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第六章
パーティー準備
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夕飯を食べ、アジトに戻ってきた。
レイ、アピアは風呂へ。俺とサリオとレノは話合いをしていた。
「なぁなぁ、今日の討伐三連チャン、めちゃくちゃ面白かったよな」
「ああ。敵はそうでもなかったけど、楽しかった」
「ぼく、一体も倒してないし、みんな怪我しなかったから役に立ってないなぁ。早く等級上げて、支援スキルをセットしたいよ」
今日の反省だ。
というか、反省すべき点はあまりない。
「アピアの狙撃、すごかったよな」
「ああ。あれほどの狙撃、どれだけ訓練したら」
「お嬢様は生まれつき、狙撃の才能がありました」
……いきなりの声に、俺たちはビビった。
アピアの執事、セバスチャンさんがいた。しかも俺の背後に。
そう言えばこの人、気配殺すのめちゃくちゃうまかった。
まさかと思うけど、討伐も一緒だったのかな。
「リュウキ様。お嬢様からお話があると思いますが、近日、ムーン公爵家主催のパーティーが開かれます。衣装などはこちらで用意しますので、どうぞよろしくお願い致します」
「あ、そういえばそんな話あったな。わかりました」
「おいおいおい、なんだよパーティーって」
「アピアに頼まれたんだよ。パーティーのエスコートしてくれって」
「わぁ……ねぇねぇ、アピアさんって婚約者とかいないの? 確か、マーキュリー侯爵家だったよね? それほどの爵位を持つ貴族なら、もう婚約者がいてもおかしくないと思うけど」
と、サリオが言うとセバスチャンさんは。
「お嬢様に婚約者はまだいません。ですが……在学中に、見つける必要はありますな。現在、候補が何人か上がっています。全員、貴族の方でして……お嬢様は、乗り気でないのです」
「ま、わかるぜ。貴族ってクソかったるいよなぁ。結婚とか、したい時に好きな奴とすればいいのによ」
「…………」
俺はなんとなくわかる。元、貴族だし。
婚約者。貴族の血を絶やさないためにも、子孫を残すのは貴族の務めだ。
すると、ぺたぺたと歩く音が聞こえ、リビングのドアが開いた。
「あー気持ちよかったぁ!」
「ふぅ……お先、いただきました」
レイとアピアだ。
うぅん、湯上りの女子……二人とも血色がいい。髪も湿ってるし、なんか色っぽい。
レノは特に気にしていないが、サリオが目を反らしていた。
「な、オレらも入ろうぜ。門限、まだ平気だろ?」
「いいな。サリオ、行くぞ」
「ぼ、ぼくはいいよ……って、なんで二人して腕掴むの!?」
俺とレノは、サリオを連行して風呂へ入った。
◇◇◇◇◇
アジトの管理は、セバスチャンさんがやってくれるそうだ。
学園には入れないし、セバスチャンさんの待機場所としてもアジトはいい。マーキュリー侯爵家は貴族街という学園から反対方向にある。空き部屋に住んでもらうことになった。
セバスチャンさんに見送られ、俺たちはアジトを出る。
俺とレイが先頭を歩き、アピアとサリオが何かを話し、レノは大きな欠伸をしていた。
「あ~、夜風気持ちいいな」
「そうね。ふふ、アジト……冒険者のアジト」
「レイ、そんなに嬉しいのか?」
「ええ。当たり前じゃない。それに、一年生でアジトを持つなんて、そうはないわよ?」
「そうなんか?」
「そりゃそうでしょ。まぁ、金持ちお坊ちゃんなら持ってるかもしれないけどね」
「ふぅん……まぁ、明日からアジトに集まればいいか?」
「そうね。ギルドも学園も兄さんの店も近いし、放課後にアジトに集合して、冒険者ギルドで依頼を受けるってのがいいわ。それと、学園ダンジョンに入るのもありね」
「わかった。ふふ、なんか学生冒険者っぽくていいな」
「ぽい、じゃなくて冒険者なのよ」
すると、アピアが俺の隣に。
「あの、リュウキくん」
「アピア、どうした?」
「その、パーティーの件なんですけど」
「ああ、さっきセバスチャンさんから聞いた。近く開催されるんだって?」
「はい。その、衣装合わせもあるので、明日の放課後、一度私の屋敷に来ていただけると……」
「明日か」
レイをチラッと見ると、そっぽ向いた。
「お風呂でアピアに聞いたわ。行ってらっしゃい」
「あ、ああ。なんか怒ってる?」
「別に? あ、今度兄さんの店に買い物しに行くから、付き合いなさいよ」
「お、おお」
「二人で、ね」
「え……あ、ああ。わかった」
すると、今度はアピアがムッとしていた。何なんだ?
◇◇◇◇◇
翌日の放課後。
俺はアピアと一緒に、マーキュリー侯爵家に来た。
放課後になった瞬間、セバスチャンさんが迎えに来て馬車に乗り、あっという間に貴族街に来た。
俺も元貴族。貴族の屋敷がデカいことは知っているけど……。
「で、デカいな」
「そうでしょうか?」
マーキュリー侯爵家。俺の実家の五倍はデカいな。
セバスチャンさんを筆頭に、執事やメイドが総出で迎えてくれた。
「「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」」
「ただいま。さっそくだけど、リュウキくんのパーティー用衣装をお願い」
「かしこまりました」
メイドさんの一人がアピアの前に、俺の前には若い執事が。
「リュウキくん。ダンスは踊れますか?」
「ああ。習ったよ」
「そうですか。あの、衣装が決まったら少し練習をしたいのですが」
「わかった」
執事さんと一緒に屋敷の中へ。
採寸され、パーティー用の衣装をいくつか見繕ってもらう。
黒をベースにし、金色の糸で刺繍が入ってる衣装に着替え、軽く髪を整え化粧をした。
そして、執事さんと一緒にダンスホールへ。
しばらく待っていると……ドアが開いた。
「お待たせしました、リュウキくん」
「ああ、アピ……」
ア、と最後まで言えなかった。
水色を基調としたドレスだった。長い髪は丁寧にまとめられ、綺麗な髪飾りで止めている。化粧もして、アクセサリーも身に付けて……すごい、別人みたいだ。
肩がむき出しで、胸元を強調しているせいで、胸の谷間が見えている。貴族女性のドレスって、なんで胸元を強調するのが多いんだ。
「リュウキくん?」
「あ、ああ。その、見惚れてた」
「えっ」
「あっ」
しまった、何言ってんだ俺!?
アピアが恥ずかしがり、俺も顔を反らしてしまう。
すると、メイドさんが咳払いする。
「こほん。では、ダンスの練習をしましょうか」
「「は、はい」」
アピアとのダンスは、寮の門限ギリギリまで練習した。
レイ、アピアは風呂へ。俺とサリオとレノは話合いをしていた。
「なぁなぁ、今日の討伐三連チャン、めちゃくちゃ面白かったよな」
「ああ。敵はそうでもなかったけど、楽しかった」
「ぼく、一体も倒してないし、みんな怪我しなかったから役に立ってないなぁ。早く等級上げて、支援スキルをセットしたいよ」
今日の反省だ。
というか、反省すべき点はあまりない。
「アピアの狙撃、すごかったよな」
「ああ。あれほどの狙撃、どれだけ訓練したら」
「お嬢様は生まれつき、狙撃の才能がありました」
……いきなりの声に、俺たちはビビった。
アピアの執事、セバスチャンさんがいた。しかも俺の背後に。
そう言えばこの人、気配殺すのめちゃくちゃうまかった。
まさかと思うけど、討伐も一緒だったのかな。
「リュウキ様。お嬢様からお話があると思いますが、近日、ムーン公爵家主催のパーティーが開かれます。衣装などはこちらで用意しますので、どうぞよろしくお願い致します」
「あ、そういえばそんな話あったな。わかりました」
「おいおいおい、なんだよパーティーって」
「アピアに頼まれたんだよ。パーティーのエスコートしてくれって」
「わぁ……ねぇねぇ、アピアさんって婚約者とかいないの? 確か、マーキュリー侯爵家だったよね? それほどの爵位を持つ貴族なら、もう婚約者がいてもおかしくないと思うけど」
と、サリオが言うとセバスチャンさんは。
「お嬢様に婚約者はまだいません。ですが……在学中に、見つける必要はありますな。現在、候補が何人か上がっています。全員、貴族の方でして……お嬢様は、乗り気でないのです」
「ま、わかるぜ。貴族ってクソかったるいよなぁ。結婚とか、したい時に好きな奴とすればいいのによ」
「…………」
俺はなんとなくわかる。元、貴族だし。
婚約者。貴族の血を絶やさないためにも、子孫を残すのは貴族の務めだ。
すると、ぺたぺたと歩く音が聞こえ、リビングのドアが開いた。
「あー気持ちよかったぁ!」
「ふぅ……お先、いただきました」
レイとアピアだ。
うぅん、湯上りの女子……二人とも血色がいい。髪も湿ってるし、なんか色っぽい。
レノは特に気にしていないが、サリオが目を反らしていた。
「な、オレらも入ろうぜ。門限、まだ平気だろ?」
「いいな。サリオ、行くぞ」
「ぼ、ぼくはいいよ……って、なんで二人して腕掴むの!?」
俺とレノは、サリオを連行して風呂へ入った。
◇◇◇◇◇
アジトの管理は、セバスチャンさんがやってくれるそうだ。
学園には入れないし、セバスチャンさんの待機場所としてもアジトはいい。マーキュリー侯爵家は貴族街という学園から反対方向にある。空き部屋に住んでもらうことになった。
セバスチャンさんに見送られ、俺たちはアジトを出る。
俺とレイが先頭を歩き、アピアとサリオが何かを話し、レノは大きな欠伸をしていた。
「あ~、夜風気持ちいいな」
「そうね。ふふ、アジト……冒険者のアジト」
「レイ、そんなに嬉しいのか?」
「ええ。当たり前じゃない。それに、一年生でアジトを持つなんて、そうはないわよ?」
「そうなんか?」
「そりゃそうでしょ。まぁ、金持ちお坊ちゃんなら持ってるかもしれないけどね」
「ふぅん……まぁ、明日からアジトに集まればいいか?」
「そうね。ギルドも学園も兄さんの店も近いし、放課後にアジトに集合して、冒険者ギルドで依頼を受けるってのがいいわ。それと、学園ダンジョンに入るのもありね」
「わかった。ふふ、なんか学生冒険者っぽくていいな」
「ぽい、じゃなくて冒険者なのよ」
すると、アピアが俺の隣に。
「あの、リュウキくん」
「アピア、どうした?」
「その、パーティーの件なんですけど」
「ああ、さっきセバスチャンさんから聞いた。近く開催されるんだって?」
「はい。その、衣装合わせもあるので、明日の放課後、一度私の屋敷に来ていただけると……」
「明日か」
レイをチラッと見ると、そっぽ向いた。
「お風呂でアピアに聞いたわ。行ってらっしゃい」
「あ、ああ。なんか怒ってる?」
「別に? あ、今度兄さんの店に買い物しに行くから、付き合いなさいよ」
「お、おお」
「二人で、ね」
「え……あ、ああ。わかった」
すると、今度はアピアがムッとしていた。何なんだ?
◇◇◇◇◇
翌日の放課後。
俺はアピアと一緒に、マーキュリー侯爵家に来た。
放課後になった瞬間、セバスチャンさんが迎えに来て馬車に乗り、あっという間に貴族街に来た。
俺も元貴族。貴族の屋敷がデカいことは知っているけど……。
「で、デカいな」
「そうでしょうか?」
マーキュリー侯爵家。俺の実家の五倍はデカいな。
セバスチャンさんを筆頭に、執事やメイドが総出で迎えてくれた。
「「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」」
「ただいま。さっそくだけど、リュウキくんのパーティー用衣装をお願い」
「かしこまりました」
メイドさんの一人がアピアの前に、俺の前には若い執事が。
「リュウキくん。ダンスは踊れますか?」
「ああ。習ったよ」
「そうですか。あの、衣装が決まったら少し練習をしたいのですが」
「わかった」
執事さんと一緒に屋敷の中へ。
採寸され、パーティー用の衣装をいくつか見繕ってもらう。
黒をベースにし、金色の糸で刺繍が入ってる衣装に着替え、軽く髪を整え化粧をした。
そして、執事さんと一緒にダンスホールへ。
しばらく待っていると……ドアが開いた。
「お待たせしました、リュウキくん」
「ああ、アピ……」
ア、と最後まで言えなかった。
水色を基調としたドレスだった。長い髪は丁寧にまとめられ、綺麗な髪飾りで止めている。化粧もして、アクセサリーも身に付けて……すごい、別人みたいだ。
肩がむき出しで、胸元を強調しているせいで、胸の谷間が見えている。貴族女性のドレスって、なんで胸元を強調するのが多いんだ。
「リュウキくん?」
「あ、ああ。その、見惚れてた」
「えっ」
「あっ」
しまった、何言ってんだ俺!?
アピアが恥ずかしがり、俺も顔を反らしてしまう。
すると、メイドさんが咳払いする。
「こほん。では、ダンスの練習をしましょうか」
「「は、はい」」
アピアとのダンスは、寮の門限ギリギリまで練習した。
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