魔王様は世界を支配したい!〜異世界で魔王になったので本気で魔王やる〜

ばにく

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予言の魔王編

第14話 自由への一歩

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 協力なボスたちが仲間に配下となった。
 1人目はガルム。彼はデスナイトという種族で、アンデッドを従わせることができる。その巨体と大きな剣で数多の冒険者を殺してきた猛者だ。
 2人目はリリス。彼女は赤髪のサキュバスで、ヴァンパイアを率いている。彼女はなんと言ってもそのボディ。体の半分以上が露出していて率直に言ってエロい!
その魅惑のボディで何人もの男冒険者の血を吸ってきたらしい。
 3人目はポコ。彼は元々冒険者で、名の知れたテイマーだったらしい。しかしダンジョンで裏切りに会い、気がつくとダンジョンボスになっていたようだ。彼の見た目は冒険者だったときの若い少年の姿から歳を取らなくなったらしい。だが見た目が少年だからと侮ってはいけない。彼が従える魔物はどれもSランク冒険者を倒せるほどの強さを持っており、レッドドラゴンをも従えている。
 4人目はシモン。彼の素顔はマスクで隠されており、この世界には見合わないようなスーツを着ている。彼の正体はドッペルゲンガーであり、他人になりすますことができるようだ。彼は一流のアサシンを従えており、探検中の冒険者を誰にも気づかれることなく殺す、すなわち暗殺が得意らしい。
 最後はローズ。彼女はウィッチで、メイジ達を率いている。彼女もポコと同様見た目は幼女のままで、魔法で歳を取らなくしているようだ。彼女は魔法の階級でいちばん高い黒魔法を使える。魔法には初級、中級、上級、神級、そして黒魔法がある。その中でもいちばん強い黒魔法は、その魔法ひとつで山を消せる威力があるようだ。
 そんな最強の彼らを俺はケーレスと名付けた。
それぞれ順にアルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロンと名乗ってもらうことにした。
 

 「それではケーレスよ、ダビネスへと帰還するぞ。」


 俺達はダンジョンを後にし、ダビネスへと戻り始めた。
 道中、リリスとローズがなぜか喧嘩をしていた。


 「ああーん♡愛しのレオ様。私達を自由にしてくれるなんてなんて慈悲深き御方。」
 

 「リリス、そのみだらな格好いい加減やめんか。」


 ローズが呆れながらそう言うとリリスが反論する。


 「あなたこそ歳を取らなくなるとかいう狡いことはやめたらどうですの?」


 「なんだと?わしが何歳だろうとお主には関係ないだろう!」


 「でしたら私がどんな格好をしていようと勝手でしょう。」


 「ぐぬぬぬぬ…!」


 2人は睨み合い、口論し、睨み合ってを繰り返していた。そこを魔王様は誰のものでもない、とガルムが間に入って止めてくれた。
 ようやくダビネスについたが、街のあちこちから煙が出ているのが見えた。何事かと急いで街に入ると、そこには瓦礫の山となり、あちらこちらに血だらけのエルフが倒れている無惨な光景が。そのままコロシアムへ行くと、そこには倒れているザバスとブリザードの姿があった。トッツォが生存確認をする。すると奇跡的に2人ともまだ生きていた。レオは急いで2人を安全なところに移動させ、エレーナに治療させる。他の息のあるエルフたちも次々と担ぎ込まれてきた。彼らを1人ずつ治療していく。その時、ブリザードが目を覚ました。レオは何があったのか聞く。


 「共和国軍です。奴らが攻め込んできました。守りきれず申し訳ございません。」
 

 「そんな謝罪はいらん。奴らの情報を詳しく教えろ。」


 「はい、奴らは新兵器を開発していました。その名もデストロイヤー。デストロイヤーはスターマインという鉱石を動力源とし、その巨大な砲身からは強力な魔力を放ちます。」


 奴らはこのために鉱石を採取してたのか…クソ!
 レオの体から凄まじい魔力がじわじわと出始める。それは魔力を感じた元ダンジョンボスのケーレスでさえ怯えさせるほどだった。


 「これがレオ様の魔力…!ああん♡ますます虜になってしまいそう…。」


 「ブリザード、奴らはどこに向かった。」


 「奴らは南、ホープシティへと向かったと思われます。」


 ホープシティ…そのホープ希望とやらを絶望に変えてやるとしよう。
 レオは椅子から立ち上がると落ち着いた声で話す。


 「ケーレス、早速仕事の時間だ。ホープシティに行って奴らを皆殺しにしてこい。誰一人として逃がすな。そして市民にはダビネスに来てこの俺に永遠の忠誠を誓うように言え、刃向かった場合は殺せ。」


 落ち着いた声ではあったが、その奥には静かなる怒りが現れていた。


 「奴らに絶対なる死をもたらせ!」


 「「御意!」」


 ケーレスは一斉にダビネスを後にした。
 共和国のクズ共に死を与えてやる…。

 
 
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