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第二章
凶悪級呪装備『泥蟹』マッドカルキノス②
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三騎士の攻撃が同時にヒットし、マッドカルキノスの装甲が砕け散った。
だが、すぐに床の泥が砕けた装甲を補填……何事もなかったかのように、マッドカルキノスは八本足を器用に動かし、ラクレスの張った暗黒物質の床を砕き始めた。
『無駄だ!! オマエら程度じゃ、オレは倒せねぇ!! クカカカカ!!』
「クソ、余裕見せやがって……!!」
「……レベル」
レイアースは、女神の神器……『光神器ルーチェ・デルソーレ』を見た。
光属性の剣。聖剣とも呼ばれ、光を増幅したり、魔力を流すと魔力の刀身が生まれたり、光属性の斬撃を飛ばしたりできる。
ここに、自身が治めたソラシル流王国剣術を加え、レイアースは戦っている。
敵に負けたことはなかった。訓練でエクレシアには何度も負けたが、実戦では負けなしのレイアース。
千年に一人の才能と呼ばれた。増長することなく鍛錬を続け、才能だけじゃない努力の剣士でもあると自分では思っている。
「…………まだ、先があるのか?」
レイアースは思った。
自分は、現状に満足しているのではないか。
エクレシアの言う通りに訓練を続けた。負けもない。自分は強いと思っていた。
慢心……これでいいと、勝手に自分に蓋をしていた。
レイアースは、剣の柄を強く握る。
「ウルフ殿!! ダンテ!!」
「「っ!!」」
レイアースは、限界まで魔力を神器に流す。
人生で、これほどまで魔力を絞り出したことはない。このあとどうなるのかもわからない。
だがレイアースは、今がその時だと自覚した。
「レベルが低い。なら……女神の神器には先がある!! レベルが低いなら、上げるまで!!」
光神器ルーチェ・デルソーレ。
女神カジャクトが人間に残した六つの神器、その一つ。
魔力を光属性に変換するだけの剣ではない。その先がある。
レイアースは、限界まで魔力を流し──……見た。
「──……私は、限界を超える!!」
見えたのは、未来なのか、幻想なのか。
ルーチェ・デルソーレを構える、純白の全身鎧を着た美しい騎士が、レイアースに向かって手を差し伸べていた。
レイアースは頷き、その手を取る。
すると、ルーチェ・デルソーレの刀身、柄、鍔が輝き、変化した。
『……チッ』
ダンテが舌打ちしたのをラクレスは聞いたが……あまりにもレイアースが神々しく、どうでもいいと思ってしまう。
ウルフギャングもクリスも、敵であるマッドカルキノスも、レイアースから目が離せない。
『……《神化》だ』
「……え?」
『クソが。レイアースのお嬢ちゃん……神器に施された封印の一部をこじ開けやがった。いや、限界まで魔力を流すことで開くようになってんのかね』
「け、結局どういうことだよ」
『分かりやすく言えば、レベルアップってところだ』
レイアースは、形状の変わった『光神器ルーチェ・デルソーレ』を構えた。
「『瞬着』!!」
純白の魔力が吹きあがり、レイアースの全身を包み……そこに現れたのは、純白の騎士。
神々しい純白鎧を装着したレイアースがいた。
「『ルーチェ・デルソーレ・ナイトメイル』!! さあ、ここからが真の戦いだ!!」
◇◇◇◇◇◇
ウルフギャングは、レイアースの鎧姿を見て唖然とした。
「あれが、神器の先にある力……!!」
自身の『地神器アシュトレト』を見る。
両腕に装着する爪。大地に干渉することもできるが、鋭利な武器とだけ使っていた。
だが、レイアースの姿を見てウルフギャングは思う。
「オレも……!!」
魔力を注ぐ。
レオルドだったマッドカルキノスは、すでに動き出していた。
「行くぞ!!」
レイアースが鎧に魔力を込めると、全身に白いラインが走る。
まるで血管のような。そして、魔力が循環しているような。
ラクレスが隣に立ち、同じように全身を魔力で包み込んだ。
「援護する!!」
「ああ、頼む!!」
白と黒。光と闇。人間と魔人。
全く交わることのない二人が、背中合わせで戦っていた。
その姿を見て、ウルフギャングは素直に美しいと……羨ましいと思った。
同時に、自分も一緒にと、強く願う。
黄色の、大地の魔力が爆発的に膨れ上がる。
「オレは……オオカミ。大地を駆けるオオカミとなる」
ウルフギャングは見た。
荒野の丘で雄叫びを上げる、孤高のオオカミを。
そして、オオカミに向かって手を伸ばし──。
「『瞬着』!!」
ウルフギャングの全身を、黄色い鎧が包み込んだ。
四つん這いになる。その姿が自然のように、鎧が形成されていく。
その姿は、オオカミ。
大地の鎧を装着したオオカミが、遠吠えを上げた。
「『アシュトレト・ウフルハーケン』!! さあ、駆け抜けるぜ!!」
ウルフギャングは、全身鎧に包まれた狼となり、駆け抜ける。
そして、一瞬でレイアースの隣へ。
「乗れ!!」
「かたじけない!!」
レイアースが騎乗する。
レイアースは『ルーチェ・デルソーレ』を手に、ウルフギャングに騎乗し駆ける。
その姿を見て、マッドカルキノスは驚愕した。
『な、な……急に強くなりやがった!! でもなあ、オレが負けるかァァァァァッ!!』
地面だけではない、壁も、天井も泥化する。
だがウルフギャングは泥の上を走る。ウルフギャングが足を乗せた場所は泥から土となり、さらになんと植物、花まで咲いた。
大地を駆けるウルフギャングは、どのような地形だろうと意に介していない。
『この野郎ォォォォォォ!!』
「『黒の閃光』!!」
ドンドン!! と、マッドカルキノスの身体に黒い魔力が命中する。
蜘蛛の糸のような魔力で壁に張り付き、マッドカルキノスに向かって右手から魔力を発射するラクレスだった。
ラクレスは理解している。今、ここで活躍すべきは自分ではない。
「レイアース!! ウルフギャング!! やれ!!」
「ああ、任せろ!!」
「フン、この程度、問題ないぜ!!」
ウルフギャングは高速で駆ける。
そして、レイアースは高速移動しながらマッドカルキノスを斬りつける。
残像が見えた。超高速で室内を駆けるウルフギャングと、背に乗るレイアースの斬撃。
無数の斬撃が、マッドカルキノスを切り刻んだ。
「『閃光疾駆連刃』!!」
数百の残像となったレイアース、ウルフギャングが、マッドカルキノスを切り刻んだ。
そして、バラバラになったマッドカルキノスの心臓部……丸い宝玉のような何かが、真っ二つに切り裂かれた。
『ッギャァァァァァ!! グァァァァァァァ!!』
『心臓を斬った。終わりだな』
マッドカルキノスがドロドロになり、そのまま崩れていく。
そして、地面に残ったのは……骨と皮だけになった、レオルドの死体だけだった。
だが、すぐに床の泥が砕けた装甲を補填……何事もなかったかのように、マッドカルキノスは八本足を器用に動かし、ラクレスの張った暗黒物質の床を砕き始めた。
『無駄だ!! オマエら程度じゃ、オレは倒せねぇ!! クカカカカ!!』
「クソ、余裕見せやがって……!!」
「……レベル」
レイアースは、女神の神器……『光神器ルーチェ・デルソーレ』を見た。
光属性の剣。聖剣とも呼ばれ、光を増幅したり、魔力を流すと魔力の刀身が生まれたり、光属性の斬撃を飛ばしたりできる。
ここに、自身が治めたソラシル流王国剣術を加え、レイアースは戦っている。
敵に負けたことはなかった。訓練でエクレシアには何度も負けたが、実戦では負けなしのレイアース。
千年に一人の才能と呼ばれた。増長することなく鍛錬を続け、才能だけじゃない努力の剣士でもあると自分では思っている。
「…………まだ、先があるのか?」
レイアースは思った。
自分は、現状に満足しているのではないか。
エクレシアの言う通りに訓練を続けた。負けもない。自分は強いと思っていた。
慢心……これでいいと、勝手に自分に蓋をしていた。
レイアースは、剣の柄を強く握る。
「ウルフ殿!! ダンテ!!」
「「っ!!」」
レイアースは、限界まで魔力を神器に流す。
人生で、これほどまで魔力を絞り出したことはない。このあとどうなるのかもわからない。
だがレイアースは、今がその時だと自覚した。
「レベルが低い。なら……女神の神器には先がある!! レベルが低いなら、上げるまで!!」
光神器ルーチェ・デルソーレ。
女神カジャクトが人間に残した六つの神器、その一つ。
魔力を光属性に変換するだけの剣ではない。その先がある。
レイアースは、限界まで魔力を流し──……見た。
「──……私は、限界を超える!!」
見えたのは、未来なのか、幻想なのか。
ルーチェ・デルソーレを構える、純白の全身鎧を着た美しい騎士が、レイアースに向かって手を差し伸べていた。
レイアースは頷き、その手を取る。
すると、ルーチェ・デルソーレの刀身、柄、鍔が輝き、変化した。
『……チッ』
ダンテが舌打ちしたのをラクレスは聞いたが……あまりにもレイアースが神々しく、どうでもいいと思ってしまう。
ウルフギャングもクリスも、敵であるマッドカルキノスも、レイアースから目が離せない。
『……《神化》だ』
「……え?」
『クソが。レイアースのお嬢ちゃん……神器に施された封印の一部をこじ開けやがった。いや、限界まで魔力を流すことで開くようになってんのかね』
「け、結局どういうことだよ」
『分かりやすく言えば、レベルアップってところだ』
レイアースは、形状の変わった『光神器ルーチェ・デルソーレ』を構えた。
「『瞬着』!!」
純白の魔力が吹きあがり、レイアースの全身を包み……そこに現れたのは、純白の騎士。
神々しい純白鎧を装着したレイアースがいた。
「『ルーチェ・デルソーレ・ナイトメイル』!! さあ、ここからが真の戦いだ!!」
◇◇◇◇◇◇
ウルフギャングは、レイアースの鎧姿を見て唖然とした。
「あれが、神器の先にある力……!!」
自身の『地神器アシュトレト』を見る。
両腕に装着する爪。大地に干渉することもできるが、鋭利な武器とだけ使っていた。
だが、レイアースの姿を見てウルフギャングは思う。
「オレも……!!」
魔力を注ぐ。
レオルドだったマッドカルキノスは、すでに動き出していた。
「行くぞ!!」
レイアースが鎧に魔力を込めると、全身に白いラインが走る。
まるで血管のような。そして、魔力が循環しているような。
ラクレスが隣に立ち、同じように全身を魔力で包み込んだ。
「援護する!!」
「ああ、頼む!!」
白と黒。光と闇。人間と魔人。
全く交わることのない二人が、背中合わせで戦っていた。
その姿を見て、ウルフギャングは素直に美しいと……羨ましいと思った。
同時に、自分も一緒にと、強く願う。
黄色の、大地の魔力が爆発的に膨れ上がる。
「オレは……オオカミ。大地を駆けるオオカミとなる」
ウルフギャングは見た。
荒野の丘で雄叫びを上げる、孤高のオオカミを。
そして、オオカミに向かって手を伸ばし──。
「『瞬着』!!」
ウルフギャングの全身を、黄色い鎧が包み込んだ。
四つん這いになる。その姿が自然のように、鎧が形成されていく。
その姿は、オオカミ。
大地の鎧を装着したオオカミが、遠吠えを上げた。
「『アシュトレト・ウフルハーケン』!! さあ、駆け抜けるぜ!!」
ウルフギャングは、全身鎧に包まれた狼となり、駆け抜ける。
そして、一瞬でレイアースの隣へ。
「乗れ!!」
「かたじけない!!」
レイアースが騎乗する。
レイアースは『ルーチェ・デルソーレ』を手に、ウルフギャングに騎乗し駆ける。
その姿を見て、マッドカルキノスは驚愕した。
『な、な……急に強くなりやがった!! でもなあ、オレが負けるかァァァァァッ!!』
地面だけではない、壁も、天井も泥化する。
だがウルフギャングは泥の上を走る。ウルフギャングが足を乗せた場所は泥から土となり、さらになんと植物、花まで咲いた。
大地を駆けるウルフギャングは、どのような地形だろうと意に介していない。
『この野郎ォォォォォォ!!』
「『黒の閃光』!!」
ドンドン!! と、マッドカルキノスの身体に黒い魔力が命中する。
蜘蛛の糸のような魔力で壁に張り付き、マッドカルキノスに向かって右手から魔力を発射するラクレスだった。
ラクレスは理解している。今、ここで活躍すべきは自分ではない。
「レイアース!! ウルフギャング!! やれ!!」
「ああ、任せろ!!」
「フン、この程度、問題ないぜ!!」
ウルフギャングは高速で駆ける。
そして、レイアースは高速移動しながらマッドカルキノスを斬りつける。
残像が見えた。超高速で室内を駆けるウルフギャングと、背に乗るレイアースの斬撃。
無数の斬撃が、マッドカルキノスを切り刻んだ。
「『閃光疾駆連刃』!!」
数百の残像となったレイアース、ウルフギャングが、マッドカルキノスを切り刻んだ。
そして、バラバラになったマッドカルキノスの心臓部……丸い宝玉のような何かが、真っ二つに切り裂かれた。
『ッギャァァァァァ!! グァァァァァァァ!!』
『心臓を斬った。終わりだな』
マッドカルキノスがドロドロになり、そのまま崩れていく。
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