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予言の魔王編
第7話 建国
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「魔王が復活したのか…。」
「はい、陛下。」
「うーむ、やはり予言は真だった。」
「いかがなさいますか?」
「その予言の賢者、彼女を連れてこい。彼女なら魔王に対抗するなにかを知っとるはずじゃ。」
「了解致しました。」
クアトル共和国国王、オズウェル・バルベレブ。
彼は民の安全、平和、幸せを第一としていて、民のためであるならば戦争もする。クアトル国民からすればいい王なのだろうが、他の国からすればただの戦争屋だ。
彼は改革を行い、国の麻薬をほぼ無くしたそうだ。
しかしその正体は、麻薬売買の組織だけでなくその使用者、そしてその身内までも殺す虐殺に等しい改革だった。
次の目標はそうだな…。
「国を作るぞ。」
「国ですか?」
「ああ。今ここダビネスには避難指示が出されていて、街の住民はいないし、兵士もいない。ここを貰ってくださいって言ってるようなもんだろ?」
「確かにそれはいいですな!ここに国を作ればかつて魔王に仕えていたもの達に魔王様の復活を知らせることが出来ます。」
「ブリザード様、酷い怪我です…!今治します。」
そう言うとエレーナは傷口に手をかざして治療を始めた。
「我が森の精霊よ、痛み、苦しみ、もがく汝に安らぎを。温かな安らぎを。フェーリーキタス。」
すごい!ブリザードの傷がどんどん治っていく。これが治癒能力。エルフ特有の回復魔法か!
その時、遠くからこちらに接近してくる大勢の気配を感じた。
「魔王様!共和国兵士がこちらに向かってきます。その数およそ1万!」
「い、1万!?どうしましょう魔王様…?」
1万なら大したことはないが、問題は数じゃなく質だ。彼らの中に1人でもゴッドオブデケム並の力を持つものがいれば勝算は…ないか?
「わかった。俺が行こう。」
「魔王レオ、貴様には戦士長殺害、ゴッドオブデケム殺害の罪がかかっている。今すぐに投降しろ!さもなくば…ん?」
「テネブラエ・プルヴィス。」
兵士はプルヴィスによって跡形もなく溶けて散った。
あいつには悪いけど、呑気に喋っているところを溶けてもらった。
「共和国よ、ここはすでに我ら魔王軍の領地だ。足を踏み入れ攻撃をするというのなら、この魔王と戦争をするということでいいのだな?」
「総隊長!アルファ隊隊長が一瞬で殺されてしまいました。」
「それが奴の答えだ。全員爆発魔法を放て!」
「爆発魔法よーい!」
大勢の魔法使い達が1列に並び詠唱を始める。詠唱と共に赤色の魔法陣が街を狙う。
「撃てー!」
一斉に放たれる爆発魔法、それは広範囲によるもので、街の建物が次々と破壊されていく。
せっかく忠告したのになあ…。俺も闇の爆発魔法みたいなの使えるかな?やってみるか。
「テネブラエ・フラルゴ!」
俺の周りに出てきた何個もの黒い魔法陣から、漆黒の隕石のようなものが相手の軍勢目掛けて落ちていく。
とてつもない爆発と共に地面が粉々に砕かれていく。
「た、退避ー!」
逃げる兵士、だが足場がなければ逃げることは出来ない。やつらは次々と爆発によって燃え、吹っ飛び、死んでいった。魔法を撃ち続けて10秒経った頃、そこに敵の姿はもうなかった。
気に入ったぞ。闇の爆発魔法!闇の魔法ってなんでも出来るんだな…!あ、そういえばエレーナみたいに回復もできるのか?この闇を自分に注入するようなイメージでやれば…。
手を腕にかざすと、切れた腕の周りに黒いモヤが現れ、やがてモヤが腕の形になるとなんと腕が生えたのだ。
こ、これはもう人間を辞めてるな…笑
「魔王様、映像カラスが飛んでいました。恐らく共和国の記者が見ていたのかと。」
映像カラス…魔法によって誕生した生物。見た目は普通のカラスとなんら変わらないが、目が異様に光っている。魔法によってもう一方と通信できる、いわゆるカメラのようなものか。丁度いい、やつらが見ているなら。
「共和国の民よ!我々魔王軍はこの街ダビネスに
魔王国家アサイラムを建国する!そして魔王国家アサイラムはクアトル共和国に宣戦布告する!」
この魔王レオのアサイラム建国宣言は瞬く間に世界中に広がり、世界を震撼させた。かつて魔王と敵対した者には絶望を、かつて魔王に仕えていた者には希望を与えた。
「魔王国家アサイラム、完全に国として機能するようになれば大変な事になりますぞ。」
「早急に対処せねば。」
「やはりゴッドオブデケムに頼るしか…。」
そこへ若い男が大急ぎで入ってくる。
「勇者様の召喚に成功致しました!」
「なんだと!?」
魔王国家アサイラムがこの世界を支配する時が待ち遠しいな。まずは国として機能するための国民、それと部下が必要だな。
「魔王様、近くに村を発見致しました。その村に1つ、強い魔力反応が。」
「ほう。行ってみるとしよう。」
とにかく俺に仲間をくれ!!!
俺は仲間の発見を願いながら、ダビネスを後にした。
「はい、陛下。」
「うーむ、やはり予言は真だった。」
「いかがなさいますか?」
「その予言の賢者、彼女を連れてこい。彼女なら魔王に対抗するなにかを知っとるはずじゃ。」
「了解致しました。」
クアトル共和国国王、オズウェル・バルベレブ。
彼は民の安全、平和、幸せを第一としていて、民のためであるならば戦争もする。クアトル国民からすればいい王なのだろうが、他の国からすればただの戦争屋だ。
彼は改革を行い、国の麻薬をほぼ無くしたそうだ。
しかしその正体は、麻薬売買の組織だけでなくその使用者、そしてその身内までも殺す虐殺に等しい改革だった。
次の目標はそうだな…。
「国を作るぞ。」
「国ですか?」
「ああ。今ここダビネスには避難指示が出されていて、街の住民はいないし、兵士もいない。ここを貰ってくださいって言ってるようなもんだろ?」
「確かにそれはいいですな!ここに国を作ればかつて魔王に仕えていたもの達に魔王様の復活を知らせることが出来ます。」
「ブリザード様、酷い怪我です…!今治します。」
そう言うとエレーナは傷口に手をかざして治療を始めた。
「我が森の精霊よ、痛み、苦しみ、もがく汝に安らぎを。温かな安らぎを。フェーリーキタス。」
すごい!ブリザードの傷がどんどん治っていく。これが治癒能力。エルフ特有の回復魔法か!
その時、遠くからこちらに接近してくる大勢の気配を感じた。
「魔王様!共和国兵士がこちらに向かってきます。その数およそ1万!」
「い、1万!?どうしましょう魔王様…?」
1万なら大したことはないが、問題は数じゃなく質だ。彼らの中に1人でもゴッドオブデケム並の力を持つものがいれば勝算は…ないか?
「わかった。俺が行こう。」
「魔王レオ、貴様には戦士長殺害、ゴッドオブデケム殺害の罪がかかっている。今すぐに投降しろ!さもなくば…ん?」
「テネブラエ・プルヴィス。」
兵士はプルヴィスによって跡形もなく溶けて散った。
あいつには悪いけど、呑気に喋っているところを溶けてもらった。
「共和国よ、ここはすでに我ら魔王軍の領地だ。足を踏み入れ攻撃をするというのなら、この魔王と戦争をするということでいいのだな?」
「総隊長!アルファ隊隊長が一瞬で殺されてしまいました。」
「それが奴の答えだ。全員爆発魔法を放て!」
「爆発魔法よーい!」
大勢の魔法使い達が1列に並び詠唱を始める。詠唱と共に赤色の魔法陣が街を狙う。
「撃てー!」
一斉に放たれる爆発魔法、それは広範囲によるもので、街の建物が次々と破壊されていく。
せっかく忠告したのになあ…。俺も闇の爆発魔法みたいなの使えるかな?やってみるか。
「テネブラエ・フラルゴ!」
俺の周りに出てきた何個もの黒い魔法陣から、漆黒の隕石のようなものが相手の軍勢目掛けて落ちていく。
とてつもない爆発と共に地面が粉々に砕かれていく。
「た、退避ー!」
逃げる兵士、だが足場がなければ逃げることは出来ない。やつらは次々と爆発によって燃え、吹っ飛び、死んでいった。魔法を撃ち続けて10秒経った頃、そこに敵の姿はもうなかった。
気に入ったぞ。闇の爆発魔法!闇の魔法ってなんでも出来るんだな…!あ、そういえばエレーナみたいに回復もできるのか?この闇を自分に注入するようなイメージでやれば…。
手を腕にかざすと、切れた腕の周りに黒いモヤが現れ、やがてモヤが腕の形になるとなんと腕が生えたのだ。
こ、これはもう人間を辞めてるな…笑
「魔王様、映像カラスが飛んでいました。恐らく共和国の記者が見ていたのかと。」
映像カラス…魔法によって誕生した生物。見た目は普通のカラスとなんら変わらないが、目が異様に光っている。魔法によってもう一方と通信できる、いわゆるカメラのようなものか。丁度いい、やつらが見ているなら。
「共和国の民よ!我々魔王軍はこの街ダビネスに
魔王国家アサイラムを建国する!そして魔王国家アサイラムはクアトル共和国に宣戦布告する!」
この魔王レオのアサイラム建国宣言は瞬く間に世界中に広がり、世界を震撼させた。かつて魔王と敵対した者には絶望を、かつて魔王に仕えていた者には希望を与えた。
「魔王国家アサイラム、完全に国として機能するようになれば大変な事になりますぞ。」
「早急に対処せねば。」
「やはりゴッドオブデケムに頼るしか…。」
そこへ若い男が大急ぎで入ってくる。
「勇者様の召喚に成功致しました!」
「なんだと!?」
魔王国家アサイラムがこの世界を支配する時が待ち遠しいな。まずは国として機能するための国民、それと部下が必要だな。
「魔王様、近くに村を発見致しました。その村に1つ、強い魔力反応が。」
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俺は仲間の発見を願いながら、ダビネスを後にした。
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