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第四章 海の国ザナドゥでバカンスを
クラーケン退治・後編
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沖に出ると、陸がどんどん遠くなり、カッコつけたはいいが少し不安になってきた。
「な、なあ……クラーケンってデカいのか?」
「帆船を沈没させるくらいだしねー」
「まあ、デカいですわね」
「おっきい」
不安が増してきた。
やべえ……ちょっとカッコつけすぎたかも。今更だがこんな銛一本どうにもならんし、ライフジャケットがあり海に投げ出されても安心だが、クラーケンに引きずり込まれたら普通にジエンドなんだが。
というか……船が転覆したら終わる。
「おっさん、あそこ見て!!」
「ん? あれは……船の残骸か」
木片が大量に浮かんでいた。マストみたいなのも浮かんでいる。
沈没して半日……残念ながら、生存者はいない。
木片に近づくと、アオが言う。
「おじさん、この辺はもうクラーケンの縄張り……警戒して」
「け、警戒って……」
「……来る。おじさん、加速!!」
アオに言われ、俺は魔力を注ぎ込み、ボートを加速させた。
すると、ボートのいた水面から、巨大な白い触手がドバっとせり上がってきた。
「おじさん、止まらないで動き続けて!!」
「お、おう!!」
止まったら死ぬ……俺は蛇行運転しながら徐々に加速。
すると、ロッソが立ち上がり剣を抜き掲げた。というか、けっこうな速度で蛇行運転してるんだが、普通に立ってるし。
そして、ロッソの大剣が真っ赤になっていく……ってか、熱い!!
さらにアオが、水に手を突っ込んで目を閉じ、そんなアオの肩にブランシュが手を置く。
「『水の反響』……」
「な、何をしてんだ?」
「アオは水属性使い。水に触れ、水中の振動を拡散させた魔力で感知して、クラーケンの行動を読んでいるんですわ。今、この海域は毒に汚染されているので、わたくしが触れて治療をしつつですけど」
「……おじさん、そのまま真っすぐ進んで、速度落として。ロッソ、正面」
「お、おう」
「準備できてる」
俺は言われた通り、真っすぐ進んで速度を落とす──……すると、俺たちのボートの目の前に、巨大なイカの触手が現れた。
「『炎鷹』!!」
ロッソが剣を振ると、刀身から炎が飛び出し、鷹みたいな形となって触手を一気に焼き尽くした。
すると、触手が暴れ、根元からブチンと切れる……自切したのか。
そして───俺たちの目の前に、あまりにも巨大な《イカ》が現れた。
『ブシュァァァァァ!!』
「クラーケン!! ふん、丸焼きにしてやるわ。アオ、ブランシュ!!」
いつの間にか、アオとブランシュが弓矢を構え、同時に放つ。
矢がクラーケンに突き刺さる。すごい、怪獣大戦争みたいだ!!
「おっさん!!」
「え」
って、感心して見てる場合じゃない!!
イカの触手がビチビチ暴れ、俺のボート目掛けて振り下ろされた。
「どおおぉぉぉぉ!?」
俺は魔力全開でバック。
ボートがバックし、触手攻撃をギリで躱す。
そして、海上に七本の巨大触手が現れ、俺たちのボートを叩き潰そうとしていた。
「まままマジかああああああああ!!」
「おっさんうるさい。フン、アタシがいる限り、このボートは沈まないわ!!」
「おじさん、動いて!!」
「おおお!!」
俺は魔力を注ぎ、ボートを操作する。
「おっさん、クラーケンの周囲をグルグル回って!!」
「おおお!!」
言われた通りにする。
クラーケンの周囲を回り出すと、触手が振り下ろされた。
「うおぁぁあああああああ!!」
「一本、二本!!」
ロッソの大剣が、振り下ろされた触手を切断する。
だが、まだ触手は振り下ろされる……こええええええ!!
「さん、よぉん、ごぉぉ!!」
ズバン、ズバン、ズバン!! と、ロッソは触手を切断していく。
そして、六本目、七本目と切り落とし、最後の一本を切り落とした時だった。
『シャァァァァ!!』
「九本目──……って、やばっ」
なんとロッソ、海水で滑ってバランスを崩した。
触手が海面を叩き、船が揺れる。
転覆こそしないが、ロッソが尻餅をついてしまった。
『シャァァァァ!!』
「くっ……」
「アオ、援護を!!」
「待った、矢……海に落ちちゃった」
ブランシュ、アオの援護も間に合わない。
どうする……そう思った時、俺は持参した銛が見えた。
もう、無我夢中だった。
「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
銛を掴むと、俺の身体に紫電が発生。
銛がバチバチと電気を帯び、俺は無意識に叫んでいた。
「必殺ぅぅぅぅぅ!! 『グングニール』ぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ボッ!! と、あり得ない速度で飛んだ銛は、クラーケンの頭部に命中。
そして、クラーケンが感電。周囲の海も薄紫色に輝き、クラーケンがプカプカと浮いていた。
ポカンとする俺たち。ブランシュがハッとなり矢をクラーケンに射ると。
「……死んでますわね。おじさまの攻撃がトドメとなったようですわ」
「で、電気だよな今の……あり得ないくらい魔力注いじまった。やばい、周囲の海どうなってる?」
「……おじさん、海の毒、消えてる」
「……電気分解か? う~んわからん」
「……なんかアタシの見せ場、おっさんに取られた気がする!!」
こうして、クラーケンを討伐……偶然だが、電気分解で海の毒も消えていたのだった。
◇◇◇◇◇◇
「おっさん、ほんとにいいの?」
「ああ、お前らだけで行ってくれ」
俺の別荘のプライベートビーチに戻ると、ロッソたちは報告へ行くという。そして、俺にも同行を求めたが……断った。
目立ちたくないし、そもそも冒険者じゃない。
「俺の船を借りたってことは言っていいけど、俺の名は出さないでくれ。ボートも、アレキサンドライト商会の物だって言えばいい」
「でも、おじさん」
「頼む。目立ちたくないんだ。それに、これ以上の厄介ごとは抱えたくない。せっかくのバカンスなのに、なんだかんだで仕事してるしな」
「おじさま……そうですわね。それがおじさまの望みなら」
「そういうことだ。俺のことを何一つ言わないのが、俺にとって最高のお礼になる。ささ、行った行った。早くみんなを安心させてやってくれ」
三人は頷き、クラーケンの触手の一部を持って冒険者ギルドへ向かった。
俺は一人になり、とりあえずコーヒーを淹れアイスコーヒーを作り、浜辺のビーチチェアに座って一息入れる。
スマホからジャズベストを流し、読みかけの朝刊をのんびり読み始める。
「終わったなぁ……」
夏のバカンス。思えばいろいろあった。
ゴースト系魔獣だらけの別荘を購入したり、ネコミミの女の子と未亡人の世話をしたり、魔女会とかいう中二病みたいな魔道具技師の集まり(しかも全員が女でエルフ)の一人から、異世界転移してきた女性の思い出の品を修理してくれと頼まれたり、ザナドゥ開発のための乗り物を作ったり……そして極めつけにクラーケン退治。
濃い、あまりに濃いバカンス。だが……正直、悪い気はしない。
「いろいろ、面白かったな」
夏はまだ続く。
夏が終われば、短い秋と冬が来て、そしてまた春が来る。
「ふぁ~あ……なんか、気ぃ張ってたせいか、眠くなってきた」
とりあえず……今日はもう何もしない。
お昼まで時間あるし、のんびりしますかね。
「な、なあ……クラーケンってデカいのか?」
「帆船を沈没させるくらいだしねー」
「まあ、デカいですわね」
「おっきい」
不安が増してきた。
やべえ……ちょっとカッコつけすぎたかも。今更だがこんな銛一本どうにもならんし、ライフジャケットがあり海に投げ出されても安心だが、クラーケンに引きずり込まれたら普通にジエンドなんだが。
というか……船が転覆したら終わる。
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「ん? あれは……船の残骸か」
木片が大量に浮かんでいた。マストみたいなのも浮かんでいる。
沈没して半日……残念ながら、生存者はいない。
木片に近づくと、アオが言う。
「おじさん、この辺はもうクラーケンの縄張り……警戒して」
「け、警戒って……」
「……来る。おじさん、加速!!」
アオに言われ、俺は魔力を注ぎ込み、ボートを加速させた。
すると、ボートのいた水面から、巨大な白い触手がドバっとせり上がってきた。
「おじさん、止まらないで動き続けて!!」
「お、おう!!」
止まったら死ぬ……俺は蛇行運転しながら徐々に加速。
すると、ロッソが立ち上がり剣を抜き掲げた。というか、けっこうな速度で蛇行運転してるんだが、普通に立ってるし。
そして、ロッソの大剣が真っ赤になっていく……ってか、熱い!!
さらにアオが、水に手を突っ込んで目を閉じ、そんなアオの肩にブランシュが手を置く。
「『水の反響』……」
「な、何をしてんだ?」
「アオは水属性使い。水に触れ、水中の振動を拡散させた魔力で感知して、クラーケンの行動を読んでいるんですわ。今、この海域は毒に汚染されているので、わたくしが触れて治療をしつつですけど」
「……おじさん、そのまま真っすぐ進んで、速度落として。ロッソ、正面」
「お、おう」
「準備できてる」
俺は言われた通り、真っすぐ進んで速度を落とす──……すると、俺たちのボートの目の前に、巨大なイカの触手が現れた。
「『炎鷹』!!」
ロッソが剣を振ると、刀身から炎が飛び出し、鷹みたいな形となって触手を一気に焼き尽くした。
すると、触手が暴れ、根元からブチンと切れる……自切したのか。
そして───俺たちの目の前に、あまりにも巨大な《イカ》が現れた。
『ブシュァァァァァ!!』
「クラーケン!! ふん、丸焼きにしてやるわ。アオ、ブランシュ!!」
いつの間にか、アオとブランシュが弓矢を構え、同時に放つ。
矢がクラーケンに突き刺さる。すごい、怪獣大戦争みたいだ!!
「おっさん!!」
「え」
って、感心して見てる場合じゃない!!
イカの触手がビチビチ暴れ、俺のボート目掛けて振り下ろされた。
「どおおぉぉぉぉ!?」
俺は魔力全開でバック。
ボートがバックし、触手攻撃をギリで躱す。
そして、海上に七本の巨大触手が現れ、俺たちのボートを叩き潰そうとしていた。
「まままマジかああああああああ!!」
「おっさんうるさい。フン、アタシがいる限り、このボートは沈まないわ!!」
「おじさん、動いて!!」
「おおお!!」
俺は魔力を注ぎ、ボートを操作する。
「おっさん、クラーケンの周囲をグルグル回って!!」
「おおお!!」
言われた通りにする。
クラーケンの周囲を回り出すと、触手が振り下ろされた。
「うおぁぁあああああああ!!」
「一本、二本!!」
ロッソの大剣が、振り下ろされた触手を切断する。
だが、まだ触手は振り下ろされる……こええええええ!!
「さん、よぉん、ごぉぉ!!」
ズバン、ズバン、ズバン!! と、ロッソは触手を切断していく。
そして、六本目、七本目と切り落とし、最後の一本を切り落とした時だった。
『シャァァァァ!!』
「九本目──……って、やばっ」
なんとロッソ、海水で滑ってバランスを崩した。
触手が海面を叩き、船が揺れる。
転覆こそしないが、ロッソが尻餅をついてしまった。
『シャァァァァ!!』
「くっ……」
「アオ、援護を!!」
「待った、矢……海に落ちちゃった」
ブランシュ、アオの援護も間に合わない。
どうする……そう思った時、俺は持参した銛が見えた。
もう、無我夢中だった。
「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
銛を掴むと、俺の身体に紫電が発生。
銛がバチバチと電気を帯び、俺は無意識に叫んでいた。
「必殺ぅぅぅぅぅ!! 『グングニール』ぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ボッ!! と、あり得ない速度で飛んだ銛は、クラーケンの頭部に命中。
そして、クラーケンが感電。周囲の海も薄紫色に輝き、クラーケンがプカプカと浮いていた。
ポカンとする俺たち。ブランシュがハッとなり矢をクラーケンに射ると。
「……死んでますわね。おじさまの攻撃がトドメとなったようですわ」
「で、電気だよな今の……あり得ないくらい魔力注いじまった。やばい、周囲の海どうなってる?」
「……おじさん、海の毒、消えてる」
「……電気分解か? う~んわからん」
「……なんかアタシの見せ場、おっさんに取られた気がする!!」
こうして、クラーケンを討伐……偶然だが、電気分解で海の毒も消えていたのだった。
◇◇◇◇◇◇
「おっさん、ほんとにいいの?」
「ああ、お前らだけで行ってくれ」
俺の別荘のプライベートビーチに戻ると、ロッソたちは報告へ行くという。そして、俺にも同行を求めたが……断った。
目立ちたくないし、そもそも冒険者じゃない。
「俺の船を借りたってことは言っていいけど、俺の名は出さないでくれ。ボートも、アレキサンドライト商会の物だって言えばいい」
「でも、おじさん」
「頼む。目立ちたくないんだ。それに、これ以上の厄介ごとは抱えたくない。せっかくのバカンスなのに、なんだかんだで仕事してるしな」
「おじさま……そうですわね。それがおじさまの望みなら」
「そういうことだ。俺のことを何一つ言わないのが、俺にとって最高のお礼になる。ささ、行った行った。早くみんなを安心させてやってくれ」
三人は頷き、クラーケンの触手の一部を持って冒険者ギルドへ向かった。
俺は一人になり、とりあえずコーヒーを淹れアイスコーヒーを作り、浜辺のビーチチェアに座って一息入れる。
スマホからジャズベストを流し、読みかけの朝刊をのんびり読み始める。
「終わったなぁ……」
夏のバカンス。思えばいろいろあった。
ゴースト系魔獣だらけの別荘を購入したり、ネコミミの女の子と未亡人の世話をしたり、魔女会とかいう中二病みたいな魔道具技師の集まり(しかも全員が女でエルフ)の一人から、異世界転移してきた女性の思い出の品を修理してくれと頼まれたり、ザナドゥ開発のための乗り物を作ったり……そして極めつけにクラーケン退治。
濃い、あまりに濃いバカンス。だが……正直、悪い気はしない。
「いろいろ、面白かったな」
夏はまだ続く。
夏が終われば、短い秋と冬が来て、そしてまた春が来る。
「ふぁ~あ……なんか、気ぃ張ってたせいか、眠くなってきた」
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