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義理の姉
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ロイ、エレノア、ユノ。そしてユノの義理の姉という行商人の女性の4人で、なぜかボロ湯屋の湯船を堪能していた。
女性は、男であるロイがいるのに気にしていない。大きな胸を豪快に晒し、湯を満喫している……ついつい視線が向いてしまいそうになるが、エレノアがロイの頬をギュッと引っ張り前を向かせた。
ちなみに、エレノアは身体をしっかり隠している。ロイも、湯着という薄手のズボンを履いていた。湯屋に行くときはエレノアたちとの遭遇を警戒しての準備である。
今さらだが、なぜこんなことになっているのか。
「いい湯だ」
「……義姉さん、何しに来たの? 国は?」
「国は父と兄上に任せている。私は、要職に就く前の最後の自由を満喫しているんだ……行商人として、世界中を回ってみたい、そう父上にお願いした」
「……ふーん」
ユノは全裸だ。当然、ロイの視線など気にしていない。
レイピアーゼ王国では、家族で蒸し風呂に入るのが当たり前だし、公衆浴場などでは男女混浴で入ることが当たり前だ。なので、裸など気にならない。
すると、女性がロイとエレノアを見た。
「そういえば自己紹介がまだだったな。私はユノの義姉、マリアだ」
「あ、ろ、ロイです」
「え、エレノアです。ユノとはその、友達で」
「友達か……」
マリアは、ユノをチラッと見た。
ユノはそっぽ向き、なぜかロイの方に向かって来る。
「ユノ」
「……なに」
「お前、手紙を無視しているだろう」
「……やだ」
「全く、帰還命令が出ているだろう。学園に休学届を出し、国に戻って来い」
「やだ」
「……はあ」
「あ、あのユノ。こっち来ないで欲しいんだが」
「ユノ、あたしの隣ね」
ロイから隠すようにエレノアがユノを隠す。
マリアは、ユノに言う。
「ユノ。学園に残りたい気持ちはわかる。だが……お前は『氷聖剣』の聖剣士なんだ。国を守る義務がある。お前の剣は、レイピアーゼ王国の守護聖剣ということを忘れるな」
「……でも、帰りたくない」
「……父親に会いたくないのか?」
「どっちの?」
ユノはすかさず答えた。
エレノアは気付いた。以前、ユノが少しだけ語った家庭事情。
本当の両親は死に、クマのような人に育ててもらったとか。
「ベアルド殿のことを言っているのはわかっているが……わが父の方だ」
「やだ。あの人、わたしのこと全然見てないもん。お父さんにはあいたいけど」
「……はあ」
「え、じゃあ……ユノとマリアさんって」
「ああ、義理の姉だ。氷聖剣に選ばれたユノは王家の養女になり、私と兄上の妹になった」
「氷聖剣が欲しいだけのくせに」
「ユノ、そう言うな。父上はともかく、私と兄上は」
「知らないもん。わたし、学園にいるもん」
「……ユノ、お前に婚約者ができた」
「え」
唐突に、話が変わった。
ユノだけじゃなく、ロイとエレノアも驚く。
まだ十五歳。もうすぐ十六歳の女の子に婚約者。貴族では珍しくないし、王族では生まれる前から結婚相手が決まっていることもあるから珍しくない。
だが、身近な相手だと思うと、妙な気分にロイはなった。
「相手は、フレム王国の王子だ。後日、学園に正式に手紙が届き、お前の休学が受理される」
「……なにそれ」
「……私も国を出る前に知った。言うつもりはなかったが……秘密裏に処理し、お前を帰還させるつもりだったのだろう」
「学園はどうなるの?」
「……休学だ。だが、復学できるのは少なくとも二年、三年後だろう。レイピアーゼ王国に戻って最高の家庭教師を付けて学び、その後はフレム王国に留学、王子との婚約だ」
「やだあ!!」
「あだぁ!?」
ユノは立ち上がった。
同時に、ロイの首がエレノアによって無理やり曲げられる。
「わたしの人生なのに、どうして勝手に決めるの!?」
「それが王族の務めだからだ」
「わたし、王族の血なんて流れてない!!」
「だが、お前はレイピアーゼの性を名乗っている」
「いらない!! わたしはお父さんの娘だもん!! お父さんが行けっていうから、レイピアーゼ王城に行っただけだもん。そうしたら勝手に、養女にするとか、わけわからないこと言って……」
「ベアルド殿は、お前が王城で、王族として暮らした方が幸せになれると言っていたぞ」
「そんなの違うもん!! わたし、お父さんの娘で幸せだもん!!」
「ユノ、わがままを言うな。お前はもう、レイピアーゼ王家の娘で、氷聖剣の聖剣士なんだ」
「じゃあいらない!! フリズスキャルヴ、返す!!」
まるで、わがままな子供のようだ。
すると、エレノアが言う。
「あの……ユノ、学園を辞めちゃうんですか?」
「やめない」
「……ああ。休学という形になるが、ほぼ退学と変わらない」
「でも、七聖剣士が揃ったから、近々顔合わせするとか……」
「そんなものは無視できる。大事なのは、ユノが『氷聖剣』の聖剣士として強くなることだ。学園でなくても、学ぶことはできる。それに……今のユノより強い聖剣士は、私を含め王国には山のようにいる」
「義姉さん、わたしの強さ知らない」
「ふ……そうだな」
「馬鹿にしてる」
「していない」
マリアも立ち上がり、浴槽の縁に座る。完全にロイは見れなくなってしまった。
「ユノ。これは極秘情報だが……話しておく。快楽の魔王パレットアイズの手番が終わり、次は『嘆きの魔王』トリステッツァの手番になる」
「……知ってる」
「そして、トリステッツァの狙いは、レイピアーゼ王国の可能性が高い」
「え」
「廃された砦に、魔界貴族と、トリステッツァの痕跡が残っていた。恐らく、レイピアーゼ王国を狙う準備をしているのだろう。お前を呼び戻すのは、戦力の増強という意味もある」
「…………」
「トラビア王国の危機に、レイピアーゼ王国は手を貸さなかった。今回、レイピアーゼ王国の危機に、他国やトラビア王国が力を貸すとは思えない。なので、氷聖剣のお前を呼び戻し、婚約という形でフレム王国と縁を結び、魔王に備えることだと、私は考えている」
「…………」
「ユノ、お前を利用していることに変わりはない。だが……それは国を守るためだと言うことを、理解してほしい」
「…………」
「もう一度だけ言う。ユノ、学園を休学して、国に戻ってくれ……本来、私が言うべきことではないが、義姉として頼む」
「…………」
ユノは立ったまま下を向き、何かを考えているようだった。
すると、ロイが挙手。
「あの、一時的に帰省とかじゃダメですかね?」
「……何?」
「もうすぐ、夏季休暇だし……俺、レイピアーゼ王国に行ってみたかったんですよね。な、エレノア」
「え、あ……う、うん!! あたしも、行ってみたかったの!!」
「要は、魔界貴族を何とかすればいいんですよね。なら、ここにいるエレノアとユノで、何とかできるかもしれませんよ。知りません? 快楽の魔王パレットアイズを追い詰めた聖剣士たち五人の話。ユノとエレノアなら、魔界貴族を相手にしても、戦えますよ」
「…………」
「マリアさん。安易に退学とか休学してユノを連れ帰っても駄目だと思います。どんな家庭教師を付けても、ユノは強くなれません。俺はそう思います……生意気ですけどね」
「…………ロイ」
「とりあえず、ユノは一時的に帰省。国の様子を見て、対処できるなら国と協力して対処。できないなら、トラビア王国に援軍を要請するとか? 国に連れ帰るより、トラビア王国との縁を残しておけば、いざというとき使えるし……どうかな」
「それでいい。わたし、夏季休暇で帰省する。魔界貴族を倒す。魔王を追っ払う」
「あ、あたしも手伝うわ。炎聖剣フェニキアの使い手として、魔王は放置できないもんね!! それに、あたしだって強くなってるし!!」
パレットアイズ戦からすでに一か月以上経過している。エレノア、ユノは、ロセやララベルと訓練を続け、新しい技や聖剣の形態を獲得していた。
マリアは、ため息を吐いた。
「わかった。では、休学を取り消すように私から指示を出しておく。あくまで、夏季休暇を利用して帰省し、国に協力する聖剣士ということで説得しておこう。だが……婚約のことまでは何とかできないぞ。ユノ、レイピアーゼ王家に名を連ねた以上、拒否はできん」
「知らないもん」
「……やれやれ。それと、もう一つ」
マリアは立ち上がり、ユノの前に立つ。
大きな胸が、ユノの目の前にあった。
「お前の実力を確かめさせてもらう。お前の実力が私の想定以下なら、やはり休学届を出し、私や兄上、国の聖剣士たちに鍛えてもらおう」
「わかった」
「お、おいユノ、大丈夫なのか?」
「うん。勝つ」
ユノは頷き、マリアを睨み返した。
女性は、男であるロイがいるのに気にしていない。大きな胸を豪快に晒し、湯を満喫している……ついつい視線が向いてしまいそうになるが、エレノアがロイの頬をギュッと引っ張り前を向かせた。
ちなみに、エレノアは身体をしっかり隠している。ロイも、湯着という薄手のズボンを履いていた。湯屋に行くときはエレノアたちとの遭遇を警戒しての準備である。
今さらだが、なぜこんなことになっているのか。
「いい湯だ」
「……義姉さん、何しに来たの? 国は?」
「国は父と兄上に任せている。私は、要職に就く前の最後の自由を満喫しているんだ……行商人として、世界中を回ってみたい、そう父上にお願いした」
「……ふーん」
ユノは全裸だ。当然、ロイの視線など気にしていない。
レイピアーゼ王国では、家族で蒸し風呂に入るのが当たり前だし、公衆浴場などでは男女混浴で入ることが当たり前だ。なので、裸など気にならない。
すると、女性がロイとエレノアを見た。
「そういえば自己紹介がまだだったな。私はユノの義姉、マリアだ」
「あ、ろ、ロイです」
「え、エレノアです。ユノとはその、友達で」
「友達か……」
マリアは、ユノをチラッと見た。
ユノはそっぽ向き、なぜかロイの方に向かって来る。
「ユノ」
「……なに」
「お前、手紙を無視しているだろう」
「……やだ」
「全く、帰還命令が出ているだろう。学園に休学届を出し、国に戻って来い」
「やだ」
「……はあ」
「あ、あのユノ。こっち来ないで欲しいんだが」
「ユノ、あたしの隣ね」
ロイから隠すようにエレノアがユノを隠す。
マリアは、ユノに言う。
「ユノ。学園に残りたい気持ちはわかる。だが……お前は『氷聖剣』の聖剣士なんだ。国を守る義務がある。お前の剣は、レイピアーゼ王国の守護聖剣ということを忘れるな」
「……でも、帰りたくない」
「……父親に会いたくないのか?」
「どっちの?」
ユノはすかさず答えた。
エレノアは気付いた。以前、ユノが少しだけ語った家庭事情。
本当の両親は死に、クマのような人に育ててもらったとか。
「ベアルド殿のことを言っているのはわかっているが……わが父の方だ」
「やだ。あの人、わたしのこと全然見てないもん。お父さんにはあいたいけど」
「……はあ」
「え、じゃあ……ユノとマリアさんって」
「ああ、義理の姉だ。氷聖剣に選ばれたユノは王家の養女になり、私と兄上の妹になった」
「氷聖剣が欲しいだけのくせに」
「ユノ、そう言うな。父上はともかく、私と兄上は」
「知らないもん。わたし、学園にいるもん」
「……ユノ、お前に婚約者ができた」
「え」
唐突に、話が変わった。
ユノだけじゃなく、ロイとエレノアも驚く。
まだ十五歳。もうすぐ十六歳の女の子に婚約者。貴族では珍しくないし、王族では生まれる前から結婚相手が決まっていることもあるから珍しくない。
だが、身近な相手だと思うと、妙な気分にロイはなった。
「相手は、フレム王国の王子だ。後日、学園に正式に手紙が届き、お前の休学が受理される」
「……なにそれ」
「……私も国を出る前に知った。言うつもりはなかったが……秘密裏に処理し、お前を帰還させるつもりだったのだろう」
「学園はどうなるの?」
「……休学だ。だが、復学できるのは少なくとも二年、三年後だろう。レイピアーゼ王国に戻って最高の家庭教師を付けて学び、その後はフレム王国に留学、王子との婚約だ」
「やだあ!!」
「あだぁ!?」
ユノは立ち上がった。
同時に、ロイの首がエレノアによって無理やり曲げられる。
「わたしの人生なのに、どうして勝手に決めるの!?」
「それが王族の務めだからだ」
「わたし、王族の血なんて流れてない!!」
「だが、お前はレイピアーゼの性を名乗っている」
「いらない!! わたしはお父さんの娘だもん!! お父さんが行けっていうから、レイピアーゼ王城に行っただけだもん。そうしたら勝手に、養女にするとか、わけわからないこと言って……」
「ベアルド殿は、お前が王城で、王族として暮らした方が幸せになれると言っていたぞ」
「そんなの違うもん!! わたし、お父さんの娘で幸せだもん!!」
「ユノ、わがままを言うな。お前はもう、レイピアーゼ王家の娘で、氷聖剣の聖剣士なんだ」
「じゃあいらない!! フリズスキャルヴ、返す!!」
まるで、わがままな子供のようだ。
すると、エレノアが言う。
「あの……ユノ、学園を辞めちゃうんですか?」
「やめない」
「……ああ。休学という形になるが、ほぼ退学と変わらない」
「でも、七聖剣士が揃ったから、近々顔合わせするとか……」
「そんなものは無視できる。大事なのは、ユノが『氷聖剣』の聖剣士として強くなることだ。学園でなくても、学ぶことはできる。それに……今のユノより強い聖剣士は、私を含め王国には山のようにいる」
「義姉さん、わたしの強さ知らない」
「ふ……そうだな」
「馬鹿にしてる」
「していない」
マリアも立ち上がり、浴槽の縁に座る。完全にロイは見れなくなってしまった。
「ユノ。これは極秘情報だが……話しておく。快楽の魔王パレットアイズの手番が終わり、次は『嘆きの魔王』トリステッツァの手番になる」
「……知ってる」
「そして、トリステッツァの狙いは、レイピアーゼ王国の可能性が高い」
「え」
「廃された砦に、魔界貴族と、トリステッツァの痕跡が残っていた。恐らく、レイピアーゼ王国を狙う準備をしているのだろう。お前を呼び戻すのは、戦力の増強という意味もある」
「…………」
「トラビア王国の危機に、レイピアーゼ王国は手を貸さなかった。今回、レイピアーゼ王国の危機に、他国やトラビア王国が力を貸すとは思えない。なので、氷聖剣のお前を呼び戻し、婚約という形でフレム王国と縁を結び、魔王に備えることだと、私は考えている」
「…………」
「ユノ、お前を利用していることに変わりはない。だが……それは国を守るためだと言うことを、理解してほしい」
「…………」
「もう一度だけ言う。ユノ、学園を休学して、国に戻ってくれ……本来、私が言うべきことではないが、義姉として頼む」
「…………」
ユノは立ったまま下を向き、何かを考えているようだった。
すると、ロイが挙手。
「あの、一時的に帰省とかじゃダメですかね?」
「……何?」
「もうすぐ、夏季休暇だし……俺、レイピアーゼ王国に行ってみたかったんですよね。な、エレノア」
「え、あ……う、うん!! あたしも、行ってみたかったの!!」
「要は、魔界貴族を何とかすればいいんですよね。なら、ここにいるエレノアとユノで、何とかできるかもしれませんよ。知りません? 快楽の魔王パレットアイズを追い詰めた聖剣士たち五人の話。ユノとエレノアなら、魔界貴族を相手にしても、戦えますよ」
「…………」
「マリアさん。安易に退学とか休学してユノを連れ帰っても駄目だと思います。どんな家庭教師を付けても、ユノは強くなれません。俺はそう思います……生意気ですけどね」
「…………ロイ」
「とりあえず、ユノは一時的に帰省。国の様子を見て、対処できるなら国と協力して対処。できないなら、トラビア王国に援軍を要請するとか? 国に連れ帰るより、トラビア王国との縁を残しておけば、いざというとき使えるし……どうかな」
「それでいい。わたし、夏季休暇で帰省する。魔界貴族を倒す。魔王を追っ払う」
「あ、あたしも手伝うわ。炎聖剣フェニキアの使い手として、魔王は放置できないもんね!! それに、あたしだって強くなってるし!!」
パレットアイズ戦からすでに一か月以上経過している。エレノア、ユノは、ロセやララベルと訓練を続け、新しい技や聖剣の形態を獲得していた。
マリアは、ため息を吐いた。
「わかった。では、休学を取り消すように私から指示を出しておく。あくまで、夏季休暇を利用して帰省し、国に協力する聖剣士ということで説得しておこう。だが……婚約のことまでは何とかできないぞ。ユノ、レイピアーゼ王家に名を連ねた以上、拒否はできん」
「知らないもん」
「……やれやれ。それと、もう一つ」
マリアは立ち上がり、ユノの前に立つ。
大きな胸が、ユノの目の前にあった。
「お前の実力を確かめさせてもらう。お前の実力が私の想定以下なら、やはり休学届を出し、私や兄上、国の聖剣士たちに鍛えてもらおう」
「わかった」
「お、おいユノ、大丈夫なのか?」
「うん。勝つ」
ユノは頷き、マリアを睨み返した。
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