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第六章 雪景色と温泉
温泉よいとこ一度はおいで
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一月になった。
新年になったのだが……意外なことに、スノウデーン王国は変わりない。
エーデルシュタイン王国では『新年祭り』とかやってるらしい。というかそんな面白そうな祭りやってるのついさっき知った……普通に見たいし興味あったわ。
そして現在、ロッソたちを別荘に呼び、今後のことについて話す。
「そろそろ、王都に帰ろうと思うけど……どうだ?」
「そうねー、新年開けたし、そろそろ王都で冒険者活動しなきゃねー」
「そうですわね。きっと、指名依頼も来ていますわ」
「……温泉、気持ちよかった。でも、仕事もしなきゃ」
「ふふん。王都に『緑』のヴェルデの名を轟かせないとね!!」
というわけで、三日後にエーデルシュタイン王国に帰ることになった。
◇◇◇◇◇◇
この三日間、俺は不動産ギルドのハンクさんに別荘の管理を依頼、部屋の掃除、温泉の掃除をした。
そして、ユキちゃんやスノウさん、イェランにお土産を買った。
掃除を終えると、ちょうど来客が。
「すみません、こちらに伺うよう、サンドローネさんに言われてきたのですが」
「はいはーい。おお、よかった」
来たのは、猫獣人の女性だ。
アメジスト清掃から派遣された猫獣人女性で、俺がサンドローネに頼んで呼んでもらった。
その理由は一つ。女性を別荘に上げ、部屋で寝転んでいる大福の元へ。
「大福、ちょっといいか」
『……にゃ』
「なんだ、と言っています」
そう、通訳である。
明日にはエーデルシュタイン王国に向けて出発する。
大福、白玉は俺が世話をすると言った手前、このまま残るか、それとも一緒に行くかを聞くために、通訳として猫獣人の方を呼んだのだ。
「聞いてたかもしれんが……明日、俺はエーデルシュタイン王国に帰る。お前はどうする? ここに残るか、それとも俺と一緒に行くか……白玉も生まれたし、移動の不安はないだろ? 俺としては、一緒に来て欲しいけど……お前が決めてくれ」
『……にゃぁう』
「お前は、私を飼うと決めた。私はそれを了承した。なら、お前についていく。それに……白玉、大福と言う名を呼ばれるのは嫌いじゃない。ああ、新天地でも美味い食事、快適な環境を作るように、と言っています」
にゃぁう、にそこまでの長文的な意味があるとは。
まあ、一緒に来てくれるなら嬉しい。癒しはエーデルシュタイン王国でも発揮されそうだ。
通訳の猫獣人さんにお礼を言いチップを渡した。
「よし。もろもろの準備は終えたし、最後の温泉でも堪能するとしますかね」
俺は浴衣に着替え、離れにある温泉に向かうのだった。
◇◇◇◇◇◇
「はぁぁ~……」
何度入っても温泉はいい。
でも……今日が最後。明日は早朝出発だし、しばらくは入れない。
「また来年の冬、かなあ……」
夏はリゾートでバカンス、冬は温泉地でまったり……ああ、俺の異世界生活。
「帰ったら……やるか」
俺は、帰ったら一つ、やることを決めていた。
異世界に来て、魔導具技師として経験を積んだ。いろんな伝手もできたし、金もある。
それに、今の俺ならできる。
「作るぞ……バイク!!」
俺は、魔道具でバイクを再現することを決意していた。
まあ、時間はかかるかもしれん。
昔、爺ちゃんが暴走族だった頃の友人たちが、こぞってバイクを持ち込みに来たことがあった。
なんでも『五十年前にブイブイ言わせたワシら、人生最後にもう一度花を咲かせる』とかで、関東最強の暴走族『鬼殺愚連隊』を再結成、当時の特攻服とか着たり、リーゼントとかで着飾った老人たちがバイクで町を爆走するって事件があったっけ。
ちなみに爺ちゃん、十二代目のヘッドとかで信奉されていた。
「あの頃、新型や古い型のバイク、二百台以上分解したりメンテしたりで、夢に見るくらいバイクに触ったからな……おかげで、その知識を総動員すれば、異世界で俺のオリジナルバイクを作ることができるかもしれない。くくく……やってやる」
この世界、馬車がメインであとは馬とかに騎乗するのが一般的。
交通ルールとかないし、免許制度もない。
やべえ……かなりワクワクしている。
「……何か、面白い話?」
「え?」
と、声が聞こえてきた。
女湯の扉が開き、バスタオルを巻いたサンドローネが露天に入ってきた。
「え、おま」
「……ベル、鳴らしたわ。大福が入っていいって」
「……な、なんか用か?」
平静を装う。
サンドローネはバスタオルを巻いたまま、俺から少し離れた場所で湯舟に浸かる。
ちらっと見る……長い髪はまとめられ、真っ白な首筋には赤みが差している。
うちは濁り湯だけど、そこまで白いわけじゃない。よく見ると体のライン……って、アホか俺は。
平静、平静……よし。
「で、なんか用か?」
「……あなたに、一応言っておこうと思って」
「何を? ってかお前、リヒターは?」
「今日は休み。私たちは三日後に王都へ戻るから、最後は自由時間よ」
「そ、そうか……で、なんだ?」
「……昨日のこと」
ちゃぷ、と……サンドローネは肩に湯をかけた。
「クライン魔導商会……」
「ああ。世界最大の、魔道具専門商会だっけ」
正直、俺とは縁がなさそうなところだ。
「クライン魔導商会の商会長、ミカエラは……私の幼馴染なの」
「え」
「私、彼女にだけは負けたくない」
「なんかあったのか?」
「……大したことじゃないわ。ただ、あの子は誰よりも賢くて……そして、ずるいの」
「……?」
意味がよくわからんが……どうやら、因縁の相手っぽい。
バトル展開にはならないよな? バリオンの時みたいなのは正直もう御免だ。
「……ごめんなさい。久しぶりにミカエラの名前を聞いてね。ところで……あなた、ミカエラに会ったのね?」
「ああ。アベルと、護衛二人連れて観光してたぞ。デカい仕事が終わったから寄ったとか」
「……そう」
……なんか暗いな。
あまり踏み込んじゃいけない気がする。でも、言っておく。
「悪いが、俺にできることは魔道具づくりだけ。俺に何か期待してんなら」
「馬鹿ね。そんなこと、私が期待するわけないじゃない。それと……何か作るなら、ちゃんと仕様書を用意しておきなさいよ」
「あー、悪いが、今考えてるのは、まだ実用化とか考えていない。まず、俺だけの楽しみとして作るつもりだ」
「はあ?」
「ふふん。男のロマンってやつだ」
「……へんなの」
サンドローネはクスっと笑った。
よくわからんが、少しは元気になったかな?
「さて、上がるか。なあ、このあと酒でも飲みに行くか?」
「いいわね、少し飲みたい気分」
と、サンドローネはざばっと立ち上がり……。
「……おお」
「あ」
素で立ち上がってしまったのか、身体を隠すのを忘れ、その肢体を俺の前に晒すのだった。
◇◇◇◇◇◇
翌日。
俺は荷物を用意し、商業ギルドが用意した荷車の前にいた。
すると、ヒコロク、ロッソたち、ヴェルデ、そしてシュバンとマイルズが来た。
「おっさん、おはよー」
「おはようございます。おじさま」
「……おはよ、おじさん」
「ゲントク。いい朝ね」
「おう。四人は相変わらず元気いっぱいだな」
ヒコロクを荷車にドッキングさせ、荷物を積む。
ドアを開けると、俺の足元にいた大福、白玉が室内へ。さっそくソファーに飛び乗ってくつろぎ始めた。
シュバンとマイルズは最初に乗って来た馬車に乗り、ヴェルデはロッソたちの馬車へ。
俺も馬車に乗り、ロッソたちに言う。
「じゃあ、帰るか」
「うん!! 楽しかった温泉ともお別れかあ……」
「ふふ、別荘はありますし、また冬に来ましょうか」
「……お土産、いっぱい買った」
「ふふ。いい思い出がたくさんできたわ。それも……ゲントク、あなたのおかげかもね」
「ははは。さて……エーデルシュタイン王国に帰るとするか!!」
アオが「ヒコロク、出発」と言うと、ヒコロクが遠吠えし歩き出した。
温泉の町レレドレ……一か月ちょいだけだが、いい思い出になった。
「さて、帰ったらバイク作り、始めるか」
温泉の町レレドレ、また来るからな!!
新年になったのだが……意外なことに、スノウデーン王国は変わりない。
エーデルシュタイン王国では『新年祭り』とかやってるらしい。というかそんな面白そうな祭りやってるのついさっき知った……普通に見たいし興味あったわ。
そして現在、ロッソたちを別荘に呼び、今後のことについて話す。
「そろそろ、王都に帰ろうと思うけど……どうだ?」
「そうねー、新年開けたし、そろそろ王都で冒険者活動しなきゃねー」
「そうですわね。きっと、指名依頼も来ていますわ」
「……温泉、気持ちよかった。でも、仕事もしなきゃ」
「ふふん。王都に『緑』のヴェルデの名を轟かせないとね!!」
というわけで、三日後にエーデルシュタイン王国に帰ることになった。
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そして、ユキちゃんやスノウさん、イェランにお土産を買った。
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「すみません、こちらに伺うよう、サンドローネさんに言われてきたのですが」
「はいはーい。おお、よかった」
来たのは、猫獣人の女性だ。
アメジスト清掃から派遣された猫獣人女性で、俺がサンドローネに頼んで呼んでもらった。
その理由は一つ。女性を別荘に上げ、部屋で寝転んでいる大福の元へ。
「大福、ちょっといいか」
『……にゃ』
「なんだ、と言っています」
そう、通訳である。
明日にはエーデルシュタイン王国に向けて出発する。
大福、白玉は俺が世話をすると言った手前、このまま残るか、それとも一緒に行くかを聞くために、通訳として猫獣人の方を呼んだのだ。
「聞いてたかもしれんが……明日、俺はエーデルシュタイン王国に帰る。お前はどうする? ここに残るか、それとも俺と一緒に行くか……白玉も生まれたし、移動の不安はないだろ? 俺としては、一緒に来て欲しいけど……お前が決めてくれ」
『……にゃぁう』
「お前は、私を飼うと決めた。私はそれを了承した。なら、お前についていく。それに……白玉、大福と言う名を呼ばれるのは嫌いじゃない。ああ、新天地でも美味い食事、快適な環境を作るように、と言っています」
にゃぁう、にそこまでの長文的な意味があるとは。
まあ、一緒に来てくれるなら嬉しい。癒しはエーデルシュタイン王国でも発揮されそうだ。
通訳の猫獣人さんにお礼を言いチップを渡した。
「よし。もろもろの準備は終えたし、最後の温泉でも堪能するとしますかね」
俺は浴衣に着替え、離れにある温泉に向かうのだった。
◇◇◇◇◇◇
「はぁぁ~……」
何度入っても温泉はいい。
でも……今日が最後。明日は早朝出発だし、しばらくは入れない。
「また来年の冬、かなあ……」
夏はリゾートでバカンス、冬は温泉地でまったり……ああ、俺の異世界生活。
「帰ったら……やるか」
俺は、帰ったら一つ、やることを決めていた。
異世界に来て、魔導具技師として経験を積んだ。いろんな伝手もできたし、金もある。
それに、今の俺ならできる。
「作るぞ……バイク!!」
俺は、魔道具でバイクを再現することを決意していた。
まあ、時間はかかるかもしれん。
昔、爺ちゃんが暴走族だった頃の友人たちが、こぞってバイクを持ち込みに来たことがあった。
なんでも『五十年前にブイブイ言わせたワシら、人生最後にもう一度花を咲かせる』とかで、関東最強の暴走族『鬼殺愚連隊』を再結成、当時の特攻服とか着たり、リーゼントとかで着飾った老人たちがバイクで町を爆走するって事件があったっけ。
ちなみに爺ちゃん、十二代目のヘッドとかで信奉されていた。
「あの頃、新型や古い型のバイク、二百台以上分解したりメンテしたりで、夢に見るくらいバイクに触ったからな……おかげで、その知識を総動員すれば、異世界で俺のオリジナルバイクを作ることができるかもしれない。くくく……やってやる」
この世界、馬車がメインであとは馬とかに騎乗するのが一般的。
交通ルールとかないし、免許制度もない。
やべえ……かなりワクワクしている。
「……何か、面白い話?」
「え?」
と、声が聞こえてきた。
女湯の扉が開き、バスタオルを巻いたサンドローネが露天に入ってきた。
「え、おま」
「……ベル、鳴らしたわ。大福が入っていいって」
「……な、なんか用か?」
平静を装う。
サンドローネはバスタオルを巻いたまま、俺から少し離れた場所で湯舟に浸かる。
ちらっと見る……長い髪はまとめられ、真っ白な首筋には赤みが差している。
うちは濁り湯だけど、そこまで白いわけじゃない。よく見ると体のライン……って、アホか俺は。
平静、平静……よし。
「で、なんか用か?」
「……あなたに、一応言っておこうと思って」
「何を? ってかお前、リヒターは?」
「今日は休み。私たちは三日後に王都へ戻るから、最後は自由時間よ」
「そ、そうか……で、なんだ?」
「……昨日のこと」
ちゃぷ、と……サンドローネは肩に湯をかけた。
「クライン魔導商会……」
「ああ。世界最大の、魔道具専門商会だっけ」
正直、俺とは縁がなさそうなところだ。
「クライン魔導商会の商会長、ミカエラは……私の幼馴染なの」
「え」
「私、彼女にだけは負けたくない」
「なんかあったのか?」
「……大したことじゃないわ。ただ、あの子は誰よりも賢くて……そして、ずるいの」
「……?」
意味がよくわからんが……どうやら、因縁の相手っぽい。
バトル展開にはならないよな? バリオンの時みたいなのは正直もう御免だ。
「……ごめんなさい。久しぶりにミカエラの名前を聞いてね。ところで……あなた、ミカエラに会ったのね?」
「ああ。アベルと、護衛二人連れて観光してたぞ。デカい仕事が終わったから寄ったとか」
「……そう」
……なんか暗いな。
あまり踏み込んじゃいけない気がする。でも、言っておく。
「悪いが、俺にできることは魔道具づくりだけ。俺に何か期待してんなら」
「馬鹿ね。そんなこと、私が期待するわけないじゃない。それと……何か作るなら、ちゃんと仕様書を用意しておきなさいよ」
「あー、悪いが、今考えてるのは、まだ実用化とか考えていない。まず、俺だけの楽しみとして作るつもりだ」
「はあ?」
「ふふん。男のロマンってやつだ」
「……へんなの」
サンドローネはクスっと笑った。
よくわからんが、少しは元気になったかな?
「さて、上がるか。なあ、このあと酒でも飲みに行くか?」
「いいわね、少し飲みたい気分」
と、サンドローネはざばっと立ち上がり……。
「……おお」
「あ」
素で立ち上がってしまったのか、身体を隠すのを忘れ、その肢体を俺の前に晒すのだった。
◇◇◇◇◇◇
翌日。
俺は荷物を用意し、商業ギルドが用意した荷車の前にいた。
すると、ヒコロク、ロッソたち、ヴェルデ、そしてシュバンとマイルズが来た。
「おっさん、おはよー」
「おはようございます。おじさま」
「……おはよ、おじさん」
「ゲントク。いい朝ね」
「おう。四人は相変わらず元気いっぱいだな」
ヒコロクを荷車にドッキングさせ、荷物を積む。
ドアを開けると、俺の足元にいた大福、白玉が室内へ。さっそくソファーに飛び乗ってくつろぎ始めた。
シュバンとマイルズは最初に乗って来た馬車に乗り、ヴェルデはロッソたちの馬車へ。
俺も馬車に乗り、ロッソたちに言う。
「じゃあ、帰るか」
「うん!! 楽しかった温泉ともお別れかあ……」
「ふふ、別荘はありますし、また冬に来ましょうか」
「……お土産、いっぱい買った」
「ふふ。いい思い出がたくさんできたわ。それも……ゲントク、あなたのおかげかもね」
「ははは。さて……エーデルシュタイン王国に帰るとするか!!」
アオが「ヒコロク、出発」と言うと、ヒコロクが遠吠えし歩き出した。
温泉の町レレドレ……一か月ちょいだけだが、いい思い出になった。
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