104 / 144
第九章 玄徳、第二のロマン
護衛を雇おう
しおりを挟む
「ヴェルデ、俺の護衛になってくれ!!」
「え?」
襲撃者の撃退から一夜明け……俺はロッソの別荘へ行き、ヴェルデにお願いをした。
昨日の襲撃の件を説明すると、ヴェルデは考え込む。
「ゲントクを狙った襲撃ね……しかも、腕利きの魔道具技師が狙われているって情報もある、か。シュバン、情報収集を」
「はっ、お嬢様」
シュバンは一礼し、部屋を出て行った。
「で、護衛の件だったわね。ロッソたちもいつ帰るかわからないし、私で良ければ引き受けるわ。もちろん、報酬は払ってもらうけどね」
「もちろんだ。三食おやつ付きで護衛を頼む。せめて、俺専用の装備が完成するまでは」
「装備って……ああ、全身鎧だっけ」
「ああ。というわけで、さっそく頼む」
「わかった。マイルズ、護衛の支度をお願い。私はこのままゲントクと一緒に行くから」
「かしこまりました。お嬢様」
「じゃ、ゲントクの職場に行こっか」
ヴェルデ……メチャクチャ頼りになるな。
俺はヴェルデと二人で職場へ向かい、いつも通り店を開けるのだった。
◇◇◇◇◇◇
店を開けたはいいが、気が気ではない。
昨日、俺を狙った襲撃者は、そのまま警備兵に引き渡した。
サンドローネにも報告が言ったはずだが、まだ何も来ない。
俺は、事務所で書きものをしている……アーマーの武装を考えているんだが、襲撃の件を引きずっているせいで、いいアイデアが浮かばない。
「ナノテク技術は無理だし……いずれはスーツケースタイプの持ち運びできるアーマーが欲しいな。でもまあ今は……うう、アイデアが思いつかん」
「ちょっと。ブツブツ言うのはいいけど、この私が護衛しているんだから、何があっても大丈夫よ。現に今も、ここから半径二百メートル内の『呼吸音』や『声の振動』に網を張って、怪しいヤツがいないかチェックしてるんだから」
「え……二百メートル? しかも、声?」
「声ってのは空気の振動でしょ。私は『風』が得意だから、魔力で網を張って周囲を検知するなんて、朝飯前……まあ、疲れるから一日はできないけど」
すっげえな。そういやヴェルデも規格外なんだった。
ヴェルデは目を閉じ、耳を澄ます。
「聞こえてくるのはどうでもいい会話ね。暗号で会話してる可能性もあるけど……まあ、私がこの建物内にいるって気付いてると思うし、手出しするなんて馬鹿なことはしないと思う」
「頼りになる」
「あら? この気配は……サンドローネさんね」
ヴェルデがそう言った三分後、サンドローネが入って来た。
すげえ、ヴェルデの『空気レーダー(適当に命名)』はマジで当たる。
サンドローネはソファに座り、ヴェルデを見てから俺に言う。
「護衛を雇ったなら安心ね」
「ああ。昨日のこと、聞いただろ?」
「ええ。あなたを狙った誘拐犯……正確には、魔道具技師を狙った誘拐犯ね」
「……物騒だな。怪しい犯罪組織でも背後にいるのか?」
「……ミカエラが、魔道具技師をかき集めた動きが関係しているかもね。あなたは知らないかもだけど……魔石に魔導文字を書くことのできる魔道具技師は貴重な人材よ。どの魔道具商会も欲しがる人材ね。誘拐までするのは聞いたことがないけれど」
え……そうなの。
魔導文字はただ書けばいいモンじゃない。その文字の意味を理解した者が彫ることで、真なる効果を発揮するとは聞くけど。
俺はアレキサンドライト商会の専属だけど、フリーの魔道具技師はいくつもの紹介と『契約』し、魔石に魔導文字を彫ったり、魔道具を作ったりするとか。
『専属』か『契約』か。商会からすれば『専属』のがいいに決まってる。
でも、ミカエラがフリーの魔道具技師を大量に集めたりして、小規模の魔道具商会がけっこうなダメージを受けたらしい。
ただでさえ、魔道具技師の四割くらいが、クライン魔導商会と専属契約しているしな。
「それに……魔道具を犯罪に利用する悪党もいるわ。魔導武器の始まりも、闇に落ちた魔道具技師から生み出されたとも言うしね」
「…………」
「ゲントク。気を付けなさい……私の方でも、探りを入れるから」
「ああ、わかった。それと、お前も気を付けろよ」
「ふふ。私、こう見えて強いのよ」
そう言って、サンドローネは出て行った。
ヴェルデは紅茶を飲みつつ言う。
「悪の組織ならいくつも潰してきたけど、魔導武器はめんどうなのも多いわね」
「魔導武器。俺の専門じゃないし、あまり興味ないから知らんけど……どういうモンなんだ?」
「そうね。簡単なのは、剣とか槍に『熱』や『炎』の魔石を組み込んだ属性武器とか。盾に『硬』の魔導文字を組み込んだ硬い盾とか」
「へー、俺でも作れそうだ。まあやらんけど」
「でも、自分用に作るんでしょ?」
「ああ。俺がイヤなのは、俺の考えた武器とか技術が大勢に広まって、それが誰かを殺したりすることだ。俺自身が自衛のために使うならいい」
「ふーん。ね、なんか作ったのなら見せてよ」
「いいぞ。まあ、リパルサー……いや、『収束雷電砲』と『熱剣』搭載の手甲しかないけど」
「へえ、面白そう」
俺は、隣の空き地でヴェルデに《ビーム》を見せ、驚かせるのだった。
◇◇◇◇◇◇
夕方、シュバンとマイルズさんが合流した。
マイルズさんはけっこうな荷物を持っている。
「お嬢様。スノウ様に、しばらくゲントク様の元に泊まると説明をしてまいりました。このままゲントク様の元へ行けますので」
「そ、ありがと」
「え、うち来るのか?」
「三食おやつ付き、って自分で言ったじゃない」
そういや言ったっけ。
まあ、うちは広いし、空き部屋いっぱいあるからいいか。
そしてシュバンが言う。
「お嬢様。裏の情報屋から仕入れた情報ですが……どうやら、とある犯罪組織が新たな魔導文字を開発したそうで、それを利用した魔導武器を作るために、魔道具技師を誘拐しているそうです」
「へえ……さすがシュバン。いい情報ね」
「まま、待った!! は、犯罪組織!? おいおい、そういうのは警備隊に報告しないと!!」
「待った。あのね、裏の組織っていうのは、表に痕跡が残るとすぐに消えるわ。そして、痕跡を徹底的に消す……警備隊が動き出すころには、もぬけの殻ってパターンね。シュバン」
「はい。そもそも、オレが利用した情報屋も、犯罪組織の中にある情報屋なので。表立った瞬間、全てが消えるでしょうね」
もし物語の主人公とかなら、「俺らで潰そう!!」とか「じゃあ、隠密行動だな」とか言うんだろうけど、俺としては消えるなら消えて欲しい。
警備隊に報告し、表立って動き、犯罪組織が察知してもぬけの殻になってほしい。
自分で動いて犯罪組織を潰すとか、そういうのは物語の世界だけにしてくれ。正義感だけで動いて最善の結果になるのは、都合のいい物語の世界だけだ。
「と、とにかく、俺は関わりたくないぞ……なあ、その犯罪組織、どっか別の国に行ってもらおうぜ。犯罪組織が動いてるってことを警備隊に報告するだけで、この辺りからはいなくなるんだろ?」
「……まあ、それも手だけど。あんたはいいの? ここじゃないどこかで、魔道具技師が攫われて、怪しげな魔導文字を利用した魔道具がいっぱい作られて、それが殺しとか戦いに利用されることになるのかもよ?」
ぶっちゃけ、戦争とかにならなければ問題ない。
俺じゃない誰かが、その犯罪組織を潰すかもしれないし……俺やアツコさんみたいな異世界人がどっかにいて、正義感あふれる偽善チート主人公野郎が解決してくれるかもしれない。
「……とりあえず、お前たちは護衛をしっかりやってくれ。ロッソたちが戻ってきたら、この話を共有しよう」
「まあ、アオやウングが動けば、犯罪組織は数日で潰滅するでしょうね。あの二人は元アサシンギルドの、マスターアサシンの称号を持つ凄腕だし」
「……いちおう、完成を急ぐか」
俺は、まだインナーだけの『自己防衛スーツ』を眺めるのだった。
「え?」
襲撃者の撃退から一夜明け……俺はロッソの別荘へ行き、ヴェルデにお願いをした。
昨日の襲撃の件を説明すると、ヴェルデは考え込む。
「ゲントクを狙った襲撃ね……しかも、腕利きの魔道具技師が狙われているって情報もある、か。シュバン、情報収集を」
「はっ、お嬢様」
シュバンは一礼し、部屋を出て行った。
「で、護衛の件だったわね。ロッソたちもいつ帰るかわからないし、私で良ければ引き受けるわ。もちろん、報酬は払ってもらうけどね」
「もちろんだ。三食おやつ付きで護衛を頼む。せめて、俺専用の装備が完成するまでは」
「装備って……ああ、全身鎧だっけ」
「ああ。というわけで、さっそく頼む」
「わかった。マイルズ、護衛の支度をお願い。私はこのままゲントクと一緒に行くから」
「かしこまりました。お嬢様」
「じゃ、ゲントクの職場に行こっか」
ヴェルデ……メチャクチャ頼りになるな。
俺はヴェルデと二人で職場へ向かい、いつも通り店を開けるのだった。
◇◇◇◇◇◇
店を開けたはいいが、気が気ではない。
昨日、俺を狙った襲撃者は、そのまま警備兵に引き渡した。
サンドローネにも報告が言ったはずだが、まだ何も来ない。
俺は、事務所で書きものをしている……アーマーの武装を考えているんだが、襲撃の件を引きずっているせいで、いいアイデアが浮かばない。
「ナノテク技術は無理だし……いずれはスーツケースタイプの持ち運びできるアーマーが欲しいな。でもまあ今は……うう、アイデアが思いつかん」
「ちょっと。ブツブツ言うのはいいけど、この私が護衛しているんだから、何があっても大丈夫よ。現に今も、ここから半径二百メートル内の『呼吸音』や『声の振動』に網を張って、怪しいヤツがいないかチェックしてるんだから」
「え……二百メートル? しかも、声?」
「声ってのは空気の振動でしょ。私は『風』が得意だから、魔力で網を張って周囲を検知するなんて、朝飯前……まあ、疲れるから一日はできないけど」
すっげえな。そういやヴェルデも規格外なんだった。
ヴェルデは目を閉じ、耳を澄ます。
「聞こえてくるのはどうでもいい会話ね。暗号で会話してる可能性もあるけど……まあ、私がこの建物内にいるって気付いてると思うし、手出しするなんて馬鹿なことはしないと思う」
「頼りになる」
「あら? この気配は……サンドローネさんね」
ヴェルデがそう言った三分後、サンドローネが入って来た。
すげえ、ヴェルデの『空気レーダー(適当に命名)』はマジで当たる。
サンドローネはソファに座り、ヴェルデを見てから俺に言う。
「護衛を雇ったなら安心ね」
「ああ。昨日のこと、聞いただろ?」
「ええ。あなたを狙った誘拐犯……正確には、魔道具技師を狙った誘拐犯ね」
「……物騒だな。怪しい犯罪組織でも背後にいるのか?」
「……ミカエラが、魔道具技師をかき集めた動きが関係しているかもね。あなたは知らないかもだけど……魔石に魔導文字を書くことのできる魔道具技師は貴重な人材よ。どの魔道具商会も欲しがる人材ね。誘拐までするのは聞いたことがないけれど」
え……そうなの。
魔導文字はただ書けばいいモンじゃない。その文字の意味を理解した者が彫ることで、真なる効果を発揮するとは聞くけど。
俺はアレキサンドライト商会の専属だけど、フリーの魔道具技師はいくつもの紹介と『契約』し、魔石に魔導文字を彫ったり、魔道具を作ったりするとか。
『専属』か『契約』か。商会からすれば『専属』のがいいに決まってる。
でも、ミカエラがフリーの魔道具技師を大量に集めたりして、小規模の魔道具商会がけっこうなダメージを受けたらしい。
ただでさえ、魔道具技師の四割くらいが、クライン魔導商会と専属契約しているしな。
「それに……魔道具を犯罪に利用する悪党もいるわ。魔導武器の始まりも、闇に落ちた魔道具技師から生み出されたとも言うしね」
「…………」
「ゲントク。気を付けなさい……私の方でも、探りを入れるから」
「ああ、わかった。それと、お前も気を付けろよ」
「ふふ。私、こう見えて強いのよ」
そう言って、サンドローネは出て行った。
ヴェルデは紅茶を飲みつつ言う。
「悪の組織ならいくつも潰してきたけど、魔導武器はめんどうなのも多いわね」
「魔導武器。俺の専門じゃないし、あまり興味ないから知らんけど……どういうモンなんだ?」
「そうね。簡単なのは、剣とか槍に『熱』や『炎』の魔石を組み込んだ属性武器とか。盾に『硬』の魔導文字を組み込んだ硬い盾とか」
「へー、俺でも作れそうだ。まあやらんけど」
「でも、自分用に作るんでしょ?」
「ああ。俺がイヤなのは、俺の考えた武器とか技術が大勢に広まって、それが誰かを殺したりすることだ。俺自身が自衛のために使うならいい」
「ふーん。ね、なんか作ったのなら見せてよ」
「いいぞ。まあ、リパルサー……いや、『収束雷電砲』と『熱剣』搭載の手甲しかないけど」
「へえ、面白そう」
俺は、隣の空き地でヴェルデに《ビーム》を見せ、驚かせるのだった。
◇◇◇◇◇◇
夕方、シュバンとマイルズさんが合流した。
マイルズさんはけっこうな荷物を持っている。
「お嬢様。スノウ様に、しばらくゲントク様の元に泊まると説明をしてまいりました。このままゲントク様の元へ行けますので」
「そ、ありがと」
「え、うち来るのか?」
「三食おやつ付き、って自分で言ったじゃない」
そういや言ったっけ。
まあ、うちは広いし、空き部屋いっぱいあるからいいか。
そしてシュバンが言う。
「お嬢様。裏の情報屋から仕入れた情報ですが……どうやら、とある犯罪組織が新たな魔導文字を開発したそうで、それを利用した魔導武器を作るために、魔道具技師を誘拐しているそうです」
「へえ……さすがシュバン。いい情報ね」
「まま、待った!! は、犯罪組織!? おいおい、そういうのは警備隊に報告しないと!!」
「待った。あのね、裏の組織っていうのは、表に痕跡が残るとすぐに消えるわ。そして、痕跡を徹底的に消す……警備隊が動き出すころには、もぬけの殻ってパターンね。シュバン」
「はい。そもそも、オレが利用した情報屋も、犯罪組織の中にある情報屋なので。表立った瞬間、全てが消えるでしょうね」
もし物語の主人公とかなら、「俺らで潰そう!!」とか「じゃあ、隠密行動だな」とか言うんだろうけど、俺としては消えるなら消えて欲しい。
警備隊に報告し、表立って動き、犯罪組織が察知してもぬけの殻になってほしい。
自分で動いて犯罪組織を潰すとか、そういうのは物語の世界だけにしてくれ。正義感だけで動いて最善の結果になるのは、都合のいい物語の世界だけだ。
「と、とにかく、俺は関わりたくないぞ……なあ、その犯罪組織、どっか別の国に行ってもらおうぜ。犯罪組織が動いてるってことを警備隊に報告するだけで、この辺りからはいなくなるんだろ?」
「……まあ、それも手だけど。あんたはいいの? ここじゃないどこかで、魔道具技師が攫われて、怪しげな魔導文字を利用した魔道具がいっぱい作られて、それが殺しとか戦いに利用されることになるのかもよ?」
ぶっちゃけ、戦争とかにならなければ問題ない。
俺じゃない誰かが、その犯罪組織を潰すかもしれないし……俺やアツコさんみたいな異世界人がどっかにいて、正義感あふれる偽善チート主人公野郎が解決してくれるかもしれない。
「……とりあえず、お前たちは護衛をしっかりやってくれ。ロッソたちが戻ってきたら、この話を共有しよう」
「まあ、アオやウングが動けば、犯罪組織は数日で潰滅するでしょうね。あの二人は元アサシンギルドの、マスターアサシンの称号を持つ凄腕だし」
「……いちおう、完成を急ぐか」
俺は、まだインナーだけの『自己防衛スーツ』を眺めるのだった。
368
お気に入りに追加
1,304
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

流石に異世界でもこのチートはやばくない?
裏おきな
ファンタジー
片桐蓮《かたぎりれん》40歳独身駄目サラリーマンが趣味のリサイクルとレストアの資材集めに解体業者の資材置き場に行ったらまさかの異世界転移してしまった!そこに現れたのが守護神獣になっていた昔飼っていた犬のラクス。
異世界転移で手に入れた無限鍛冶
のチート能力で異世界を生きて行く事になった!
この作品は約1年半前に初めて「なろう」で書いた物を加筆修正して上げていきます。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる