10 / 227
ユノ・レイピアーゼ
しおりを挟む
ロイは、ショッピングモールに行かず、校舎内にあった売店でお菓子を買った。
ウキウキしながら、クッキーの包みを見るロイ。すると、デスゲイズが言う。
『菓子で何を喜んでいる?』
「あのな、俺は今まで菓子なんてほとんど食えなかったんだよ。お前のおかげで自由になる金はできたし、これからいっぱい食わせてもらうさ」
『寂しい食生活だったのだな』
「やかましい……否定できないけど」
『菓子が欲しいのなら、地下ショッピングモールとやらに行けばいいではないか』
「ヤダよ。だって……クラスの連中と会ったら嫌だろうが」
地下ショッピングモール。
聖剣レジェンディア学園は、地下に巨大ショッピングモールがある。
飲食店はもちろん、雑貨関係、服飾関係、パン屋に八百屋、肉屋に宿屋と何でもそろっている。きっと、新入生の半数以上が、これから親睦会を開くのだろう。
だが、ロイは一人でお菓子を食べようとしていた。
『お前は社交性がない「ぼっち」というヤツなんだな』
「ぐっ…………」
木刀をへし折ろうと思ったが、なぜか胸が痛くできないロイだった。
◇◇◇◇◇◇
ロイは、学園内にある公園に来た。
ベンチや東屋があり、大きな噴水もある公園だ。現在、公園内にはロイしかない。上級生は授業中で、新入生はショッピングモールで買い物や親睦会の真っ最中だろう。
適当なベンチに座ってお菓子を食べよう、そう考えていると。
「…………ん?」
東屋のベンチに、誰かがいた。
倒れているのか、横になっている。
傍には、見覚えのある聖剣が立て掛けてあった。
「あの子、確か……」
『氷聖剣の使い手だな』
ユノ・レイピアーゼ。
氷聖剣の使い手が、ベンチに横になってスヤスヤ眠っていた。
「帰ったのかと思ったけど、こんなところで昼寝……ぅ」
ロイは目を反らす。
なぜなら、ユノは身体を丸めるように横になっていたので、スカートから下着がチラチラ見えている。薄い水色……と、ロイはそっぽ向きながら思った。
すると、ユノがパチッと目を開けて起き上がり、ロイを見た。
「げっ、あ、いや……み、見てない、見てないぞ」
『完全な不審者だな』
「う、うるさい!!」
木刀を小突くロイを、ジーっと見るユノ。
そして、クンクンと匂いを嗅ぎながらロイに近づき、ロイの持っていた袋をジッと見た。
「……お菓子、持ってるの?」
「え? あ、ああ……」
「…………いいなー」
「あー、食べるか? いっぱいあるし」
「いいの?」
「あ、ああ。その……お詫びに」
「おわび?」
下着を見たお詫び、とは口が裂けても言えない。
ロイは、東屋のテーブルにお菓子を並べた。
クッキー、チョコ、あめ玉に、いろいろな菓子パンも豊富にある。
「おおお……!!」
「飲み物ないとキツイよな。ちょっと待ってて」
ロイは、飲み物を買いに購買へ走りだす。
お菓子を買った店で、甘めの果実水を買って公園に戻ると……。
「お腹いっぱい……」
「え」
大量にあったお菓子が、すっかりなくなっていた。
ほんの五分ほどで、ユノはお菓子を完食……これには、ロイも。
「お、俺のぶん……」
「あ、ごめん」
「…………」
とりあえず、果実水を渡すと、ユノはゴクゴク飲み始めた。
どこか幸せそうに、笑顔で果実水を飲む姿に毒気を抜かれ、ロイは座って自分の果実水を飲み始める。すると、飲み終えたユノが、ロイをジッと見た。
「ありがとね」
「ああ、腹減ってたのか?」
「うん。お菓子、大好き」
「そっか……ここでは、昼寝を?」
「うん。親睦会とか面倒だし、眠いから。あなた……あ、名前」
「俺はロイ。きみと同じクラスだ」
「新入生……わたし、ユノ。よろしくね、ロイ」
「ああ、よろしく、ユノ」
ロイは、氷聖剣の使い手に挨拶した……まさか、お菓子で仲良くなれるとは、思っていなかった。
チラリと聖剣を見ると、ユノは言う。
「聖剣、触る?」
「え……」
「氷聖剣、みんなジロジロ見る。ロイは優しいし、お菓子いっぱいくれたから、触っていいよ」
「い、いや……遠慮しとく」
「ロイの聖剣は?」
「俺のは、このボロ木刀。触っていいよ」
『おい貴様、ボロとは何だボロとは。何度も言うが、我輩は」
と、ユノがひょいっとロイの木刀を掴む。
「軽い……」
「木刀だからな」
「能力は? 属性は?」
「あー……まだ」
「属性……なにこれ、何も感じない」
「あはは。ほとんど廃棄されてるような聖剣だからな」
『おい貴様、馬鹿にするなよ。我輩は』
デスゲイズが喋っているが、やはりユノには聞こえていない。
改めて見ても、妙な剣だ。
本人は魔王とか言っているが、五人目の魔王なんて聞いたことがない。
ロイとしては、『意志』が能力だと思っている。属性がないのは、まだよくわからない。
「聖剣には属性と、それぞれ固有の能力がある。でも、この剣……聖剣っぽい感じはするけど、よくわからないなー」
「まぁ、木刀だしな」
「わたしの聖剣は『氷』属性。能力はまだ目覚めてない」
「あ、ああ」
なぜかドヤ顔だった。
木刀を受け取ると、ユノはロイをジーっと見る。
「な、なんだ?」
「ロイ、不思議」
「え?」
「クラスのみんなは、わたしにいろいろ質問してきたり、ハバツとかいうのに入りたいとかうるさいけど、ロイは普通に接してくれる……なんだか、うれしい」
「あはは。そりゃ、俺は派閥なんて興味ないしな」
「じゃあ、ともだち?」
「……そうだな。ユノがそう望むなら、友達になって欲しい」
「うん。ロイは友達」
ユノは、にっこり笑ってロイの腕を取った。
距離が近く、腕が胸に当たっている……いきなりのことで、ロイは緊張で反応できない。
「あ、あの」
「ロイ、また一緒にお菓子食べてくれる?」
「あ。ああ……いつでも」
「うん。やくそく」
こうして、ロイにユノという友人ができた。
ウキウキしながら、クッキーの包みを見るロイ。すると、デスゲイズが言う。
『菓子で何を喜んでいる?』
「あのな、俺は今まで菓子なんてほとんど食えなかったんだよ。お前のおかげで自由になる金はできたし、これからいっぱい食わせてもらうさ」
『寂しい食生活だったのだな』
「やかましい……否定できないけど」
『菓子が欲しいのなら、地下ショッピングモールとやらに行けばいいではないか』
「ヤダよ。だって……クラスの連中と会ったら嫌だろうが」
地下ショッピングモール。
聖剣レジェンディア学園は、地下に巨大ショッピングモールがある。
飲食店はもちろん、雑貨関係、服飾関係、パン屋に八百屋、肉屋に宿屋と何でもそろっている。きっと、新入生の半数以上が、これから親睦会を開くのだろう。
だが、ロイは一人でお菓子を食べようとしていた。
『お前は社交性がない「ぼっち」というヤツなんだな』
「ぐっ…………」
木刀をへし折ろうと思ったが、なぜか胸が痛くできないロイだった。
◇◇◇◇◇◇
ロイは、学園内にある公園に来た。
ベンチや東屋があり、大きな噴水もある公園だ。現在、公園内にはロイしかない。上級生は授業中で、新入生はショッピングモールで買い物や親睦会の真っ最中だろう。
適当なベンチに座ってお菓子を食べよう、そう考えていると。
「…………ん?」
東屋のベンチに、誰かがいた。
倒れているのか、横になっている。
傍には、見覚えのある聖剣が立て掛けてあった。
「あの子、確か……」
『氷聖剣の使い手だな』
ユノ・レイピアーゼ。
氷聖剣の使い手が、ベンチに横になってスヤスヤ眠っていた。
「帰ったのかと思ったけど、こんなところで昼寝……ぅ」
ロイは目を反らす。
なぜなら、ユノは身体を丸めるように横になっていたので、スカートから下着がチラチラ見えている。薄い水色……と、ロイはそっぽ向きながら思った。
すると、ユノがパチッと目を開けて起き上がり、ロイを見た。
「げっ、あ、いや……み、見てない、見てないぞ」
『完全な不審者だな』
「う、うるさい!!」
木刀を小突くロイを、ジーっと見るユノ。
そして、クンクンと匂いを嗅ぎながらロイに近づき、ロイの持っていた袋をジッと見た。
「……お菓子、持ってるの?」
「え? あ、ああ……」
「…………いいなー」
「あー、食べるか? いっぱいあるし」
「いいの?」
「あ、ああ。その……お詫びに」
「おわび?」
下着を見たお詫び、とは口が裂けても言えない。
ロイは、東屋のテーブルにお菓子を並べた。
クッキー、チョコ、あめ玉に、いろいろな菓子パンも豊富にある。
「おおお……!!」
「飲み物ないとキツイよな。ちょっと待ってて」
ロイは、飲み物を買いに購買へ走りだす。
お菓子を買った店で、甘めの果実水を買って公園に戻ると……。
「お腹いっぱい……」
「え」
大量にあったお菓子が、すっかりなくなっていた。
ほんの五分ほどで、ユノはお菓子を完食……これには、ロイも。
「お、俺のぶん……」
「あ、ごめん」
「…………」
とりあえず、果実水を渡すと、ユノはゴクゴク飲み始めた。
どこか幸せそうに、笑顔で果実水を飲む姿に毒気を抜かれ、ロイは座って自分の果実水を飲み始める。すると、飲み終えたユノが、ロイをジッと見た。
「ありがとね」
「ああ、腹減ってたのか?」
「うん。お菓子、大好き」
「そっか……ここでは、昼寝を?」
「うん。親睦会とか面倒だし、眠いから。あなた……あ、名前」
「俺はロイ。きみと同じクラスだ」
「新入生……わたし、ユノ。よろしくね、ロイ」
「ああ、よろしく、ユノ」
ロイは、氷聖剣の使い手に挨拶した……まさか、お菓子で仲良くなれるとは、思っていなかった。
チラリと聖剣を見ると、ユノは言う。
「聖剣、触る?」
「え……」
「氷聖剣、みんなジロジロ見る。ロイは優しいし、お菓子いっぱいくれたから、触っていいよ」
「い、いや……遠慮しとく」
「ロイの聖剣は?」
「俺のは、このボロ木刀。触っていいよ」
『おい貴様、ボロとは何だボロとは。何度も言うが、我輩は」
と、ユノがひょいっとロイの木刀を掴む。
「軽い……」
「木刀だからな」
「能力は? 属性は?」
「あー……まだ」
「属性……なにこれ、何も感じない」
「あはは。ほとんど廃棄されてるような聖剣だからな」
『おい貴様、馬鹿にするなよ。我輩は』
デスゲイズが喋っているが、やはりユノには聞こえていない。
改めて見ても、妙な剣だ。
本人は魔王とか言っているが、五人目の魔王なんて聞いたことがない。
ロイとしては、『意志』が能力だと思っている。属性がないのは、まだよくわからない。
「聖剣には属性と、それぞれ固有の能力がある。でも、この剣……聖剣っぽい感じはするけど、よくわからないなー」
「まぁ、木刀だしな」
「わたしの聖剣は『氷』属性。能力はまだ目覚めてない」
「あ、ああ」
なぜかドヤ顔だった。
木刀を受け取ると、ユノはロイをジーっと見る。
「な、なんだ?」
「ロイ、不思議」
「え?」
「クラスのみんなは、わたしにいろいろ質問してきたり、ハバツとかいうのに入りたいとかうるさいけど、ロイは普通に接してくれる……なんだか、うれしい」
「あはは。そりゃ、俺は派閥なんて興味ないしな」
「じゃあ、ともだち?」
「……そうだな。ユノがそう望むなら、友達になって欲しい」
「うん。ロイは友達」
ユノは、にっこり笑ってロイの腕を取った。
距離が近く、腕が胸に当たっている……いきなりのことで、ロイは緊張で反応できない。
「あ、あの」
「ロイ、また一緒にお菓子食べてくれる?」
「あ。ああ……いつでも」
「うん。やくそく」
こうして、ロイにユノという友人ができた。
0
お気に入りに追加
381
あなたにおすすめの小説
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

スナイパー令嬢戦記〜お母様からもらった"ボルトアクションライフル"が普通のマスケットの倍以上の射程があるんですけど〜
シャチ
ファンタジー
タリム復興期を読んでいただくと、なんでミリアのお母さんがぶっ飛んでいるのかがわかります。
アルミナ王国とディクトシス帝国の間では、たびたび戦争が起こる。
前回の戦争ではオリーブオイルの栽培地を欲した帝国がアルミナ王国へと戦争を仕掛けた。
一時はアルミナ王国の一部地域を掌握した帝国であったが、王国側のなりふり構わぬ反撃により戦線は膠着し、一部国境線未確定地域を残して停戦した。
そして20年あまりの時が過ぎた今、皇帝マーダ・マトモアの崩御による帝国の皇位継承権争いから、手柄を欲した時の第二皇子イビリ・ターオス・ディクトシスは軍勢を率いてアルミナ王国への宣戦布告を行った。
砂糖戦争と後に呼ばれるこの戦争において、両国に恐怖を植え付けた一人の令嬢がいる。
彼女の名はミリア・タリム
子爵令嬢である彼女に戦後ついた異名は「狙撃令嬢」
542人の帝国将兵を死傷させた狙撃の天才
そして戦中は、帝国からは死神と恐れられた存在。
このお話は、ミリア・タリムとそのお付きのメイド、ルーナの戦いの記録である。
他サイトに掲載したものと同じ内容となります。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
斬られ役、異世界を征く!!
通 行人(とおり ゆきひと)
ファンタジー
剣の腕を見込まれ、復活した古の魔王を討伐する為に勇者として異世界に召喚された男、唐観武光(からみたけみつ)……
しかし、武光は勇者でも何でもない、斬られてばかりの時代劇俳優だった!!
とんだ勘違いで異世界に召喚された男は、果たして元の世界に帰る事が出来るのか!?
愛と!! 友情と!! 笑いで綴る!! 7000万パワーすっとこファンタジー、今ここに開幕ッッッ!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる