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七聖剣士の出航
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「「おぉぉ~……!!」」
エレノア、ユノの二人は、ダルセルク港に停泊している、トラビア王族専用の巨大船に見上げていた。
通常の船の約二倍強の大きさを誇り、船を動かすのに特化した聖剣士が乗り込んでいる。さらに、船の護衛として、海上戦闘に特化した聖剣士部隊の護衛船が二隻同行する。
これまでにない、入念な準備だ。
「いくらかけてるんだろ……」
「それほどの価値がある修行ってことだよ」
サリオスが、エレノアの隣へ。
「移動に三日。七天島の滞在は二十日間……その間、地獄の訓練が待ってる」
「う……わ、わかってるけど」
「お菓子、いっぱい持ってきてよかった」
「ふ……血が滾るな」
アオイがユノの隣へ。
船を見上げ、潮風に目を閉じる。
「いい風だ……」
「そうね。あたし、船とか初めてだし緊張するかも」
「わたしも」
「さ、みんな乗ろう。もうすぐ出航だ」
エレノアたち四人は、ワイワイと楽しそうに船に乗った。
◇◇◇◇◇
「あっちは楽しそうだな」
「そーねー」
「うんうん。仲良しはいいねぇ」
スヴァルト、ララベル、ロセの上級生トリオは、落ち着いた感じで船を眺めていた。
そろそろ、荷物搬入も終わる。
乗船し、出航を待つだけだ。
すると、どこかムスッとした表情のアンジェリーナが言った。
「おい、今さらだが何故私が同行することになってる」
「ワリーな、オレはどうでもいいんだけど、こいつらがよ」
スヴァルトが、嫌そうにララベルとロセを指さす。
すると、ロセがスヴァルトの指を掴んでベキッとへし折って言う。
「ごめんなさいねぇ「いっでぇぇぇ!?」……アンジェリーナさんの立場、すごく微妙なの。私やララベルしか正体は知らないけど、やっぱりその……野放しにはできない。だから、あなたが本当に『大丈夫』って判断できるまで、私たちと一緒にいて欲しいのよ」
「おいコラテメェ!! ヒトの指マジでへし折って」
「アンタうっさい。悪いわね、不自由させないからさ」
「……まぁ、構わん。それに、向かうのはグレシャ島か……」
アンジェリーナは、船を見てから遠くの海を見る。
三人は「グレシャ島?」と首をかしげていた。
「……私の知る範囲でならいろいろ教えてやれる」
「え、いいの? ありがと~」
「ちなみにアンタ、フリーの聖剣士ってことになってるから」
「何ィ? わ、私が……魔界貴族公爵のアンジェリーナが、聖剣士だと!?」
「はいは~い。じゃ、乗船しましょうね~」
「ぐぉぉ……ゆ、指いってぇ……よ、ようやく治った」
四人は船に乗船。
エレノアたちも乗船し、全ての準備が整った七聖剣士たちは、七天島に向かって出航した。
◇◇◇◇◇
エレノアは、一人部屋でくつろいでいた。
案内された部屋は、学生寮にある部屋とほぼ同じ大きさだ。
ベッドがあり、机に椅子、一人用ソファ、クローゼット。そしてシャワールーム。
船には大浴場があり、図書館、娯楽場といろいろある。食事なども自分の好きなタイミングでダイニングで取っていいらしい。
まだお腹は減っていない。すると、ドアがノックされた。
「エレノア、いる?」
「ユノ?」
「拙者もいる」
「アオイも? なに?」
「いや、出航したばかりだが、少し船内を散歩しないか?」
「いいわね。行く」
エレノアは部屋を出た。
三人はサリオスの部屋をノックし、散歩に誘う。
「なら、オレが案内するよ。この船、何度か公務で乗ったことがあるし」
「さっすが王族」
「王子様」
「すまんな、よろしく頼む」
四人で船内を探索する。
図書館は小さいが本の数は豊富で、娯楽室には各種ボードゲームやテーブルゲーム、ダイニングルームは広く、サリオスが来ると調理責任者が挨拶に出てきた。
そして、展望室へ。
船の上層にあり、周りが全て見渡せる。
「おお~……!! 海、すっごぉ」
「すごい」
エレノア、ユノが手すりを掴み、海を眺めている。
サリオスはアオイに言う。
「アオイは、驚かないんだな」
「ふ……拙者は海を超えて学園に来たのでな」
「あ、そういやそうだったな」
二人は、興奮する二人を眺めつつベンチへ座る。
「な、アオイ……聞いていいか?」
「何だ?」
「……オレたちは、魔王を倒せると思うか?」
「……忘却の魔王か」
「ああ。オレは……この戦い、八咫烏がカギになると思ってる」
「───!! 理由を聞いても?」
「ああ。奴は得体が知れない……だが、敵ではない。それに、魔王と同じ力を使える。あの『聖域』は、今のオレたちに必要な力だ」
「…………」
サリオスは苦笑し、ベンチに深く腰掛け空を見上げる。
「不思議なモノだ。最初は敵だと思ってた……でも、奴の援護無くして、快楽の魔王も、嘆きの魔王も、愛の魔王も倒せなかった……」
「……確かに、な」
「……奴に、会いたいな。会って……話をしたい」
「…………」
アオイは、八咫烏の……ロイのことを知っている。
サリオスも認め始めている。その正体が公になる日は、きっと近い。
「会えるさ」
「え?」
「きっと、八咫烏には会える……拙者も、会って礼を言いたい」
「……ははっ、確かにな」
サリオスは笑い、もう一度空を見上げた。
◇◇◇◇◇
ララベル、ロセ、アンジェリーナの三人は、乗船するなり大浴場へ。
広く開放的な大浴場だ。王族専用というのも納得できる。
「い、いきなり風呂……なのか?」
「ま、そうね。島に着けば地獄の始まりだし、今くらい好きなことしたいわ」
「それと、アンジェリーナさん。あなたにお願いがあるの」
「……聞こうか」
三人並び、洗い場の椅子に座って身体を洗う。
ララベルは、アンジェリーナとロセを見て舌打ちした。
「チッ……でっかいのブラブラさせて、重くないのかしらね」
「う~ん、重くて肩凝るのよねぇ。ララベルが羨ましいわ」
「……何の話なんだ?」
「煽りと無自覚!! どっちもムカつくし!!」
ララベルがキーキーと騒ぎ、湯船へ。
アンジェリーナとロセも湯船に浸かり数分……ロセが言う。
「アンジェリーナさん。力はどのくらい回復した?」
「……奴に『喰われた』分はすでに回復した」
「そっかぁ。じゃあ……これから、どうする?」
「…………」
魔界に帰る。
アンジェリーナは、即答できなかった。
主であるバビスチェは死んだ。アンジェリーナの忠義も死に、今は知るよしもないが、ササライが魔界を統治したので爵位も没収されている。
今、ここにいるのはただのアンジェリーナだ。
「行くところがないなら、ここにいて欲しいの。そして……できることなら、みんなを守ってくれないかな?」
「何……? 私に、同胞を手にかけろと言うのか?」
「そうじゃない。戦って倒すんじゃない……守ってほしいの」
「…………」
「魔界に帰るなら止めないよ? でも……もし、次に敵として現れるなら、容赦できない」
「それは……」
「ね、アンジェリーナ。アンタさ……迷ってるでしょ?」
ララベルに言われ、アンジェリーナは顔を背けた。
その通りだった。スヴァルトが気になっている。
その理由は、アンジェリーナにも不明だった。
「…………」
「アンジェリーナさん。答えを出すのはいつでもいい。でもね……私やララベル、たぶんスヴァルトも……あなたとはもう、戦いたくないわあ」
「…………」
ロセはにっこり笑い、ララベルは何も言わなかった。
アンジェリーナは言わなかった。だが、自分も同じ気持ちだと思っていた。
エレノア、ユノの二人は、ダルセルク港に停泊している、トラビア王族専用の巨大船に見上げていた。
通常の船の約二倍強の大きさを誇り、船を動かすのに特化した聖剣士が乗り込んでいる。さらに、船の護衛として、海上戦闘に特化した聖剣士部隊の護衛船が二隻同行する。
これまでにない、入念な準備だ。
「いくらかけてるんだろ……」
「それほどの価値がある修行ってことだよ」
サリオスが、エレノアの隣へ。
「移動に三日。七天島の滞在は二十日間……その間、地獄の訓練が待ってる」
「う……わ、わかってるけど」
「お菓子、いっぱい持ってきてよかった」
「ふ……血が滾るな」
アオイがユノの隣へ。
船を見上げ、潮風に目を閉じる。
「いい風だ……」
「そうね。あたし、船とか初めてだし緊張するかも」
「わたしも」
「さ、みんな乗ろう。もうすぐ出航だ」
エレノアたち四人は、ワイワイと楽しそうに船に乗った。
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「あっちは楽しそうだな」
「そーねー」
「うんうん。仲良しはいいねぇ」
スヴァルト、ララベル、ロセの上級生トリオは、落ち着いた感じで船を眺めていた。
そろそろ、荷物搬入も終わる。
乗船し、出航を待つだけだ。
すると、どこかムスッとした表情のアンジェリーナが言った。
「おい、今さらだが何故私が同行することになってる」
「ワリーな、オレはどうでもいいんだけど、こいつらがよ」
スヴァルトが、嫌そうにララベルとロセを指さす。
すると、ロセがスヴァルトの指を掴んでベキッとへし折って言う。
「ごめんなさいねぇ「いっでぇぇぇ!?」……アンジェリーナさんの立場、すごく微妙なの。私やララベルしか正体は知らないけど、やっぱりその……野放しにはできない。だから、あなたが本当に『大丈夫』って判断できるまで、私たちと一緒にいて欲しいのよ」
「おいコラテメェ!! ヒトの指マジでへし折って」
「アンタうっさい。悪いわね、不自由させないからさ」
「……まぁ、構わん。それに、向かうのはグレシャ島か……」
アンジェリーナは、船を見てから遠くの海を見る。
三人は「グレシャ島?」と首をかしげていた。
「……私の知る範囲でならいろいろ教えてやれる」
「え、いいの? ありがと~」
「ちなみにアンタ、フリーの聖剣士ってことになってるから」
「何ィ? わ、私が……魔界貴族公爵のアンジェリーナが、聖剣士だと!?」
「はいは~い。じゃ、乗船しましょうね~」
「ぐぉぉ……ゆ、指いってぇ……よ、ようやく治った」
四人は船に乗船。
エレノアたちも乗船し、全ての準備が整った七聖剣士たちは、七天島に向かって出航した。
◇◇◇◇◇
エレノアは、一人部屋でくつろいでいた。
案内された部屋は、学生寮にある部屋とほぼ同じ大きさだ。
ベッドがあり、机に椅子、一人用ソファ、クローゼット。そしてシャワールーム。
船には大浴場があり、図書館、娯楽場といろいろある。食事なども自分の好きなタイミングでダイニングで取っていいらしい。
まだお腹は減っていない。すると、ドアがノックされた。
「エレノア、いる?」
「ユノ?」
「拙者もいる」
「アオイも? なに?」
「いや、出航したばかりだが、少し船内を散歩しないか?」
「いいわね。行く」
エレノアは部屋を出た。
三人はサリオスの部屋をノックし、散歩に誘う。
「なら、オレが案内するよ。この船、何度か公務で乗ったことがあるし」
「さっすが王族」
「王子様」
「すまんな、よろしく頼む」
四人で船内を探索する。
図書館は小さいが本の数は豊富で、娯楽室には各種ボードゲームやテーブルゲーム、ダイニングルームは広く、サリオスが来ると調理責任者が挨拶に出てきた。
そして、展望室へ。
船の上層にあり、周りが全て見渡せる。
「おお~……!! 海、すっごぉ」
「すごい」
エレノア、ユノが手すりを掴み、海を眺めている。
サリオスはアオイに言う。
「アオイは、驚かないんだな」
「ふ……拙者は海を超えて学園に来たのでな」
「あ、そういやそうだったな」
二人は、興奮する二人を眺めつつベンチへ座る。
「な、アオイ……聞いていいか?」
「何だ?」
「……オレたちは、魔王を倒せると思うか?」
「……忘却の魔王か」
「ああ。オレは……この戦い、八咫烏がカギになると思ってる」
「───!! 理由を聞いても?」
「ああ。奴は得体が知れない……だが、敵ではない。それに、魔王と同じ力を使える。あの『聖域』は、今のオレたちに必要な力だ」
「…………」
サリオスは苦笑し、ベンチに深く腰掛け空を見上げる。
「不思議なモノだ。最初は敵だと思ってた……でも、奴の援護無くして、快楽の魔王も、嘆きの魔王も、愛の魔王も倒せなかった……」
「……確かに、な」
「……奴に、会いたいな。会って……話をしたい」
「…………」
アオイは、八咫烏の……ロイのことを知っている。
サリオスも認め始めている。その正体が公になる日は、きっと近い。
「会えるさ」
「え?」
「きっと、八咫烏には会える……拙者も、会って礼を言いたい」
「……ははっ、確かにな」
サリオスは笑い、もう一度空を見上げた。
◇◇◇◇◇
ララベル、ロセ、アンジェリーナの三人は、乗船するなり大浴場へ。
広く開放的な大浴場だ。王族専用というのも納得できる。
「い、いきなり風呂……なのか?」
「ま、そうね。島に着けば地獄の始まりだし、今くらい好きなことしたいわ」
「それと、アンジェリーナさん。あなたにお願いがあるの」
「……聞こうか」
三人並び、洗い場の椅子に座って身体を洗う。
ララベルは、アンジェリーナとロセを見て舌打ちした。
「チッ……でっかいのブラブラさせて、重くないのかしらね」
「う~ん、重くて肩凝るのよねぇ。ララベルが羨ましいわ」
「……何の話なんだ?」
「煽りと無自覚!! どっちもムカつくし!!」
ララベルがキーキーと騒ぎ、湯船へ。
アンジェリーナとロセも湯船に浸かり数分……ロセが言う。
「アンジェリーナさん。力はどのくらい回復した?」
「……奴に『喰われた』分はすでに回復した」
「そっかぁ。じゃあ……これから、どうする?」
「…………」
魔界に帰る。
アンジェリーナは、即答できなかった。
主であるバビスチェは死んだ。アンジェリーナの忠義も死に、今は知るよしもないが、ササライが魔界を統治したので爵位も没収されている。
今、ここにいるのはただのアンジェリーナだ。
「行くところがないなら、ここにいて欲しいの。そして……できることなら、みんなを守ってくれないかな?」
「何……? 私に、同胞を手にかけろと言うのか?」
「そうじゃない。戦って倒すんじゃない……守ってほしいの」
「…………」
「魔界に帰るなら止めないよ? でも……もし、次に敵として現れるなら、容赦できない」
「それは……」
「ね、アンジェリーナ。アンタさ……迷ってるでしょ?」
ララベルに言われ、アンジェリーナは顔を背けた。
その通りだった。スヴァルトが気になっている。
その理由は、アンジェリーナにも不明だった。
「…………」
「アンジェリーナさん。答えを出すのはいつでもいい。でもね……私やララベル、たぶんスヴァルトも……あなたとはもう、戦いたくないわあ」
「…………」
ロセはにっこり笑い、ララベルは何も言わなかった。
アンジェリーナは言わなかった。だが、自分も同じ気持ちだと思っていた。
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