上 下
103 / 227

涙が奏でる哀歌・嘆きの魔王トリステッツァ①/涙の女神

しおりを挟む
 会議が終わり、ロイとエレノア、サリオス、ロセ、スヴァルトは城の外へ出た。
 サリオスは、エレノアとロイに言う。

「挨拶が遅れたけど、ボクたちも来たんだ。一緒に戦おう」
「ええ。心強い!!」
「それと……ロイ、きみも」
「あ、ああ」

 サリオスは、ロイにも微笑んでいる。
 すると、サリオスの後ろからヒョコッとロセが顔を見せた。

「エレノアちゃん、ロイくん、久しぶりだねぇ」
「ロセ先輩! あの、怪我したって聞きましたけど……」
「大丈夫! 治療系の聖剣士さんに、治してもらったから。ふふ、ありがとね、エレノアちゃん」
「えへへ……」
「それと、ロイくんも、こんにちは」
「こんにちは、ロセ先輩」
「……あれ? ロイ、ロセ先輩と知り合いなのかい?」
「ああ、まあ」
「オイオイオイオイ」

 と───サリオスの肩をガシッと掴み、無理やり組む男。
 スヴァルトは、手をパタパタさせながら言う。

「仲良しゴッコはここまでにしとけや。ロセ、サリオス、エレノア、公爵級ブチのめす計画立てるぞ。雑魚のガキ、テメーは消えな」
「スヴァルト!! あなた、言い方ってものが!!」
「うっせデカ乳。揉むぞ」

 ロセは胸を隠しサリオスの背後へ。
 エレノアもムスッとするが、むしろロイには好都合だった。
 ロイは、エレノアに小さく言う。

「俺は独自に動く。心配すんな、援護は任せとけ」
「……ええ」

 ロイは、スヴァルトに向かって一礼。

「わかりました。俺がいても邪魔になるでしょうし、安全なところに避難しています」
「素直で物分かりのいいガキじゃねぇか。さっさと行きな」
「はい」

 ロイは、ロセとサリオスに頭を下げ、宿に向かって走り出した。

 ◇◇◇◇◇



 ───ロイがいなくなった瞬間、空が『夜空』に覆われた。



 ◇◇◇◇◇

 ロイは急停止し、空を見上げた。

「な……何だ!?」

 ロイだけではない。
 城下町を歩く人たち。老若男女問わず、全員が空を見上げた。
 そして、デスゲイズが言う。

『来たぞロイ───……これは、トリステッツァの『魔王聖域アビス』だ!!』
「!!」
『来るぞ!!』

 デスゲイズが叫んだ瞬間、夜空に亀裂が入った。

「な……」

 パレットアイズの時とはまるで違う。
 空から飴が降るのでも、パレード隊が現れるのでもない。
 割れた空から、真っ蒼な顔をした『女』が、涙目で地上を見ていた。

「っき、きゃぁぁぁぁぁっ!?」「っひ、っひぃぃぃ!?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」「な、なんだぁぁ!?」

 辺りはパニックだった。
 逃げ惑う人たち。家に飛び込む人たちと、とにかく逃げだした。
 中には、城下町から平原に飛び出す者もいた。

『まずい……見ろ、ロイ』
「え……?」

 ロイの近くで、吐血する老婆がいた。
 全身に発疹が出て、高熱を出し、泡を吹きだしている。
 明らかに、ただ事ではない。

「お婆さん、お婆さん、しっかり!!」
「ぅ、ぁ……」
「な、なんだこれ……お婆さん!!」

 老婆は血を再び吐く。そして、ロイに手を伸ばしてきた。
 ロイはその手を掴む。すると、ロイの後ろで声が。

「ばあさん、ばあさん……!!」
「ぁ、な、だ……」
「ばあさん……!!」

 老婆の夫だろうか、老人がロイを押しのけ老婆の手を握る。
 すると、安心したのか……老婆は微笑み、そのまま事切れた。

「ば、ばあさん……っ!! う、ぅぅぅ……ど、どうして」
『まずい……ロイ、その老人を泣かせるな・・・・・!!』
「え……」

 老人は、老婆の手を握り涙を流す……すると、老人の身体から青白い光が立ち上り、その光が空に浮かぶ《女》の口に入っていく。
 そして───女の眼から、《涙》が落ちた。

「───お爺さん!!」
「え」

 涙が、老人を直撃。
 老人は、遺体となった老婆と共に涙に飲み込まれ、衣服が溶け、肉が溶け、内蔵が溶け……ただの骨となり、地面を転がった。

「な、な……なん、だ、これ」
『……』

 空では、再び『女』が涙を流した。
 青白い光がいくつも立ち上り、女の口に吸収されていく。
 ロイは叫んだ。

「デスゲイズ、何だよこれ!!」
『……《涙の女神テューラ》だ。そして、『疫病』の加速……今のを見ただろう? ネルガルの病が、進行速度が加速している。恐らく……人間の感情を利用した、最終攻撃に入ったんだ』
「ど、どういう」
『あの女、《涙の女神テューラ》は、人間の悲しみを吸収し、涙を流す。その涙は、あらゆるものを溶かし、全てを浄化する……まぁ、見ての通り骨しか残らん強酸だ。この酸を防げるのは魔王だけ……落ちてきたら、躱すしかない』
「…………」
『人間は優しく、慈悲深い。身内の、他者の死に悲しみ涙する……ネルガルが『疫病』を加速させたのは、病によって亡くなる者たちを想い、人間が涙すると知っているからだ』
「な、なんてこった……」
 
 あまりにも、おぞましい攻撃だった。
 パレットアイズの飴玉やパレード隊が、マシに思えるほど。
 悲しみを涙に変え、全てを溶かす強酸にして落とす『聖域』……空を見上げると、涙の女神は、その名の通りに涙を流していた。

「くっそ……」
『ロイ、まずいぞ』
「知ってるよ!!」
『違う。ユノだ!! ユノの父親も、疫病に侵されているだろう!?』
「───!!」
『急げ。このままでは、ユノが』
「『黒装トランス』!!」

 ロイは『狩人形態ハンターフォーム』へ変身し、これまでにない速度で走り出した。

 ◇◇◇◇◇
 
 ロイがユノの家で見たのは───……最悪な、光景だった。

「おとうさん……おとう、さぁん」
「ぁぁ……ユノ、大丈夫だった、か?」

 焼け爛れた背中。
 涙を流すユノ。
 ユノを庇い、疫病に侵されながらも、《涙》からユノを庇った、ベアルドの姿だった。
 家の屋根がドロドロに溶けている。きっと、ユノの涙に反応した《涙の女神》が、強酸の涙をこぼしたのだ。
 ベアルドは、疫病でボロボロの身体を押して、ユノを庇って強酸にさらされた。
 背中が、ない。
 骨まで見え、内蔵も見えている。
 息も絶え絶え、疫病で死にかけていながらも、ベアルドは笑っていた。

「すまん、なぁ……」
「しゃべっちゃダメ。だめ……おとうさん」
「ユノ……幸せに、なぁ」
「やだ、やだ」

 ユノは首を振る。
 ベアルドは、八咫烏を見た。
 不審者としか思えない姿だ。ユノですら気付いていないのに、ベアルドは言った。

「ユノを、頼むよ……」
「…………」
「おとうさん……おとうさん」
「ユノ、ありが、とう……なぁ」

 ベアルドは、笑ったまま息を引き取った。

「ぅ、ぁ……ぁ、ぁぁあ、ぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」

 ユノが、絶叫した。
 ベアルドに縋りつき、泣いていた。
 八咫烏は───立ち尽くした。

「ユノ!!」

 エレノアが飛びこんできた。
 エレノアだけではない。サリオス、ロセ、スヴァルトもいる。
 ベアルドに縋りつくユノを見てエレノアが察し、顔を伏せた。

「八咫烏……お前、なんでここに」
「…………」

 サリオスが警戒するが、ロセが止めた。
 スヴァルトが八咫烏を睨むが、八咫烏は動かない。
 エレノアが、八咫烏の傍を通りすぎ、ユノに覆い被さるように抱きしめた。

「…………」
「八咫烏、お前……何か言

 八咫烏に手を伸ばしたサリオスの全身に、《矢》が突き刺さった。

「───……ッッッ!?!?」

 錯覚、だった。
 伸ばした手が弾かれたように引っ込んだ。
 サリオスは真っ蒼になり、冷や汗が止まらない。
 スヴァルト、ロセの二人も同じだった。
 青くなり、ピクリとも動けないでいる。

「…………」

 それくらい、八咫烏───……ロイの、静かすぎる殺気が、恐ろしかった。
 ロイは、無言で踵を返し、家を出た。

 ◇◇◇◇◇

 涙を流すユノが、頭にこびりついて離れなかった。
 八咫烏は、ゆっくりと王都へ向かって歩きだす。
 サク、サク……と、雪を踏みしめる音だけがした。

「…………」

 すると───《涙の女神》が流した涙が、空中でふわふわと浮かび、一気に弾けた。
 弾けた涙が、透き通る人骨のような形となり、地上に落ちてくる。

『直接的な攻撃に切り替えて来た。こいつは……『流す涙のない骨人ダクリュオン』、並みの聖剣士レベルの強さを持つ、子爵級~伯爵級レベルの魔獣だ』
「…………」

 透き通る骨の魔獣は、ヒトの形だけではない。
 犬、猫、クマ、虎、牛など、動物の骨格をしていた。
 ロイは、未だに冷たい殺気を放っている。

『許せないか?』

 デスゲイズが問う。

『わかるぞ。お前は……キレた時ほど、冷静に、静かになる。人間とは思えないほどの『憤怒』を、心の中で煮立たせている……恐ろしい男だ。これほどの殺気を、十六になったばかりのガキが発するなぞ』
「…………」
『今のお前に相応しい。ロイ、お前に与えよう。大罪権能『憤怒ラース』の力を!!』

 次の瞬間、赤黒く『魔弓デスゲイズ』が燃える。
 形状が変化し、ロイの着ているコート、そして仮面が変化する。
 弓ではなく、漆黒の金属へ変わる。
 コートだった服が、素材の一部が金属となる。胸当て、籠手、レガースとなり、コートはさらに分厚く、機動力が低下する代わりに防御力が増した。
 そして仮面。
 今までは顔を隠す形状だったが、万象眼となる右目部分の、四分の一が砕けた。
 コートのフードも、分厚く頑丈に変化する。

『これは、聖剣士に援護するための力ではない。お前が、お前の中で燃え滾る『怒り』の力を吐き出すための姿。お前が戦うための力───……名を冠するなら、『殺滅形態キラーフォーム』といったところか……ロイ、使い方はわかるな?』
「……ああ」

 ロイは、漆黒の『鉄の棒』を構えた。
 持ち手にある引金を引くと、鉄の棒の先端から何かが発射され、発射されたモノがバラバラに弾け、ダクリュオンたちをまとめて吹き飛ばした。

『……『怒りの散弾銃ラース・ベネリ・ショットガン』……ロイ、『憤怒ラース』の能力は『破壊』だ。お前の怒りに呼応し、この『ショットガン』の弾薬となる。『暴食』と違い特殊な能力を付与することはできないが……単純な威力ならこちらのが上だ』
「…………」

 ロイは、ショットガンと呼ばれる武器を肩に背負い、歩きだす。
 向かう先は、魔王トリステッツァと、『疫病』のネルガル。
 怒りを胸に、ロイはつぶやいた。

「ユノを悲しませた報い、受けさせてやる……一時間で、ケリつけてやるよ、魔王トリステッツァ」
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する

平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。 しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。 だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。 そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた

砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。 彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。 そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。 死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。 その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。 しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、 主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。 自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、 寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。 結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、 自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……? 更新は昼頃になります。

処理中です...