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あとしまつ
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戦いが終わり、二日が経過。
これまでにないほど大変な戦後処理が始まった。
まず、聖剣レジェンディア学園。戦場にもなった学園の補修が始まる。
生徒会室は滅茶苦茶になり、エレノアの攻撃で教室数か所、魔界貴族の攻撃で校内施設の四割が使い物にならなくなり、大規模な改修工事が行われることになった。
当然、学園は臨時休校……なのだが、此度の魔王襲来によりダメージを受けたのは、建物だけではない。
生徒もまた、深い傷を負った。
「…………はぁ~」
エレノアは、奇跡的に被害ゼロだったショッピングモールのカフェにいた。
目の前に座るのはユノ。ユノはパンケーキをモグモグ食べている。
「被害、すごいよねー……」
「うん」
「建物もだけど、さぁ……」
言葉にはしにくかった。
生徒のメンタル……バビスチェの『聖域』で愛を増幅され、見知らぬ男と抱き合っていた少女たちは、精神的に追い詰められていた。子供を身籠っているかどうかは、これからの調査で判明する。
同級生、上級生、下級生……聖域の効果が一番発揮されている学園内で、望まぬ逢瀬を重ねた者が多数。
寝たきりになった生徒も多く、精神的にショックを受けた者も多い。
「あたしたちも、危なかったよね……」
「うん。でも、ロイならよかった」
「そうね。じゃない!! ったくもう、あんたは……」
「……みんな、大変」
「……そうね」
学園内は、混乱の極だった。
◇◇◇◇◇
ロセは、サリオスを連れて学園内を見回りしていた。
学園の修復に関する書類を読み、教師と話し合い、出歩いている生徒を注意したりと、生徒会は忙しい……愛の魔王バビスチェを倒したのに、被害が大きすぎて喜ぶ間もなかった。
サリオスは、ロセの隣を歩きながら言う。
「今回は、大変でしたね……」
「ええ。得る物も多かったけど、失ったものも多いわ」
見回りをして、ロセは女生徒から退学届をすでに四通貰っていた。
何人かはお腹をさすっていた。望まぬ何かが、腹にあるのかもしれない。
「愛の魔王バビスチェ。以前の『手番』では、魔王襲来後に人口爆発が起きたとか……」
「ええ。孤児も多く増えたみたい」
「…………」
「喜んでいる暇は、ないわねぇ……次は、『忘却の魔王』が来るわ」
「はい。でも……しばらくは準備、って言ってましたよね」
「信じるの?」
「いえ。でも……できることはやりたいです。オレたちが得た物の中に、聖剣の最終形態があります。みんなと協力して、練度を高めて……!!」
「ふふ……」
「え、ロセ先輩?」
「ううん。なんでもない……がんばろうね」
ロセはニッコリ笑い、窓から外の景色を見た。
外は晴れ渡り、魔王襲来後とは思えない天気だった。
◇◇◇◇◇
ララベルは、城下町を歩いていた。
人の往来が多いはずの城下町だが、今は人が少ない。
男性は出歩いているが、女性は全く見かけない。ララベルがよく行く馴染みのパン屋も閉店しており、表ではパン屋の主人が履き掃除をしていた。
「おじさん、こんちわっ」
「ああ、ララベルちゃん……」
パン屋の主人は元気がない。
まだ三十代になったばかり。うまいパンを焼くと評判の若主人だ。
ララベルは聞く。
「元気ないけど、大丈夫?」
「…………ああ、ちょっと、ね」
「…………」
「妻が……」
それだけで、想像できた。
バビスチェの『聖域』に囚われた王都。見境なく、男と女が愛し合う空間。
パン屋の妻は、聖域が発動した瞬間、たまたま外出していた……それだけだった。
何があったか、容易に想像できた。
「もし、身籠っていたら……」
「おじさん……」
「それに、オレも……」
パン屋の主人もまた、別の女性と……。
ララベルは思う。これのどこが『愛』なのか、と。
愛に飢えた魔王が残した爪痕に、ララベルは俯くしかなかった。
◇◇◇◇◇
スヴァルトは、王都に買った隠れ家の一つにいた。
学生寮ではない、いざという時の隠れ家が、意外な形で役に立った。
「おう、メシだぞ」
「…………」
家にいたのは女性。
魔界貴族公爵、『薔薇騎士』アンジェリーナ。バビスチェの眷属だ。
バビスチェに見限られ放心していたところを、スヴァルトが匿ったのだ。
だが、アンジェリーナはぼーっとしたまま動かない。
スヴァルトは、ベッド際まで行き、アンジェリーナの口にパンを突っ込む。
「も、ももが!? ふぁにぉ」
何を、と言ったが声が出ない。
パンを咀嚼し、スヴァルトが渡した水を一気に飲む。
「何をする!!」
「寝ぼけてるから起こしただけだっつーの。いいから食え」
「…………」
アンジェリーナは、パンを全部食べ、水を一気に飲み干す。
そして、ジロリとスヴァルトを睨んだ。
「私を助けてどうするつもりだ」
「別に。それと……愛の魔王バビスチェに、お前を傷物にしたこと、謝るの忘れてたわ」
「……そんなこと、いまさら」
「愛の魔王は死んだぜ。事後処理でそれどころじゃねぇが……二人目の魔王討伐だ。あと二人……」
「……人間は、魔族を滅ぼすのか」
「さぁな。今までやられた分、やり返すとか言うかもな」
「…………」
アンジェリーナは、スヴァルトを見た。
「お前の望みは何だ? 私の身体が欲しいのか?」
「あ?」
「吸血鬼の本能……私は、お前の性欲を発散する道具か? ふ、それでもいい……今の私には、帰る場所などないからな。闇聖剣の使い手、お前が望むなら好きにしろ。負けたお前に抱かれるなら、悪い気はしない……」
そう言い、アンジェリーナは着ていたシャツのボタンを外そうとする。
が、スヴァルトがアンジェリーナの頭にチョップを食らわせた。
「いたぁ!?」
「アホかお前は。アレは本能を刺激されたが故の暴走だ。普段は何てことねぇよ」
「で、ではなぜ……」
「……一度ヤッた女を見捨てるほど、腐っちゃいねぇだけだ。居場所がないってんなら、この家にいていい。魔界に帰るもよし、王都に住んで人間として暮らすのもいい……お前が再び敵にならねぇ限り、オレはお前の面倒をみる。それがケジメだ」
「…………」
「女モンの服とかよくわかんねぇから、近いうちに信用できる女を連れてくる。今は残務処理で忙しいから待ってろ。食いモンは運んできてやる。あと、この家にあるモンは好きにしていい」
「…………」
「……じゃ、また来る」
そう言い、スヴァルトは軽く手を振って部屋を出た。
アンジェリーナは、自分の胸を押さえ……鼓動の高鳴りを感じていた。
「わ、私は……どうしたというのだ。こんな、胸が……」
◇◇◇◇◇
ロイは、学生寮の食堂で、頭を抱えるオルカを前にしていた。
ロイの隣にはアオイがいる。
「はぁぁ……ロイ、どうしよう」
「お前、さっきからそればっかりだろ……ちゃんと話せよ」
「そうだぞ。オルカ殿」
「うぅぅ……オレ、オレ、やっちゃったかもしれない」
「「やっちゃった?」」
ロイとアオイが首を傾げる。
オルカは、ガバッと顔を上げ、涙目だった。
「愛の魔王バビスチェだよ!! あの『聖域』? とかいう力で、学園中がその、エッチな雰囲気になったんだろ? オレ、オレ……ユイカとやっちゃったかもしれねぇんだよぉぉぉぉぉ!!」
「え、マジ?」
「お、おお……」
ロイとアオイも驚く。
ちなみに、オルカはアオイが女だとは知らない。
「その、えっちな雰囲気になる前、オレ……ユイカと喋ってたんだよ。秋季休暇になったら、また宿でバイトさせて欲しいって」
「お前、あんな死にかけでゲッソリしてたのに……」
「なんだかんだで楽しかったんだよ。で……なんかフワフワして、気付いたら裸でベッドにいた」
「そ、そうなのか」
アオイがゴクリと唾を飲む。
ロイは首を傾げた。
「あれ? 今の、どこにユイカの要素が?」
「……部屋に、ユイカの制服の、上着があった。ユイカに渡しに行ったら、すげえ申し訳なさそうにしてた……ああこれ、やっちゃったなーって。学園中で言ってる。愛の魔王の攻撃で、学園中でエッチな雰囲気になったって……つまり、オレも」
「う、うーん……」
ロイは、ボソッとアオイに言う。
「な、どう思う?」
「うむむ……聖域に囚われてれば、間違いはあったと思うが」
「ってか、ユイカに確認すればいいか。男が聞くのもアレだし、エレノアに頼もう」
「そうだな」
ロイたちは、エレノアたちを探すため寮を出た。
これまでにないほど大変な戦後処理が始まった。
まず、聖剣レジェンディア学園。戦場にもなった学園の補修が始まる。
生徒会室は滅茶苦茶になり、エレノアの攻撃で教室数か所、魔界貴族の攻撃で校内施設の四割が使い物にならなくなり、大規模な改修工事が行われることになった。
当然、学園は臨時休校……なのだが、此度の魔王襲来によりダメージを受けたのは、建物だけではない。
生徒もまた、深い傷を負った。
「…………はぁ~」
エレノアは、奇跡的に被害ゼロだったショッピングモールのカフェにいた。
目の前に座るのはユノ。ユノはパンケーキをモグモグ食べている。
「被害、すごいよねー……」
「うん」
「建物もだけど、さぁ……」
言葉にはしにくかった。
生徒のメンタル……バビスチェの『聖域』で愛を増幅され、見知らぬ男と抱き合っていた少女たちは、精神的に追い詰められていた。子供を身籠っているかどうかは、これからの調査で判明する。
同級生、上級生、下級生……聖域の効果が一番発揮されている学園内で、望まぬ逢瀬を重ねた者が多数。
寝たきりになった生徒も多く、精神的にショックを受けた者も多い。
「あたしたちも、危なかったよね……」
「うん。でも、ロイならよかった」
「そうね。じゃない!! ったくもう、あんたは……」
「……みんな、大変」
「……そうね」
学園内は、混乱の極だった。
◇◇◇◇◇
ロセは、サリオスを連れて学園内を見回りしていた。
学園の修復に関する書類を読み、教師と話し合い、出歩いている生徒を注意したりと、生徒会は忙しい……愛の魔王バビスチェを倒したのに、被害が大きすぎて喜ぶ間もなかった。
サリオスは、ロセの隣を歩きながら言う。
「今回は、大変でしたね……」
「ええ。得る物も多かったけど、失ったものも多いわ」
見回りをして、ロセは女生徒から退学届をすでに四通貰っていた。
何人かはお腹をさすっていた。望まぬ何かが、腹にあるのかもしれない。
「愛の魔王バビスチェ。以前の『手番』では、魔王襲来後に人口爆発が起きたとか……」
「ええ。孤児も多く増えたみたい」
「…………」
「喜んでいる暇は、ないわねぇ……次は、『忘却の魔王』が来るわ」
「はい。でも……しばらくは準備、って言ってましたよね」
「信じるの?」
「いえ。でも……できることはやりたいです。オレたちが得た物の中に、聖剣の最終形態があります。みんなと協力して、練度を高めて……!!」
「ふふ……」
「え、ロセ先輩?」
「ううん。なんでもない……がんばろうね」
ロセはニッコリ笑い、窓から外の景色を見た。
外は晴れ渡り、魔王襲来後とは思えない天気だった。
◇◇◇◇◇
ララベルは、城下町を歩いていた。
人の往来が多いはずの城下町だが、今は人が少ない。
男性は出歩いているが、女性は全く見かけない。ララベルがよく行く馴染みのパン屋も閉店しており、表ではパン屋の主人が履き掃除をしていた。
「おじさん、こんちわっ」
「ああ、ララベルちゃん……」
パン屋の主人は元気がない。
まだ三十代になったばかり。うまいパンを焼くと評判の若主人だ。
ララベルは聞く。
「元気ないけど、大丈夫?」
「…………ああ、ちょっと、ね」
「…………」
「妻が……」
それだけで、想像できた。
バビスチェの『聖域』に囚われた王都。見境なく、男と女が愛し合う空間。
パン屋の妻は、聖域が発動した瞬間、たまたま外出していた……それだけだった。
何があったか、容易に想像できた。
「もし、身籠っていたら……」
「おじさん……」
「それに、オレも……」
パン屋の主人もまた、別の女性と……。
ララベルは思う。これのどこが『愛』なのか、と。
愛に飢えた魔王が残した爪痕に、ララベルは俯くしかなかった。
◇◇◇◇◇
スヴァルトは、王都に買った隠れ家の一つにいた。
学生寮ではない、いざという時の隠れ家が、意外な形で役に立った。
「おう、メシだぞ」
「…………」
家にいたのは女性。
魔界貴族公爵、『薔薇騎士』アンジェリーナ。バビスチェの眷属だ。
バビスチェに見限られ放心していたところを、スヴァルトが匿ったのだ。
だが、アンジェリーナはぼーっとしたまま動かない。
スヴァルトは、ベッド際まで行き、アンジェリーナの口にパンを突っ込む。
「も、ももが!? ふぁにぉ」
何を、と言ったが声が出ない。
パンを咀嚼し、スヴァルトが渡した水を一気に飲む。
「何をする!!」
「寝ぼけてるから起こしただけだっつーの。いいから食え」
「…………」
アンジェリーナは、パンを全部食べ、水を一気に飲み干す。
そして、ジロリとスヴァルトを睨んだ。
「私を助けてどうするつもりだ」
「別に。それと……愛の魔王バビスチェに、お前を傷物にしたこと、謝るの忘れてたわ」
「……そんなこと、いまさら」
「愛の魔王は死んだぜ。事後処理でそれどころじゃねぇが……二人目の魔王討伐だ。あと二人……」
「……人間は、魔族を滅ぼすのか」
「さぁな。今までやられた分、やり返すとか言うかもな」
「…………」
アンジェリーナは、スヴァルトを見た。
「お前の望みは何だ? 私の身体が欲しいのか?」
「あ?」
「吸血鬼の本能……私は、お前の性欲を発散する道具か? ふ、それでもいい……今の私には、帰る場所などないからな。闇聖剣の使い手、お前が望むなら好きにしろ。負けたお前に抱かれるなら、悪い気はしない……」
そう言い、アンジェリーナは着ていたシャツのボタンを外そうとする。
が、スヴァルトがアンジェリーナの頭にチョップを食らわせた。
「いたぁ!?」
「アホかお前は。アレは本能を刺激されたが故の暴走だ。普段は何てことねぇよ」
「で、ではなぜ……」
「……一度ヤッた女を見捨てるほど、腐っちゃいねぇだけだ。居場所がないってんなら、この家にいていい。魔界に帰るもよし、王都に住んで人間として暮らすのもいい……お前が再び敵にならねぇ限り、オレはお前の面倒をみる。それがケジメだ」
「…………」
「女モンの服とかよくわかんねぇから、近いうちに信用できる女を連れてくる。今は残務処理で忙しいから待ってろ。食いモンは運んできてやる。あと、この家にあるモンは好きにしていい」
「…………」
「……じゃ、また来る」
そう言い、スヴァルトは軽く手を振って部屋を出た。
アンジェリーナは、自分の胸を押さえ……鼓動の高鳴りを感じていた。
「わ、私は……どうしたというのだ。こんな、胸が……」
◇◇◇◇◇
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ロイの隣にはアオイがいる。
「はぁぁ……ロイ、どうしよう」
「お前、さっきからそればっかりだろ……ちゃんと話せよ」
「そうだぞ。オルカ殿」
「うぅぅ……オレ、オレ、やっちゃったかもしれない」
「「やっちゃった?」」
ロイとアオイが首を傾げる。
オルカは、ガバッと顔を上げ、涙目だった。
「愛の魔王バビスチェだよ!! あの『聖域』? とかいう力で、学園中がその、エッチな雰囲気になったんだろ? オレ、オレ……ユイカとやっちゃったかもしれねぇんだよぉぉぉぉぉ!!」
「え、マジ?」
「お、おお……」
ロイとアオイも驚く。
ちなみに、オルカはアオイが女だとは知らない。
「その、えっちな雰囲気になる前、オレ……ユイカと喋ってたんだよ。秋季休暇になったら、また宿でバイトさせて欲しいって」
「お前、あんな死にかけでゲッソリしてたのに……」
「なんだかんだで楽しかったんだよ。で……なんかフワフワして、気付いたら裸でベッドにいた」
「そ、そうなのか」
アオイがゴクリと唾を飲む。
ロイは首を傾げた。
「あれ? 今の、どこにユイカの要素が?」
「……部屋に、ユイカの制服の、上着があった。ユイカに渡しに行ったら、すげえ申し訳なさそうにしてた……ああこれ、やっちゃったなーって。学園中で言ってる。愛の魔王の攻撃で、学園中でエッチな雰囲気になったって……つまり、オレも」
「う、うーん……」
ロイは、ボソッとアオイに言う。
「な、どう思う?」
「うむむ……聖域に囚われてれば、間違いはあったと思うが」
「ってか、ユイカに確認すればいいか。男が聞くのもアレだし、エレノアに頼もう」
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ロイたちは、エレノアたちを探すため寮を出た。
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