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第十章 アズマ、東方の国
一緒に行く人たち
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仕事を終え、俺はさっそくロッソたちのいる『鮮血の赤椿』の拠点へ。
相変わらずの豪邸。庭を見るとヒコロクが寝そべり、ユキちゃんが俺の作ったボールを転がして白玉と遊んでいるのが見えた。
ヒコロクが「わう」と鳴くと、ユキちゃんが俺を見る。
「にゃあ。おじちゃーん」
「やあユキちゃん。白玉も久しぶりだな」
『みぃ』
俺はユキちゃんと白玉を交互に撫でる。
ユキちゃんはネコミミと尻尾を嬉しそうに動かした……可愛い。
「ユキちゃん。ロッソたちはいるか?」
「にゃうー、みんないる。呼んでくる?」
「ああ、お願いするよ」
「にゃあー」
ユキちゃんが拠点に戻って数分後、スノウさんが玄関を開けてくれた。
「ゲントクさん。いらっしゃいませ、どうぞお上がりください」
「どうも、失礼します」
「にゃうー」
ユキちゃんがじゃれついてきたので抱っこする。スノウさんが申し訳なさそうにしたが、俺は「大丈夫大丈夫」と言ってそのまま抱っこ……なんというか、父親とは違うけどユキちゃんが懐いてくれるの嬉しいんだよね。
応接間に行くと、ロッソたちが四人でカードゲームをしていた。
シュバン、マイルズさんは……いないな。いい香りするし、料理でも作ってんのかね。
スノウさんもキッチンへ。
「あれ、おっさんじゃん。なになに、遊びに来たの?」
「違う。お前たちに頼みがあってな……あれ、こういうのってギルドを通した方がいいのか?」
「アタシらの仲じゃん。おっさんはそういうめんどくさい手続きしなくていいよ。ね」
「そうですわね。ふふ」
「……おじさん、座って」
アオの隣に座ると、ユキちゃんは俺から降りてブランシュの元へ。
座ると、シュバンが現れお茶を出してくれた。
「で? ゲントク、私たちに何か用事?」
ヴェルデが言う。
俺は紅茶を飲み、さっそくお願いをしてみた。
「ああ。実は、アズマに行くことになってな……護衛をお願いしたいんだが」
「アズマって、東にある国だっけ」
「そうだ。金が結構入ったし、息抜きも兼ねてな。二ヵ月くらい留守にすることになるけど……やっぱ忙しいか?」
「……おじさん。また別荘を買うの?」
「たぶんな。アズマ、個人的にすげぇ興味あるし」
四人は顔を見合わせ、ウンと頷いた。
「おっさん。護衛はこの『鮮血の赤椿』にお任せ!! あ、依頼料はもらうけどいい?」
「当然だろ。金額はサンドローネと相談……」
「ちがうちがう。お金じゃなくて、道中の食事と寝床、あとアタシたちを思いっきり楽しませてくれたらそれでいいわ。みんな、いいよね!!」
「ええ。おじさまと一緒だと楽しいですものね」
「……アズマ、釣りできるかな」
「ま、クーロンの件で守り切れなかったし、私はそれでいいわよ」
こうして、『鮮血の赤椿』の護衛が決定した。
「あ、スノウさんとユキも連れて行くわね。もちろんヒコロクも」
「シュバン、マイルズも使用人として連れて行くわ」
「わかった。となると……俺とサンドローネとリヒターにイェラン、ユキちゃんにスノウさん、シュバンにマイルズさん、『鮮血の赤椿』の四人、あと俺の雇ったアズマの案内人で……合計十三人。けっこうな大所帯だな」
「おじさん、アズマの案内人って?」
「え? ああ……飲み屋で知り合ったアズマ人でな。ガイドの話したら引き受けてくれるって」
「……女の子?」
「いや、男だぞ。お前らと同い年くらいかな」
「……ふーん」
なんかアオが微妙な顔をしている。ちょっと安心したような感じも。
「出発は来週になる。それまで、旅の準備をしておいてくれ」
「了解!! 『鮮血の赤椿』、アズマへ行くぞー!!」
「「「おおー!!」」」
護衛はこれで問題解決だ。
この日、俺はロッソたちの家で夕食をご馳走になるのだった。
けっこうな大人数になったし、明日あたりサンドローネに、『思いついたこと』を言ってみるか。
◇◇◇◇◇◇
一週間後。
俺は旅の支度を終え、職場の前で待っていた。
すると、ロッソたち、スノウさんとユキちゃん、ヒコロク、シュバンとマイルズさんが来た。
全員、大きな荷物を持っている。
「おっさん、やっほー!!」
「おう、みんな準備万端だな」
「ええ。ところでおじさま、馬車の方は?」
「……ヒコロク、引っ張るから」
「ああ、サンドローネが用意するって……お、来た来た」
馬車がやって来た。馬が七頭連結して引っ張っている。
そして、俺たちの前に到着した馬車を見て、俺以外の全員が驚いていた。
「な、なにこれ……すっごくない?」
驚くロッソ。
するとサンドローネが『先頭馬車』から降りて来た。
「お待たせ。さ、荷物を」
「お、おねーさん!! ね、ね、この馬車なに? すっごく長いんだけど!!」
ロッソがサンドローネに詰め寄る。やや驚くサンドローネだが、俺に説明するよう促した。
俺はコホンと咳払いし、ロッソたちに言う。
「こいつは、俺の考案した『連結馬車』だ」
そう、今目の前にある馬車は、荷車が連結した特別仕様。
貨物列車をイメージした、大人数用の馬車だ。
足回りは老ラバーコブラのタイヤで可動式。連結システムは電車の連結をそのまま採用し、さらに荷車間を移動できるよう、連結と連結の間には通路がある。
そして、横転しないように荷車はやや横長に平べったくしてある。
連結している荷車は合計で五台。
一両目から食堂車、二階建ての多目的車、女性用寝台車、男性用寝台車、荷物置きと分かれている。
「もともとは、エーデルシュタイン王国とスノウデーン王国を移動する観光用の馬車として考案したんだ。ただ馬車で移動するよりは快適な方がいいと思ってな」
「これはその試作よ。私たちで検証して、問題点を解決したら本格的な製造を開始する予定。いずれ、スノウデーン王国とエーデルシュタイン王国を移動する足となるでしょうね」
「「「「おおおー!!」」」
驚く『鮮血の赤椿』たち。
だが、ちょっと問題もある。
「なあアオ……一応、馬を七頭で引くことを想定してるんだけど、ヒコロクは……」
『わうう!!』
「うおお、なんだなんだ!?」
いきなりヒコロクがモフモフの頭を俺に押し付けてきた。
「……ヒコロク、『なめんじゃねぇ』って言ってる。このくらいだったらあと十両増えても問題ないって」
「そ、そうなのか?」
「リヒター、馬具を外して、ヒコロクと連結」
「はい、お嬢」
「お手伝いします」
リヒター、シュバンとマイルズさんが馬具を外し、ヒコロクと合体させている。
女子たちはキャッキャしながら、サンドローネの案内で車内を探索。
俺は、イェランと並んで連結馬車を外から眺めていた。
「それにしても、一週間でよく作ったな」
「ふふん。ま、あんたの無茶な思い付きを実現するのはもう慣れっこだしね。それに、スノウデーン王国の観光馬車、もう稼働してるけど……やっぱりただの馬車移動だけってのに多少の不満は出てたんだよね。でも、これを実用化すればそんな文句も消えるよ」
「ははは。でも、二ヵ月は先だろうな」
「一応、あんたのアイデアを聞いてすぐ、副商会長が仕様書を作って制作部に渡してたよ。二ヵ月後の休暇明け、お姉様が問題点を提出してすぐ、改良に取り掛かるんじゃない? この馬車、スノウデーン王国だけじゃなく、いろんなところで使えそうだしね」
まあ確かに。
列車をイメージした馬車。これが町中を走るようになれば面白いかも。
「おっさーん!! 早く乗って!! すごいよこれー!!」
「おーう。さて、俺は案内人を待つから、お前は中へ」
「うん。あ……アタシちょっと、あのデカい犬撫でていい? 前々から触ってみたかったんだよね」
イェランはヒコロクの元へ。
数分待つと、サスケが普通にデカい荷物を持って歩いてきた。
「よう、オッサン。すっげぇ乗り物用意してくれたなあ」
「いいだろ。これで二週間の移動だ。楽しみだろ?」
「ははは。そりゃ確かに」
「っと……まずは、給金を半額、前払いだっけ」
俺は報酬の半分をサスケに渡すと、「まいど」と受け取った。
サスケはコホンと咳払い。
「じゃ、今日からオレがアズマへの案内人だ。道中、わからないことあったらなんでも聞いてくれ」
「ああ、じゃあみんなに紹介するよ」
こうして、俺たちは馬車へ乗り込み、みんなにサスケを紹介する。
アズマへの旅……どうか、めんどくさいことになりませんように。
相変わらずの豪邸。庭を見るとヒコロクが寝そべり、ユキちゃんが俺の作ったボールを転がして白玉と遊んでいるのが見えた。
ヒコロクが「わう」と鳴くと、ユキちゃんが俺を見る。
「にゃあ。おじちゃーん」
「やあユキちゃん。白玉も久しぶりだな」
『みぃ』
俺はユキちゃんと白玉を交互に撫でる。
ユキちゃんはネコミミと尻尾を嬉しそうに動かした……可愛い。
「ユキちゃん。ロッソたちはいるか?」
「にゃうー、みんないる。呼んでくる?」
「ああ、お願いするよ」
「にゃあー」
ユキちゃんが拠点に戻って数分後、スノウさんが玄関を開けてくれた。
「ゲントクさん。いらっしゃいませ、どうぞお上がりください」
「どうも、失礼します」
「にゃうー」
ユキちゃんがじゃれついてきたので抱っこする。スノウさんが申し訳なさそうにしたが、俺は「大丈夫大丈夫」と言ってそのまま抱っこ……なんというか、父親とは違うけどユキちゃんが懐いてくれるの嬉しいんだよね。
応接間に行くと、ロッソたちが四人でカードゲームをしていた。
シュバン、マイルズさんは……いないな。いい香りするし、料理でも作ってんのかね。
スノウさんもキッチンへ。
「あれ、おっさんじゃん。なになに、遊びに来たの?」
「違う。お前たちに頼みがあってな……あれ、こういうのってギルドを通した方がいいのか?」
「アタシらの仲じゃん。おっさんはそういうめんどくさい手続きしなくていいよ。ね」
「そうですわね。ふふ」
「……おじさん、座って」
アオの隣に座ると、ユキちゃんは俺から降りてブランシュの元へ。
座ると、シュバンが現れお茶を出してくれた。
「で? ゲントク、私たちに何か用事?」
ヴェルデが言う。
俺は紅茶を飲み、さっそくお願いをしてみた。
「ああ。実は、アズマに行くことになってな……護衛をお願いしたいんだが」
「アズマって、東にある国だっけ」
「そうだ。金が結構入ったし、息抜きも兼ねてな。二ヵ月くらい留守にすることになるけど……やっぱ忙しいか?」
「……おじさん。また別荘を買うの?」
「たぶんな。アズマ、個人的にすげぇ興味あるし」
四人は顔を見合わせ、ウンと頷いた。
「おっさん。護衛はこの『鮮血の赤椿』にお任せ!! あ、依頼料はもらうけどいい?」
「当然だろ。金額はサンドローネと相談……」
「ちがうちがう。お金じゃなくて、道中の食事と寝床、あとアタシたちを思いっきり楽しませてくれたらそれでいいわ。みんな、いいよね!!」
「ええ。おじさまと一緒だと楽しいですものね」
「……アズマ、釣りできるかな」
「ま、クーロンの件で守り切れなかったし、私はそれでいいわよ」
こうして、『鮮血の赤椿』の護衛が決定した。
「あ、スノウさんとユキも連れて行くわね。もちろんヒコロクも」
「シュバン、マイルズも使用人として連れて行くわ」
「わかった。となると……俺とサンドローネとリヒターにイェラン、ユキちゃんにスノウさん、シュバンにマイルズさん、『鮮血の赤椿』の四人、あと俺の雇ったアズマの案内人で……合計十三人。けっこうな大所帯だな」
「おじさん、アズマの案内人って?」
「え? ああ……飲み屋で知り合ったアズマ人でな。ガイドの話したら引き受けてくれるって」
「……女の子?」
「いや、男だぞ。お前らと同い年くらいかな」
「……ふーん」
なんかアオが微妙な顔をしている。ちょっと安心したような感じも。
「出発は来週になる。それまで、旅の準備をしておいてくれ」
「了解!! 『鮮血の赤椿』、アズマへ行くぞー!!」
「「「おおー!!」」」
護衛はこれで問題解決だ。
この日、俺はロッソたちの家で夕食をご馳走になるのだった。
けっこうな大人数になったし、明日あたりサンドローネに、『思いついたこと』を言ってみるか。
◇◇◇◇◇◇
一週間後。
俺は旅の支度を終え、職場の前で待っていた。
すると、ロッソたち、スノウさんとユキちゃん、ヒコロク、シュバンとマイルズさんが来た。
全員、大きな荷物を持っている。
「おっさん、やっほー!!」
「おう、みんな準備万端だな」
「ええ。ところでおじさま、馬車の方は?」
「……ヒコロク、引っ張るから」
「ああ、サンドローネが用意するって……お、来た来た」
馬車がやって来た。馬が七頭連結して引っ張っている。
そして、俺たちの前に到着した馬車を見て、俺以外の全員が驚いていた。
「な、なにこれ……すっごくない?」
驚くロッソ。
するとサンドローネが『先頭馬車』から降りて来た。
「お待たせ。さ、荷物を」
「お、おねーさん!! ね、ね、この馬車なに? すっごく長いんだけど!!」
ロッソがサンドローネに詰め寄る。やや驚くサンドローネだが、俺に説明するよう促した。
俺はコホンと咳払いし、ロッソたちに言う。
「こいつは、俺の考案した『連結馬車』だ」
そう、今目の前にある馬車は、荷車が連結した特別仕様。
貨物列車をイメージした、大人数用の馬車だ。
足回りは老ラバーコブラのタイヤで可動式。連結システムは電車の連結をそのまま採用し、さらに荷車間を移動できるよう、連結と連結の間には通路がある。
そして、横転しないように荷車はやや横長に平べったくしてある。
連結している荷車は合計で五台。
一両目から食堂車、二階建ての多目的車、女性用寝台車、男性用寝台車、荷物置きと分かれている。
「もともとは、エーデルシュタイン王国とスノウデーン王国を移動する観光用の馬車として考案したんだ。ただ馬車で移動するよりは快適な方がいいと思ってな」
「これはその試作よ。私たちで検証して、問題点を解決したら本格的な製造を開始する予定。いずれ、スノウデーン王国とエーデルシュタイン王国を移動する足となるでしょうね」
「「「「おおおー!!」」」
驚く『鮮血の赤椿』たち。
だが、ちょっと問題もある。
「なあアオ……一応、馬を七頭で引くことを想定してるんだけど、ヒコロクは……」
『わうう!!』
「うおお、なんだなんだ!?」
いきなりヒコロクがモフモフの頭を俺に押し付けてきた。
「……ヒコロク、『なめんじゃねぇ』って言ってる。このくらいだったらあと十両増えても問題ないって」
「そ、そうなのか?」
「リヒター、馬具を外して、ヒコロクと連結」
「はい、お嬢」
「お手伝いします」
リヒター、シュバンとマイルズさんが馬具を外し、ヒコロクと合体させている。
女子たちはキャッキャしながら、サンドローネの案内で車内を探索。
俺は、イェランと並んで連結馬車を外から眺めていた。
「それにしても、一週間でよく作ったな」
「ふふん。ま、あんたの無茶な思い付きを実現するのはもう慣れっこだしね。それに、スノウデーン王国の観光馬車、もう稼働してるけど……やっぱりただの馬車移動だけってのに多少の不満は出てたんだよね。でも、これを実用化すればそんな文句も消えるよ」
「ははは。でも、二ヵ月は先だろうな」
「一応、あんたのアイデアを聞いてすぐ、副商会長が仕様書を作って制作部に渡してたよ。二ヵ月後の休暇明け、お姉様が問題点を提出してすぐ、改良に取り掛かるんじゃない? この馬車、スノウデーン王国だけじゃなく、いろんなところで使えそうだしね」
まあ確かに。
列車をイメージした馬車。これが町中を走るようになれば面白いかも。
「おっさーん!! 早く乗って!! すごいよこれー!!」
「おーう。さて、俺は案内人を待つから、お前は中へ」
「うん。あ……アタシちょっと、あのデカい犬撫でていい? 前々から触ってみたかったんだよね」
イェランはヒコロクの元へ。
数分待つと、サスケが普通にデカい荷物を持って歩いてきた。
「よう、オッサン。すっげぇ乗り物用意してくれたなあ」
「いいだろ。これで二週間の移動だ。楽しみだろ?」
「ははは。そりゃ確かに」
「っと……まずは、給金を半額、前払いだっけ」
俺は報酬の半分をサスケに渡すと、「まいど」と受け取った。
サスケはコホンと咳払い。
「じゃ、今日からオレがアズマへの案内人だ。道中、わからないことあったらなんでも聞いてくれ」
「ああ、じゃあみんなに紹介するよ」
こうして、俺たちは馬車へ乗り込み、みんなにサスケを紹介する。
アズマへの旅……どうか、めんどくさいことになりませんように。
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