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第一章 独身おじさん、織田玄徳
開店『オダ魔道具開発所』
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さて、店舗は決まった。
道具も入れたし、事務所もそれっぽくなった。
一応、寝泊まりできるよう布団も入れたし、シャワーも動くし、トイレも流れる。
この世界のトイレ、以外にも水洗式……まあ、下水道整備されてるし、水を流す仕組みは魔道具でどうとでもなる。
そして、現在俺は仕事場の前にいる。
「こんな感じですかねー?」
「ああ、いい感じっす」
職人さんが『織田魔道具開発所』と書かれた(もちろん異世界文字)看板を取り付けていた。
なかなか立派な看板だ。設置が終わり職人が帰ると、サンドローネとリヒターが来た。
「あら、いい名前じゃない」
「今日からいよいよ営業ですね。ゲントクさん」
「おう。なんだお前ら、わざわざ挨拶に来てくれたのか?」
「ま、そんなものね。リヒター」
「はい」
と、リヒターは高級そうなワインを数本、カゴに入れて俺に渡す。
こりゃいいワインだ。ありがたくもらっておく。
「悪いな、サンドローネ、リヒター」
「気にしないで。それと、リヒターから聞いたわよ……あなた、新しい魔道具のアイデア、思いついたんだって?」
「まーな。自由になってから、いろいろ思いつくようになった。冷蔵庫とか、洗濯機とか、掃除機とかも欲しいな。あと最近少し暑いし、製氷機とかも……ああ、風呂入った後髪を乾かすのにドライヤーとかもあればいいなあ」
「何言ってるかわからないけど、期待できそうね」
「おう。それより立ち話もアレだし、事務所来いよ」
「そうね。お邪魔するわ」
さっそく二階の事務所へ。
一階にある階段を上って二階へ。
「へえ、部屋がいくつかあるのね」
「おう。そっちがシャワールームで、そっちがトイレ。で、そっちが空き部屋で、そっちが寝泊まりする用の寝室な。で……ここが事務所」
事務所は十二畳くらいの広さ。俺の仕事机と、使う予定のない事務机が二つ。壁際にサイドテーブルを置き……あ、これも思いついた。
「コーヒーメーカーとか欲しいな。異世界のコーヒーって苦味が利いてて俺好みなんだよなあ」
「コーヒー……って、あの泥水のこと? 紅茶の方がおいしいじゃない」
「アホ。コーヒーの美味さ知らんとは、まだまだガキだな」
「……世界広しと言えど、この私に『アホ』なんて言えるの、あなたくらいね」
「コーヒーは至高の飲み物だ」
そう、この世界……コーヒーがあるのだ。
専門店とかはない。ってか焙煎とかも甘いし、未乾燥のコーヒー豆を軽く炒って生で飲むみたいな、この世界では『薬』として飲まれている。
城下町の店で、焙煎していないコーヒー豆を見つけた時は泣きそうになったぜ。さっそく買い、フライパンで焙煎し、コーヒーミルがなかったので包丁で砕き、フィルターがないので自作して淹れてみた。
正直、超微妙……でも、これは改良の余地がある。
「いずれ、自分で農園を買って、そこで育てるのもいいな。ミルクと混ぜてカフェオレにしたり、他にもいろんな種類の豆あるみたいだし、いつか手に入れて……ああ、焙煎の方法もいろいろあるんだよなあ」
「……まあ、好きにしたら」
おのれサンドローネ……俺が美味そうにコーヒー飲んでるの見て「私も飲ませて」なんて言うから飲ませたら、盛大に吐き出しやがった。
それ以来、魔導具じゃない俺が食ったり飲んだりしているのは警戒している。
サンドローネは、来客用のソファに座る。
「で、これからどうするの?」
「とりあえず、製氷機を作る。もうすぐ夏になるんだろ? やっぱ冷たいウイスキーとか」
「氷作れるの!?」
び、びっくりした……サンドローネが身を乗り出し顔を近づけてきた。
思わずのけぞる俺。
「あ、ああ。たぶんな」
「……いいわね。試作ができたら教えて。それと……ここ、魔導具制作所ってことよね? 依頼をすれば、魔道具の開発とかもするの?」
「気分次第だな。あんまり有名になって休みとれないのとか嫌だし。それに、独立した以上は好きにやらせてもらうしな……個人で遊ぶ魔道具とか作りたいし」
「へえ……どういう遊び道具を作るのかしら?」
「そうだな。俺、釣りとかキャンプ好きだから、キャンプギアとか作る。携帯用のコンロとか」
「いいわね。ふふ、あなた……私の商会にいた時はやる気微妙だったくせに、独立したら急にやる気出てきたわね」
「ま、サガってやつだ」
サンドローネは顔を近づけてくる。
「あなた、結婚願望ないんだっけ?」
「ない」
即答。
俺は生涯独身を貫く。異世界で魔道具作りながら収入増やして、異世界でキャンプしたり、のんびりしたい……実は、温泉とかも行ってみたい。この世界で探してみるか。
サンドローネは顔を引っ込める。
「やっぱり気が合うわね。私もなの」
「だろうな。お前を飼い慣らすことができる男なんて、存在しないだろ」
「ふふ……あなた、本当に面白いわね。まあそういうこと。私たち、おじいちゃん、おばあちゃんになっても仲良くやれそうね」
「ああ、友人……じゃないな。仕事仲間ってことでな」
サンドローネはケラケラ笑いだす……なんだこいつ。
そして、目元を拭うと立ち上がった。
「はー、来てよかったわ。いいストレス解消にもなったしね」
「なんだそれ」
「忙しくなると、商売敵のうざったいアプローチとか、山のような結婚申込を断るだけでストレスになるの。でも、あなたに会ってだいぶスッキリしたわ。ふふ」
「そうですかい。ストレス抱えすぎるとハゲるから気をつけろよ」
「……ふふっ。じゃあ、氷の魔道具、楽しみにしてるから」
そう言って、サンドローネは出て行った。
リヒターがペコっと頭を下げると。
「ゲントクさん。お嬢もいろいろ大変な時期で……あなたに会えてだいぶリラックスできたようです」
「大変ねえ……なんかあったのか?」
「……今はまだ。ですが、いずれあなたのお力を借りることになると思います」
「……お、おう」
そう言い、リヒターは出て行った。
なんか、嫌な予感……異世界的な敵でも出て来たのか?
剣と魔法のファンタジーとはかかわりないから俺の出番はないと思うけど……うーん。
「まあいいか。さーて、製氷機の図面でも書いてみるか」
とりあえず、夏も近いし……製氷機を作ってみるか!!
道具も入れたし、事務所もそれっぽくなった。
一応、寝泊まりできるよう布団も入れたし、シャワーも動くし、トイレも流れる。
この世界のトイレ、以外にも水洗式……まあ、下水道整備されてるし、水を流す仕組みは魔道具でどうとでもなる。
そして、現在俺は仕事場の前にいる。
「こんな感じですかねー?」
「ああ、いい感じっす」
職人さんが『織田魔道具開発所』と書かれた(もちろん異世界文字)看板を取り付けていた。
なかなか立派な看板だ。設置が終わり職人が帰ると、サンドローネとリヒターが来た。
「あら、いい名前じゃない」
「今日からいよいよ営業ですね。ゲントクさん」
「おう。なんだお前ら、わざわざ挨拶に来てくれたのか?」
「ま、そんなものね。リヒター」
「はい」
と、リヒターは高級そうなワインを数本、カゴに入れて俺に渡す。
こりゃいいワインだ。ありがたくもらっておく。
「悪いな、サンドローネ、リヒター」
「気にしないで。それと、リヒターから聞いたわよ……あなた、新しい魔道具のアイデア、思いついたんだって?」
「まーな。自由になってから、いろいろ思いつくようになった。冷蔵庫とか、洗濯機とか、掃除機とかも欲しいな。あと最近少し暑いし、製氷機とかも……ああ、風呂入った後髪を乾かすのにドライヤーとかもあればいいなあ」
「何言ってるかわからないけど、期待できそうね」
「おう。それより立ち話もアレだし、事務所来いよ」
「そうね。お邪魔するわ」
さっそく二階の事務所へ。
一階にある階段を上って二階へ。
「へえ、部屋がいくつかあるのね」
「おう。そっちがシャワールームで、そっちがトイレ。で、そっちが空き部屋で、そっちが寝泊まりする用の寝室な。で……ここが事務所」
事務所は十二畳くらいの広さ。俺の仕事机と、使う予定のない事務机が二つ。壁際にサイドテーブルを置き……あ、これも思いついた。
「コーヒーメーカーとか欲しいな。異世界のコーヒーって苦味が利いてて俺好みなんだよなあ」
「コーヒー……って、あの泥水のこと? 紅茶の方がおいしいじゃない」
「アホ。コーヒーの美味さ知らんとは、まだまだガキだな」
「……世界広しと言えど、この私に『アホ』なんて言えるの、あなたくらいね」
「コーヒーは至高の飲み物だ」
そう、この世界……コーヒーがあるのだ。
専門店とかはない。ってか焙煎とかも甘いし、未乾燥のコーヒー豆を軽く炒って生で飲むみたいな、この世界では『薬』として飲まれている。
城下町の店で、焙煎していないコーヒー豆を見つけた時は泣きそうになったぜ。さっそく買い、フライパンで焙煎し、コーヒーミルがなかったので包丁で砕き、フィルターがないので自作して淹れてみた。
正直、超微妙……でも、これは改良の余地がある。
「いずれ、自分で農園を買って、そこで育てるのもいいな。ミルクと混ぜてカフェオレにしたり、他にもいろんな種類の豆あるみたいだし、いつか手に入れて……ああ、焙煎の方法もいろいろあるんだよなあ」
「……まあ、好きにしたら」
おのれサンドローネ……俺が美味そうにコーヒー飲んでるの見て「私も飲ませて」なんて言うから飲ませたら、盛大に吐き出しやがった。
それ以来、魔導具じゃない俺が食ったり飲んだりしているのは警戒している。
サンドローネは、来客用のソファに座る。
「で、これからどうするの?」
「とりあえず、製氷機を作る。もうすぐ夏になるんだろ? やっぱ冷たいウイスキーとか」
「氷作れるの!?」
び、びっくりした……サンドローネが身を乗り出し顔を近づけてきた。
思わずのけぞる俺。
「あ、ああ。たぶんな」
「……いいわね。試作ができたら教えて。それと……ここ、魔導具制作所ってことよね? 依頼をすれば、魔道具の開発とかもするの?」
「気分次第だな。あんまり有名になって休みとれないのとか嫌だし。それに、独立した以上は好きにやらせてもらうしな……個人で遊ぶ魔道具とか作りたいし」
「へえ……どういう遊び道具を作るのかしら?」
「そうだな。俺、釣りとかキャンプ好きだから、キャンプギアとか作る。携帯用のコンロとか」
「いいわね。ふふ、あなた……私の商会にいた時はやる気微妙だったくせに、独立したら急にやる気出てきたわね」
「ま、サガってやつだ」
サンドローネは顔を近づけてくる。
「あなた、結婚願望ないんだっけ?」
「ない」
即答。
俺は生涯独身を貫く。異世界で魔道具作りながら収入増やして、異世界でキャンプしたり、のんびりしたい……実は、温泉とかも行ってみたい。この世界で探してみるか。
サンドローネは顔を引っ込める。
「やっぱり気が合うわね。私もなの」
「だろうな。お前を飼い慣らすことができる男なんて、存在しないだろ」
「ふふ……あなた、本当に面白いわね。まあそういうこと。私たち、おじいちゃん、おばあちゃんになっても仲良くやれそうね」
「ああ、友人……じゃないな。仕事仲間ってことでな」
サンドローネはケラケラ笑いだす……なんだこいつ。
そして、目元を拭うと立ち上がった。
「はー、来てよかったわ。いいストレス解消にもなったしね」
「なんだそれ」
「忙しくなると、商売敵のうざったいアプローチとか、山のような結婚申込を断るだけでストレスになるの。でも、あなたに会ってだいぶスッキリしたわ。ふふ」
「そうですかい。ストレス抱えすぎるとハゲるから気をつけろよ」
「……ふふっ。じゃあ、氷の魔道具、楽しみにしてるから」
そう言って、サンドローネは出て行った。
リヒターがペコっと頭を下げると。
「ゲントクさん。お嬢もいろいろ大変な時期で……あなたに会えてだいぶリラックスできたようです」
「大変ねえ……なんかあったのか?」
「……今はまだ。ですが、いずれあなたのお力を借りることになると思います」
「……お、おう」
そう言い、リヒターは出て行った。
なんか、嫌な予感……異世界的な敵でも出て来たのか?
剣と魔法のファンタジーとはかかわりないから俺の出番はないと思うけど……うーん。
「まあいいか。さーて、製氷機の図面でも書いてみるか」
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