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第二章
レイアースの予感
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話が終わり、今日は解散となった。が……ラクレスとレイアースは、城のバルコニーへ。
バルコニーからは城下町が見え、国を縦に割るようにヴィシャス大河も流れている。
レイアースは、風で揺れる髪を押さえながら言う。
「……いい風だ」
「……ああ、そうだな」
髪を押さえるレイアースを見ると、ラクレスの心臓が高鳴った。
レイアースは、身体ごとラクレスに向き直る。
「ダンテ殿。一つ、聞かせてほしい……女神の神器で呪装備は破壊できるのは、間違いないか?」
「ああ、間違いない」
『間違いない。でも……確実じゃあねぇよ』
ダンテの補足に、ラクレスは内心で驚いた。
『そーいや、人間は知ってんのか? 呪装備にランクがあるように、女神の神器にもランクがある。あの雷姐さん、レイアース、ケモノ野郎のを軽く見た感じ、大したレベルになってねぇような気もするな』
(な、何だっって!? というか、女神の神器にレベルとかあるのかよ!? き、聞いたことないぞ……まさか、七曜騎士しか知らない? レイアースは知ってるのか?)
レイアースは、ラクレスとダンテが内心で話をしている間も考えていた。
「……ダンテ。改めて謝罪したい」
「な、何にだ?」
「これまでのこと、全てだ」
レイアースは頭を下げた。
「ドラゴンオークの殲滅、兵士たちの保存、獣王国ヴィストを守る気持ち……ダンテ、いや貴殿のその行動は間違いなく、本心からくる物だと理解した。私の態度はひどいものだった……謝罪する」
「…………」
「貴殿の忠誠を疑うことはない。これからは同じ七曜騎士として、共に切磋琢磨できればいいと考えている……よろしい、だろうか」
レイアースは手を差し伸べてきた。
その手を見て、ラクレスは思う。
(ああ……ようやく、俺は……レイアースと並んで戦えるんだ)
騎士として。
七曜騎士として、共に戦うことができる。
物凄く嬉しかった。叫びたいくらいだった。
でも……ここにいるのは『ダンテ』であり、『ラクレス』ではない。
「……ああ、これから共に戦おう。よろしく頼む」
ラクレスは、『ダンテ』としてレイアースの握手に応えた。
互いにしっかり手を握ると、レイアースが照れたように笑う。
「貴殿は、不思議だな。その……私の幼馴染を思いださせる」
「え」
「ラクレスという男だ。兵士でな……私の隣で戦うために、決してあきらめないやつだ」
「…………」
「私は、ラクレスと共に戦いたかった。ああ……そうだ、私は騎士としてだけじゃない、一人の女として、ラクレスを……愛しているだな」
「…………」
「……意地を張らねばよかった。ははは……」
ラクレスは動揺した。
今、レイアースが『愛している』と言った。
そのことを自覚し、ラクレスの鼓動が自然と跳ねあがった。
『おい、わかってんな』
だが……ダンテの声が突き刺さり、冷静になる。
ラクレスは、一つの事実だけを言った。
「きっと……きみの幼馴染は生きてるよ。そして、必ずきみの元に帰ってくる。俺が保証する」
「ははは、そうだな。ありがとう、ダンテ殿」
「殿は付けなくていい。前も呼び捨てだったじゃないか」
「そ、そういう貴殿……いやお前こそ、許可していないのに呼び捨てで」
「あ、ああそうか……じゃあ、レイアース殿」
「い、いらん!! 呼び捨てでいい!!」
少しだけ、昔のように話すことができたラクレス、そしてレイアース。
二人は気付かなかった。
バルコニーの傍で、一人の少女と獣人が、このやり取りを見ていたのを。
『ふふ、なんだかいい雰囲気ですね』
『……くだらん』
『ウルフギャング様、あなたも認めたんじゃないですか? あの方の国を守る気持ち、本物でしたよ?』
『……それは、王族としての言葉か?』
『騎士として、王族としてもです。ふふふ』
『……くだらん』
明日はダンジョン、そして呪装備の破壊任務。
ラクレスたちの戦いが始まろうとしていた。
◇◇◇◇◇◇
翌日。
ラクレスたちは、鉱山の入口に来た。
王城の真裏から伸びる専用通路。王族しか通ることのできない道を通り、鉱山入口へ。
ラクレス、レイアース、クリス、ウルフギャング。そして案内のレオルド、獣人の兵士が数名。
ウルフギャングは兵士たちに言う。
「ここからは、オレたちだけでいい。お前たちはここにいろ」
「「はっ!!」」
「レオルド……案内を任せる」
「……チッ」
レオルドは、返事をすることなく歩き出した。
やはり、ラクレスのことを納得できないのだろう。
レイアース、クリスがレオルドの後ろに付き、ラクレスも歩き出す……すると。
「おい、お前」
「……何か」
ウルフギャングが話しかけてきた。
また何か言われるのか……と、ラクレスはほんの少しだけ警戒した。
「……レオルドのことは気にするな。その……オレは貴様を、戦力として期待している」
「……え」
「チッ、二度は言わん。行くぞ」
ウルフギャングは、ラクレスを抜いて歩き出した。
ポカンとしていると、ダンテが言う。
『ケケケ、あのケモノ野郎、ツンデレってやつか?』
「俺を、認めてくれた……ってことかな」
『かもな。まあ、いいんじゃねぇの?』
「……ああ」
ラクレスは嬉しい気持ちになり、ウルフギャングに追いついた。
「ウルフギャング殿。あなたの期待に応えられるよう、努力する」
「……ウルフだ」
「え?」
「ウルフでいい。七曜騎士は皆、オレのことをそう呼ぶ」
「……わかった。では、俺のこともダンテと呼んでくれ。ウルフ殿」
「……フン。ダンテ、遅れるなよ」
歩く速度が増し、クリスとレイアースに追いついた。
クリスがクスっと微笑み、ラクレスに言う。
「どうやら、チームワークの心配はなさそうですね」
「え、あ、ああ」
「何のことだ? ダンテ、ウルフ殿」
「知らん。とにかく、呪装備の破壊を優先するぞ」
「ああ、そうだな。よし……!!」
不思議と仲間内での絆が深まり、ラクレスはより一層の気合が入るのだった。
だが。
「…………チッ」
レオルドだけは、面白くなさそうにラクレスを、そしてレイアース、クリス、ウルフギャングを睨みつけるのだった。
バルコニーからは城下町が見え、国を縦に割るようにヴィシャス大河も流れている。
レイアースは、風で揺れる髪を押さえながら言う。
「……いい風だ」
「……ああ、そうだな」
髪を押さえるレイアースを見ると、ラクレスの心臓が高鳴った。
レイアースは、身体ごとラクレスに向き直る。
「ダンテ殿。一つ、聞かせてほしい……女神の神器で呪装備は破壊できるのは、間違いないか?」
「ああ、間違いない」
『間違いない。でも……確実じゃあねぇよ』
ダンテの補足に、ラクレスは内心で驚いた。
『そーいや、人間は知ってんのか? 呪装備にランクがあるように、女神の神器にもランクがある。あの雷姐さん、レイアース、ケモノ野郎のを軽く見た感じ、大したレベルになってねぇような気もするな』
(な、何だっって!? というか、女神の神器にレベルとかあるのかよ!? き、聞いたことないぞ……まさか、七曜騎士しか知らない? レイアースは知ってるのか?)
レイアースは、ラクレスとダンテが内心で話をしている間も考えていた。
「……ダンテ。改めて謝罪したい」
「な、何にだ?」
「これまでのこと、全てだ」
レイアースは頭を下げた。
「ドラゴンオークの殲滅、兵士たちの保存、獣王国ヴィストを守る気持ち……ダンテ、いや貴殿のその行動は間違いなく、本心からくる物だと理解した。私の態度はひどいものだった……謝罪する」
「…………」
「貴殿の忠誠を疑うことはない。これからは同じ七曜騎士として、共に切磋琢磨できればいいと考えている……よろしい、だろうか」
レイアースは手を差し伸べてきた。
その手を見て、ラクレスは思う。
(ああ……ようやく、俺は……レイアースと並んで戦えるんだ)
騎士として。
七曜騎士として、共に戦うことができる。
物凄く嬉しかった。叫びたいくらいだった。
でも……ここにいるのは『ダンテ』であり、『ラクレス』ではない。
「……ああ、これから共に戦おう。よろしく頼む」
ラクレスは、『ダンテ』としてレイアースの握手に応えた。
互いにしっかり手を握ると、レイアースが照れたように笑う。
「貴殿は、不思議だな。その……私の幼馴染を思いださせる」
「え」
「ラクレスという男だ。兵士でな……私の隣で戦うために、決してあきらめないやつだ」
「…………」
「私は、ラクレスと共に戦いたかった。ああ……そうだ、私は騎士としてだけじゃない、一人の女として、ラクレスを……愛しているだな」
「…………」
「……意地を張らねばよかった。ははは……」
ラクレスは動揺した。
今、レイアースが『愛している』と言った。
そのことを自覚し、ラクレスの鼓動が自然と跳ねあがった。
『おい、わかってんな』
だが……ダンテの声が突き刺さり、冷静になる。
ラクレスは、一つの事実だけを言った。
「きっと……きみの幼馴染は生きてるよ。そして、必ずきみの元に帰ってくる。俺が保証する」
「ははは、そうだな。ありがとう、ダンテ殿」
「殿は付けなくていい。前も呼び捨てだったじゃないか」
「そ、そういう貴殿……いやお前こそ、許可していないのに呼び捨てで」
「あ、ああそうか……じゃあ、レイアース殿」
「い、いらん!! 呼び捨てでいい!!」
少しだけ、昔のように話すことができたラクレス、そしてレイアース。
二人は気付かなかった。
バルコニーの傍で、一人の少女と獣人が、このやり取りを見ていたのを。
『ふふ、なんだかいい雰囲気ですね』
『……くだらん』
『ウルフギャング様、あなたも認めたんじゃないですか? あの方の国を守る気持ち、本物でしたよ?』
『……それは、王族としての言葉か?』
『騎士として、王族としてもです。ふふふ』
『……くだらん』
明日はダンジョン、そして呪装備の破壊任務。
ラクレスたちの戦いが始まろうとしていた。
◇◇◇◇◇◇
翌日。
ラクレスたちは、鉱山の入口に来た。
王城の真裏から伸びる専用通路。王族しか通ることのできない道を通り、鉱山入口へ。
ラクレス、レイアース、クリス、ウルフギャング。そして案内のレオルド、獣人の兵士が数名。
ウルフギャングは兵士たちに言う。
「ここからは、オレたちだけでいい。お前たちはここにいろ」
「「はっ!!」」
「レオルド……案内を任せる」
「……チッ」
レオルドは、返事をすることなく歩き出した。
やはり、ラクレスのことを納得できないのだろう。
レイアース、クリスがレオルドの後ろに付き、ラクレスも歩き出す……すると。
「おい、お前」
「……何か」
ウルフギャングが話しかけてきた。
また何か言われるのか……と、ラクレスはほんの少しだけ警戒した。
「……レオルドのことは気にするな。その……オレは貴様を、戦力として期待している」
「……え」
「チッ、二度は言わん。行くぞ」
ウルフギャングは、ラクレスを抜いて歩き出した。
ポカンとしていると、ダンテが言う。
『ケケケ、あのケモノ野郎、ツンデレってやつか?』
「俺を、認めてくれた……ってことかな」
『かもな。まあ、いいんじゃねぇの?』
「……ああ」
ラクレスは嬉しい気持ちになり、ウルフギャングに追いついた。
「ウルフギャング殿。あなたの期待に応えられるよう、努力する」
「……ウルフだ」
「え?」
「ウルフでいい。七曜騎士は皆、オレのことをそう呼ぶ」
「……わかった。では、俺のこともダンテと呼んでくれ。ウルフ殿」
「……フン。ダンテ、遅れるなよ」
歩く速度が増し、クリスとレイアースに追いついた。
クリスがクスっと微笑み、ラクレスに言う。
「どうやら、チームワークの心配はなさそうですね」
「え、あ、ああ」
「何のことだ? ダンテ、ウルフ殿」
「知らん。とにかく、呪装備の破壊を優先するぞ」
「ああ、そうだな。よし……!!」
不思議と仲間内での絆が深まり、ラクレスはより一層の気合が入るのだった。
だが。
「…………チッ」
レオルドだけは、面白くなさそうにラクレスを、そしてレイアース、クリス、ウルフギャングを睨みつけるのだった。
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