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第153話・メリーの眠気
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御者をリンに任せ、馬車の中でライトは言った。
「頼む。女神を殺すためにお前の力を貸してくれ」
「ふぇ?」
「七つの大罪神器の力が必要なんだ。お前の【怠惰】の力、俺に貸してくれ」
「ん~……めんどい」
「頼む」
ライトは、【怠惰】の少女メリクリウス。通称メリーに頭を下げる。
馬車の中にはマリアとシンクがいる。マリアは髪を弄り、シンクはクッキーをこりこり齧っていた。
メリーは頭を揺らし、眠そうな声で言う。
「女神……闘うの?」
「ああ。殺す」
「ん~……あたしにできるのは動きをのろ~~~~~くすることだけだよぉ? 第二階梯までしか目覚めてないしぃ~……」
「それでもいい。お前の能力は役に立つ。どんな能力か教えてくれ」
「んんん~~~~~~…………じゃあ、あたしのお願いもきいて」
「なんだ?」
メリーは眠そうな目を擦り、大きく背伸びをした。
「あたしを養ってくれるならいーよ。お腹が空いたらご飯食べたいし、眠いときには寝させて。あたしのお世話してくれるなら、お手伝いしてあげ……くぁぁ」
「わかった。面倒見てやる。こっちには女好きの女もいるし、母親っぽい奴もいる。手のかかる子供はすでに一人いるし、もう一人くらい増えても問題ない」
「ライト……わたしのことをどう思ってますの?」
「ボク、手のかかる子供?」
マリアがジト目、シンクが頬を膨らませる。この場にリンがいたら睨まれていたかもしれない。
メリーは、大きな欠伸をして言った。
「じゃ、決まりねぇ~……それと、あたしは戦えないから、いろいろとよろしくぅぅ~」
メリーは、マリアの肩を枕にして寝てしまった。
こうして【怠惰】に協力してもらえることになったが、メリーの恐ろしさを知るのは、少し後になってからだった。
◇◇◇◇◇◇
ダンジョンの町に到着した。
手綱を握るリンの隣にライトは座り、街並みを観察する。
「メリーはどう?」
「寝てる。とりあえず協力は約束してくれたけど……戦闘じゃ役に立ちそうもない。第一階梯『怠者の手ヒュプノス』と、第二階梯『眠り姫』しか目覚めていないようだしな」
第一階梯『怠者の手ヒュプノス』。
メリーが視認し、手をかざした方向の物理法則を極限までノロくする能力。効果範囲や効果時間は不明……メリーはまるで検証していない。
第二階梯『眠り姫』。
睡眠中に限り、いかなる法則も無効化する能力。この力でメリーは路上生活も苦にならなかった。悪意を持って触れることで発動するらしく、もしライトが殺意を持ってメリーに触れていれば、心臓が『ノロく』なり動くこともできなくなっていただろう。
戦闘では全く役に立たない。それがライトの結論だった。
「まぁ……とりあえず連れて行く。大罪神器だし、これから役立つ能力を得るかも」
「ウェールズ王国に入ってすぐに大罪神器を見つけるとはね」
「意外すぎて逆に驚かないな……」
町は、冒険者ばかりいる。
住人や商人なども通るが、圧倒的に冒険者が多い。
町の中心には冒険者ギルドがあるが、今まで見たどの建物よりも大きかった。
「デカいな……」
「うん。東京ドームみたい……でっかい」
リンがよくわからない感想を言ったのでライトはスルーした。
マリアから借りた町のマップを見る。
「ダンジョンは町の最北にあるのか……とりあえず宿を確保して、これからのことを決めるか」
「うん。ライトはどうしたい?」
「せっかくだし、祝福弾の実験も兼ねてダンジョンに潜りたい。メリーの力ももっと検証したいし、シンクやマリアもそろそろ暴れたいだろうしな。リンは?」
「ライトと同じ。ダンジョン、実は興味あったりして……第五相の前に、ここのダンジョンで腕ならししたいな」
「よし。宿を取ったらマリアとシンク……ああ、メリーもか。に聞いてみるか」
「うん」
馬車は、厩舎付きの高級宿に向かう。
金に困ることは全くない。賞金首や盗賊の討伐報酬が山ほどあるし、マリアの隠し財産は国家予算レベルである。なので、一番広い厩舎に馬二頭を預け世話を任せた。宿も一番大きな場所で最上階のスイートルームを手配し、五人はさっそく部屋の中へ。
「わぁ~……広いね」
「ふふ、なかなか素敵ですわ……リン、今夜が楽しみですわね」
「絶対しないからね」
「ライト、おやつなくなっちゃった……」
「後で買ってやる。それよりこれからの話を」
「ぐぅ……」
「おい、寝るならベッドで寝ろ」
カーペットに転がるメリーを無視してもよかったが、世話をする以上しつけはする。
仕方なく、メリーを抱き上げベッドに寝かせようとしたときだった。
『あ、待って!!』
「は?」
アルケイディアの声。
ライトはそれを無視し、メリーをベッドへ─────。
「───ッ!? あっ、っぐぁぁぁやぁぁぁぁっっ!?
メリーの身体が跳ね、ベッドから転げ落ちた。
ビクビクと痙攣し、虚ろな目をしたまま涙を流す。
これには、全員が驚く。
ライトはメリーを起こし、頬を軽く叩いた。
「おい、おい!! 大丈夫か、しっかりしろ!!」
「ぁぅ……だ、だめ、だめなの、ベッドは、だめ」
「は?」
「せ、せいやく……」
誓約。
大罪神器を使う上で、使用者は最も大事な物を奪われる。
ライトは剣、剣術、剣に関わる全て。
マリアは男性。男に触れることができない。
シンクは体温。ぬくもりを奪われた。
バルバトス神父は痛覚。痛みを感じず、罰を受けることができない。
そして、メリーは。
「あたし、ベッド……寝具に触れること、できないの」
「……はぁ?」
「ふとん、まくら、毛布、シーツ……寝るための道具、触れないの」
「…………」
メリーの誓約。
寝具に触れることができない。つまり……快適な睡眠ができない。
「いや、めっちゃ寝てるだろ」
「うぅ……」
これには、本気で呆れるライトだった。
「頼む。女神を殺すためにお前の力を貸してくれ」
「ふぇ?」
「七つの大罪神器の力が必要なんだ。お前の【怠惰】の力、俺に貸してくれ」
「ん~……めんどい」
「頼む」
ライトは、【怠惰】の少女メリクリウス。通称メリーに頭を下げる。
馬車の中にはマリアとシンクがいる。マリアは髪を弄り、シンクはクッキーをこりこり齧っていた。
メリーは頭を揺らし、眠そうな声で言う。
「女神……闘うの?」
「ああ。殺す」
「ん~……あたしにできるのは動きをのろ~~~~~くすることだけだよぉ? 第二階梯までしか目覚めてないしぃ~……」
「それでもいい。お前の能力は役に立つ。どんな能力か教えてくれ」
「んんん~~~~~~…………じゃあ、あたしのお願いもきいて」
「なんだ?」
メリーは眠そうな目を擦り、大きく背伸びをした。
「あたしを養ってくれるならいーよ。お腹が空いたらご飯食べたいし、眠いときには寝させて。あたしのお世話してくれるなら、お手伝いしてあげ……くぁぁ」
「わかった。面倒見てやる。こっちには女好きの女もいるし、母親っぽい奴もいる。手のかかる子供はすでに一人いるし、もう一人くらい増えても問題ない」
「ライト……わたしのことをどう思ってますの?」
「ボク、手のかかる子供?」
マリアがジト目、シンクが頬を膨らませる。この場にリンがいたら睨まれていたかもしれない。
メリーは、大きな欠伸をして言った。
「じゃ、決まりねぇ~……それと、あたしは戦えないから、いろいろとよろしくぅぅ~」
メリーは、マリアの肩を枕にして寝てしまった。
こうして【怠惰】に協力してもらえることになったが、メリーの恐ろしさを知るのは、少し後になってからだった。
◇◇◇◇◇◇
ダンジョンの町に到着した。
手綱を握るリンの隣にライトは座り、街並みを観察する。
「メリーはどう?」
「寝てる。とりあえず協力は約束してくれたけど……戦闘じゃ役に立ちそうもない。第一階梯『怠者の手ヒュプノス』と、第二階梯『眠り姫』しか目覚めていないようだしな」
第一階梯『怠者の手ヒュプノス』。
メリーが視認し、手をかざした方向の物理法則を極限までノロくする能力。効果範囲や効果時間は不明……メリーはまるで検証していない。
第二階梯『眠り姫』。
睡眠中に限り、いかなる法則も無効化する能力。この力でメリーは路上生活も苦にならなかった。悪意を持って触れることで発動するらしく、もしライトが殺意を持ってメリーに触れていれば、心臓が『ノロく』なり動くこともできなくなっていただろう。
戦闘では全く役に立たない。それがライトの結論だった。
「まぁ……とりあえず連れて行く。大罪神器だし、これから役立つ能力を得るかも」
「ウェールズ王国に入ってすぐに大罪神器を見つけるとはね」
「意外すぎて逆に驚かないな……」
町は、冒険者ばかりいる。
住人や商人なども通るが、圧倒的に冒険者が多い。
町の中心には冒険者ギルドがあるが、今まで見たどの建物よりも大きかった。
「デカいな……」
「うん。東京ドームみたい……でっかい」
リンがよくわからない感想を言ったのでライトはスルーした。
マリアから借りた町のマップを見る。
「ダンジョンは町の最北にあるのか……とりあえず宿を確保して、これからのことを決めるか」
「うん。ライトはどうしたい?」
「せっかくだし、祝福弾の実験も兼ねてダンジョンに潜りたい。メリーの力ももっと検証したいし、シンクやマリアもそろそろ暴れたいだろうしな。リンは?」
「ライトと同じ。ダンジョン、実は興味あったりして……第五相の前に、ここのダンジョンで腕ならししたいな」
「よし。宿を取ったらマリアとシンク……ああ、メリーもか。に聞いてみるか」
「うん」
馬車は、厩舎付きの高級宿に向かう。
金に困ることは全くない。賞金首や盗賊の討伐報酬が山ほどあるし、マリアの隠し財産は国家予算レベルである。なので、一番広い厩舎に馬二頭を預け世話を任せた。宿も一番大きな場所で最上階のスイートルームを手配し、五人はさっそく部屋の中へ。
「わぁ~……広いね」
「ふふ、なかなか素敵ですわ……リン、今夜が楽しみですわね」
「絶対しないからね」
「ライト、おやつなくなっちゃった……」
「後で買ってやる。それよりこれからの話を」
「ぐぅ……」
「おい、寝るならベッドで寝ろ」
カーペットに転がるメリーを無視してもよかったが、世話をする以上しつけはする。
仕方なく、メリーを抱き上げベッドに寝かせようとしたときだった。
『あ、待って!!』
「は?」
アルケイディアの声。
ライトはそれを無視し、メリーをベッドへ─────。
「───ッ!? あっ、っぐぁぁぁやぁぁぁぁっっ!?
メリーの身体が跳ね、ベッドから転げ落ちた。
ビクビクと痙攣し、虚ろな目をしたまま涙を流す。
これには、全員が驚く。
ライトはメリーを起こし、頬を軽く叩いた。
「おい、おい!! 大丈夫か、しっかりしろ!!」
「ぁぅ……だ、だめ、だめなの、ベッドは、だめ」
「は?」
「せ、せいやく……」
誓約。
大罪神器を使う上で、使用者は最も大事な物を奪われる。
ライトは剣、剣術、剣に関わる全て。
マリアは男性。男に触れることができない。
シンクは体温。ぬくもりを奪われた。
バルバトス神父は痛覚。痛みを感じず、罰を受けることができない。
そして、メリーは。
「あたし、ベッド……寝具に触れること、できないの」
「……はぁ?」
「ふとん、まくら、毛布、シーツ……寝るための道具、触れないの」
「…………」
メリーの誓約。
寝具に触れることができない。つまり……快適な睡眠ができない。
「いや、めっちゃ寝てるだろ」
「うぅ……」
これには、本気で呆れるライトだった。
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