36 / 118
第四章 海の国ザナドゥでバカンスを
浄化大作戦
しおりを挟む
さて、不動産ギルドの馬車に乗ってやって来たのは、なんとも立派な別荘だった。
「すっげえ……」
デカい。
まず、生垣によって街道から隔離された場所にあり、外から中が見える心配はない。
そして、二階建てで長方形の家。岩場地帯にあるため、岩場によって隔離されたプライベートビーチがある。さらに、見取り図を見ると地下があり、ワイン貯蔵庫や魔道具制作室にぴったりの部屋もあった。
それだけじゃない。ちゃんと風呂やシャワーもあり、ウッドデッキもある。
絵に描いたような豪邸……こんなの住むしかないだろ。
「ふむ、感じますわね。ゴースト系魔獣ですわ」
「い、いるのかやっぱり」
「ええ。けっこうな数が」
「あの、ブランシュ……気になったんだが、なんだそれ?」
ブランシュは、巨大な『槌』を担いでいた。
「ふふ。聖銀とオリハルコンで作ったわたくしの専用武器、その名も『セントソフィア・ジャッジメント』ですわ」
銀色の巨大槌……まさか、別荘の中でそれ振り回すつもりなのか。
アオが言う。
「ブランシュ、私たちの中で一番の怪力」
「そ、そうなんだ……」
「素手で岩石握り砕くし、分厚い金属の板を拳のラッシュで破壊するわよ。殴られて死ななかった魔獣、今のところいないわね」
怖すぎるだろ。
ブランシュはニッコリ笑い、アオとロッソに向けて指をゴキゴキさせた。
「あなたたち、おじさまにあることないこと吹き込まないでくださる?」
「「ご、ごめん……」」
「おじさま。わたくし、殴る時はちゃんと理由がありますのでご安心を」
「は、はい」
「あ、あの~……そろそろ、説明してもいいですか?」
あ、クリスティナさんのこと忘れてた。
俺たちは別荘の入口で説明を聞く。
「こほん。えー、ここが別荘です。現在は封鎖されています。理由は……ゴースト系の魔獣が住み着き、並みの光魔法使いではどうにもならないのです。今、できることは周囲に封印の札を貼り、魔獣を閉じ込めることだけ……」
よく見ると、周囲にお札のようなものが貼ってあった。さらに『立ち入り禁止』の看板もある。
「こうしている間にも、ゴースト系魔獣は力を増しています。恐らく、あと数か月以内に、封印を破り外に出ることになるかと。冒険者ギルドの対応としては」
すると、ブランシュは槌を振り回す。
魔力が槌に集中し、別荘の真上に巨大な魔法陣が展開された。
「『エクストラ・ターンアンデット』!!」
魔法陣から恐るべき熱量の『光』が降り注ぎ、別荘とその周囲を包み込む。
すると、黒いモヤのような何かが無数に別荘から現れた……まるで光から逃げるみたいに。
『ギャァァァァァ!!』『オォォォォォォ!?』
『ギュゥゥゥゥゥ!!』『グェェェェェェ!!』
なんか聞こえてきた、え、なにこれ。
「だ、断末魔みたいなの聞こえるんだが……」
「ゴースト系魔獣の悲鳴ね。あの黒いの、ゴースト系の下級魔獣『レイス』っぽいわ。ブランシュ、どう?」
「ん~……八割くらいは消滅しましたわ。残りは直接叩いてきます。三分ほどお待ちくださいな」
ブランシュは、槌を担いで屋敷の中へ。
俺はクリスティナさんと顔を見合わせた。
「あの、説明の最中……」
「も、もうしなくていいです」
別荘から先ほどより甲高い叫び声が聞こえてきた。そして、黒くデカいモヤが飛び出し蒸発するように消滅していく。ロッソもアオものんびり見ていた。
そして、ブランシュは、半透明の巨大頭蓋骨の眼窩の窪みを掴んで出てきた。
「これが元凶ですわね。討伐レートSのゴースト系魔獣、『クリアスカル』ですわ」
「そ、それ触って平気なのか?」
「ブランシュなら平気。あ、でもおっさん触ると呪われるよ」
「触るか!!」
クリスティナさんは真っ青になり俺の背に隠れる。
「あ、あの……早く何とかしてもらえれば」
「あら失礼。では……さようなら」
ブランシュは、野球のノックみたいに頭蓋骨を投げ、野球スイングで槌を振り頭蓋骨を粉々に砕いた。え……これで終わり?
「あとは、屋敷全体に浄化魔法をかけて、二度とゴースト系魔獣が住み着かないようにわたくしの魔力を込めたお札を何枚か貼っておきますわ」
「ブランシュのお札は効果あるよ~?」
「……ご利益あり」
「「…………」」
こうして、実にあっけなくゴースト系魔獣は消滅した。
そして、クリスティナさんが派遣した清掃員たちが一斉に屋敷の掃除、さらに家具の入れ替えまで実施……半日後には屋敷のカギが俺の手にあった。
「なんだが、夢を見ていたような気分ですが……おめでとうございます、この屋敷はゲントク様の物となりました」
「どうも……俺もまさか、こんな物件が格安で手に入るとは」
「では、こちらのパンフレットもどうぞ。使用されない間は、月額料金を支払えば不動産ギルドが掃除、防犯の管理を致しますので、ご利用の際は連絡を」
「わかりました。ありがとうございます」
「それではゲントク様。ザナドゥでの休暇をお楽しみください」
クリスティナさんは帰って行った。
そして、残ったのは俺、『鮮血の赤椿』の三人。
まず俺は、ブランシュに頭を下げた。
「ブランシュ、ありがとう。お前のおかげで、格安で別荘が手に入った」
「お気になさらないでください。おじさまにはたくさんの借りがありますので」
「何か魔道具で困ったことがあれば、いつでも言ってくれ」
「はい。その時はぜひ」
「むー、ブランシュばっかりずるい」
「……私たちもいる」
「わかってる。『鮮血の赤椿』に感謝してる。せっかくだ、今日は泊まっていくか? 客間もあるみたいだし、ベッドメイクもしたようだしな。それに、ここから繫華街まで徒歩数分……俺が晩飯奢ってやる」
「「「やったあ!!」」」
さて、まずはさっそく、別荘の中を確認してみようかな。
◇◇◇◇◇◇
さっそく別荘に入る。
「おお、すごいな……」
広い玄関だ。
中に入るとこれまた広い居間だ。高級そうな家具、システムキッチンに、製氷機に冷蔵庫、真新しい魔導コンロに、水道も新しい魔石が取りつけられ綺麗に磨かれている。
ウッドデッキにはタープが掛けられ、その下には丸テーブルとビーチチェア、視界には青々とした海が広がり、プライベートビーチが見える。
「二階もすっごい!! ねえおっさん、客間使っていいんだよね!?」
「ああ、好きに使ってくれ」
「アオ、ブランシュ!! 個室だよ!! 見てみて!!」
やれやれ、子供だな。
一階にはガラス張りの風呂や広いトイレもあるし、何もない部屋もある。
マジでいい別荘だ。これはすごい。
「階段……螺旋階段とはオシャレだな。まず地下を……」
地下に入ると、そこは広い空間だった。
驚いたことに窓がある。窓を覗くとなんと海中……ここ、海の中にある地下室なのか。
「ここなら作業室として申し分ない。なんかここを本社にしてもいい気がしてきた」
作業室に、素材置き場……簡易キッチンに寝室まである。
これはすごいぞ。マジで俺の別荘なのか?
さて、二階へ。
「うわ、すげえな……」
同じ間取りの個室が六つに、十二畳くらいの寝室が一つ。
トイレ、キッチン、シャワー完備にベランダもある。
俺の寝室は一番広い部屋に決まりだな。
「魔導ランプも新品だし、これが一億六千万セドルとは格安もいいところだ……」
「おじさん、お部屋すごい綺麗」
「景色もいいですわ~」
「いいなあ、おっさんいい買い物したじゃん」
「お前らのおかげだ。本当にありがとうな」
改めて感謝。三人はニッコリ笑ってくれた。
「さて、メシでも行くか。なんでも好きなの食べていいぞ」
「やたっ!! じゃあ肉、魚!!」
「……私も肉と魚」
「うふふ。今日はおじさまの別荘記念パーティーですわね」
こうして俺は別荘を手に入れた。
そして、ついに始まる夏のバカンス。
ふふふ……なんだかもう、笑いが止まらん気分だぜ。
「すっげえ……」
デカい。
まず、生垣によって街道から隔離された場所にあり、外から中が見える心配はない。
そして、二階建てで長方形の家。岩場地帯にあるため、岩場によって隔離されたプライベートビーチがある。さらに、見取り図を見ると地下があり、ワイン貯蔵庫や魔道具制作室にぴったりの部屋もあった。
それだけじゃない。ちゃんと風呂やシャワーもあり、ウッドデッキもある。
絵に描いたような豪邸……こんなの住むしかないだろ。
「ふむ、感じますわね。ゴースト系魔獣ですわ」
「い、いるのかやっぱり」
「ええ。けっこうな数が」
「あの、ブランシュ……気になったんだが、なんだそれ?」
ブランシュは、巨大な『槌』を担いでいた。
「ふふ。聖銀とオリハルコンで作ったわたくしの専用武器、その名も『セントソフィア・ジャッジメント』ですわ」
銀色の巨大槌……まさか、別荘の中でそれ振り回すつもりなのか。
アオが言う。
「ブランシュ、私たちの中で一番の怪力」
「そ、そうなんだ……」
「素手で岩石握り砕くし、分厚い金属の板を拳のラッシュで破壊するわよ。殴られて死ななかった魔獣、今のところいないわね」
怖すぎるだろ。
ブランシュはニッコリ笑い、アオとロッソに向けて指をゴキゴキさせた。
「あなたたち、おじさまにあることないこと吹き込まないでくださる?」
「「ご、ごめん……」」
「おじさま。わたくし、殴る時はちゃんと理由がありますのでご安心を」
「は、はい」
「あ、あの~……そろそろ、説明してもいいですか?」
あ、クリスティナさんのこと忘れてた。
俺たちは別荘の入口で説明を聞く。
「こほん。えー、ここが別荘です。現在は封鎖されています。理由は……ゴースト系の魔獣が住み着き、並みの光魔法使いではどうにもならないのです。今、できることは周囲に封印の札を貼り、魔獣を閉じ込めることだけ……」
よく見ると、周囲にお札のようなものが貼ってあった。さらに『立ち入り禁止』の看板もある。
「こうしている間にも、ゴースト系魔獣は力を増しています。恐らく、あと数か月以内に、封印を破り外に出ることになるかと。冒険者ギルドの対応としては」
すると、ブランシュは槌を振り回す。
魔力が槌に集中し、別荘の真上に巨大な魔法陣が展開された。
「『エクストラ・ターンアンデット』!!」
魔法陣から恐るべき熱量の『光』が降り注ぎ、別荘とその周囲を包み込む。
すると、黒いモヤのような何かが無数に別荘から現れた……まるで光から逃げるみたいに。
『ギャァァァァァ!!』『オォォォォォォ!?』
『ギュゥゥゥゥゥ!!』『グェェェェェェ!!』
なんか聞こえてきた、え、なにこれ。
「だ、断末魔みたいなの聞こえるんだが……」
「ゴースト系魔獣の悲鳴ね。あの黒いの、ゴースト系の下級魔獣『レイス』っぽいわ。ブランシュ、どう?」
「ん~……八割くらいは消滅しましたわ。残りは直接叩いてきます。三分ほどお待ちくださいな」
ブランシュは、槌を担いで屋敷の中へ。
俺はクリスティナさんと顔を見合わせた。
「あの、説明の最中……」
「も、もうしなくていいです」
別荘から先ほどより甲高い叫び声が聞こえてきた。そして、黒くデカいモヤが飛び出し蒸発するように消滅していく。ロッソもアオものんびり見ていた。
そして、ブランシュは、半透明の巨大頭蓋骨の眼窩の窪みを掴んで出てきた。
「これが元凶ですわね。討伐レートSのゴースト系魔獣、『クリアスカル』ですわ」
「そ、それ触って平気なのか?」
「ブランシュなら平気。あ、でもおっさん触ると呪われるよ」
「触るか!!」
クリスティナさんは真っ青になり俺の背に隠れる。
「あ、あの……早く何とかしてもらえれば」
「あら失礼。では……さようなら」
ブランシュは、野球のノックみたいに頭蓋骨を投げ、野球スイングで槌を振り頭蓋骨を粉々に砕いた。え……これで終わり?
「あとは、屋敷全体に浄化魔法をかけて、二度とゴースト系魔獣が住み着かないようにわたくしの魔力を込めたお札を何枚か貼っておきますわ」
「ブランシュのお札は効果あるよ~?」
「……ご利益あり」
「「…………」」
こうして、実にあっけなくゴースト系魔獣は消滅した。
そして、クリスティナさんが派遣した清掃員たちが一斉に屋敷の掃除、さらに家具の入れ替えまで実施……半日後には屋敷のカギが俺の手にあった。
「なんだが、夢を見ていたような気分ですが……おめでとうございます、この屋敷はゲントク様の物となりました」
「どうも……俺もまさか、こんな物件が格安で手に入るとは」
「では、こちらのパンフレットもどうぞ。使用されない間は、月額料金を支払えば不動産ギルドが掃除、防犯の管理を致しますので、ご利用の際は連絡を」
「わかりました。ありがとうございます」
「それではゲントク様。ザナドゥでの休暇をお楽しみください」
クリスティナさんは帰って行った。
そして、残ったのは俺、『鮮血の赤椿』の三人。
まず俺は、ブランシュに頭を下げた。
「ブランシュ、ありがとう。お前のおかげで、格安で別荘が手に入った」
「お気になさらないでください。おじさまにはたくさんの借りがありますので」
「何か魔道具で困ったことがあれば、いつでも言ってくれ」
「はい。その時はぜひ」
「むー、ブランシュばっかりずるい」
「……私たちもいる」
「わかってる。『鮮血の赤椿』に感謝してる。せっかくだ、今日は泊まっていくか? 客間もあるみたいだし、ベッドメイクもしたようだしな。それに、ここから繫華街まで徒歩数分……俺が晩飯奢ってやる」
「「「やったあ!!」」」
さて、まずはさっそく、別荘の中を確認してみようかな。
◇◇◇◇◇◇
さっそく別荘に入る。
「おお、すごいな……」
広い玄関だ。
中に入るとこれまた広い居間だ。高級そうな家具、システムキッチンに、製氷機に冷蔵庫、真新しい魔導コンロに、水道も新しい魔石が取りつけられ綺麗に磨かれている。
ウッドデッキにはタープが掛けられ、その下には丸テーブルとビーチチェア、視界には青々とした海が広がり、プライベートビーチが見える。
「二階もすっごい!! ねえおっさん、客間使っていいんだよね!?」
「ああ、好きに使ってくれ」
「アオ、ブランシュ!! 個室だよ!! 見てみて!!」
やれやれ、子供だな。
一階にはガラス張りの風呂や広いトイレもあるし、何もない部屋もある。
マジでいい別荘だ。これはすごい。
「階段……螺旋階段とはオシャレだな。まず地下を……」
地下に入ると、そこは広い空間だった。
驚いたことに窓がある。窓を覗くとなんと海中……ここ、海の中にある地下室なのか。
「ここなら作業室として申し分ない。なんかここを本社にしてもいい気がしてきた」
作業室に、素材置き場……簡易キッチンに寝室まである。
これはすごいぞ。マジで俺の別荘なのか?
さて、二階へ。
「うわ、すげえな……」
同じ間取りの個室が六つに、十二畳くらいの寝室が一つ。
トイレ、キッチン、シャワー完備にベランダもある。
俺の寝室は一番広い部屋に決まりだな。
「魔導ランプも新品だし、これが一億六千万セドルとは格安もいいところだ……」
「おじさん、お部屋すごい綺麗」
「景色もいいですわ~」
「いいなあ、おっさんいい買い物したじゃん」
「お前らのおかげだ。本当にありがとうな」
改めて感謝。三人はニッコリ笑ってくれた。
「さて、メシでも行くか。なんでも好きなの食べていいぞ」
「やたっ!! じゃあ肉、魚!!」
「……私も肉と魚」
「うふふ。今日はおじさまの別荘記念パーティーですわね」
こうして俺は別荘を手に入れた。
そして、ついに始まる夏のバカンス。
ふふふ……なんだかもう、笑いが止まらん気分だぜ。
546
お気に入りに追加
1,299
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
パーティ追放が進化の条件?! チートジョブ『道化師』からの成り上がり。
荒井竜馬
ファンタジー
『第16回ファンタジー小説大賞』奨励賞受賞作品
あらすじ
勢いが凄いと話題のS級パーティ『黒龍の牙』。そのパーティに所属していた『道化師見習い』のアイクは突然パーティを追放されてしまう。
しかし、『道化師見習い』の進化条件がパーティから独立をすることだったアイクは、『道化師見習い』から『道化師』に進化する。
道化師としてのジョブを手に入れたアイクは、高いステータスと新たなスキルも手に入れた。
そして、見習いから独立したアイクの元には助手という女の子が現れたり、使い魔と契約をしたりして多くのクエストをこなしていくことに。
追放されて良かった。思わずそう思ってしまうような世界がアイクを待っていた。
成り上がりとざまぁ、後は異世界で少しゆっくりと。そんなファンタジー小説。
ヒロインは6話から登場します。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる