23 / 44
予言の魔王編
第23話 不穏分子
しおりを挟む
魔力を分け与えたケーレス達は、どことなく若くなったような気がした。
「これが魔王様の魔力ゥ~♡」
「魔王様、試しに魔法を放ってみても良いでしょうか。」
「ああ。」
「パレント・レオ、マジック・オーグメント。」
恩恵によって魔力強化されたローズが山に向かって魔法を放つ。
「キルロード!」
ローズの周りから大量のナイフが現れ、山に向かって超スピードで飛んでいった。数秒後、ゴゴゴン!という爆音と共に一瞬にして山を貫通して大きな穴を作った。
「すごい…!すごすぎる!これが魔王様の恩恵!」
めちゃくちゃ喜んでくれたようでよかった。それで、この剣以外の武器はどうしようかな…。
「ポコ、その刀はリノにあげてくれ。ガルムの大剣はブリザードに、シモンのスピアはトッツォに渡してくれ。」
「承知致しました。」
「そういえば剣の名前を付けるのを忘れていましたわ。」
名前か。たしかに武器の名前を決めるのは大切か。そうだな…。
「オルトロス。」
「力強い魔王様にぴったりのお名前だと思います!」
「はは、ありがとな。ポコ。今日はみんなよくやった。ゆっくり休め。」
「「御意。」」
武器の準備は完了か。これだけじゃまだ足らないのか?母さん。その勇者バルボロは一体どんなやつなんだ…?
ーーーキャメロット王国ーーー
コンコンとドアをノックする。そこは先代勇者の子孫が住んでるとは思えないようなごく普通の家だった。
「はい、どちらさま?クエストなら受けないよ。冒険者はとっくに辞めたんだ。」
中から出てきたのは黒い髭がサンタクロースのようにモジャモジャと生えた30代くらいの男だった。
「アーサー・ペンドラゴンさん?」
「誰だ?」
「俺の名はカイト・バルボロ。召喚された勇者です。」
「それでうちに何の用だ。」
「実は、この世界で光の魔法を使える人はあなたしかいないと聞いてやって来ました。光の魔法の扱い方を教えていただくために。」
「お前も使えるのか?坊主。」
そう言って彼はため息をつくと中に入れてくれた。
「茶でも飲むか?」
テーブルに温かい紅茶が置かれる。外観は薄気味悪かったが、中は意外とすっきりとしていて綺麗だった。
そして彼はソファにずっしりと座って本題に入った。
「んで、すまんが俺は力になれない。」
「どうしてですか!」
「俺はもう戦いとは無縁の存在なんだ。」
「戦ってとお願いしてる訳ではありません、ただ俺に戦い方を教えて欲しいんです!」
「いいか、光の魔法如きじゃ魔王には勝てっこねえ。分かったらとっとと元いた世界に帰るんだな。」
するとカイトがバッと立ち上がって深々と頭を下げた。
「お願いします!仲間たちを、この世界の人々を守りたいんです!力を貸してください!」
それを見たアーサーはまたため息をつくとカップをテーブルに置いた。
「わかった。お前にどうしても守りたい存在があるなら力を貸してやる。」
「あ、ありがとうございます!」
「そうと決まればさっさとやるぞ。準備しろ。」
カイト達は大きな庭へと移動して特訓を開始した。
「光の魔法には攻撃魔法が少ない。その代わり強化魔法や治癒魔法に優れている。まずは簡単な攻撃魔法、ルクス・ダイヤからだ。お前がダンジョンで放った魔法だな。」
カイトは前回の感覚を思い出しながら的に向かって魔法を放つ。
「ルクス・ダイヤ!」
無数の光のクリスタルが手から放たれ、的を穴だらけにした。
「上出来だな。次はルクス・ラピドだ。これは一定の場所に光の魔力を溜めて放つ魔法、いわばビームだ。」
手のひらに魔力を集める感じで…!
カイトの手のひらに次々と光の粒子が集まっていく。やがてその粒子が大きくなり、すぐにでも爆発しそうなほど激しく揺れる。
「今だ!放て!」
「ルクス・ラピド!」
ピカーンと激しく光ると、ひとつの光の線が超スピードで放たれる。その威力は絶大で、的どころか地面や近くの柵まで破壊した。
「すげえじゃねぇか。初めてでここまで出来るなら俺より優れた光の魔法使いだな。」
その時、カレン達が帰ってきた。
「2人とも~!買ってきたわよ!」
食卓をみんなで囲む。みんながゆっくり食べる中、2人はバクバクムシャムシャと勢いよく食らいつく。
「バクバク、これめちゃくちゃ美味しいですね!」
「だろ?この街いちばんの店だからな。ムシャムシャ…食い終わったら特訓に戻るぞ。」
「はい!バクバク…」
「食うか喋るかどっちかにしなさいよ。」
その後特訓は夜まで続いた。
ーーーキャメロット 城壁ーーー
真夜中、2つの不穏な人影がキャメロットの城壁を乗り越えていた。
「クレア。」
「はい、先輩。」
2人は特殊な鉱石で作ったレンズの着いた、ナイトビジョンの役割を持ったゴーグルを装着する。
「ターゲットは髭を生やしたバルボロでしたよね?」
「ええそうよ。」
彼女らは闇夜に溶け込みながら目的の場所に到着する。
2人はゆっくりと扉の鍵を開けて中に侵入する。
「1階には誰もいないわね。2階を見てみましょう。」
2人は2階の寝室へと歩みを進める。スゥーっとゆっくり扉が開く。中へ入ったその時だった。突然眩い光がパッと放たれる。
「眩しっ!」
ゴーグルを外すと、そこにはターゲットが待ち構えていた。
「バレていた!?」
「嬢ちゃん2人がここでなにしてる。」
「クソ!プランBだよ、クレア!」
そう言って2人は武器を抜く。
「どこの誰かは知らんが、相手を間違えたな。」
そう言い奴は水色に光る文字の刻まれた剣を手にする。
奴の目は修羅を乗り越えた目をしていた。
「これが魔王様の魔力ゥ~♡」
「魔王様、試しに魔法を放ってみても良いでしょうか。」
「ああ。」
「パレント・レオ、マジック・オーグメント。」
恩恵によって魔力強化されたローズが山に向かって魔法を放つ。
「キルロード!」
ローズの周りから大量のナイフが現れ、山に向かって超スピードで飛んでいった。数秒後、ゴゴゴン!という爆音と共に一瞬にして山を貫通して大きな穴を作った。
「すごい…!すごすぎる!これが魔王様の恩恵!」
めちゃくちゃ喜んでくれたようでよかった。それで、この剣以外の武器はどうしようかな…。
「ポコ、その刀はリノにあげてくれ。ガルムの大剣はブリザードに、シモンのスピアはトッツォに渡してくれ。」
「承知致しました。」
「そういえば剣の名前を付けるのを忘れていましたわ。」
名前か。たしかに武器の名前を決めるのは大切か。そうだな…。
「オルトロス。」
「力強い魔王様にぴったりのお名前だと思います!」
「はは、ありがとな。ポコ。今日はみんなよくやった。ゆっくり休め。」
「「御意。」」
武器の準備は完了か。これだけじゃまだ足らないのか?母さん。その勇者バルボロは一体どんなやつなんだ…?
ーーーキャメロット王国ーーー
コンコンとドアをノックする。そこは先代勇者の子孫が住んでるとは思えないようなごく普通の家だった。
「はい、どちらさま?クエストなら受けないよ。冒険者はとっくに辞めたんだ。」
中から出てきたのは黒い髭がサンタクロースのようにモジャモジャと生えた30代くらいの男だった。
「アーサー・ペンドラゴンさん?」
「誰だ?」
「俺の名はカイト・バルボロ。召喚された勇者です。」
「それでうちに何の用だ。」
「実は、この世界で光の魔法を使える人はあなたしかいないと聞いてやって来ました。光の魔法の扱い方を教えていただくために。」
「お前も使えるのか?坊主。」
そう言って彼はため息をつくと中に入れてくれた。
「茶でも飲むか?」
テーブルに温かい紅茶が置かれる。外観は薄気味悪かったが、中は意外とすっきりとしていて綺麗だった。
そして彼はソファにずっしりと座って本題に入った。
「んで、すまんが俺は力になれない。」
「どうしてですか!」
「俺はもう戦いとは無縁の存在なんだ。」
「戦ってとお願いしてる訳ではありません、ただ俺に戦い方を教えて欲しいんです!」
「いいか、光の魔法如きじゃ魔王には勝てっこねえ。分かったらとっとと元いた世界に帰るんだな。」
するとカイトがバッと立ち上がって深々と頭を下げた。
「お願いします!仲間たちを、この世界の人々を守りたいんです!力を貸してください!」
それを見たアーサーはまたため息をつくとカップをテーブルに置いた。
「わかった。お前にどうしても守りたい存在があるなら力を貸してやる。」
「あ、ありがとうございます!」
「そうと決まればさっさとやるぞ。準備しろ。」
カイト達は大きな庭へと移動して特訓を開始した。
「光の魔法には攻撃魔法が少ない。その代わり強化魔法や治癒魔法に優れている。まずは簡単な攻撃魔法、ルクス・ダイヤからだ。お前がダンジョンで放った魔法だな。」
カイトは前回の感覚を思い出しながら的に向かって魔法を放つ。
「ルクス・ダイヤ!」
無数の光のクリスタルが手から放たれ、的を穴だらけにした。
「上出来だな。次はルクス・ラピドだ。これは一定の場所に光の魔力を溜めて放つ魔法、いわばビームだ。」
手のひらに魔力を集める感じで…!
カイトの手のひらに次々と光の粒子が集まっていく。やがてその粒子が大きくなり、すぐにでも爆発しそうなほど激しく揺れる。
「今だ!放て!」
「ルクス・ラピド!」
ピカーンと激しく光ると、ひとつの光の線が超スピードで放たれる。その威力は絶大で、的どころか地面や近くの柵まで破壊した。
「すげえじゃねぇか。初めてでここまで出来るなら俺より優れた光の魔法使いだな。」
その時、カレン達が帰ってきた。
「2人とも~!買ってきたわよ!」
食卓をみんなで囲む。みんながゆっくり食べる中、2人はバクバクムシャムシャと勢いよく食らいつく。
「バクバク、これめちゃくちゃ美味しいですね!」
「だろ?この街いちばんの店だからな。ムシャムシャ…食い終わったら特訓に戻るぞ。」
「はい!バクバク…」
「食うか喋るかどっちかにしなさいよ。」
その後特訓は夜まで続いた。
ーーーキャメロット 城壁ーーー
真夜中、2つの不穏な人影がキャメロットの城壁を乗り越えていた。
「クレア。」
「はい、先輩。」
2人は特殊な鉱石で作ったレンズの着いた、ナイトビジョンの役割を持ったゴーグルを装着する。
「ターゲットは髭を生やしたバルボロでしたよね?」
「ええそうよ。」
彼女らは闇夜に溶け込みながら目的の場所に到着する。
2人はゆっくりと扉の鍵を開けて中に侵入する。
「1階には誰もいないわね。2階を見てみましょう。」
2人は2階の寝室へと歩みを進める。スゥーっとゆっくり扉が開く。中へ入ったその時だった。突然眩い光がパッと放たれる。
「眩しっ!」
ゴーグルを外すと、そこにはターゲットが待ち構えていた。
「バレていた!?」
「嬢ちゃん2人がここでなにしてる。」
「クソ!プランBだよ、クレア!」
そう言って2人は武器を抜く。
「どこの誰かは知らんが、相手を間違えたな。」
そう言い奴は水色に光る文字の刻まれた剣を手にする。
奴の目は修羅を乗り越えた目をしていた。
1
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。

回帰した最強の敗者──世界の理すら変える力で、今度は神をも跪かせて支配から自由を取り戻す──
よいち
ファンタジー
フィリアスは、神々に支配された世界で戦い続けていた。生まれながらに与えられた力では限界を感じながらも、命じられた通りに戦場を駆け抜けてきた。その心には常に疑念があった。なぜ戦い続けなければならないのか、なぜ自分は神々の意志に従い続けるのか。
神の使徒との戦いで致命傷を負い、死を迎える寸前、その前に現れる一人の存在がフィリアスの運命を変える。フィリアスは本来の力を覚醒させ、過去に戻るチャンスを与えられる。再び訪れた過去の世界で、フィリアスはもう一度戦いの舞台に立つ。
今度こそフィリアスは自分の力を完全に使いこなし、神々の支配に抗う覚悟を決める。フィリアスが抱える力の本質とは?そして、フィリアスの行動が世界をどう変えていくのか。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる