105 / 227
涙が奏でる哀歌・嘆きの魔王トリステッツァ③/魔剣と疫病
しおりを挟む
スヴァルト、ロセの二人は無言で歩いてた。
が、ユノの家から数キロ離れたところで急に立ち止まる。すぐ後ろを歩いていたロセは、スヴァルトの大きな背中にぶつかってしまった。
「わぷっ」
「…………」
「い、いきなり止まらないでよぉ」
鼻をさするロセ。だが、スヴァルトは無視。
「スヴァルト?」
「…………なんだ、この違和感」
「……敵?」
「いや、わから「『発熱の病』」
次の瞬間、氷よりも冷たい『触手のような手』が、スヴァルトとロセの頬に触れた。
驚愕する二人。だが、同時に物凄い倦怠感が全身を駆け巡り、ふらりと膝をついてしまう。
そして、目の前にいたのは。
「く、きゃきゃ、キャキャキャキャキャキャ!!」
「「───ッ!!」」
真新しい、金属製の車椅子に乗る『女』だった。
身体には包帯が巻かれ、四肢がない。
腕の代わりに背中から触手が生え、車椅子が下半身に固定されていた。
顔には包帯が巻かれ、左目部分と口しか見えない。真っ黒で痛んだ長髪が、雪風になびいて揺れていた。
「て、テメェ……っ、っぐ」
「ぅ……あたま、痛ぁ」
魔界貴族公爵『疫病』のネルガルが、二人の前にいた。
ネルガルが言う。
「苦しィ? 熱……すごいでしょォォ? 寒いからぁ───……あっためて、あげた、ノォ」
『発熱の病』。
あらゆる疫病を操るネルガルにとって、高熱を引き起こす病など朝飯前。
それだけじゃない。自身に『死が一歩手前の病』を使用し、命の灯を消しかけ、気配そのものを希薄化してスヴァルトたちに接近した。
すると、二人の目の前で車椅子が変形……八本脚となり、さらに腰部分に二本の『剣』が現れた。
ネルガルは、触手でその剣を抜く。
「───魔剣」
「ま、魔剣……だと?」
「ほ、報告にあったわねぇ……学園を襲った魔界貴族が、持っていた……聖剣を参考に作った、魔族の武器」
ネルガルは、真っ白な刀身の細長く湾曲した二本の魔剣を器用に振る。
「『魔剣アルビノ・シタール』……ありがとぉ、ササライ様ぁぁ」
「さ、ササライ……? 忘却の魔王だと?」
「ぼ、忘却の魔王が、嘆きの魔王の『手番』で、協力するの……?」
「うふふふふふふふふっ」
ネルガルは、シタールをクルクル振り回して遊ぶ。
まるで、初めてオモチャを買ってもらった子供のように。
「じゃぁぁ……刻んであげるゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
「「っ!!」」
高熱に冒された身体を奮い立たせ、スヴァルトとロセは聖剣を抜いた。
◇◇◇◇◇
ロイは『狩人形態』に転換し、スヴァルトたちの元へ急いでいた。
同時に、万象眼で視たオオワシのチャンネルを切り替えつつ周囲を確認すると。
「───クソッ」
『どうした?』
「エレノアたちが戦っている。あの、骨みたいな敵と!!」
『トリステッツァめ、追い込みを始めたか。配下の侯爵級を全て失ったのだから仕方あるまい』
「他の魔界貴族は?」
『……トリステッツァは、一度敗北寸前まで追い詰められている。侯爵級が全滅し、トリステッツァも殺されかけた。弱い魔王の下に付く魔界貴族は、そういない。恐らくだが、伯爵級以下の魔界貴族は奴の下にいないだろう。もしいるなら、アイスウエストとコールドイーストの町に、魔界貴族が常駐しているはずだ』
「幸運なんだが、そうじゃないんだか」
『運が良かった。このレイピアーゼ王国が、町二つと王都が一つしかない国というのも、配下の少ないトリステッツァにはちょうどよかったんだろう』
「侯爵級は全滅、残りは二人まで追い詰められたけどな」
『ああ。だが───ネルガルは、トリステッツァと共に、当時最強と言われた『炎聖剣』の使い手から生き延びた魔王だ。あの時、トリステッツァは本来の実力の半分以下で、万全な状態の七聖剣士五人を相手にしたのだからな』
「…………お前、詳しいな」
『まぁ、いろいろな』
ロイは走る。
エレノアたちの様子を上空のオオワシの眼で視るが……不思議と、負ける気がしない。
ユノ、サリオス、エレノア。三人の動きが、これまでとは桁違いに洗練されている。
何があったのかは知らないが、ヤバいのはスヴァルトたちだ。
動きがおかしい。フラフラしながら、両手に剣を持つネルガルの猛攻に耐えている。
『様子はどうだ?』
「エレノアたちは問題ない。でも……先輩たちの動きがおかしい」
『……ネルガルは疫病を使う。おそらく、侵されたな』
「…………っ」
ロイは加速し、スヴァルトたちの元へ急いだ。
◇◇◇◇◇
ネルガルは、金属の八本脚を器用に動かし、本物の蜘蛛のように高速移動する。
左右にブレながら、緩急を付けながらの動き。
熱で頭が回らないスヴァルトたちには、かなりきつい。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「おいロセ、気張れ!!」
大戦斧を盾のように構えるロセ。
スヴァルトは、闇聖剣アンダンテを『鎖鎌形態』に変形。
鎖を持ち、鎌を高速で回転させ、ネルガルの足元へ投げた。
「あぶなぁぁぁぃ……ッ!!」
だが、グチャリとネルガルが微笑み、飛んできた鎌を蹴り飛ばした。
脚に鎌を巻き付け動きを制限する作戦は失敗。
ネルガルは、双剣をクロスさせてスヴァルトに斬りかかる。
「まっぷたぁぁぁぁ!!」
「っぐ!?」
鋸剣で受けるが、足に力が入らず吹き飛ばされる。
そして、吹っ飛ばされたスヴァルトにすぐ追いつき、連続で、叩きつけるように、乱暴に双剣を振る。
ガンガンガンガン!! と、鋸剣で受けるが、スヴァルトは膝から崩れ落ち、立っていられない。
「へ……やるじゃねぇか」
「死ィィィィィィィ!!」
「がら空きだぜ」
だが───スヴァルトを殺すために躍起になっていたせいか。
大戦斧を振りかぶったロセが、ネルガルの背後から斧を振り下ろす。
「『地底スラッシュ』!! ───……えっ」
振り下ろした瞬間、ネルガルの後頭部に『一つ目』がギョロっと開き、背中から別の触手が生え、ロセの斧を挟みこむように止めた。
本来、ロセの怪力をネルガルが受け止められるわけがない。
だが───高熱でパワーダウンしたロセの斧なら、話は別。
「よわぁ……」
「しまっ」
斧から手を離したネルガルの『三本目の手』が拳となり、ロセの腹に強烈なボディを叩きこんだ。
「ぐ、ブフっ……!?」
「ロセ!!」
吐血。
ロセは吹き飛び、地面を転がる。
斧が地面を転がる。
猛烈な痛みと熱で、ロセは立ち上がれない。
スヴァルトから離れ、ネルガルは双剣でロセを斬ろうとする。
が───刃がロセの身体に突き立てられようとした瞬間、スヴァルトが割り込んで双剣をその身で受けた。
「す、スヴァルト!!」
「い、っでぇぇなぁ……!!」
血を吐きつつも、スヴァルトは笑う。
そして、闇聖剣アンダンテを『爪』に変形させ、ネルガルの脚の一本を掴み、もぎ取った。
「アァ……なんてこと」
「一本んん……あと、七本!!」
「す、スヴァルト、スヴァルト!!」
ネルガルが離れ、スヴァルトの腹、胸に刺さった剣も抜かれる。
血が出るが、スヴァルトは倒れない。
「あー……い、っでぇ」
「ああ、血が……」
「ハーフとはいえ、ヴァンパイアだ。死にはしねぇよ。悪いと思ってんなら、あとでその乳たっぷり揉ませてくれや」
「ば、馬鹿!! ぅ……」
二人は、息も絶え絶えだった。
疫病のネルガル。その病が、二人を蝕む。
「フフゥ……もう少し、もう少し」
ネルガルは、双剣にこびりついたスヴァルトの血を、長すぎる舌でぺろりと舐めた。
そして、長い舌を生物のようにゆらゆら動かす。
「あなたたち、美味しく食べてあげる───……」
ドバン!! と、ネルガルの舌が千切れ飛んだ。
「ブゲッ……!? ぁ、あぁ、あぁっがぁぁぁ!?」
のたうち回るネルガル。
何かが、飛んできた。
『───……間に合ったか』
スヴァルトたちの後方に立っていたのは、弓を構えた『八咫烏』だった。
が、ユノの家から数キロ離れたところで急に立ち止まる。すぐ後ろを歩いていたロセは、スヴァルトの大きな背中にぶつかってしまった。
「わぷっ」
「…………」
「い、いきなり止まらないでよぉ」
鼻をさするロセ。だが、スヴァルトは無視。
「スヴァルト?」
「…………なんだ、この違和感」
「……敵?」
「いや、わから「『発熱の病』」
次の瞬間、氷よりも冷たい『触手のような手』が、スヴァルトとロセの頬に触れた。
驚愕する二人。だが、同時に物凄い倦怠感が全身を駆け巡り、ふらりと膝をついてしまう。
そして、目の前にいたのは。
「く、きゃきゃ、キャキャキャキャキャキャ!!」
「「───ッ!!」」
真新しい、金属製の車椅子に乗る『女』だった。
身体には包帯が巻かれ、四肢がない。
腕の代わりに背中から触手が生え、車椅子が下半身に固定されていた。
顔には包帯が巻かれ、左目部分と口しか見えない。真っ黒で痛んだ長髪が、雪風になびいて揺れていた。
「て、テメェ……っ、っぐ」
「ぅ……あたま、痛ぁ」
魔界貴族公爵『疫病』のネルガルが、二人の前にいた。
ネルガルが言う。
「苦しィ? 熱……すごいでしょォォ? 寒いからぁ───……あっためて、あげた、ノォ」
『発熱の病』。
あらゆる疫病を操るネルガルにとって、高熱を引き起こす病など朝飯前。
それだけじゃない。自身に『死が一歩手前の病』を使用し、命の灯を消しかけ、気配そのものを希薄化してスヴァルトたちに接近した。
すると、二人の目の前で車椅子が変形……八本脚となり、さらに腰部分に二本の『剣』が現れた。
ネルガルは、触手でその剣を抜く。
「───魔剣」
「ま、魔剣……だと?」
「ほ、報告にあったわねぇ……学園を襲った魔界貴族が、持っていた……聖剣を参考に作った、魔族の武器」
ネルガルは、真っ白な刀身の細長く湾曲した二本の魔剣を器用に振る。
「『魔剣アルビノ・シタール』……ありがとぉ、ササライ様ぁぁ」
「さ、ササライ……? 忘却の魔王だと?」
「ぼ、忘却の魔王が、嘆きの魔王の『手番』で、協力するの……?」
「うふふふふふふふふっ」
ネルガルは、シタールをクルクル振り回して遊ぶ。
まるで、初めてオモチャを買ってもらった子供のように。
「じゃぁぁ……刻んであげるゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
「「っ!!」」
高熱に冒された身体を奮い立たせ、スヴァルトとロセは聖剣を抜いた。
◇◇◇◇◇
ロイは『狩人形態』に転換し、スヴァルトたちの元へ急いでいた。
同時に、万象眼で視たオオワシのチャンネルを切り替えつつ周囲を確認すると。
「───クソッ」
『どうした?』
「エレノアたちが戦っている。あの、骨みたいな敵と!!」
『トリステッツァめ、追い込みを始めたか。配下の侯爵級を全て失ったのだから仕方あるまい』
「他の魔界貴族は?」
『……トリステッツァは、一度敗北寸前まで追い詰められている。侯爵級が全滅し、トリステッツァも殺されかけた。弱い魔王の下に付く魔界貴族は、そういない。恐らくだが、伯爵級以下の魔界貴族は奴の下にいないだろう。もしいるなら、アイスウエストとコールドイーストの町に、魔界貴族が常駐しているはずだ』
「幸運なんだが、そうじゃないんだか」
『運が良かった。このレイピアーゼ王国が、町二つと王都が一つしかない国というのも、配下の少ないトリステッツァにはちょうどよかったんだろう』
「侯爵級は全滅、残りは二人まで追い詰められたけどな」
『ああ。だが───ネルガルは、トリステッツァと共に、当時最強と言われた『炎聖剣』の使い手から生き延びた魔王だ。あの時、トリステッツァは本来の実力の半分以下で、万全な状態の七聖剣士五人を相手にしたのだからな』
「…………お前、詳しいな」
『まぁ、いろいろな』
ロイは走る。
エレノアたちの様子を上空のオオワシの眼で視るが……不思議と、負ける気がしない。
ユノ、サリオス、エレノア。三人の動きが、これまでとは桁違いに洗練されている。
何があったのかは知らないが、ヤバいのはスヴァルトたちだ。
動きがおかしい。フラフラしながら、両手に剣を持つネルガルの猛攻に耐えている。
『様子はどうだ?』
「エレノアたちは問題ない。でも……先輩たちの動きがおかしい」
『……ネルガルは疫病を使う。おそらく、侵されたな』
「…………っ」
ロイは加速し、スヴァルトたちの元へ急いだ。
◇◇◇◇◇
ネルガルは、金属の八本脚を器用に動かし、本物の蜘蛛のように高速移動する。
左右にブレながら、緩急を付けながらの動き。
熱で頭が回らないスヴァルトたちには、かなりきつい。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「おいロセ、気張れ!!」
大戦斧を盾のように構えるロセ。
スヴァルトは、闇聖剣アンダンテを『鎖鎌形態』に変形。
鎖を持ち、鎌を高速で回転させ、ネルガルの足元へ投げた。
「あぶなぁぁぁぃ……ッ!!」
だが、グチャリとネルガルが微笑み、飛んできた鎌を蹴り飛ばした。
脚に鎌を巻き付け動きを制限する作戦は失敗。
ネルガルは、双剣をクロスさせてスヴァルトに斬りかかる。
「まっぷたぁぁぁぁ!!」
「っぐ!?」
鋸剣で受けるが、足に力が入らず吹き飛ばされる。
そして、吹っ飛ばされたスヴァルトにすぐ追いつき、連続で、叩きつけるように、乱暴に双剣を振る。
ガンガンガンガン!! と、鋸剣で受けるが、スヴァルトは膝から崩れ落ち、立っていられない。
「へ……やるじゃねぇか」
「死ィィィィィィィ!!」
「がら空きだぜ」
だが───スヴァルトを殺すために躍起になっていたせいか。
大戦斧を振りかぶったロセが、ネルガルの背後から斧を振り下ろす。
「『地底スラッシュ』!! ───……えっ」
振り下ろした瞬間、ネルガルの後頭部に『一つ目』がギョロっと開き、背中から別の触手が生え、ロセの斧を挟みこむように止めた。
本来、ロセの怪力をネルガルが受け止められるわけがない。
だが───高熱でパワーダウンしたロセの斧なら、話は別。
「よわぁ……」
「しまっ」
斧から手を離したネルガルの『三本目の手』が拳となり、ロセの腹に強烈なボディを叩きこんだ。
「ぐ、ブフっ……!?」
「ロセ!!」
吐血。
ロセは吹き飛び、地面を転がる。
斧が地面を転がる。
猛烈な痛みと熱で、ロセは立ち上がれない。
スヴァルトから離れ、ネルガルは双剣でロセを斬ろうとする。
が───刃がロセの身体に突き立てられようとした瞬間、スヴァルトが割り込んで双剣をその身で受けた。
「す、スヴァルト!!」
「い、っでぇぇなぁ……!!」
血を吐きつつも、スヴァルトは笑う。
そして、闇聖剣アンダンテを『爪』に変形させ、ネルガルの脚の一本を掴み、もぎ取った。
「アァ……なんてこと」
「一本んん……あと、七本!!」
「す、スヴァルト、スヴァルト!!」
ネルガルが離れ、スヴァルトの腹、胸に刺さった剣も抜かれる。
血が出るが、スヴァルトは倒れない。
「あー……い、っでぇ」
「ああ、血が……」
「ハーフとはいえ、ヴァンパイアだ。死にはしねぇよ。悪いと思ってんなら、あとでその乳たっぷり揉ませてくれや」
「ば、馬鹿!! ぅ……」
二人は、息も絶え絶えだった。
疫病のネルガル。その病が、二人を蝕む。
「フフゥ……もう少し、もう少し」
ネルガルは、双剣にこびりついたスヴァルトの血を、長すぎる舌でぺろりと舐めた。
そして、長い舌を生物のようにゆらゆら動かす。
「あなたたち、美味しく食べてあげる───……」
ドバン!! と、ネルガルの舌が千切れ飛んだ。
「ブゲッ……!? ぁ、あぁ、あぁっがぁぁぁ!?」
のたうち回るネルガル。
何かが、飛んできた。
『───……間に合ったか』
スヴァルトたちの後方に立っていたのは、弓を構えた『八咫烏』だった。
0
お気に入りに追加
382
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界クラス転移した俺氏、陰キャなのに聖剣抜いたった ~なんかヤバそうなので学園一の美少女と国外逃亡します~
みょっつ三世
ファンタジー
――陰キャなのに聖剣抜いちゃった。
高校二年生である明星影人(みょうじょうかげと)は目の前で起きた出来事に対し非常に困惑した。
なにせ異世界にクラス転移した上に真の勇者のみが引き抜けるという聖剣を引き抜いてしまったからだ。どこからどう見ても陰キャなのにだ。おかしいだろ。
普通そういうのは陽キャイケメンの役目じゃないのか。そう考え影人は勇者を辞退しようとするがどうにもそういう雰囲気じゃない。しかもクラスメイト達は不満な視線を向けてくるし、僕らを転移させた王国も何やらキナ臭い。
仕方ないので影人は王国から逃亡を決意することにした。※学園一の美少女付き
ん? この聖剣……しゃべるぞ!!※はい。魔剣もしゃべります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた
みももも
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたイツキは異空間でギフトの争奪戦に巻き込まれてしまう。
争奪戦に積極的に参加できなかったイツキは最後に残された余り物の最弱ギフトを選ぶことになってしまうが、イツキがギフトを手にしたその瞬間、イツキ一人が残された異空間に謎のファンファーレが鳴り響く。
イツキが手にしたのは誰にも選ばれることのなかった最弱ギフト。
そしてそれと、もう一つ……。
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる