー。」
パロミデスは大きな槍を手に持つと勢いよくジャンプした。そのままセレーナに向けて槍を振り下ろす。
カキーンと音がなり、刃と刃がジリジリと音を鳴らす。
セレーナは最初余裕の笑みを浮かべていたが、やがてそんなことをしてる暇が無いほど、パロミデスの馬鹿力を体で感じてきた。
「一旦まずいっすー!」
そう言ってセレーナはバックステップを踏み、パロミデスから距離をとる。
「強い奴が来ちゃったっすから、お前たちは早く逃げた方がいいっすよ!」
そう2人に言うと、セレーナは背中に生えている赤い翼を広げる。
それを見た2人は急いで撤退の準備をする。
「先輩、セレーナさんがあんなに焦ってるのは見た事がないです。そんなにやばい奴なんでしょうか、あの男は…!」
「そんなこと今気にしてどうするの、早く撤退するよ。」
翼を広げたセレーナは、バサバサと音を立て全速力でパロミデスに攻撃する。尋常じゃない速さ、凡人ではとても見えないそれをパロミデスは正確にとらえていた。
セレーナが奴に斬り掛かる。だがそれと同時だった。
「うっしゃぁぁ!」
雄叫びをあげたパロミデスは、セレーナの攻撃を受け流すと同時に、瞬時に攻撃をし彼女の翼を斬り落とした。
翼を落とされたセレーナは勢いよく地面に滑り落ちる。
「セレーナさん!」
武器を落としたセレーナには為す術がない。必死に立ち上がろうと踏ん張る。そこへパロミデスがゆっくりと近づいていく。その間もクレアは必死にセレーナの名を呼ぶ。
なんとか立ち上がり奴に殴りかかったが、さっきの攻撃を見切った奴にとって、それはゴミを捨てるような作業だった。
その小さな拳を握り止めると、彼女の腹を槍で突き刺した。勢いよく吐血するセレーナ。
「セレーナさん!」
何度も叫ぶクレアを必死に抱き抱えて連れていくマリアンヌ。セレーナは逃げていく2人を見て安心した。
(そんなに悲しい顔するもんじゃないっすよ。また…また絶対に会えるっすから。絶対に…)
槍を引き抜くと、それが命綱だったようにばたりと倒れた。
「ドラゴニュート…初めて戦ったが強い相手だった。」
戦いが終わった頃には他のみんなも合流していた。パロミデスはみんなに状況を話し終えると、急いでアーサーを医者まで連れて行った。
プロヴァンスはキャメロット王国領の大きな街だ。レンガで造られた建物や、一面に咲き渡る綺麗なラベンダーが有名である。
「綺麗な街ですね。」
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そして一行は街に入ってからずっと見えている大きな城に向かう。
城のふもとまで来ると、遠くから見ていたのより倍くらい大きい城に驚いた。
入口に立っていた兵士がこちらに気付く。
「アーサー様、お入りください。中で公爵様がお待ちです。」
中は赤色の絨毯が真っ直ぐ敷かれていて、まるで城の中にもラベンダー畑があるようだった。
応接間に入り、しばらく待っていた時。カチャと扉が開く。入ってきたのは赤と黒のガラガラとした鎧を着た赤髪の男であった。
「アーサー様!久しぶりだな。」
そう言って愉快にこちらに寄ってくる。
「パロミデス、元気にしてたか?」
そしてパロミデスは豪快に席に座る。
「マーリンもいるじゃねえか!元気そうだな。」
「ええ、なんとかね。」
挨拶を終えたパロミデスは興奮気味に話を始めた。
「なあ聞いてくれよ!さっき街を歩いてたら数年ぶりにドラゴニュートがいたんだよ!」
それを聞いたアーサーはハッとした。
「そのドラゴニュートは女か?」
「ん?ああ。3人組の嬢ちゃんらだったよ。いやぁ、3人ともべっぴんさんだったなぁ。」
「そいつらをどこで見た!?」
「どうしたよ急に。あ、もしかしてアーサー様、ドラゴニュートがタイプだったのかー?笑」
「いいから言え!」
「んだよもう、嬢ちゃんらは魚市場の西側で見かけたよ。」
それを聞いたアーサーはみんなと目を合わせ頷いた。パロミデスは急いで部屋を出ていくみんなに困惑していた。ようやく自分も部屋から出た時には、既に皆の姿はなかった。
奴らを目撃した場所で捜索を開始する。
「いいか、もし戦いになったら市民の安全を優先しろ。」
「わかりました!」
「俺はこっちのほうを探す。お前達はそっちを頼む。」
その後分かれたアーサーは、1人で探して街を歩いていると黒髪のドラゴニュートを見つけた。だが後ろからではまだ判別できない。ゆっくりと進み、女の肩に触れようとする。
「嬢ちゃん、ちょっといいか…」
肩に触れた瞬間、アーサーの手を女が力強く掴むと、その腕を捻り上げた。
そしてその女の顔はまさに、家を襲った時のドラゴニュートの女だった。
アーサーは急いで奴に前蹴りをして距離を取ると、腰の剣を抜き取る。相手も同じく剣を手にする。
「クレアー、魔王様がうちらを呼んでるらしいっすよーって…」
そこへ運悪く他の2人が来てしまった。そして2人はアーサーを見ると状況を理解し、武器を手にした。
「いやー、運がいいのか悪いのか。とにかくここで殺しておいた方がいいっすね。」
(あの女、魔王って言ってたな。やっぱり奴はまだ生きてやがるのか。)
「武器だ!武器を持ってるぞ!」
武器を目にした市民達が次々とパニックになって逃げていく。
「これで3対1でも少しは戦いやすくなったか。」
「さすがにこれで負けたら、うちら切腹案件っすよー。」
先に攻撃を仕掛けたのはアーサーだった。素早い踏み込みと共に剣を細かく振る。大きく振ってしまうと対人数戦で不利になるからだ。相手は3人。囲まれているが、アーサーの素早く小回りの利いた剣さばきのせいで、奴らはなかなか近づけずにいる。
「やっぱりあんたただもんじゃないっすよねー。」
しかし相手は相当の猛者。表情を一切変えることなく余裕のままだ。
激しく剣と剣がぶつかり合う。時間が経てば経つほどアーサーの疲れは増していき、振りが甘くなっていく。これまで持ちこたえていたアーサーだったが、ついに懐に入られてしまう。
「もうバテたの?人間。」
マリアンヌの恐ろしいほど強力な一振。その振り下ろした大剣は地面を意図も容易く粉々にした。なんとか避けたアーサーだったが、避けた先にはクレアが待ち構えていた。
「次は私だ!」
クレアの素早い戦斧を避けることは出来ないアーサーは、それを間一髪剣で受け止める。だが、それからすぐに横からセレーナの力強い蹴りが飛んでくる。
ドゴ!と鈍い音がなると同時にアーサーは遠くまで蹴り飛ばされる。屋台を次々と破壊していき、やがて住宅の壁にまで飛ばされ、そのまま家に突っ込んでしまった。壁は粉々に崩れ落ち、砂埃が舞う。
「さーて、さささっ!と終わらせるっすよー。」
3人がアーサーの方に歩いていった時だった。
「お前らかー!俺の街を荒らしてんのはー!」
元気いっぱいのわんぱくな少年のような声が聞こえ、その声のほうを3人が向くと、ごつい鎧を着た赤髪の男が音速かと思うほどの速さでこちらに向かってきていた。
「あちゃー、いつもこれなんすよねー。」
パロミデスは大きな槍を手に持つと勢いよくジャンプした。そのままセレーナに向けて槍を振り下ろす。
カキーンと音がなり、刃と刃がジリジリと音を鳴らす。
セレーナは最初余裕の笑みを浮かべていたが、やがてそんなことをしてる暇が無いほど、パロミデスの馬鹿力を体で感じてきた。
「一旦まずいっすー!」
そう言ってセレーナはバックステップを踏み、パロミデスから距離をとる。
「強い奴が来ちゃったっすから、お前たちは早く逃げた方がいいっすよ!」
そう2人に言うと、セレーナは背中に生えている赤い翼を広げる。
それを見た2人は急いで撤退の準備をする。
「先輩、セレーナさんがあんなに焦ってるのは見た事がないです。そんなにやばい奴なんでしょうか、あの男は…!」
「そんなこと今気にしてどうするの、早く撤退するよ。」
翼を広げたセレーナは、バサバサと音を立て全速力でパロミデスに攻撃する。尋常じゃない速さ、凡人ではとても見えないそれをパロミデスは正確にとらえていた。
セレーナが奴に斬り掛かる。だがそれと同時だった。
「うっしゃぁぁ!」
雄叫びをあげたパロミデスは、セレーナの攻撃を受け流すと同時に、瞬時に攻撃をし彼女の翼を斬り落とした。
翼を落とされたセレーナは勢いよく地面に滑り落ちる。
「セレーナさん!」
武器を落としたセレーナには為す術がない。必死に立ち上がろうと踏ん張る。そこへパロミデスがゆっくりと近づいていく。その間もクレアは必死にセレーナの名を呼ぶ。
なんとか立ち上がり奴に殴りかかったが、さっきの攻撃を見切った奴にとって、それはゴミを捨てるような作業だった。
その小さな拳を握り止めると、彼女の腹を槍で突き刺した。勢いよく吐血するセレーナ。
「セレーナさん!」
何度も叫ぶクレアを必死に抱き抱えて連れていくマリアンヌ。セレーナは逃げていく2人を見て安心した。
(そんなに悲しい顔するもんじゃないっすよ。また…また絶対に会えるっすから。絶対に…)
槍を引き抜くと、それが命綱だったようにばたりと倒れた。
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