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第一章
第九話 王子様の溺愛 ※
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「先ほどは強引にしてすまんな」
「んっ……」
ベッドの上に移動すると、ディラン様に頭を撫でられながらキスをされた。
ディラン様の唇や手つきは、とても柔らかくて確かな愛情を感じることができる。
蕩けるような感覚を味わっていると、ディラン様の指先が頭から胸へ移動し、繊細なものでも扱うかの如く揉み始めた。
んんっ、と塞がれた口から甘い声が漏れる。
それに満足したのか、ディラン様が唇を離し、手を下腹部へと移動させた。
「もうぐしょぐしょになっているな……」
「そ、そこはあまり触らないでくださいっ……!」
もうかなり濡れていたのだが、ディラン様はそれを知っていてもなお悪戯っぽい口ぶりで指を入れ、わざとらしく音を立ててみせた。
「こんなことで感じるのか?」
「は、はいっ」
意地悪な声色が紡ぎ出す問いに、恥ずかしいけれども答える。
この恥ずかしさが、なぜか快楽に変わっていることに気が付いたから、という理由もあったからだ。
「とんだ淫乱だな。けれど、俺の妻には相応しい」
「ありがとう、ございますっ」
低い声が私の悦びを引き出すように囁く。
王妃にふさわしいと言ってくれたことも相まって、私の感情は幸せで埋め尽くされていた。
「まぁ、これでいいだろう」
ディラン様がそういったかと思うと、クチュクチュといった淫らな音が鳴りやむ。
それに寂しさを覚えたのも束の間、私はすぐに期待を膨らませ、心を邪なもので満たしてゆく。
「では――挿れるぞ」
「は、いっ……!」
優しげなディラン様の声が聞こえたと同時に、彼のモノが這入ってくる感覚が走る。
噂通り、痛くもあったが、それよりも私は幸せを感じ、彼の大きな背中に腕を回す。
特段力を入れようとも思っていないのに、自らの襞が肉棒を離すまいと締め付けていることが分かる。
貪るような身体の動きに自然と顔が熱くなった。
「んっ、あっ……」
「初めてなのに、もう感じているのかっ?」
「ち、違ぁ……」
ディラン様の色っぽい声に、腰がビクリと跳ね、喉の奥から嬌声が漏れる。
幸福感や夢のような現状で声が出てしまったようだが、実際は痛みが強いのでそこまで感じているわけではない。
けれど、ディラン様の長く太い陰茎が子宮まで届くと、その声も止められてしまった。
「動かしても、いいか?」
おずおずと、といった表現が似合う様子で問うディラン様に、私は。
「ええ、是非」
当たり前のように、受け入れの返事を出す。
すると、ディラン王子はタカが外れたのか、優しさを残しつつも力強く自らを動かし始める。
溢れ出る愛液ときゅうきゅうとディラン様を締め付けにかかる私の身体、痛みと幸福に頭がパンクしそうだ。
「イっ……」
音も激しくなってきたとき、ディラン様がとびきり官能的な声を出すと同時に私の子宮が満たされる感覚を覚える。
ぬちゃっ、という音とともにディラン様は自らの性器を私の中から取り出す。
するとなぜか急に疲労が私を襲ってきたので、へたりこむついでにディラン様を確認しようとするが、彼も同様にベッドへ身を任せていた。
薄明りが、彼の整った赤い顔を照らす。
目が合うと彼は口角を少し上げて、私の頭へ手を伸ばし、優しく撫でた。
「……ディラン様、私、幸せです」
「……そうか」
この機にと、私はディラン様へ感謝を告げる。
それに彼は短く答えると、そのまま眠ってしまった。
「んっ……」
ベッドの上に移動すると、ディラン様に頭を撫でられながらキスをされた。
ディラン様の唇や手つきは、とても柔らかくて確かな愛情を感じることができる。
蕩けるような感覚を味わっていると、ディラン様の指先が頭から胸へ移動し、繊細なものでも扱うかの如く揉み始めた。
んんっ、と塞がれた口から甘い声が漏れる。
それに満足したのか、ディラン様が唇を離し、手を下腹部へと移動させた。
「もうぐしょぐしょになっているな……」
「そ、そこはあまり触らないでくださいっ……!」
もうかなり濡れていたのだが、ディラン様はそれを知っていてもなお悪戯っぽい口ぶりで指を入れ、わざとらしく音を立ててみせた。
「こんなことで感じるのか?」
「は、はいっ」
意地悪な声色が紡ぎ出す問いに、恥ずかしいけれども答える。
この恥ずかしさが、なぜか快楽に変わっていることに気が付いたから、という理由もあったからだ。
「とんだ淫乱だな。けれど、俺の妻には相応しい」
「ありがとう、ございますっ」
低い声が私の悦びを引き出すように囁く。
王妃にふさわしいと言ってくれたことも相まって、私の感情は幸せで埋め尽くされていた。
「まぁ、これでいいだろう」
ディラン様がそういったかと思うと、クチュクチュといった淫らな音が鳴りやむ。
それに寂しさを覚えたのも束の間、私はすぐに期待を膨らませ、心を邪なもので満たしてゆく。
「では――挿れるぞ」
「は、いっ……!」
優しげなディラン様の声が聞こえたと同時に、彼のモノが這入ってくる感覚が走る。
噂通り、痛くもあったが、それよりも私は幸せを感じ、彼の大きな背中に腕を回す。
特段力を入れようとも思っていないのに、自らの襞が肉棒を離すまいと締め付けていることが分かる。
貪るような身体の動きに自然と顔が熱くなった。
「んっ、あっ……」
「初めてなのに、もう感じているのかっ?」
「ち、違ぁ……」
ディラン様の色っぽい声に、腰がビクリと跳ね、喉の奥から嬌声が漏れる。
幸福感や夢のような現状で声が出てしまったようだが、実際は痛みが強いのでそこまで感じているわけではない。
けれど、ディラン様の長く太い陰茎が子宮まで届くと、その声も止められてしまった。
「動かしても、いいか?」
おずおずと、といった表現が似合う様子で問うディラン様に、私は。
「ええ、是非」
当たり前のように、受け入れの返事を出す。
すると、ディラン王子はタカが外れたのか、優しさを残しつつも力強く自らを動かし始める。
溢れ出る愛液ときゅうきゅうとディラン様を締め付けにかかる私の身体、痛みと幸福に頭がパンクしそうだ。
「イっ……」
音も激しくなってきたとき、ディラン様がとびきり官能的な声を出すと同時に私の子宮が満たされる感覚を覚える。
ぬちゃっ、という音とともにディラン様は自らの性器を私の中から取り出す。
するとなぜか急に疲労が私を襲ってきたので、へたりこむついでにディラン様を確認しようとするが、彼も同様にベッドへ身を任せていた。
薄明りが、彼の整った赤い顔を照らす。
目が合うと彼は口角を少し上げて、私の頭へ手を伸ばし、優しく撫でた。
「……ディラン様、私、幸せです」
「……そうか」
この機にと、私はディラン様へ感謝を告げる。
それに彼は短く答えると、そのまま眠ってしまった。
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