36 / 227
湖底の遺跡『渦潮』①/サリオスとロセ
しおりを挟む
「あんたでしょ」
「……ま、まぁ」
放課後、オルカの自主訓練の誘いを断り、ダンジョンへ行く用意をしようと寮に戻ろうとしたら、なぜか寮の前で待っていたエレノアに引っ張られ、地下ショッピングモールにある小さな個室付きの喫茶店に連れて来られた。
エレノアはイチゴケーキを注文。ロイは特盛フルーツパフェを食べながらエレノアに言う。
「その、『あんたでしょ』で何が言いたいかすぐわかったよ」
「そ。ならいいわ。あんた、ダンジョン来てたの? なら、あたしたちの前に出てきなさいよ。こっちはけっこうピンチだったんだから」
『ダメだ』
と、テーブルに置いたデスゲイズが言う。
ちなみに、デスゲイズの前にはプリンが置いてある。デスゲイズが『我輩にも喰わせろ』と言うので注文をしたのだが、ロイの弓を取り込んだ触手のような物でプリンを皿ごと取り込むのは妙に気持ち悪かった。ちなみにこのプリンは四個目である。
『確かに、ロイは今の七聖剣士よりも、聖剣騎士団よりも戦力になる。だが、それはこいつが単独行動ができるからだ。もし、お前たちの誰かが魔界貴族に捕まり、我輩のことを話されでもしたら、魔王どもは我輩の存在に気付いて、人間界なぞあっという間に滅ぼすぞ。我輩の存在は、それほど奴らにとって脅威なのだ。今は、お前たちを隠れ蓑にして、隠密に葬る方がいい。はっきり言えば、お前が我輩の正体を知っていることすら、ぎりぎりなのだ』
「む……」
『今のお前は「新人の七聖剣士」だ。魔王にとって絶好の遊び相手。お前を故意に鍛え、遊び相手として相応しくなるまで成長させている最中だろう。エレノアよ、我輩たちのことは気にせず、お前はお前で強くなれ。だが忘れるな、お前のことは、ロイが常に守っている』
「…………むぅ」
「お前な……まぁ、そういうことだ」
ロイは、フルーツパフェの生クリームをスプーンで掬い、口の中へ。
甘く、ふわっと滑らかなクリームが口いっぱいに広がる。
「んまっ……っと。エレノア、デスゲイズはこう言ってるけど、俺は学園もあるし、すぐにはお前のところに駆けつけられないと思う。ダンジョン探索は慎重に、気を付けてやってくれ」
「わかったわよ。というか、あたしも強くなるから……いつまでも守られてばかりじゃ、カッコ悪いしね」
「さすがエレノア。それと、ユノのことも頼む。あいつ、けっこう人見知りだからさ」
「ふーん。気になっちゃうんだ? ユノ、可愛いもんね」
「っそ、っそういうんじゃないっての」
「はいはい。ところで……あの燃える猿、どうやって倒したの?」
ロイは、『業火灰燼』でのことを話した。
隠し通路に侵入し、ちょうどエレノアたちが地獄魔猿と戦っているところを見た。そこで、『時空矢』を使い『距離を喰う』矢で遠距離狙撃したこと。そして、シェリンプにバレて一騎打ちになり、なんとか倒したこと。
「……魔界貴族を、一人で」
「頭の悪い獣みたいなやつだったから、何とかなった」
「……ダンジョンの管理人が死んだから、あの燃える遺跡の火が消えて、魔獣もいなかったんだ」
エレノアは、「なるほどねー」と言ってイチゴを食べた。
「なぁ、次のダンジョンは?」
「次は『地』のダンジョンだけど……あ!!」
「うわっ、いきなりデカい声出すなよ」
「ね、ロイ。お願いがあるの」
「……?」
エレノアは、ロイに『お願い』をした。
◇◇◇◇◇
エレノアたちが『業火灰燼』をクリアしたと聞いたサリオスは、『水のダンジョン』近くに設営された天幕の中で、光聖剣サザーランドを磨いていた。
「はぁ……」
「浮かない顔ねぇ?」
「ええ、エレノアたち───……って!? 会長、いつの間に!?」
なんと、サリオスの天幕にロセがいた。
いつの間にかいたことに驚くサリオス。すると、ロセは椅子を引きずりサリオスの前に座る。
「たぶん、歴代最速のクリアねえ。もしかしたらだけど……ダンジョンに、トラブルでもあったのかな?」
「トラブルですか?」
「うん。たぶんだけどね」
ちなみに、今日のダンジョン挑戦は午後からだ。午前中は、ポマードとエクレールが、火のダンジョンを担当しているカレリナと、今後について話をしている。
原理は不明だが、日中より夕方以降の方が、水のダンジョンに入るための『渦潮』が弱くなるから、という理由もあった。
「ね、サリオスくん。学園に早く戻りたい?」
「……そりゃまあ。今、こうしてダンジョンで経験を積むのはいいことだと思いますけど、学園で習うことも多いですし。それこそ……『魔法』とか」
魔法。
聖剣士が使える、聖剣の属性から放たれる奇跡。
一学年の後期から習う内容だ。二年生以上は、魔法と剣術を組み合わせた、自分だけの戦闘スタイルを築いている者が多い。
一学年で剣術と魔法を覚え、二学年で自分の戦闘スタイルを固め、三学年で実戦を多く経験し、一人前の聖剣士となる。
サリオスは、チラッとロセを見る。
「あの、会長……会長は、他の聖剣士を知っていますよね?」
「他の? ああ、『風』と『闇』と『雷』の子ね。もちろん知ってるよ?」
「……どんな人たち、ですか?」
「あらら、気になるのかな?」
「そりゃあ、まあ……」
将来、自分が率いるべき剣士たちだ。
光聖剣サザーランドを持つ者は、七聖剣士たちを束ねる聖剣士なのだ。
剣技には、自信があった。だが……今のサリオスでは、ロセに傷一つ付けられないだろう。
「サリオスくん。いろんな方向を見て、自分と比べちゃう気持ちはわかるけどね? でも、大事なのは自分の足元。いい? 今は、自分にできることを、精一杯やりなさい」
「ロセ会長……」
「剣技も、魔法も、まだまだこれから。まずはダンジョンで、自分の聖剣に慣れることから」
「……はい」
ロセは、サリオスの頭をポンポン撫でる。
すると、聖剣騎士団の騎士が「失礼します!」と言って入ってきた。
「部隊長が戻られました。一時間後に、ダンジョンの攻略を開始するそうです。ご準備を」
「わかりました~」
ロセは立ち上がり、「またあとでね~」と出て行った。
サリオスは、収納ではなく、腰の鞘に光聖剣サザーランドを差す。
「まずは、できることから……よし!!」
気合を入れ、サリオスは天幕を出て行った。
◇◇◇◇◇
さて、一方のロイは。
「殿下たちの援護か……バレないようにしないとな。デスゲイズ、今回も頼むぞ」
『……う、うむ』
「……なんだよ、歯切れが悪いな」
エレノアの頼まれ事。
それは、『殿下の護衛』だった。
水のダンジョンを攻略する殿下たちに着いて行き、こっそり護衛をしてほしいとのこと。
聖剣士を援護することに不満はない。それが殿下だろうとだ。
今、ロイたちは聖剣騎士団が展開する天幕の近くで、ステルスローブによる迷彩を使い、近くの藪に潜んでいた。
「明日は授業が休みだからいいけど……」
『…………』
「デスゲイズ、今回のダンジョン……あの湖の中にある遺跡、だよな? 殿下たちに経験を積ませるために、ある程度は戦闘してもらって、いいタイミングになったら俺が侯爵級を倒せばいいんだな」
『あ、ああ』
「…………お前、どうしたんだ?」
『ロイ、落ち着いて聞け』
「?」
デスゲイズは、わざとらしく『ごほんごほん』と咳払いをした。
『忘れた』
「は?」
『ここの隠し通路、忘れた』
「…………はい?」
『すまん、まったく思い出せん……』
「え」
ロイの眼の前には、大きな湖。そして、いくつもの『渦潮』だ。
渦潮に向かって飛ぶと、湖底の遺跡に入れるのだが。
本来なら、ダンジョン管理をしている侯爵級の元へ行ける通路が、どこかにあるはずなのだが。
『そういえば、水のダンジョンの管理者は用心深く、隠し通路への道をパレットアイズにも教えていないとか……パレットアイズも特に気にしていなかったような』
「お、おいおい……冗談、だろ?」
『仕方ない。飛び込め』
「…………」
『奴らが飛び込んだ後、こっそりバレないように湖に飛び込め。そして、侯爵級と聖剣士たちにバレないように尾行して援護しつつ、ダンジョンを制御している侯爵級を探して始末しろ』
「どんな難易度だよ!?」
ロイは思わず叫んでしまったが、幸い誰もいないのでバレなかった。
「……ま、まぁ」
放課後、オルカの自主訓練の誘いを断り、ダンジョンへ行く用意をしようと寮に戻ろうとしたら、なぜか寮の前で待っていたエレノアに引っ張られ、地下ショッピングモールにある小さな個室付きの喫茶店に連れて来られた。
エレノアはイチゴケーキを注文。ロイは特盛フルーツパフェを食べながらエレノアに言う。
「その、『あんたでしょ』で何が言いたいかすぐわかったよ」
「そ。ならいいわ。あんた、ダンジョン来てたの? なら、あたしたちの前に出てきなさいよ。こっちはけっこうピンチだったんだから」
『ダメだ』
と、テーブルに置いたデスゲイズが言う。
ちなみに、デスゲイズの前にはプリンが置いてある。デスゲイズが『我輩にも喰わせろ』と言うので注文をしたのだが、ロイの弓を取り込んだ触手のような物でプリンを皿ごと取り込むのは妙に気持ち悪かった。ちなみにこのプリンは四個目である。
『確かに、ロイは今の七聖剣士よりも、聖剣騎士団よりも戦力になる。だが、それはこいつが単独行動ができるからだ。もし、お前たちの誰かが魔界貴族に捕まり、我輩のことを話されでもしたら、魔王どもは我輩の存在に気付いて、人間界なぞあっという間に滅ぼすぞ。我輩の存在は、それほど奴らにとって脅威なのだ。今は、お前たちを隠れ蓑にして、隠密に葬る方がいい。はっきり言えば、お前が我輩の正体を知っていることすら、ぎりぎりなのだ』
「む……」
『今のお前は「新人の七聖剣士」だ。魔王にとって絶好の遊び相手。お前を故意に鍛え、遊び相手として相応しくなるまで成長させている最中だろう。エレノアよ、我輩たちのことは気にせず、お前はお前で強くなれ。だが忘れるな、お前のことは、ロイが常に守っている』
「…………むぅ」
「お前な……まぁ、そういうことだ」
ロイは、フルーツパフェの生クリームをスプーンで掬い、口の中へ。
甘く、ふわっと滑らかなクリームが口いっぱいに広がる。
「んまっ……っと。エレノア、デスゲイズはこう言ってるけど、俺は学園もあるし、すぐにはお前のところに駆けつけられないと思う。ダンジョン探索は慎重に、気を付けてやってくれ」
「わかったわよ。というか、あたしも強くなるから……いつまでも守られてばかりじゃ、カッコ悪いしね」
「さすがエレノア。それと、ユノのことも頼む。あいつ、けっこう人見知りだからさ」
「ふーん。気になっちゃうんだ? ユノ、可愛いもんね」
「っそ、っそういうんじゃないっての」
「はいはい。ところで……あの燃える猿、どうやって倒したの?」
ロイは、『業火灰燼』でのことを話した。
隠し通路に侵入し、ちょうどエレノアたちが地獄魔猿と戦っているところを見た。そこで、『時空矢』を使い『距離を喰う』矢で遠距離狙撃したこと。そして、シェリンプにバレて一騎打ちになり、なんとか倒したこと。
「……魔界貴族を、一人で」
「頭の悪い獣みたいなやつだったから、何とかなった」
「……ダンジョンの管理人が死んだから、あの燃える遺跡の火が消えて、魔獣もいなかったんだ」
エレノアは、「なるほどねー」と言ってイチゴを食べた。
「なぁ、次のダンジョンは?」
「次は『地』のダンジョンだけど……あ!!」
「うわっ、いきなりデカい声出すなよ」
「ね、ロイ。お願いがあるの」
「……?」
エレノアは、ロイに『お願い』をした。
◇◇◇◇◇
エレノアたちが『業火灰燼』をクリアしたと聞いたサリオスは、『水のダンジョン』近くに設営された天幕の中で、光聖剣サザーランドを磨いていた。
「はぁ……」
「浮かない顔ねぇ?」
「ええ、エレノアたち───……って!? 会長、いつの間に!?」
なんと、サリオスの天幕にロセがいた。
いつの間にかいたことに驚くサリオス。すると、ロセは椅子を引きずりサリオスの前に座る。
「たぶん、歴代最速のクリアねえ。もしかしたらだけど……ダンジョンに、トラブルでもあったのかな?」
「トラブルですか?」
「うん。たぶんだけどね」
ちなみに、今日のダンジョン挑戦は午後からだ。午前中は、ポマードとエクレールが、火のダンジョンを担当しているカレリナと、今後について話をしている。
原理は不明だが、日中より夕方以降の方が、水のダンジョンに入るための『渦潮』が弱くなるから、という理由もあった。
「ね、サリオスくん。学園に早く戻りたい?」
「……そりゃまあ。今、こうしてダンジョンで経験を積むのはいいことだと思いますけど、学園で習うことも多いですし。それこそ……『魔法』とか」
魔法。
聖剣士が使える、聖剣の属性から放たれる奇跡。
一学年の後期から習う内容だ。二年生以上は、魔法と剣術を組み合わせた、自分だけの戦闘スタイルを築いている者が多い。
一学年で剣術と魔法を覚え、二学年で自分の戦闘スタイルを固め、三学年で実戦を多く経験し、一人前の聖剣士となる。
サリオスは、チラッとロセを見る。
「あの、会長……会長は、他の聖剣士を知っていますよね?」
「他の? ああ、『風』と『闇』と『雷』の子ね。もちろん知ってるよ?」
「……どんな人たち、ですか?」
「あらら、気になるのかな?」
「そりゃあ、まあ……」
将来、自分が率いるべき剣士たちだ。
光聖剣サザーランドを持つ者は、七聖剣士たちを束ねる聖剣士なのだ。
剣技には、自信があった。だが……今のサリオスでは、ロセに傷一つ付けられないだろう。
「サリオスくん。いろんな方向を見て、自分と比べちゃう気持ちはわかるけどね? でも、大事なのは自分の足元。いい? 今は、自分にできることを、精一杯やりなさい」
「ロセ会長……」
「剣技も、魔法も、まだまだこれから。まずはダンジョンで、自分の聖剣に慣れることから」
「……はい」
ロセは、サリオスの頭をポンポン撫でる。
すると、聖剣騎士団の騎士が「失礼します!」と言って入ってきた。
「部隊長が戻られました。一時間後に、ダンジョンの攻略を開始するそうです。ご準備を」
「わかりました~」
ロセは立ち上がり、「またあとでね~」と出て行った。
サリオスは、収納ではなく、腰の鞘に光聖剣サザーランドを差す。
「まずは、できることから……よし!!」
気合を入れ、サリオスは天幕を出て行った。
◇◇◇◇◇
さて、一方のロイは。
「殿下たちの援護か……バレないようにしないとな。デスゲイズ、今回も頼むぞ」
『……う、うむ』
「……なんだよ、歯切れが悪いな」
エレノアの頼まれ事。
それは、『殿下の護衛』だった。
水のダンジョンを攻略する殿下たちに着いて行き、こっそり護衛をしてほしいとのこと。
聖剣士を援護することに不満はない。それが殿下だろうとだ。
今、ロイたちは聖剣騎士団が展開する天幕の近くで、ステルスローブによる迷彩を使い、近くの藪に潜んでいた。
「明日は授業が休みだからいいけど……」
『…………』
「デスゲイズ、今回のダンジョン……あの湖の中にある遺跡、だよな? 殿下たちに経験を積ませるために、ある程度は戦闘してもらって、いいタイミングになったら俺が侯爵級を倒せばいいんだな」
『あ、ああ』
「…………お前、どうしたんだ?」
『ロイ、落ち着いて聞け』
「?」
デスゲイズは、わざとらしく『ごほんごほん』と咳払いをした。
『忘れた』
「は?」
『ここの隠し通路、忘れた』
「…………はい?」
『すまん、まったく思い出せん……』
「え」
ロイの眼の前には、大きな湖。そして、いくつもの『渦潮』だ。
渦潮に向かって飛ぶと、湖底の遺跡に入れるのだが。
本来なら、ダンジョン管理をしている侯爵級の元へ行ける通路が、どこかにあるはずなのだが。
『そういえば、水のダンジョンの管理者は用心深く、隠し通路への道をパレットアイズにも教えていないとか……パレットアイズも特に気にしていなかったような』
「お、おいおい……冗談、だろ?」
『仕方ない。飛び込め』
「…………」
『奴らが飛び込んだ後、こっそりバレないように湖に飛び込め。そして、侯爵級と聖剣士たちにバレないように尾行して援護しつつ、ダンジョンを制御している侯爵級を探して始末しろ』
「どんな難易度だよ!?」
ロイは思わず叫んでしまったが、幸い誰もいないのでバレなかった。
10
お気に入りに追加
381
あなたにおすすめの小説

俺だけ2つスキルを持っていたので異端認定されました
七鳳
ファンタジー
いいね&お気に入り登録&感想頂けると励みになります。
世界には生まれた瞬間に 「1人1つのオリジナルスキル」 が与えられる。
それが、この世界の 絶対のルール だった。
そんな中で主人公だけがスキルを2つ持ってしまっていた。
異端認定された主人公は様々な苦難を乗り越えながら、世界に復讐を決意する。
※1話毎の文字数少なめで、不定期で更新の予定です。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
斬られ役、異世界を征く!!
通 行人(とおり ゆきひと)
ファンタジー
剣の腕を見込まれ、復活した古の魔王を討伐する為に勇者として異世界に召喚された男、唐観武光(からみたけみつ)……
しかし、武光は勇者でも何でもない、斬られてばかりの時代劇俳優だった!!
とんだ勘違いで異世界に召喚された男は、果たして元の世界に帰る事が出来るのか!?
愛と!! 友情と!! 笑いで綴る!! 7000万パワーすっとこファンタジー、今ここに開幕ッッッ!!

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる