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変態どもの日常
別荘in変態(後編)
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「はぁー……よく寝たー……」
遊び疲れたまま寝てしまったのでまだ変態共はグースカ寝ている。いい朝だ。
と思ったのも束の間、激しい違和感に襲われる。
身体が重いし、アソコに違和感を覚えた。詳しくは言わないのが私のスタイルである。
まさかな、と思いながらも鏡の前に行く。
そういえば独り言の声もなぜか低く感じられた。
こんなふざけた世界でもさすがにーー
「男になっとるぅぅぅーー!」
思わず関西弁で叫んでしまった。
なんでや。なんでこうなったんやおやっさん。
私が大声を上げたからか、それまで眠っていた変態も起き始める。
「んもぉ、何なのよぉ~」
「ちょっと朝からうるさいんですけど弟ぉ~」
「犯人お前らかァァァ!」
だって鏡見る前から適応しすぎだもの。絶対知ってたろコイツら。そうじゃなかったらギャルみたいな口調にはならないよ。
「まあまあ落ち着いてよ監督」
「いや違うんだけど。なぜか色んな人に謝りたい気分になったんだけど」
この場を借りてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
「王家には『カイルの妄想実現薬品』という薬品シリーズがございまして……昨日の夕飯に二時間だけ性転換する薬品混ぜちゃいました☆」
何だよ『カイルの妄想実現薬品』って。私利私欲の塊じゃねえか。
ツッコミたいところは色々あったがそもそも現在の状況がおかしすぎるのでスルーできるところはスルーしておくことにした。
「『混ぜちゃいました☆』じゃないよ、どうしてくれんの!?」
「まあまあとりあえずラミちゃんより胸が大きい僕の女体美でも眺めてなよアイタァ!」
ハリセンでカイルを思いっきり叩いた。ほざけ。
「カイルより俺の方が胸が大きいということはマイシスターラミちゅわんの胸は……」
だんだんお兄ちゃんの目に憐れみの色が混ざってくる。らめえええええ!
「ハッ! 僕達の胸がラミちゃんより大きいということはラミちゃんのナニは僕達より大きいということでは!?」
「マジかよ!」
どうしてこんな流れになった。
「いや、脱がないから」
「「!!??」」
なぜそんなショックを受ける。
「しゃあない、僕が脱ぐか……」
カイルがシャツのボタンに手を掛け始める。
その行動にインスパイアされたのか、
「お前一人にはしねえよ……俺も脱ぐ」
お兄ちゃんも脱ぎ始める仕草をした。出来ればそこはインスパイアされて欲しくなかった。
「(トゥンク……)」
カイルがときめく。
なんか擬似百合シーンみたいな感じになってるが内容はふざけているの一言に尽きる。
そして勢いよくシャツを脱ぎ捨てようとカイルがシャツに手をかけーー
「さあ! 脱ーー」
脱ごうとしたものの、カイルの分際で私より胸が大きいのにムカついたから脱ごうとした瞬間に背負い投げした。わあ背負い投げやりやすーい。
「ぬ、脱いだらダメなのか……」
膝をついてしょぼくれるカイル。なぜそこでショックを受けるのかは同じタイプの変態にしか分からないところである。
「風呂場とかじゃないと基本的に脱いだらダメね」
「じゃあ縛って!」
なぜそこでぶっ飛び思想を見せる。
だが、カイルの通常運転は見習うべき点もあるのかもしれない。コイツみたいになりたいとは微塵も思わないが。
カイルは即座に床に横たわって叫んだ。
「さあラミくん縛って!」
「誰がラミくんよ!」
だが縛る。しょうがないじゃん? 野放しにしておくわけにはいかないし。縛った方が安全だし。
ついででローションでも掛けておこう。
「んほおおおおおおおおおお♡ 食い込みしゅごいいいいいいいいおほおおおおおおおおおおお♡♡ にゅるにゅるにゅぽぽおおおおおおおおおおおお♡♡」
終わってんなー。
恍惚の表情でアヘり始めたカイルを置いてお兄ちゃんの方を何とかしよう。このカオスも二時間も経てば元通りである。
「踏んでください」
コイツも通常運転だわ。
私はお兄ちゃんもとりあえず縛って更に踏んでおく。
「んほお♡ いつもより刺激強めなのおおおおおおおおおおおおおおおおんほおおおおおおおおおおおおおお♡♡」
コイツも終わってんなー。
エセ美人の嬌声を聞きながら私は優雅に読書タイムと洒落込むのだった。
遊び疲れたまま寝てしまったのでまだ変態共はグースカ寝ている。いい朝だ。
と思ったのも束の間、激しい違和感に襲われる。
身体が重いし、アソコに違和感を覚えた。詳しくは言わないのが私のスタイルである。
まさかな、と思いながらも鏡の前に行く。
そういえば独り言の声もなぜか低く感じられた。
こんなふざけた世界でもさすがにーー
「男になっとるぅぅぅーー!」
思わず関西弁で叫んでしまった。
なんでや。なんでこうなったんやおやっさん。
私が大声を上げたからか、それまで眠っていた変態も起き始める。
「んもぉ、何なのよぉ~」
「ちょっと朝からうるさいんですけど弟ぉ~」
「犯人お前らかァァァ!」
だって鏡見る前から適応しすぎだもの。絶対知ってたろコイツら。そうじゃなかったらギャルみたいな口調にはならないよ。
「まあまあ落ち着いてよ監督」
「いや違うんだけど。なぜか色んな人に謝りたい気分になったんだけど」
この場を借りてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
「王家には『カイルの妄想実現薬品』という薬品シリーズがございまして……昨日の夕飯に二時間だけ性転換する薬品混ぜちゃいました☆」
何だよ『カイルの妄想実現薬品』って。私利私欲の塊じゃねえか。
ツッコミたいところは色々あったがそもそも現在の状況がおかしすぎるのでスルーできるところはスルーしておくことにした。
「『混ぜちゃいました☆』じゃないよ、どうしてくれんの!?」
「まあまあとりあえずラミちゃんより胸が大きい僕の女体美でも眺めてなよアイタァ!」
ハリセンでカイルを思いっきり叩いた。ほざけ。
「カイルより俺の方が胸が大きいということはマイシスターラミちゅわんの胸は……」
だんだんお兄ちゃんの目に憐れみの色が混ざってくる。らめえええええ!
「ハッ! 僕達の胸がラミちゃんより大きいということはラミちゃんのナニは僕達より大きいということでは!?」
「マジかよ!」
どうしてこんな流れになった。
「いや、脱がないから」
「「!!??」」
なぜそんなショックを受ける。
「しゃあない、僕が脱ぐか……」
カイルがシャツのボタンに手を掛け始める。
その行動にインスパイアされたのか、
「お前一人にはしねえよ……俺も脱ぐ」
お兄ちゃんも脱ぎ始める仕草をした。出来ればそこはインスパイアされて欲しくなかった。
「(トゥンク……)」
カイルがときめく。
なんか擬似百合シーンみたいな感じになってるが内容はふざけているの一言に尽きる。
そして勢いよくシャツを脱ぎ捨てようとカイルがシャツに手をかけーー
「さあ! 脱ーー」
脱ごうとしたものの、カイルの分際で私より胸が大きいのにムカついたから脱ごうとした瞬間に背負い投げした。わあ背負い投げやりやすーい。
「ぬ、脱いだらダメなのか……」
膝をついてしょぼくれるカイル。なぜそこでショックを受けるのかは同じタイプの変態にしか分からないところである。
「風呂場とかじゃないと基本的に脱いだらダメね」
「じゃあ縛って!」
なぜそこでぶっ飛び思想を見せる。
だが、カイルの通常運転は見習うべき点もあるのかもしれない。コイツみたいになりたいとは微塵も思わないが。
カイルは即座に床に横たわって叫んだ。
「さあラミくん縛って!」
「誰がラミくんよ!」
だが縛る。しょうがないじゃん? 野放しにしておくわけにはいかないし。縛った方が安全だし。
ついででローションでも掛けておこう。
「んほおおおおおおおおおお♡ 食い込みしゅごいいいいいいいいおほおおおおおおおおおおお♡♡ にゅるにゅるにゅぽぽおおおおおおおおおおおお♡♡」
終わってんなー。
恍惚の表情でアヘり始めたカイルを置いてお兄ちゃんの方を何とかしよう。このカオスも二時間も経てば元通りである。
「踏んでください」
コイツも通常運転だわ。
私はお兄ちゃんもとりあえず縛って更に踏んでおく。
「んほお♡ いつもより刺激強めなのおおおおおおおおおおおおおおおおんほおおおおおおおおおおおおおお♡♡」
コイツも終わってんなー。
エセ美人の嬌声を聞きながら私は優雅に読書タイムと洒落込むのだった。
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