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第一章
ダンテ
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身体が、温かい粘液のようなものに包まれている感じがした。
『おい』
「…………」
ラクレスは、夢だと感じていた。
背中の痛みがないことから、もう自分は死んだと理解していた。
不思議と、すんなり受け入れることができた。
『おい、起きろ』
ルキアは、無事に逃げられたのか。
助けを呼びに戻ってくるだろうか。そもそも、助けは無意味……騎士がドラゴンオークを討伐する方が重要だ。ドラゴンオークは放置したら、ソラシル王国にも被害が出るかもしれない。
騎士三名、一般兵士四十名の犠牲は、無駄にならないで欲しいと、ラクレスは夢の中で思った。
『あーもう、起きろっての!!』
「え」
どこからか、声が聞こえてきた。
そしてラクレスは気付いた。痛みがなく、身体も動く。
身体を起こし……何か、得体の知れないモノが身体を包んでいることに気付いた。
「え、え? な……なんだ、これ」
漆黒の手、腕、足、身体だった。
それは、全身鎧。顔を触ると、首から頭頂部まで鎧に包まれていることに気付いた。
どこか突起もあり、肌の露出が一切ない。
当然、こんな鎧に心当たりはない。そもそも、一般兵士の標準装備は皮鎧のはず。騎士ですら、これほどまでに露出がない鎧など着ない。
「は!? なんだこれ!? お、俺……え!?」
ラクレスは動揺した。
そして、ピチョンと手が何かに触れる。
それは、ラクレスの血だまりだった。そこに映る自分の顔を見て、驚愕する。
「な、なんだよこれ……なんで!? 鎧!? なんでだ!?」
『落ち着けって。身体が鎧になったんじゃない。オマエの身体を、オレ様が覆っただけ。ちゃんとお肉は付いてるから安心しな』
「え……だ、誰?」
ラクレスは周囲を見るが、誰もいない。
そもそも、声は耳元……いや、身体の内側から聞こえてきた。
まさかと思い、ラクレスは自分の顔に触れる。
「ま、まさか……よ、鎧から」
『大正解!! ハハッ、よーやく目ぇ覚めたか? ラクレス』
「お、俺の名前……な、なんだよこれ。ゆ、夢なのか!?」
『夢じゃねぇ。ハハッ、そーだな……オマエら人間の言葉で言うなら、『呪装備』ってやつだ』
「な……か、カース、レリック!?」
それは、呪いの装備。
一般兵の教本にも載っている。かつてこの世界にいた『魔神』の力が封印された邪具であり、ダンジョンなどに存在する曰く付きアイテムだ。
世の中には邪具や呪装備の収集家などもいる。これらに共通するのは、『呪われた装備を身に付けると、本人も呪われる』というところにあった。
騎士団でも、発見次第破壊か、確保が命じられる。
「待て。意思を持つ『呪装備』なんて聞いたことがない。というか、なんで俺の身体に……」
『そりゃ、オレ様が特別、さらに隠し部屋に入ったお前が、オレ様の目の前に現れたからさ。感謝しろよ? オマエの身体を治療してやったんだからな』
「あ……」
怪我が消えているのは、この鎧のおかげだった。
ラクレスは、素直に感謝する。
「……ありがとう、えっと、ダンテだったか」
『ハハ!! 何だ、素直に礼を言うなんてなあ? てっきり怒り狂うかと思ったぜ。呪いの装備なんてモンに助けられたんだからなあ?』
「それはそれ、これはこれだ。助けられたなら感謝するさ。と……ダンテ、俺を呪ったならそれでいい。一度、鎧を脱がせてくれ。それに、俺は行かなきゃ……」
『それ無理だ』
「……え?」
ラクレスは、兜を取ろうと、どこか引っかかりを探したり、引っ張ってみたりした。
だが、脱げる気配がない。
『呪いで脱げないってのもある。それと、これはオレ様にも想定外……オマエの適正が異常値で、オレ様の命と、オマエの命が一体化しちまった。オレ様は脱げないし、仮に脱いだらオマエは死ぬ』
「……はぁ!? なな、なんだそれ!? て、適正って!?」
『魔法適正だよ。オマエ、気付いてないのか?』
「魔法適正って……馬鹿言うな。俺は魔法適正なんてないぞ。あったら兵士じゃなくて、騎士になってる」
『あ~……そっかそっか。今の人間は『闇』の適正を持たないのか』
「……は?」
闇。
魔法適正は、地水火風雷光の六属性しかない。
闇……それは、もう存在しない、失われた属性だ。
『オマエ、すごいぜ。まさか人間でここまで『闇』の力に適応できるなんてな。オレ様を装備したことで刺激されて、眠っていた魔力も目覚めたぜ。しかも、とんでもねえ魔力量だぜ』
「お、俺に……魔法適正が」
『ああ。と……そろそろか』
すると、外が騒がしくなる……大きな足音が響いてきた。
ラクレスはハッとする。こんなところで話をしている場合ではない。
深呼吸し、頭をブンブン振る。
「……よし。今は呪装備も、この鎧も、魔法適正もどうでもいい。班長、ウーノ先輩、レノ先輩……!!」
『ほほー、切り替え早いな。戦士向きだぜ』
ラクレスが横穴から飛び出すと、ドラゴンオークが二体いた。
ラクレスを見て、ぎょろりと視線を向ける。
『さて。さっきも言ったが、オマエとオレ様の命は共有されちまってる。オマエが死ねばオレ様も死ぬってことで……力ぁ貸すぜ。あの雑魚ブタを血祭りにあげるぞ』
「ち、血祭りって……」
『オレ様は呪装備。固有の能力がある。そいつを使い、さらにオマエの『闇』の魔力を使えば、敵は存在しねぇぜ』
「……!!」
つまり、騎士と同等の戦いができるということ。
ラクレスの胸が高鳴る。
『ほっほ、ワクワクしてんのか? なんだオマエ、オレ様に合いそうだぜ』
「う、うるさい……!!」
『ゴァァァァァ!!』
すると、ドラゴンオークの一体が向かって来た。
ラクレスは腰に手を伸ばし──……今更、剣がないことに気付いた。
「しまっ」
『左腕、上げな』
そう言われ、反射的に腕を上げる。
鎧の腕なら多少の防御は……と、思った瞬間、衝撃が来た。
ドラゴンオークが持っている棍棒が振り下ろされ、腕に直撃したのだ。
衝撃に目を閉じる……が、思った以上の衝撃ではない。
ふと視線を腕に向けると。
「……た、盾!?」
鎧の腕部が変化し、二の腕を覆うほど大きな『盾』に変わっていた。
『右手を開いて向けろ』
そう言われ、反射的に手を開いて向ける……すると、右手のひらに穴が開き、黒い光線が発射された。
閃光は一直線に飛び、ドラゴンオークの頭部を貫通。ドラゴンオークはギョロンと白目を剥いて、真後ろに倒れた。
『『黒き閃光』……まあ、オマエの魔力を発射するだけの技だ』
「す、すごい……」
腕が元に戻り、ラクレスは自分の両手を見る。
盾、そして光線を発射した手。今はもう元に戻っている。
『こいつがオレ様、暗黒鎧ダンテの能力『形状変化』だ。オマエの意思で、鎧を様々な形状に変化させることができる。オレ様が思うに……オマエは、魔法よりも、シンプルに魔力を放出した方がいい威力になるな』
「俺の、意思……」
『さあ、残り一体だ。自由にやってみな』
『グァルルル!!』
ドラゴンオークが向かって来た。
そして、見た。
「……ぁ」
そのドラゴンオークは、手に何かを持っていた。
それは……マリオの身体。上半身だけで、左腕が肩から食い千切られている死体だった。
全て食べなかったのか、中途半端に残っている。
それを投げ捨て、ドラゴンオークは向かって来た。
『───息子のように、思っていた』
その言葉が、ラクレスの脳裏に浮かぶ。
『ん? って、おい!?』
ラクレスは両手をドラゴンオークに向けると、両腕の肘部分まで『砲身』となり、ラクレスは迷わずドラゴンオークに向けた。
「消えろ」
ゾッとするような冷たい声と同時に、ラクレスの膨大な魔力が、漆黒の閃光となり発射される。
両手の砲身から発射された魔力は、ドラゴンオークを粉々に破壊し、遺跡の壁を吹き飛ばした。
『おいおいすっげぇな!! さしずめ『黒き波動砲』ってところか。ハハッ、さっそく使いこなして……って、どうした?』
「……班長」
ラクレスは、兜の目の部分から、透き通るような涙を流していた。
ダンテは言う。
『あ~……泣いてるとこ悪いが、あと三体外にいるぜ? さっさと殺しに行こうぜ。まだまだ説明したいこともあるしよ』
ラクレスは涙を拭う。
だが、兜の涙を拭ったところで、素顔の涙は拭うことができなかった。
『おい』
「…………」
ラクレスは、夢だと感じていた。
背中の痛みがないことから、もう自分は死んだと理解していた。
不思議と、すんなり受け入れることができた。
『おい、起きろ』
ルキアは、無事に逃げられたのか。
助けを呼びに戻ってくるだろうか。そもそも、助けは無意味……騎士がドラゴンオークを討伐する方が重要だ。ドラゴンオークは放置したら、ソラシル王国にも被害が出るかもしれない。
騎士三名、一般兵士四十名の犠牲は、無駄にならないで欲しいと、ラクレスは夢の中で思った。
『あーもう、起きろっての!!』
「え」
どこからか、声が聞こえてきた。
そしてラクレスは気付いた。痛みがなく、身体も動く。
身体を起こし……何か、得体の知れないモノが身体を包んでいることに気付いた。
「え、え? な……なんだ、これ」
漆黒の手、腕、足、身体だった。
それは、全身鎧。顔を触ると、首から頭頂部まで鎧に包まれていることに気付いた。
どこか突起もあり、肌の露出が一切ない。
当然、こんな鎧に心当たりはない。そもそも、一般兵士の標準装備は皮鎧のはず。騎士ですら、これほどまでに露出がない鎧など着ない。
「は!? なんだこれ!? お、俺……え!?」
ラクレスは動揺した。
そして、ピチョンと手が何かに触れる。
それは、ラクレスの血だまりだった。そこに映る自分の顔を見て、驚愕する。
「な、なんだよこれ……なんで!? 鎧!? なんでだ!?」
『落ち着けって。身体が鎧になったんじゃない。オマエの身体を、オレ様が覆っただけ。ちゃんとお肉は付いてるから安心しな』
「え……だ、誰?」
ラクレスは周囲を見るが、誰もいない。
そもそも、声は耳元……いや、身体の内側から聞こえてきた。
まさかと思い、ラクレスは自分の顔に触れる。
「ま、まさか……よ、鎧から」
『大正解!! ハハッ、よーやく目ぇ覚めたか? ラクレス』
「お、俺の名前……な、なんだよこれ。ゆ、夢なのか!?」
『夢じゃねぇ。ハハッ、そーだな……オマエら人間の言葉で言うなら、『呪装備』ってやつだ』
「な……か、カース、レリック!?」
それは、呪いの装備。
一般兵の教本にも載っている。かつてこの世界にいた『魔神』の力が封印された邪具であり、ダンジョンなどに存在する曰く付きアイテムだ。
世の中には邪具や呪装備の収集家などもいる。これらに共通するのは、『呪われた装備を身に付けると、本人も呪われる』というところにあった。
騎士団でも、発見次第破壊か、確保が命じられる。
「待て。意思を持つ『呪装備』なんて聞いたことがない。というか、なんで俺の身体に……」
『そりゃ、オレ様が特別、さらに隠し部屋に入ったお前が、オレ様の目の前に現れたからさ。感謝しろよ? オマエの身体を治療してやったんだからな』
「あ……」
怪我が消えているのは、この鎧のおかげだった。
ラクレスは、素直に感謝する。
「……ありがとう、えっと、ダンテだったか」
『ハハ!! 何だ、素直に礼を言うなんてなあ? てっきり怒り狂うかと思ったぜ。呪いの装備なんてモンに助けられたんだからなあ?』
「それはそれ、これはこれだ。助けられたなら感謝するさ。と……ダンテ、俺を呪ったならそれでいい。一度、鎧を脱がせてくれ。それに、俺は行かなきゃ……」
『それ無理だ』
「……え?」
ラクレスは、兜を取ろうと、どこか引っかかりを探したり、引っ張ってみたりした。
だが、脱げる気配がない。
『呪いで脱げないってのもある。それと、これはオレ様にも想定外……オマエの適正が異常値で、オレ様の命と、オマエの命が一体化しちまった。オレ様は脱げないし、仮に脱いだらオマエは死ぬ』
「……はぁ!? なな、なんだそれ!? て、適正って!?」
『魔法適正だよ。オマエ、気付いてないのか?』
「魔法適正って……馬鹿言うな。俺は魔法適正なんてないぞ。あったら兵士じゃなくて、騎士になってる」
『あ~……そっかそっか。今の人間は『闇』の適正を持たないのか』
「……は?」
闇。
魔法適正は、地水火風雷光の六属性しかない。
闇……それは、もう存在しない、失われた属性だ。
『オマエ、すごいぜ。まさか人間でここまで『闇』の力に適応できるなんてな。オレ様を装備したことで刺激されて、眠っていた魔力も目覚めたぜ。しかも、とんでもねえ魔力量だぜ』
「お、俺に……魔法適正が」
『ああ。と……そろそろか』
すると、外が騒がしくなる……大きな足音が響いてきた。
ラクレスはハッとする。こんなところで話をしている場合ではない。
深呼吸し、頭をブンブン振る。
「……よし。今は呪装備も、この鎧も、魔法適正もどうでもいい。班長、ウーノ先輩、レノ先輩……!!」
『ほほー、切り替え早いな。戦士向きだぜ』
ラクレスが横穴から飛び出すと、ドラゴンオークが二体いた。
ラクレスを見て、ぎょろりと視線を向ける。
『さて。さっきも言ったが、オマエとオレ様の命は共有されちまってる。オマエが死ねばオレ様も死ぬってことで……力ぁ貸すぜ。あの雑魚ブタを血祭りにあげるぞ』
「ち、血祭りって……」
『オレ様は呪装備。固有の能力がある。そいつを使い、さらにオマエの『闇』の魔力を使えば、敵は存在しねぇぜ』
「……!!」
つまり、騎士と同等の戦いができるということ。
ラクレスの胸が高鳴る。
『ほっほ、ワクワクしてんのか? なんだオマエ、オレ様に合いそうだぜ』
「う、うるさい……!!」
『ゴァァァァァ!!』
すると、ドラゴンオークの一体が向かって来た。
ラクレスは腰に手を伸ばし──……今更、剣がないことに気付いた。
「しまっ」
『左腕、上げな』
そう言われ、反射的に腕を上げる。
鎧の腕なら多少の防御は……と、思った瞬間、衝撃が来た。
ドラゴンオークが持っている棍棒が振り下ろされ、腕に直撃したのだ。
衝撃に目を閉じる……が、思った以上の衝撃ではない。
ふと視線を腕に向けると。
「……た、盾!?」
鎧の腕部が変化し、二の腕を覆うほど大きな『盾』に変わっていた。
『右手を開いて向けろ』
そう言われ、反射的に手を開いて向ける……すると、右手のひらに穴が開き、黒い光線が発射された。
閃光は一直線に飛び、ドラゴンオークの頭部を貫通。ドラゴンオークはギョロンと白目を剥いて、真後ろに倒れた。
『『黒き閃光』……まあ、オマエの魔力を発射するだけの技だ』
「す、すごい……」
腕が元に戻り、ラクレスは自分の両手を見る。
盾、そして光線を発射した手。今はもう元に戻っている。
『こいつがオレ様、暗黒鎧ダンテの能力『形状変化』だ。オマエの意思で、鎧を様々な形状に変化させることができる。オレ様が思うに……オマエは、魔法よりも、シンプルに魔力を放出した方がいい威力になるな』
「俺の、意思……」
『さあ、残り一体だ。自由にやってみな』
『グァルルル!!』
ドラゴンオークが向かって来た。
そして、見た。
「……ぁ」
そのドラゴンオークは、手に何かを持っていた。
それは……マリオの身体。上半身だけで、左腕が肩から食い千切られている死体だった。
全て食べなかったのか、中途半端に残っている。
それを投げ捨て、ドラゴンオークは向かって来た。
『───息子のように、思っていた』
その言葉が、ラクレスの脳裏に浮かぶ。
『ん? って、おい!?』
ラクレスは両手をドラゴンオークに向けると、両腕の肘部分まで『砲身』となり、ラクレスは迷わずドラゴンオークに向けた。
「消えろ」
ゾッとするような冷たい声と同時に、ラクレスの膨大な魔力が、漆黒の閃光となり発射される。
両手の砲身から発射された魔力は、ドラゴンオークを粉々に破壊し、遺跡の壁を吹き飛ばした。
『おいおいすっげぇな!! さしずめ『黒き波動砲』ってところか。ハハッ、さっそく使いこなして……って、どうした?』
「……班長」
ラクレスは、兜の目の部分から、透き通るような涙を流していた。
ダンテは言う。
『あ~……泣いてるとこ悪いが、あと三体外にいるぜ? さっさと殺しに行こうぜ。まだまだ説明したいこともあるしよ』
ラクレスは涙を拭う。
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