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アナタの愛こそ私のすべて・愛の魔王バビスチェ⑧/七聖剣士
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ロイの聖域が展開されている状態なので、エレノアたちは力が漲っていた。
エレノアはバーナーブレードを展開。ブンブン振り回し走り出す。
同時に、サリオスも光の剣と盾を、ユノはレイピアを、ロセは大剣、ララベルはツインランサー、スヴァルトは大鎌を構え突っ込んで行く。
アオイは一番最後に動いたが、誰よりも速くバビスチェに接近。
「久世雷式帯刀剣技、『雷尖華』!!」
「───ふふっ」
紫電の如き突きは、バビスチェの人差し指で軽く止められる───が、今までと違う。
エレノアが、ユノが、サリオスが放つ。
「『灼炎楼・三尖刀』!!」
「『氷連牙突』!!」
「『シャイニング・ストライク』!!」
三連突き、連続突き、渾身の突き。
アオイは素早く離脱し、正面、右、左からの突き攻撃。
さらに、ロセとララベルが跳躍。スヴァルトは背後に回っていた。
バビスチェは、それでも嗤う。
「楽しいわねぇ───」
『ロイ、何でもいい放て!!』
ロイは矢筒から矢を三本抜き、バビスチェに向かって放つ。
すると、バビスチェの背中からコウモリのような翼が生え、一気に砕け散った。
砕けた翼が、桃色の『コウモリ』になり放たれる。
「『桃色愛蝙蝠』」
「「「ッ!?」」」
まず、三人の攻撃が桃色のコウモリに止められた。
そして、ロセとララベルに無数のコウモリが襲い掛かり、背後に回っていたスヴァルトにも襲い掛かる。ロイが放った矢はあっさりコウモリに撃ち落された。
『くっ……』
「あなたはぁ、厄介ねぇ?」
バビスチェの狙いはロイ。
聖域さえ消せば、エレノアたちの身体能力七倍が消える。
この状態でも、バビスチェは敵意を向けていない。それが恐ろしかった。
『クソ、バビスチェめ。昔からそうだった……こいつは、敵意や憎しみを持たない魔族。どんな状況でも、どんな時でも、こいつは薄ら笑いを浮かべていた。パレットアイズとは違う、こいつは自分の行動全てが、本気で全ての愛に繋がると信じている。だからお前たちに攻撃しても敵意など抱かないし、憎しみも持たない。トリステッツァとは違う意味で壊れている!!』
デスゲイズが叫ぶ。
数百以上のコウモリがロイに襲い掛かる。今のロイは権能が使えない状態で、通常矢しか放てない。
バビスチェの分身であるコウモリを撃ち落とすだけの力がない。
すると、誰よりも速く飛んできたのはアオイだった。
「久世雷式帯刀剣技、『斬空雷穂』!!」
ロイに襲い掛かるコウモリが斬られたが、すぐに復活する。
すると、竜巻がコウモリを吹き飛ばした。
「やられっぱなしってのは、性に合わないし!! ってか───アタシの聖剣、後輩に先越されて悔しくないの!? 根性見せなさいよォォォォォッ!!」
ボッ!! と、竜巻の規模が増す。
そして、風を纏いララベルは走り出した。
狙いはバビスチェ。
「ふふ、勝気な子も嫌いじゃないわぁ」
「奇遇ね───アタシも、アタシが大好きよ!!」
◇◇◇◇◇
『とても強い自信……あなたは、あなたのまま強くなりなさい。ハーフエルフだろうと、純血のエルフだろうと、あなたはとっても素敵な女の子なんだから』
◇◇◇◇◇
「駆けろ、エアキャヴァルリィ!! 『鎧身』!!」
エメラルドグリーンの竜巻がララベルを包み込むと、緑、黄緑、エメラルドグリーンに輝く全身鎧に包まれていた。スタイリッシュで、背中に翼のある鳥のような意匠。翼が広がると、一気に加速。
両手に双剣を持ち、バビスチェが驚愕した瞬間、その両腕を叩き斬った。
『風聖剣鎧エアキャヴァルリィ・エアリアルゼピュロス』覚醒の瞬間だった。
「くぅっ……痛いわねぇ」
「もっと痛くしてあげる」
風で吹き飛ばされたバビスチェ。その先に大戦斧を構えたロセがいた。
「私は、みんなみたいに器用じゃないけど……パワーだけなら、誰にも負けない」
ドワーフの血が沸騰するように熱くなる。
ロセは斧を振りかぶる。
きっとバビスチェには命中しない。でも……ロセには、このパワーしかないのだ。
◇◇◇◇◇
『まっすぐな想い。あなたの力はきっと、みんなを導くわ……頑張ってね』
◇◇◇◇◇
「砕け、ギャラハッド!! 『鎧身』!!」
ロセが地面を叩き割ると、ロセの身体が岩に包まれた。
現れたのは、重装甲の全身鎧。両肩に巨大な盾を装備し、両手持ちの大戦斧を持っている。
ロセは斧を振り回し、砕いた岩石を風圧で吹き飛ばした。
「『地帝ギャラクティカブレイク』!!」
「───ッ!!」
コウモリが盾となるが、岩石の破片がいくつかバビスチェに命中。
いくつものコウモリがロセに殺到するが、『地聖剣鎧ギャラハッド・スプンタ・アールマティ』の鉄壁防御を突破できるコウモリはいない。
少し出血したバビスチェ。だが、傷は瞬時に再生する───が。
「「「『鎧身』!!」」」
エレノアが、ユノが、サリオスが鎧身。
『炎聖剣鎧フェニキア・ブレイズハート』、『氷聖剣鎧フリズスキャルヴ・スカディ・アヴローラ』、『光聖剣鎧サザーランド・ライトオブハイロゥ』に変身した三人の鎧騎士たちが迫る。
バビスチェは眼を見開くが。
「───『鎧身』」
「ッ!!」
『闇聖剣鎧アンダンテ・冥府王ノ纏ウ死躯』を纏うスヴァルトの大鎌から伸びた『闇』の鎖が全身を拘束する。
そして、そのさらに後方で力を溜めるのは、『雷聖剣鎧イザナギ・九天応元雷冥普化天尊』を纏うアオイだった。
「これで、決める───」
アオイの全身が紫電に包まれる。
さすがのバビスチェも、冷や汗を流し───笑っていた。
「『灼炎楼・月読命』!!」
「『ニブルヘイム』!!」
「『シャイニング・オーバーシュート』!!」
炎、氷、光属性の斬撃を連続で喰らい、身体がバラバラになる。
そして、アオイは見る。
「『雷命大開眼』」
狙うのは、バビスチェの『核』だ。
どんな魔族も、核を破壊されれば死を迎える。
全神経を集中し───見つけた。バビスチェの核。桃色に輝く、結晶のような宝石。
アオイは、今日一番の速度で駆ける。
「久世雷式帯刀剣技『極』───」
◇◇◇◇◇
次の瞬間、アオイの鎧が砕け散った。
◇◇◇◇◇
「───えっ」
バビスチェの核が、消えた。
肉片も、何もかもが消えた。
「ごめんなさいねぇ」
何が起きたのか?
アオイの身体が吹き飛ばされ、教室をブチ破った。
血を吐き、ようやく理解した。
「ふふふ、本当に久しぶり。この私が───本気で『愛』を伝えなくちゃいけない、なんて」
限界だった。
ロイが崩れ落ち、聖域が解除され……エレノアたちの鎧も解除される。
『くそ……ッ!! やはり、こうなったか……ッ』
「う、っぐ……くそ」
『ロイ、最悪の知らせだ。どうやら……これからが本番だ』
ロイは見上げた。
そこにいたのは、『愛の魔王バビスチェ』だ。
だが、背中に純白の翼があり、頭頂部に輝く輪があった。そして、真っ白な布を全身に巻き付け、手には光り輝く剣を持っている。
それはまるで……神話の時代に現れたという、天使。
この世に『愛』をもたらした、天の遣い。
愛の魔王バビスチェ、その『魔性化』だった。
エレノアはバーナーブレードを展開。ブンブン振り回し走り出す。
同時に、サリオスも光の剣と盾を、ユノはレイピアを、ロセは大剣、ララベルはツインランサー、スヴァルトは大鎌を構え突っ込んで行く。
アオイは一番最後に動いたが、誰よりも速くバビスチェに接近。
「久世雷式帯刀剣技、『雷尖華』!!」
「───ふふっ」
紫電の如き突きは、バビスチェの人差し指で軽く止められる───が、今までと違う。
エレノアが、ユノが、サリオスが放つ。
「『灼炎楼・三尖刀』!!」
「『氷連牙突』!!」
「『シャイニング・ストライク』!!」
三連突き、連続突き、渾身の突き。
アオイは素早く離脱し、正面、右、左からの突き攻撃。
さらに、ロセとララベルが跳躍。スヴァルトは背後に回っていた。
バビスチェは、それでも嗤う。
「楽しいわねぇ───」
『ロイ、何でもいい放て!!』
ロイは矢筒から矢を三本抜き、バビスチェに向かって放つ。
すると、バビスチェの背中からコウモリのような翼が生え、一気に砕け散った。
砕けた翼が、桃色の『コウモリ』になり放たれる。
「『桃色愛蝙蝠』」
「「「ッ!?」」」
まず、三人の攻撃が桃色のコウモリに止められた。
そして、ロセとララベルに無数のコウモリが襲い掛かり、背後に回っていたスヴァルトにも襲い掛かる。ロイが放った矢はあっさりコウモリに撃ち落された。
『くっ……』
「あなたはぁ、厄介ねぇ?」
バビスチェの狙いはロイ。
聖域さえ消せば、エレノアたちの身体能力七倍が消える。
この状態でも、バビスチェは敵意を向けていない。それが恐ろしかった。
『クソ、バビスチェめ。昔からそうだった……こいつは、敵意や憎しみを持たない魔族。どんな状況でも、どんな時でも、こいつは薄ら笑いを浮かべていた。パレットアイズとは違う、こいつは自分の行動全てが、本気で全ての愛に繋がると信じている。だからお前たちに攻撃しても敵意など抱かないし、憎しみも持たない。トリステッツァとは違う意味で壊れている!!』
デスゲイズが叫ぶ。
数百以上のコウモリがロイに襲い掛かる。今のロイは権能が使えない状態で、通常矢しか放てない。
バビスチェの分身であるコウモリを撃ち落とすだけの力がない。
すると、誰よりも速く飛んできたのはアオイだった。
「久世雷式帯刀剣技、『斬空雷穂』!!」
ロイに襲い掛かるコウモリが斬られたが、すぐに復活する。
すると、竜巻がコウモリを吹き飛ばした。
「やられっぱなしってのは、性に合わないし!! ってか───アタシの聖剣、後輩に先越されて悔しくないの!? 根性見せなさいよォォォォォッ!!」
ボッ!! と、竜巻の規模が増す。
そして、風を纏いララベルは走り出した。
狙いはバビスチェ。
「ふふ、勝気な子も嫌いじゃないわぁ」
「奇遇ね───アタシも、アタシが大好きよ!!」
◇◇◇◇◇
『とても強い自信……あなたは、あなたのまま強くなりなさい。ハーフエルフだろうと、純血のエルフだろうと、あなたはとっても素敵な女の子なんだから』
◇◇◇◇◇
「駆けろ、エアキャヴァルリィ!! 『鎧身』!!」
エメラルドグリーンの竜巻がララベルを包み込むと、緑、黄緑、エメラルドグリーンに輝く全身鎧に包まれていた。スタイリッシュで、背中に翼のある鳥のような意匠。翼が広がると、一気に加速。
両手に双剣を持ち、バビスチェが驚愕した瞬間、その両腕を叩き斬った。
『風聖剣鎧エアキャヴァルリィ・エアリアルゼピュロス』覚醒の瞬間だった。
「くぅっ……痛いわねぇ」
「もっと痛くしてあげる」
風で吹き飛ばされたバビスチェ。その先に大戦斧を構えたロセがいた。
「私は、みんなみたいに器用じゃないけど……パワーだけなら、誰にも負けない」
ドワーフの血が沸騰するように熱くなる。
ロセは斧を振りかぶる。
きっとバビスチェには命中しない。でも……ロセには、このパワーしかないのだ。
◇◇◇◇◇
『まっすぐな想い。あなたの力はきっと、みんなを導くわ……頑張ってね』
◇◇◇◇◇
「砕け、ギャラハッド!! 『鎧身』!!」
ロセが地面を叩き割ると、ロセの身体が岩に包まれた。
現れたのは、重装甲の全身鎧。両肩に巨大な盾を装備し、両手持ちの大戦斧を持っている。
ロセは斧を振り回し、砕いた岩石を風圧で吹き飛ばした。
「『地帝ギャラクティカブレイク』!!」
「───ッ!!」
コウモリが盾となるが、岩石の破片がいくつかバビスチェに命中。
いくつものコウモリがロセに殺到するが、『地聖剣鎧ギャラハッド・スプンタ・アールマティ』の鉄壁防御を突破できるコウモリはいない。
少し出血したバビスチェ。だが、傷は瞬時に再生する───が。
「「「『鎧身』!!」」」
エレノアが、ユノが、サリオスが鎧身。
『炎聖剣鎧フェニキア・ブレイズハート』、『氷聖剣鎧フリズスキャルヴ・スカディ・アヴローラ』、『光聖剣鎧サザーランド・ライトオブハイロゥ』に変身した三人の鎧騎士たちが迫る。
バビスチェは眼を見開くが。
「───『鎧身』」
「ッ!!」
『闇聖剣鎧アンダンテ・冥府王ノ纏ウ死躯』を纏うスヴァルトの大鎌から伸びた『闇』の鎖が全身を拘束する。
そして、そのさらに後方で力を溜めるのは、『雷聖剣鎧イザナギ・九天応元雷冥普化天尊』を纏うアオイだった。
「これで、決める───」
アオイの全身が紫電に包まれる。
さすがのバビスチェも、冷や汗を流し───笑っていた。
「『灼炎楼・月読命』!!」
「『ニブルヘイム』!!」
「『シャイニング・オーバーシュート』!!」
炎、氷、光属性の斬撃を連続で喰らい、身体がバラバラになる。
そして、アオイは見る。
「『雷命大開眼』」
狙うのは、バビスチェの『核』だ。
どんな魔族も、核を破壊されれば死を迎える。
全神経を集中し───見つけた。バビスチェの核。桃色に輝く、結晶のような宝石。
アオイは、今日一番の速度で駆ける。
「久世雷式帯刀剣技『極』───」
◇◇◇◇◇
次の瞬間、アオイの鎧が砕け散った。
◇◇◇◇◇
「───えっ」
バビスチェの核が、消えた。
肉片も、何もかもが消えた。
「ごめんなさいねぇ」
何が起きたのか?
アオイの身体が吹き飛ばされ、教室をブチ破った。
血を吐き、ようやく理解した。
「ふふふ、本当に久しぶり。この私が───本気で『愛』を伝えなくちゃいけない、なんて」
限界だった。
ロイが崩れ落ち、聖域が解除され……エレノアたちの鎧も解除される。
『くそ……ッ!! やはり、こうなったか……ッ』
「う、っぐ……くそ」
『ロイ、最悪の知らせだ。どうやら……これからが本番だ』
ロイは見上げた。
そこにいたのは、『愛の魔王バビスチェ』だ。
だが、背中に純白の翼があり、頭頂部に輝く輪があった。そして、真っ白な布を全身に巻き付け、手には光り輝く剣を持っている。
それはまるで……神話の時代に現れたという、天使。
この世に『愛』をもたらした、天の遣い。
愛の魔王バビスチェ、その『魔性化』だった。
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