78 / 109
第七章
上空
しおりを挟む
クルシュ王国、ウロボロス山脈の上空。
俺たちは、緊張しながらそれぞれの装備を確認していた。
リンドブルムは、遠くを見ながら言う。
「お兄さまたちの匂い、感じる……みんな、本当に大丈夫?」
「俺は問題ない」
「あたしも」
「オレもだぜ」
「ぼ、ぼくも」
「私も、準備完了しました」
リンドブルムは、双子龍の匂いを感じるらしい。
逆に、相手もリンドブルムと俺の匂いを感じているそうだ。俺たちがクルシュ王国の上空にいることは、もう伝わっていると思った方がいい。
リンドブルムは頷き、レイの傍へ。
「みんな。一時的だけど、強くなりたい?」
「「「「?」」」」
「はっきり言う。いまのみんな、そんなに強くない。気合だけで乗り越えられるほど、この先にいる敵は甘くない。人間にしてはそこそこ強い匂いがする」
「……でも、引けないのよ。仲間を助けるためにはね」
リンドブルムは頷く。
「だから、一時的にみんなを強化する」
「……ど、どうやって? そんなことできるの?」
レイが言うと、リンドブルムはレイの腕を取った。
「みんなに、わたしの闘気を一時的に注入する。たぶん、一時間くらいしかもたないし、闘気が抜けた後は疲労困憊で動けなくなる。それでもいいなら、やる」
「なら、迷う必要はないわね。お願い」
「ん。あー……」
「えっ」
リンドブルムは、レイの腕に軽く嚙みついた。
そして、レイの身体がビクッと跳ねる。
「───……っ、あ」
「はい、おしまい。他の子、どうする?」
「お、オレ、お願いします!!」
「……レノ、なんで嬉しそうなの?」
「う、うるっせぇぞサリオ。どど、どうぞ!!」
「ん」
レノは、リンドブルムに噛まれてなぜか嬉しそうだった。
アピア、サリオも闘気を注入された。俺は見てわかった……みんなの体内を、リンドブルムの闘気が循環している。
レイは拳を握り、笑った。
「すごい……これが、闘気」
「ドラゴン、すげぇ……」
「……力を感じます」
「なんだろう……今なら、すごく強い魔法が出せそうだ」
「リュウキは、すでにわたしの力を持ってるから大丈夫だね。リュウキ、お兄さまとお姉さまと戦うなら、パパの力をもっと引き出さないと勝てないよ」
「わかってる。もっともっと、力を引き出してみせるよ」
エンシェントドラゴンの力。
今は50パーセントくらいしか引き出せない。でも……限界を超えてみせる。
そして、ワイバーンはリンドブルムの指示で飛ぶ。
「……見えた。あそこ」
「あれが、ギガントマキアの総本部……」
上空から見えたのは、巨大な宮殿。
ウロボロス山脈の山頂に立つ、白い宮殿だ。あそこがギガントマキアの本部。あそこに……アキューレがいるはずだ。
すると、アピアが言う。よく見ると、アピアの右目が赤く染まっていた。
「宮殿を囲むように、ギガントマキアの構成員が巡回しています。まだ私たちの存在には気付かれていないようですね……ここから、少し数を減らします」
「こ、ここからって……」
「お任せください」
アピアは微笑み、魔導カバンから巨大な『スナイパータイプ』の魔導銃を取り出し、スコープを付け、銀色に装飾された小箱から弾丸を取り出し装填した。
「銀色の、弾丸?」
「はい。私のユニークスキル、『弾丸精製』で作った特殊弾です」
アピアのユニークスキル、『弾丸生成』。
その名の通り、弾丸を生成する。魔力によって作られる弾丸で、様々な効果を付与することも可能。
「『貫通弾』……火薬量を増やし、弾丸に芯を通して貫通力を高めた特殊弾です。狙撃用で、殺傷力を高めた弾丸……もう、遠慮も容赦もしません」
アピアは『身体強化』を使い、ワイバーンの背に飛び乗る。
ワイバーンの背を軽く撫で、スナイパー魔導銃を構えた。
スキル『鷹の眼』で目標を視認。天性の狙撃力で狙いを付け───……引金を弾く。
銃身に『サイレンサー』という、音を消す補助具を付けているので、発射音が全く聞こえない。
レイ、サリオ、レノは宮殿を見るが、人がいるのかすら見えていない。
俺は闘気を目に込め、ミニチュアのような宮殿を見た。
「…………ま、マジかよ」
「おいリュウキ、見えてんのか?」
「あ、ああ。すごい……見張りが、バタバタ倒れているぞ」
見張りは、全員が脳天を撃ちぬかれ即死。
しかも、撃ちぬかれて倒れた場所が藪の中だったり、人目につきにくい建物の影だったりと、ち密な計算からの狙撃だ。
五人ほど撃ちぬいたが、まだ誰も気付いていない。
「……アピア、ここまですごいなんて」
「あ、暗殺者みてーだぜ」
「ね、ねぇ……アピアさん、もしかして怒ってる?」
「かもな……な、なんか怖いぞ」
アピアは、無言で引金を引き続ける。
その様子は、怒っているように見えた。
「チッ……皆さん、気付かれました。十二人ほど倒したので、残りはお願いします。目視できるだけで、二十二人確認できました」
「くんくん……もっといる。建物内に、百人はいるよ」
「へ、面白れぇ……全員、新しいスキルの経験値にしてやるぜ」
「同感。いい稼ぎ場だわ」
「支援は任せてよ」
リンドブルムは、ワイバーンに命じ、アピアに言う。
「あなたの言うことを聞くようにお願いした。あなたは、ここから狙撃を続けて」
「わかりました」
「ほかのみんなは、地上戦。わたしの闘気があるから、そう簡単には傷付かないはず」
「「「了解」」」
「リュウキ。リュウキは……お兄さま、お姉さまを」
「ああ、任せろ」
俺は両手を交差し、叫ぶ。
「『龍人変身』!!」
鱗が俺の両腕を覆い、ツノが生え髪の色が変わる。そして、右目が染まった。
俺は籠の縁に飛び乗り、首をコキっと鳴らす。
「じゃ、お先に」
「「「え……」」」
そして、籠から上空へ飛び出した。
地上まで数百メートル……さぁ、ここからが真の戦いだ!!
俺たちは、緊張しながらそれぞれの装備を確認していた。
リンドブルムは、遠くを見ながら言う。
「お兄さまたちの匂い、感じる……みんな、本当に大丈夫?」
「俺は問題ない」
「あたしも」
「オレもだぜ」
「ぼ、ぼくも」
「私も、準備完了しました」
リンドブルムは、双子龍の匂いを感じるらしい。
逆に、相手もリンドブルムと俺の匂いを感じているそうだ。俺たちがクルシュ王国の上空にいることは、もう伝わっていると思った方がいい。
リンドブルムは頷き、レイの傍へ。
「みんな。一時的だけど、強くなりたい?」
「「「「?」」」」
「はっきり言う。いまのみんな、そんなに強くない。気合だけで乗り越えられるほど、この先にいる敵は甘くない。人間にしてはそこそこ強い匂いがする」
「……でも、引けないのよ。仲間を助けるためにはね」
リンドブルムは頷く。
「だから、一時的にみんなを強化する」
「……ど、どうやって? そんなことできるの?」
レイが言うと、リンドブルムはレイの腕を取った。
「みんなに、わたしの闘気を一時的に注入する。たぶん、一時間くらいしかもたないし、闘気が抜けた後は疲労困憊で動けなくなる。それでもいいなら、やる」
「なら、迷う必要はないわね。お願い」
「ん。あー……」
「えっ」
リンドブルムは、レイの腕に軽く嚙みついた。
そして、レイの身体がビクッと跳ねる。
「───……っ、あ」
「はい、おしまい。他の子、どうする?」
「お、オレ、お願いします!!」
「……レノ、なんで嬉しそうなの?」
「う、うるっせぇぞサリオ。どど、どうぞ!!」
「ん」
レノは、リンドブルムに噛まれてなぜか嬉しそうだった。
アピア、サリオも闘気を注入された。俺は見てわかった……みんなの体内を、リンドブルムの闘気が循環している。
レイは拳を握り、笑った。
「すごい……これが、闘気」
「ドラゴン、すげぇ……」
「……力を感じます」
「なんだろう……今なら、すごく強い魔法が出せそうだ」
「リュウキは、すでにわたしの力を持ってるから大丈夫だね。リュウキ、お兄さまとお姉さまと戦うなら、パパの力をもっと引き出さないと勝てないよ」
「わかってる。もっともっと、力を引き出してみせるよ」
エンシェントドラゴンの力。
今は50パーセントくらいしか引き出せない。でも……限界を超えてみせる。
そして、ワイバーンはリンドブルムの指示で飛ぶ。
「……見えた。あそこ」
「あれが、ギガントマキアの総本部……」
上空から見えたのは、巨大な宮殿。
ウロボロス山脈の山頂に立つ、白い宮殿だ。あそこがギガントマキアの本部。あそこに……アキューレがいるはずだ。
すると、アピアが言う。よく見ると、アピアの右目が赤く染まっていた。
「宮殿を囲むように、ギガントマキアの構成員が巡回しています。まだ私たちの存在には気付かれていないようですね……ここから、少し数を減らします」
「こ、ここからって……」
「お任せください」
アピアは微笑み、魔導カバンから巨大な『スナイパータイプ』の魔導銃を取り出し、スコープを付け、銀色に装飾された小箱から弾丸を取り出し装填した。
「銀色の、弾丸?」
「はい。私のユニークスキル、『弾丸精製』で作った特殊弾です」
アピアのユニークスキル、『弾丸生成』。
その名の通り、弾丸を生成する。魔力によって作られる弾丸で、様々な効果を付与することも可能。
「『貫通弾』……火薬量を増やし、弾丸に芯を通して貫通力を高めた特殊弾です。狙撃用で、殺傷力を高めた弾丸……もう、遠慮も容赦もしません」
アピアは『身体強化』を使い、ワイバーンの背に飛び乗る。
ワイバーンの背を軽く撫で、スナイパー魔導銃を構えた。
スキル『鷹の眼』で目標を視認。天性の狙撃力で狙いを付け───……引金を弾く。
銃身に『サイレンサー』という、音を消す補助具を付けているので、発射音が全く聞こえない。
レイ、サリオ、レノは宮殿を見るが、人がいるのかすら見えていない。
俺は闘気を目に込め、ミニチュアのような宮殿を見た。
「…………ま、マジかよ」
「おいリュウキ、見えてんのか?」
「あ、ああ。すごい……見張りが、バタバタ倒れているぞ」
見張りは、全員が脳天を撃ちぬかれ即死。
しかも、撃ちぬかれて倒れた場所が藪の中だったり、人目につきにくい建物の影だったりと、ち密な計算からの狙撃だ。
五人ほど撃ちぬいたが、まだ誰も気付いていない。
「……アピア、ここまですごいなんて」
「あ、暗殺者みてーだぜ」
「ね、ねぇ……アピアさん、もしかして怒ってる?」
「かもな……な、なんか怖いぞ」
アピアは、無言で引金を引き続ける。
その様子は、怒っているように見えた。
「チッ……皆さん、気付かれました。十二人ほど倒したので、残りはお願いします。目視できるだけで、二十二人確認できました」
「くんくん……もっといる。建物内に、百人はいるよ」
「へ、面白れぇ……全員、新しいスキルの経験値にしてやるぜ」
「同感。いい稼ぎ場だわ」
「支援は任せてよ」
リンドブルムは、ワイバーンに命じ、アピアに言う。
「あなたの言うことを聞くようにお願いした。あなたは、ここから狙撃を続けて」
「わかりました」
「ほかのみんなは、地上戦。わたしの闘気があるから、そう簡単には傷付かないはず」
「「「了解」」」
「リュウキ。リュウキは……お兄さま、お姉さまを」
「ああ、任せろ」
俺は両手を交差し、叫ぶ。
「『龍人変身』!!」
鱗が俺の両腕を覆い、ツノが生え髪の色が変わる。そして、右目が染まった。
俺は籠の縁に飛び乗り、首をコキっと鳴らす。
「じゃ、お先に」
「「「え……」」」
そして、籠から上空へ飛び出した。
地上まで数百メートル……さぁ、ここからが真の戦いだ!!
43
あなたにおすすめの小説
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる