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第六章 学園社交界
実習後
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ダンジョン実習が終わり数日。
実戦を経験した新入生たちは一皮剥けた。魔獣との戦いはやはり、魔法の練度を遥かに上げる。
相変わらず、座学と実技を交互にこなしていく学園生活だが、ここに新たに『ダンジョン探索』が加わることになった。
数度のダンジョン実習を得て、学園側が出す課題をクリアすれば、正式な三等魔法師と認定され、申請すれば最下級ダンジョンに入ることができるようになる。
「あれ? オレらってもう三等魔法師じゃねーの?」
ある日、広場の隅で昼食のパンを食べながらライザーが言う。
その問いにはラウラが答えた。
「いちおうは三等認定だけど、それはあくまで便宜上のことらしいよ。いうなれば三等(仮)ってところかな? だから、ちゃんとした試験を受けてようやく認定されるらしいよ」
「へ~」
ライザーはパンをかじり、牛乳を飲み干す。
今日のメンツはシャドウ、ラウラ、ヒナタ、ルクレ、ライザー。そしてソニアだ。
ソニアはラウラが広場でパンをかじることを良しとしなかったが、やむなしと同行したらしい。
「ダンジョンもだけど……もうすぐ『新入生社交界』だね」
意外にも、ルクレが言う。
あまり話題を出さないルクレだが、ヴライヤとの戦い以降、少し成長したのか話題を出すようになった。
正直、社交界に全く興味のないシャドウは言う。
「それ、強制参加なんだよな……めんどくさい」
「サボっちゃだめだよ? あ、そういえば……シャドウくん、ライザーくん、パートナー決めた?」
「「パートナー?」」
「うん。社交界だし、やっぱりパートナーがいないとね。まあ、いなくてもいいんだけど……新入生女子の間では暗黙の了解というか……パートナーの男性を見つけて、一緒にパーティー会場に入るのが習わしっぽいところあるんだよね」
そういう情報がありがたい……と、シャドウは思う。
外部協力員として、こういうくだらない情報だろうと何が必要になるかわからない。
「ラウラさん。あなたはパートナーがいるのですか?」
「いやー……ユアンくんに誘われちゃって。悩んだけど了承しちゃった。ごめんね、シャドウくん」
「別に謝ることないけど……」
「あ、あの。シャドウくん」
「ん、なんだルクレ」
「その……わ、わたしと、パーティーに行ってくれませんか?」
「俺と? いいけど」
特に考えもせずに返事をしたシャドウ。だが、ルクレは喜んでいる。
そして気付いた。ヒナタがシャドウを見ていたことに。
「あ、ヒナタ。その……お前はどうする?」
「……そうですね」
「あ、じゃあオレが行くぜ。どーせ相手なんていねぇだろ」
「……事実ですが非常に癪でムカつきますね」
「んだよそれ!!」
こうして、シャドウとルクレ、ヒナタとライザーで『学園社交界』に臨むことになった。
◇◇◇◇◇◇
社交界まで残り数日、シャドウは一人、自室で『印』を結んでいた。
「…………よし」
また一つ、忍術を完成させたシャドウ。
そんな時、ヒナタが従者室からドアをノックし、シャドウの部屋へ。
「シャドウ様。これから情報収集に行ってきます」
「ああ。でも……なんだか最近、情報が入ってこないよな」
「ええ。『死神』が死亡し、黄昏旅団も慎重になっているのかもしれません。当面は『恋人』に関する情報だけに絞って情報を集めるつもりです」
「……なあ、ヒナタ」
「はい」
「社交界……何か起きると思うか?」
「……わかりません。『恋人』が何かを起こすのか、それともそれ以外の誰かが何かを起こすのか……以前は魔法を独占する貴族を狙った『デロス』によるテロ事件となりましたが、再び何かを起こすというならば、似たような組織を黄昏旅団が使うということも……それらを含め、国内にあるテロ組織に関する情報も集める予定です」
「……気を付けろよ」
「はい。ですが……こういうことに関して、私はシャドウ様より遥かに優秀ですので」
ヒナタはクスっと笑い、部屋から出て行った。
シャドウは窓の近くに移動し、空を見る。
星が瞬き、月明かりがとても綺麗な空だった。
「…………ん?」
そして、気付いた。
シャドウの部屋から見えたのは、小さな光。
手元を照らす程度の光が、学生寮の裏で輝き、消えた。
「…………こんな真夜中に?」
普段なら、もう就寝している時間だ。
学園内に明かりはあるが、学生寮の裏は雑木林になっており、何かあるわけじゃない。
ヒナタではない。そもそも、ヒナタが夜に明かりを灯すような真似を、するわけがない。
「…………」
こんな夜に、明かりを灯り、雑木林に踏み込む。
あまりにも馬鹿だった。敵であるならあまりにも愚か。
夜中に光を灯すリスクを考えていない。それか……そうすることが目的。
深読みしすぎだろうか。まるで、わざと、一瞬だけ明かりを灯したよう見えた。
「…………まさか」
誘っている。
普通なら「気のせいか……」で終わり、そのままカーテンを閉めてベッドに入るだろう。
だが、シャドウはアサシンだ。
もう眠気は消え、明かりの先に何があるかしか気にならない。
「…………」
シャドウは声を出さず、アサシン衣装に着替える。
そして、油を塗って音が出ないようにした窓を開け、音もなく外へ飛び出す。
近くの木に飛び乗り、明かりが見えた方へ進む……そして。
(……いる)
雑木林のど真ん中。木陰に何かがいる。
間違いなく潜伏している。
シャドウは手裏剣を手に、そして仕込みブレードを展開。
(───チャンス)
月が雲で隠れ、暗闇となる。
こんな時間に『かくれんぼ』をするような奴がまともではない……と考え、手裏剣を投擲。同時に何者かの背後に回るため木々の枝を飛び回る。
何者かは、飛んできた手裏剣をなんと素手で叩き落とす。だが、叩き落とした時すでに、シャドウは何者かの背後に回り、一瞬で木から飛び降りて何者かの首にブレードを突きつけた。
(───……動くな)
「ッ……」
(妙な動きをすれば斬る)
「お、お待ちっ」
声を出した瞬間、シャドウは何者かの口に丸めた布を詰め込んだ。
そして、身体の向きを変えて胸に手を添える……少し動けば仕込みブレードが飛び出し、心臓を貫けるようにしたのだが。
(……う、この感触)
何者かは、女だった。
決してやましい気持ちで胸に触れたわけではない。だが、まだ『女』を知らないシャドウに、異性の柔らかさはある意味で『毒』だった。
そして、シャドウは空いた手でブレードを伸縮させ、見せつける。
(動けば心臓に刃が食い込む……お前は、何者だ)
すると……雲で隠れていた月が見え、少しだけ明るくなった。
その顔には、見覚えがあった。
(こ、こいつ……!?)
それは女……いや、少女。
見覚えがあるなんてものではない。少女はユアンの従者であるレスティア・アルトアイネスだった。
アルトアイネス騎士爵家の少女が、なぜこのような真似を。
シャドウは驚きを出さず、レスティアの口に入れた布を取る。
「っぷは……あ、あの」
(……)
シャドウは一瞬で印を結び、右人差し指でレスティアの額を突いた。
すると、バチンと一瞬だけ紫電が飛び、レスティアが気を失う。
その場に崩れ落ちるレスティアをシャドウは支えた。
「…………あーもう、どうしよ」
とりあえず……シャドウはレスティアを抱え、音もなくその場から消えるのだった。
実戦を経験した新入生たちは一皮剥けた。魔獣との戦いはやはり、魔法の練度を遥かに上げる。
相変わらず、座学と実技を交互にこなしていく学園生活だが、ここに新たに『ダンジョン探索』が加わることになった。
数度のダンジョン実習を得て、学園側が出す課題をクリアすれば、正式な三等魔法師と認定され、申請すれば最下級ダンジョンに入ることができるようになる。
「あれ? オレらってもう三等魔法師じゃねーの?」
ある日、広場の隅で昼食のパンを食べながらライザーが言う。
その問いにはラウラが答えた。
「いちおうは三等認定だけど、それはあくまで便宜上のことらしいよ。いうなれば三等(仮)ってところかな? だから、ちゃんとした試験を受けてようやく認定されるらしいよ」
「へ~」
ライザーはパンをかじり、牛乳を飲み干す。
今日のメンツはシャドウ、ラウラ、ヒナタ、ルクレ、ライザー。そしてソニアだ。
ソニアはラウラが広場でパンをかじることを良しとしなかったが、やむなしと同行したらしい。
「ダンジョンもだけど……もうすぐ『新入生社交界』だね」
意外にも、ルクレが言う。
あまり話題を出さないルクレだが、ヴライヤとの戦い以降、少し成長したのか話題を出すようになった。
正直、社交界に全く興味のないシャドウは言う。
「それ、強制参加なんだよな……めんどくさい」
「サボっちゃだめだよ? あ、そういえば……シャドウくん、ライザーくん、パートナー決めた?」
「「パートナー?」」
「うん。社交界だし、やっぱりパートナーがいないとね。まあ、いなくてもいいんだけど……新入生女子の間では暗黙の了解というか……パートナーの男性を見つけて、一緒にパーティー会場に入るのが習わしっぽいところあるんだよね」
そういう情報がありがたい……と、シャドウは思う。
外部協力員として、こういうくだらない情報だろうと何が必要になるかわからない。
「ラウラさん。あなたはパートナーがいるのですか?」
「いやー……ユアンくんに誘われちゃって。悩んだけど了承しちゃった。ごめんね、シャドウくん」
「別に謝ることないけど……」
「あ、あの。シャドウくん」
「ん、なんだルクレ」
「その……わ、わたしと、パーティーに行ってくれませんか?」
「俺と? いいけど」
特に考えもせずに返事をしたシャドウ。だが、ルクレは喜んでいる。
そして気付いた。ヒナタがシャドウを見ていたことに。
「あ、ヒナタ。その……お前はどうする?」
「……そうですね」
「あ、じゃあオレが行くぜ。どーせ相手なんていねぇだろ」
「……事実ですが非常に癪でムカつきますね」
「んだよそれ!!」
こうして、シャドウとルクレ、ヒナタとライザーで『学園社交界』に臨むことになった。
◇◇◇◇◇◇
社交界まで残り数日、シャドウは一人、自室で『印』を結んでいた。
「…………よし」
また一つ、忍術を完成させたシャドウ。
そんな時、ヒナタが従者室からドアをノックし、シャドウの部屋へ。
「シャドウ様。これから情報収集に行ってきます」
「ああ。でも……なんだか最近、情報が入ってこないよな」
「ええ。『死神』が死亡し、黄昏旅団も慎重になっているのかもしれません。当面は『恋人』に関する情報だけに絞って情報を集めるつもりです」
「……なあ、ヒナタ」
「はい」
「社交界……何か起きると思うか?」
「……わかりません。『恋人』が何かを起こすのか、それともそれ以外の誰かが何かを起こすのか……以前は魔法を独占する貴族を狙った『デロス』によるテロ事件となりましたが、再び何かを起こすというならば、似たような組織を黄昏旅団が使うということも……それらを含め、国内にあるテロ組織に関する情報も集める予定です」
「……気を付けろよ」
「はい。ですが……こういうことに関して、私はシャドウ様より遥かに優秀ですので」
ヒナタはクスっと笑い、部屋から出て行った。
シャドウは窓の近くに移動し、空を見る。
星が瞬き、月明かりがとても綺麗な空だった。
「…………ん?」
そして、気付いた。
シャドウの部屋から見えたのは、小さな光。
手元を照らす程度の光が、学生寮の裏で輝き、消えた。
「…………こんな真夜中に?」
普段なら、もう就寝している時間だ。
学園内に明かりはあるが、学生寮の裏は雑木林になっており、何かあるわけじゃない。
ヒナタではない。そもそも、ヒナタが夜に明かりを灯すような真似を、するわけがない。
「…………」
こんな夜に、明かりを灯り、雑木林に踏み込む。
あまりにも馬鹿だった。敵であるならあまりにも愚か。
夜中に光を灯すリスクを考えていない。それか……そうすることが目的。
深読みしすぎだろうか。まるで、わざと、一瞬だけ明かりを灯したよう見えた。
「…………まさか」
誘っている。
普通なら「気のせいか……」で終わり、そのままカーテンを閉めてベッドに入るだろう。
だが、シャドウはアサシンだ。
もう眠気は消え、明かりの先に何があるかしか気にならない。
「…………」
シャドウは声を出さず、アサシン衣装に着替える。
そして、油を塗って音が出ないようにした窓を開け、音もなく外へ飛び出す。
近くの木に飛び乗り、明かりが見えた方へ進む……そして。
(……いる)
雑木林のど真ん中。木陰に何かがいる。
間違いなく潜伏している。
シャドウは手裏剣を手に、そして仕込みブレードを展開。
(───チャンス)
月が雲で隠れ、暗闇となる。
こんな時間に『かくれんぼ』をするような奴がまともではない……と考え、手裏剣を投擲。同時に何者かの背後に回るため木々の枝を飛び回る。
何者かは、飛んできた手裏剣をなんと素手で叩き落とす。だが、叩き落とした時すでに、シャドウは何者かの背後に回り、一瞬で木から飛び降りて何者かの首にブレードを突きつけた。
(───……動くな)
「ッ……」
(妙な動きをすれば斬る)
「お、お待ちっ」
声を出した瞬間、シャドウは何者かの口に丸めた布を詰め込んだ。
そして、身体の向きを変えて胸に手を添える……少し動けば仕込みブレードが飛び出し、心臓を貫けるようにしたのだが。
(……う、この感触)
何者かは、女だった。
決してやましい気持ちで胸に触れたわけではない。だが、まだ『女』を知らないシャドウに、異性の柔らかさはある意味で『毒』だった。
そして、シャドウは空いた手でブレードを伸縮させ、見せつける。
(動けば心臓に刃が食い込む……お前は、何者だ)
すると……雲で隠れていた月が見え、少しだけ明るくなった。
その顔には、見覚えがあった。
(こ、こいつ……!?)
それは女……いや、少女。
見覚えがあるなんてものではない。少女はユアンの従者であるレスティア・アルトアイネスだった。
アルトアイネス騎士爵家の少女が、なぜこのような真似を。
シャドウは驚きを出さず、レスティアの口に入れた布を取る。
「っぷは……あ、あの」
(……)
シャドウは一瞬で印を結び、右人差し指でレスティアの額を突いた。
すると、バチンと一瞬だけ紫電が飛び、レスティアが気を失う。
その場に崩れ落ちるレスティアをシャドウは支えた。
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