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予言の魔王編
第12話 トロイの木馬
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商店街が盛んで賑わっている街、ホープシティ。市民だけでなく兵士、冒険者、商人などの幅広い職の者たちがまるで波のように往来している。そんなにぎやかな街に似つかわしくない存在が入ろうとしていた。
「もう正体を現してもいいんじゃない?僕のレッドドラゴンなら検問なんか簡単に突破できるよ。」
「ダメじゃ。作戦通りに行くのじゃ。」
「そうよ、魔王様を怒らせた罪は重いわ。だから作戦通り最大限の苦痛と絶望を与えてあげましょう♡」
検問の順番がやってきた。5人はリリスを先頭として検問を受ける。
「身分を証明できるものはありますか?」
そう言う兵士はふと彼女の目を見ると、その情熱的な赤い目の虜となり、たちまち自分が何者なのか分からなくなっていく。その状況を、リリスは笑みを浮かべて楽しんでいた。
「どうしたの坊や?早く私たちを入れてくれる?」
「どうぞ、お入りくださいリリス様。」
彼は魂が抜けたような腑抜けた声でそう言うと、5人を街の中へと入れた。
「男って単純で飽きちゃうわ。やっぱりあの方の魅力に適う男などいないわ♡」
リリスは随分レオにメロメロのようだ。ともかく、5人は作戦をふりかえる。
まず、街の真ん中にあるギルドに行き緊急放送をジャックする。この仕事はポコに任された。放送で従う意思のある奴らを探し、連れて帰る。そして刃向かう者や逃げるものがいれば、街の全ての門を封じて逃げ場を無くし、全員殺す。その仕事はそれぞれ、北門にガルム、東門にリリス、南門にシモン、そして西門にローズとなった。
そしてローズが作ったマジックアイテムのおかげで、彼らは遠くにいても通信できるようになった。
「わしが何年もかけて作ったんじゃ。いいな?絶対に壊すなよ!」
「努力する。」
「こら!壊さないって言えよ!」
各自持ち場に移動する。
「…聞こえますか?」
その時、通信機からエレーナの声が聞こえる。
「聞こえているよ、エレーナ様。」
「全員配置に着きましたか?」
ダビネスでは、ホープシティを写した大きな地図にケーレスの位置が魔力感知によってリアルタイムで反映されていた。それを見ながらレオは戦況を把握している。
「こちらアルファ、準備完了。」
「こちらベータ、準備完了よ♡」
「こちらガンマ、いつでも行けるよー!」
「デルタ、いつでも動けます。」
「イプシロン、準備完了じゃ。」
そして準備は整った。幕が切って落とされる。
「ケーレス各員、行動を開始。トロイの木馬作戦を実行してください!」
ーーーホープシティ中心部 ギルド前ーーー
ギルドには大勢の冒険者が集まっていた。その数およそ60人。
「思ったより多いなー。僕だけじゃちょっとめんどくさいかな。」
ポコは手を伸ばし、召喚魔法を使う。
「サモン・サイクロプス。」
そう言うと、手のひらと地面から5~6個の紫色の魔法陣が出現し、その魔法陣からサイクロプスが召喚された。サイクロプスの見た目は赤黒く、頭には1本の角が生えていて、手には大きな斧を持っていた。まるで地獄から這い上がったきた悪魔のようだ。
サイクロプスに気づいた冒険者達は、戸惑いながらも武器を抜く。
「なんでこんな街のど真ん中にサイクロプスがいるんだよ!?」
彼らは各々、剣や槍、弓や魔法などで攻撃したが、サイクロプスはビクともしない。サイクロプスは進行を始める。1歩、また1歩と近づくにつれて冒険者達の顔があおざめていく。ポコはそれを後ろでクスクスと笑いを堪えながら楽しんでいた。そしてとうとう目の前までサイクロプスが進み終えると、奴らは武器を落として腰を抜かしてしまった。
サイクロプスの1つ目がぎらりと光る。奴らが蟻のように一目散に逃げ出すと同時に、サイクロプスが次々と斧で奴らを叩き切っていく。グシャ、グシャとトマトを潰していくかのような音がポコには心地よかったようだ。
あらかた虐殺が終わると、ポコはギルドの中へと入っていく。そこには子犬のようにビクビクと怯えてる生き残りの冒険者と、ギルドマスターを含めたギルド職員がいた。ポコは彼らを捨て犬のように眺めると、ダビネスに通信する。
「こちらガンマ、ギルドの制圧はかんりょーう。生きてる子たちはどうするー?」
ダビネスからの返事を受け取り通信を終了すると、ポコはクスクスと笑い始めた。太ったワニみたいな見た目のギルドマスターが汗をダラダラかきながら、慎重にポコに話しかける。
「わ、私たちをどうするつもりなのかね。」
その問いに対し、クスクス笑っていたポコはとうとう耐えれなくなり、豪快に笑う。なにがそんなに面白いのかと再び問う。すると涙が出るほど笑ったポコはこう言った。
「だって、魔王様がギルド職員以外殺していいって言うんだもん。君達みたいな自分の命しか考えないクズとプライドだけの冒険者はいらないんだってさ!ああ、ちなみにギルド職員は殺さないって言ったけど君は入ってないからね。笑」
それを聞いたギルドマスターと冒険者達は、顔がさらにあおざめ、もはや汗なのかどうか疑うほど顔をびしょびしょにする。
そしてポコは嘲笑いながら新しく召喚する。
「安心して、君たちの命は無駄にしないから。僕はね、可愛いペットを飼ってるんだ。」
そう言うとポコは2匹のウェアウルフを召喚する。
真っ赤に充血したその目は、まるで1週間断食した後に焼肉を見るような目だった。
「この子達がいただきますするから、ギルド職員の子たちはこっちにおいで?」
「やめてくれ…」
ギルド職員が全員移動すると、ポコは指示を出す。
「みなさん、手を合わせて!いただきます!」
同時にウェアウルフは一斉に奴らに飛びつき、肉という肉の部分を次々と食い荒らした。他の者たちはただそれを見ることしかできなかった。
ごちそうさまをしたポコは、奥の放送室に入る。
そして作戦は第2ステップに移行した。
街全体にピンポンパンポーン♪と音楽と共に、可愛らしい声の放送が流れる。
「みなさんこんにちは。僕は魔王レオ様の配下の1人。ケーレス・ガンマ、ポコと言います。みなさんには突然ですが、死んでもらいます!君たちは我らが魔王様の領地に攻め込み、挙げ句に罪のないエルフたちの命を奪いました。魔王様はお怒りです。そこで、あなた達を1人残らず殺します。ですが、魔王様はとても慈悲深い御方なのです。もし、魔王様に永遠の忠誠を誓い、アサイラムのために生きていくのなら、命は助けてあげます!もしそんな人がいるのなら、屋根の上や塔などの高いところに避難してください。」
その時、ギルドを何百人もの兵士が包囲した。
「おいクソガキ!こんなふざけた真似してないで出てこい!命までは取らねえからよ。」
それを聞いたポコは悲しそうな声で話す。
「そうですか…それは残念です。」
兵士たちがドアを蹴破り、ギルドに侵入しようとする。
「それでは思う存分死んでください!」
次の瞬間、街全体にガオー!と、太く低い鳴き声が鳴り響く。それは聞いた者は耳がキーンとなるほどの威圧感に飲まれる。
空を見上げると、真っ青な空に真っ赤なドラゴンが何匹も羽ばたいていた。
「レッドドラゴン!?なんでこんなところに!」
その後、羽ばたいているレッドドラゴンたちは次々と口から紅蓮の炎を吐き出す。悲鳴をあげ逃げ回る人々兵士たち。家は燃え、市民たちは次々と燃えて死んでいった。
その炎は触れた物を一瞬で溶かし、灰にしていった。
街は一瞬にして火の海と化した。どこにも逃げ場はない、街を出なければ。火から逃れ街の上へと逃げた人々はそう考え、近くの北門へと急いで逃げる。だがそこには、丸太のように太い大剣を両手に持った、巨大なデスナイトがいた。そのデスナイトは地面からアンデッドを召喚すると、その巨体を動かして武器を構え、口を開いた。
「我はケーレス・アルファ。貴様ら共和国のクズ共は万死に値する。」
アンデッド達が次々と街の人々を襲っていく。それは別の門も同じで、東からはリリス率いるヴァンパイアの軍団が。南からはシモン率いるアサシン部隊が。そして西からはローズ率いるメイジ軍団が、街の人々を次々と殺しながら街の中心へと進んでいく。
ここまで順調だったが、突然リリスの動きが止まった。
(あら、物凄い魔力…神の子がこんなところにいるとは驚きね。)
奥から歩いてくるのは青い髪のスラッとした体型の男だった。
手始めにヴァンパイア数人に攻撃させるが、その男は軽々とヴァンパイアを全て倒してしまった。さすがと関心していたリリスの元に、その男がやってきた。
「俺はゴッドオブデケムの1人、プロメテウス・カテルワのアランだ。お姉さんのお名前を伺ってもいいかな?」
「相手の名前を伺うなんてあなた紳士なのね。惚れちゃいそう♡私はケーレス・ベータ、リリスよ。よろしくね、アラン♡」
「いい名前だ。良かったら俺とお茶でも飲まない?」
「確かにかっこいいけどあの御方のかっこよさには到底及ばないわ。」
「この俺よりかっこいいなんてさすがは魔王だな。」
それを聞いたリリスが豹変する。
「様をつけなさい、人間風情が。」
男は依然としてヘラヘラしている。
「一応俺、神の子なんだけどなぁ…」
2人は会話が途切れると、睨み合う。2人の目は、共に獲物を狙う獣のような目をしていた…
「もう正体を現してもいいんじゃない?僕のレッドドラゴンなら検問なんか簡単に突破できるよ。」
「ダメじゃ。作戦通りに行くのじゃ。」
「そうよ、魔王様を怒らせた罪は重いわ。だから作戦通り最大限の苦痛と絶望を与えてあげましょう♡」
検問の順番がやってきた。5人はリリスを先頭として検問を受ける。
「身分を証明できるものはありますか?」
そう言う兵士はふと彼女の目を見ると、その情熱的な赤い目の虜となり、たちまち自分が何者なのか分からなくなっていく。その状況を、リリスは笑みを浮かべて楽しんでいた。
「どうしたの坊や?早く私たちを入れてくれる?」
「どうぞ、お入りくださいリリス様。」
彼は魂が抜けたような腑抜けた声でそう言うと、5人を街の中へと入れた。
「男って単純で飽きちゃうわ。やっぱりあの方の魅力に適う男などいないわ♡」
リリスは随分レオにメロメロのようだ。ともかく、5人は作戦をふりかえる。
まず、街の真ん中にあるギルドに行き緊急放送をジャックする。この仕事はポコに任された。放送で従う意思のある奴らを探し、連れて帰る。そして刃向かう者や逃げるものがいれば、街の全ての門を封じて逃げ場を無くし、全員殺す。その仕事はそれぞれ、北門にガルム、東門にリリス、南門にシモン、そして西門にローズとなった。
そしてローズが作ったマジックアイテムのおかげで、彼らは遠くにいても通信できるようになった。
「わしが何年もかけて作ったんじゃ。いいな?絶対に壊すなよ!」
「努力する。」
「こら!壊さないって言えよ!」
各自持ち場に移動する。
「…聞こえますか?」
その時、通信機からエレーナの声が聞こえる。
「聞こえているよ、エレーナ様。」
「全員配置に着きましたか?」
ダビネスでは、ホープシティを写した大きな地図にケーレスの位置が魔力感知によってリアルタイムで反映されていた。それを見ながらレオは戦況を把握している。
「こちらアルファ、準備完了。」
「こちらベータ、準備完了よ♡」
「こちらガンマ、いつでも行けるよー!」
「デルタ、いつでも動けます。」
「イプシロン、準備完了じゃ。」
そして準備は整った。幕が切って落とされる。
「ケーレス各員、行動を開始。トロイの木馬作戦を実行してください!」
ーーーホープシティ中心部 ギルド前ーーー
ギルドには大勢の冒険者が集まっていた。その数およそ60人。
「思ったより多いなー。僕だけじゃちょっとめんどくさいかな。」
ポコは手を伸ばし、召喚魔法を使う。
「サモン・サイクロプス。」
そう言うと、手のひらと地面から5~6個の紫色の魔法陣が出現し、その魔法陣からサイクロプスが召喚された。サイクロプスの見た目は赤黒く、頭には1本の角が生えていて、手には大きな斧を持っていた。まるで地獄から這い上がったきた悪魔のようだ。
サイクロプスに気づいた冒険者達は、戸惑いながらも武器を抜く。
「なんでこんな街のど真ん中にサイクロプスがいるんだよ!?」
彼らは各々、剣や槍、弓や魔法などで攻撃したが、サイクロプスはビクともしない。サイクロプスは進行を始める。1歩、また1歩と近づくにつれて冒険者達の顔があおざめていく。ポコはそれを後ろでクスクスと笑いを堪えながら楽しんでいた。そしてとうとう目の前までサイクロプスが進み終えると、奴らは武器を落として腰を抜かしてしまった。
サイクロプスの1つ目がぎらりと光る。奴らが蟻のように一目散に逃げ出すと同時に、サイクロプスが次々と斧で奴らを叩き切っていく。グシャ、グシャとトマトを潰していくかのような音がポコには心地よかったようだ。
あらかた虐殺が終わると、ポコはギルドの中へと入っていく。そこには子犬のようにビクビクと怯えてる生き残りの冒険者と、ギルドマスターを含めたギルド職員がいた。ポコは彼らを捨て犬のように眺めると、ダビネスに通信する。
「こちらガンマ、ギルドの制圧はかんりょーう。生きてる子たちはどうするー?」
ダビネスからの返事を受け取り通信を終了すると、ポコはクスクスと笑い始めた。太ったワニみたいな見た目のギルドマスターが汗をダラダラかきながら、慎重にポコに話しかける。
「わ、私たちをどうするつもりなのかね。」
その問いに対し、クスクス笑っていたポコはとうとう耐えれなくなり、豪快に笑う。なにがそんなに面白いのかと再び問う。すると涙が出るほど笑ったポコはこう言った。
「だって、魔王様がギルド職員以外殺していいって言うんだもん。君達みたいな自分の命しか考えないクズとプライドだけの冒険者はいらないんだってさ!ああ、ちなみにギルド職員は殺さないって言ったけど君は入ってないからね。笑」
それを聞いたギルドマスターと冒険者達は、顔がさらにあおざめ、もはや汗なのかどうか疑うほど顔をびしょびしょにする。
そしてポコは嘲笑いながら新しく召喚する。
「安心して、君たちの命は無駄にしないから。僕はね、可愛いペットを飼ってるんだ。」
そう言うとポコは2匹のウェアウルフを召喚する。
真っ赤に充血したその目は、まるで1週間断食した後に焼肉を見るような目だった。
「この子達がいただきますするから、ギルド職員の子たちはこっちにおいで?」
「やめてくれ…」
ギルド職員が全員移動すると、ポコは指示を出す。
「みなさん、手を合わせて!いただきます!」
同時にウェアウルフは一斉に奴らに飛びつき、肉という肉の部分を次々と食い荒らした。他の者たちはただそれを見ることしかできなかった。
ごちそうさまをしたポコは、奥の放送室に入る。
そして作戦は第2ステップに移行した。
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「みなさんこんにちは。僕は魔王レオ様の配下の1人。ケーレス・ガンマ、ポコと言います。みなさんには突然ですが、死んでもらいます!君たちは我らが魔王様の領地に攻め込み、挙げ句に罪のないエルフたちの命を奪いました。魔王様はお怒りです。そこで、あなた達を1人残らず殺します。ですが、魔王様はとても慈悲深い御方なのです。もし、魔王様に永遠の忠誠を誓い、アサイラムのために生きていくのなら、命は助けてあげます!もしそんな人がいるのなら、屋根の上や塔などの高いところに避難してください。」
その時、ギルドを何百人もの兵士が包囲した。
「おいクソガキ!こんなふざけた真似してないで出てこい!命までは取らねえからよ。」
それを聞いたポコは悲しそうな声で話す。
「そうですか…それは残念です。」
兵士たちがドアを蹴破り、ギルドに侵入しようとする。
「それでは思う存分死んでください!」
次の瞬間、街全体にガオー!と、太く低い鳴き声が鳴り響く。それは聞いた者は耳がキーンとなるほどの威圧感に飲まれる。
空を見上げると、真っ青な空に真っ赤なドラゴンが何匹も羽ばたいていた。
「レッドドラゴン!?なんでこんなところに!」
その後、羽ばたいているレッドドラゴンたちは次々と口から紅蓮の炎を吐き出す。悲鳴をあげ逃げ回る人々兵士たち。家は燃え、市民たちは次々と燃えて死んでいった。
その炎は触れた物を一瞬で溶かし、灰にしていった。
街は一瞬にして火の海と化した。どこにも逃げ場はない、街を出なければ。火から逃れ街の上へと逃げた人々はそう考え、近くの北門へと急いで逃げる。だがそこには、丸太のように太い大剣を両手に持った、巨大なデスナイトがいた。そのデスナイトは地面からアンデッドを召喚すると、その巨体を動かして武器を構え、口を開いた。
「我はケーレス・アルファ。貴様ら共和国のクズ共は万死に値する。」
アンデッド達が次々と街の人々を襲っていく。それは別の門も同じで、東からはリリス率いるヴァンパイアの軍団が。南からはシモン率いるアサシン部隊が。そして西からはローズ率いるメイジ軍団が、街の人々を次々と殺しながら街の中心へと進んでいく。
ここまで順調だったが、突然リリスの動きが止まった。
(あら、物凄い魔力…神の子がこんなところにいるとは驚きね。)
奥から歩いてくるのは青い髪のスラッとした体型の男だった。
手始めにヴァンパイア数人に攻撃させるが、その男は軽々とヴァンパイアを全て倒してしまった。さすがと関心していたリリスの元に、その男がやってきた。
「俺はゴッドオブデケムの1人、プロメテウス・カテルワのアランだ。お姉さんのお名前を伺ってもいいかな?」
「相手の名前を伺うなんてあなた紳士なのね。惚れちゃいそう♡私はケーレス・ベータ、リリスよ。よろしくね、アラン♡」
「いい名前だ。良かったら俺とお茶でも飲まない?」
「確かにかっこいいけどあの御方のかっこよさには到底及ばないわ。」
「この俺よりかっこいいなんてさすがは魔王だな。」
それを聞いたリリスが豹変する。
「様をつけなさい、人間風情が。」
男は依然としてヘラヘラしている。
「一応俺、神の子なんだけどなぁ…」
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