18 / 178
第一章
それは突然の
しおりを挟む
アルフェンはいつもと同じように起床。顔を洗い、髪を整え、食事当番だったのでF級寮生の朝食を作る。
今日はマーロンとラビィの三人だ。スープを作り、パンを焼き、野菜を炒める。それをパンに挟んで出すだけの野菜サンドは、もはやおなじみだ。
料理にもすっかり慣れたアルフェンたちだが……今日は、ラビィの様子がおかしかった。
「ラビィ、どうしたんだ?」
「あ……えっと」
アルフェンは、焼けたパンに切り込みを入れながら質問した。
ラビィは少しうつむき、なぜか悲しげに言う。
「実は……E級の昇格が決まったの」
「お、そうなのか? 昇格試験、俺ら全然ダメだったもんなー」
「あはは。ボクも自信なくって……」
マーロンに言うと、足元にいたミニブタのピッグがブヒーと鳴いた。
モグも、ウサギのモモちゃんと戯れている。
だが、やはりラビィは悲し気だ。
「わたし……ここにいたいな」
「ここって……F級か?」
「うん。みんな優しいし……わたし、召喚士になんて興味ない。モモちゃんと一緒に、この国じゃない別の場所で暮らせればそれで……」
「はは、俺と似てるな」
「え……?」
「俺も、召喚士になんて興味ない。モグと一緒に、ここじゃない国で畑でも耕しながら暮らしたい。それに……このクラスは好きだ。友達、いっぱいできたからな。なぁマーロン」
「え、えへへ……なんか恥ずかしい」
マーロンは、でっぷりした顔を赤らめ笑った。
アルフェンは、本心を告げる。
「ラビィ、昇格してもお前は俺たちの仲間だ。等級が上がっても、必ず召喚士にならなきゃいけないってわけじゃない。そうだ! E級になると学食使えるし、寮に食堂や売店もあるんだろ? そこで肉持ってきてくれよ!」
「あ、それいいかも!」
アルフェンとマーロンはラビィに期待を込めた眼差しを送る。
それを見て、ラビィはクスっと笑った。
「ありがとう、二人とも」
「おう。E級でも頑張れよ」
「あ、あれ……? 今の、冗談なの?」
アルフェンとラビィは、仲良く笑い声をあげた。
◇◇◇◇◇◇
F級の生徒たちが授業を受けている間、本校舎の方では騒ぎになっていた。
アースガルズ召喚学園の遥か上空で、魔人の反応が確認されたのだ。
職員室にいた教師の一人、ファルオ教師が言う。
「魔獣かと思いきや魔人とは……この反応、大きい……!!」
ファルオ教師の肩には、一羽のフクロウがとまっている。
感知を主な能力とする『ホルス』が、ガタガタ震えていたのだ。
「我がホルスがここまで怯えるとは。ええい、こんな時に限って校長も教頭もいないとは」
職員室には、三十名ほどの教師がいる。
だが、戦闘系の召喚獣を操る教師は五人しかいない。残りの教師は現在、戦闘系召喚獣を持つ生徒たちを連れ、アースガルズ王国の敷地の外で演習を行っているのだ。
すでに、教師の一人が伝令に走った。だが、上空にいる魔人が暴れ出したら止められない。
ファルオは、教師たちに言う。
「やむを得ませんな。戦闘職の教師を中心に魔人迎撃の布陣を敷きましょうぞ!」
すると、意見が出る。
「だが、我々だけでは」
「時間稼ぎ程度にしかならん。校長に連絡を!」
「戦闘系召喚獣を持つ生徒も参加させるべきだ!」
「まて、いくら高い等級だろうと実戦経験がなくては」
「上級生は演習か……こんなときに!!」
「その前に、生徒の避難を!!」
職員室内が騒がしくなる。
戦うべきか、守るべきか、避難するべきか。
様々な意見が飛び交い、もはや混乱寸前だった。魔人の襲来など、この辺りではもう何年も起きていない事件なのだ。
すると、ファルオ───ではなく、オズワルドが叫ぶ。
「静粛に!!」
静かで、威厳に満ちた声だった。
職員室内が静まり返り、オズワルドはファルオに聞く。
「ファルオ先生。魔人の様子は?」
「え、ええっと……現在、睡眠中ですな」
「では、生徒たちは?」
「は、はぁ。上級生の七割が野外演習、下級生のB級以上も同行し、C級・D級の生徒は演習場にて待機中」
「つまり、E級とF級は残っている。ということですね?」
「…………そう、です」
ファルオは、猛烈に嫌な予感がした。
「では、校内に残っている見込みのある生徒だけ避難誘導を。それ以外の生徒は教室内で待機」
「ま、まさか……お、オズワルド先生、あなたは……」
「こうしている間にも魔人は目を覚ますやもしれぬ。至急、生徒を避難させろ。避難が済んだら我らも演習場へ!!」
ファルオは、一気に青ざめた。ほかの教師も同様だが、オズワルドに意見する胆力のある教師はいなかったのだ。
青ざめたファルオに、オズワルドは淡々と言う。
「必要ないものは切り捨てる。どうせ見込みのないガキだ。死んだところで親も悲しまない」
「…………」
ファルオの身体は、カタカタと震え出した。
◇◇◇◇◇◇
アルフェンたちF級の生徒は、ぼろ校舎の中で教科書を読んでいた。
オズワルドは来ない。いつも遅れてくるが、今日はやけに遅かった。
「はぁ~、おっせぇなぁ……まぁ来なくていいけど」
ラッツは、教科書を放り投げて机に突っ伏している。
レイチェルが何度か咎めたが、すでに諦めていた。
すると、教室のドアが開かれオズワルドが入ってくる。
「───ラビィ、来なさい」
「え?」
「きみに用がある。私と一緒に来なさい」
「あ、はい……」
「ほかの生徒は自習を続けなさい」
それだけ言って、ラビィとオズワルドは退室した。
「なんだぁ?」
「さーな。それよかアルフェン、マーロン、カードでもやろうぜ」
「お、いいね。授業サボってやる背徳感、たまにはいいよな」
「ぼ、ボク弱いよ……?」
「おいハウル、オレも誘えよ!」
「パス。だってお前弱いしすぐ顔に出るからつまんねーんだもん」
「んだと!?」
「ちょっとそこ、静かにしなさい!」
レイチェルに叱られ、アルフェンたちはけらけら笑う。
ハウルはカードを起用に捌き、レイチェルに言った。
「レイチェルみたいなタイプが強いんだよ。なぁ、勝負しないか?」
「…………」
周りを見ると、すでに自習している生徒はいない。
レイチェルは苦笑し、ハウルの向かいに座った。
「お、いいね」
「……まぁ、たまにはね」
「よし! みんなでやるか」
「おい、オレも入れろよ!」
「あはは。楽しいね」
ハウルがカードを切り、一枚目を配ろうとした瞬間───。
「いぃぃぃやっはぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
恐るべき衝撃が地面を揺らし、アルフェンたちのいた校舎の半分を吹き飛ばした。
「あーよく寝た。さぁぁ~て……飯の時間だ!!」
『暴食』の魔人アベルが、空から降ってきた。
今日はマーロンとラビィの三人だ。スープを作り、パンを焼き、野菜を炒める。それをパンに挟んで出すだけの野菜サンドは、もはやおなじみだ。
料理にもすっかり慣れたアルフェンたちだが……今日は、ラビィの様子がおかしかった。
「ラビィ、どうしたんだ?」
「あ……えっと」
アルフェンは、焼けたパンに切り込みを入れながら質問した。
ラビィは少しうつむき、なぜか悲しげに言う。
「実は……E級の昇格が決まったの」
「お、そうなのか? 昇格試験、俺ら全然ダメだったもんなー」
「あはは。ボクも自信なくって……」
マーロンに言うと、足元にいたミニブタのピッグがブヒーと鳴いた。
モグも、ウサギのモモちゃんと戯れている。
だが、やはりラビィは悲し気だ。
「わたし……ここにいたいな」
「ここって……F級か?」
「うん。みんな優しいし……わたし、召喚士になんて興味ない。モモちゃんと一緒に、この国じゃない別の場所で暮らせればそれで……」
「はは、俺と似てるな」
「え……?」
「俺も、召喚士になんて興味ない。モグと一緒に、ここじゃない国で畑でも耕しながら暮らしたい。それに……このクラスは好きだ。友達、いっぱいできたからな。なぁマーロン」
「え、えへへ……なんか恥ずかしい」
マーロンは、でっぷりした顔を赤らめ笑った。
アルフェンは、本心を告げる。
「ラビィ、昇格してもお前は俺たちの仲間だ。等級が上がっても、必ず召喚士にならなきゃいけないってわけじゃない。そうだ! E級になると学食使えるし、寮に食堂や売店もあるんだろ? そこで肉持ってきてくれよ!」
「あ、それいいかも!」
アルフェンとマーロンはラビィに期待を込めた眼差しを送る。
それを見て、ラビィはクスっと笑った。
「ありがとう、二人とも」
「おう。E級でも頑張れよ」
「あ、あれ……? 今の、冗談なの?」
アルフェンとラビィは、仲良く笑い声をあげた。
◇◇◇◇◇◇
F級の生徒たちが授業を受けている間、本校舎の方では騒ぎになっていた。
アースガルズ召喚学園の遥か上空で、魔人の反応が確認されたのだ。
職員室にいた教師の一人、ファルオ教師が言う。
「魔獣かと思いきや魔人とは……この反応、大きい……!!」
ファルオ教師の肩には、一羽のフクロウがとまっている。
感知を主な能力とする『ホルス』が、ガタガタ震えていたのだ。
「我がホルスがここまで怯えるとは。ええい、こんな時に限って校長も教頭もいないとは」
職員室には、三十名ほどの教師がいる。
だが、戦闘系の召喚獣を操る教師は五人しかいない。残りの教師は現在、戦闘系召喚獣を持つ生徒たちを連れ、アースガルズ王国の敷地の外で演習を行っているのだ。
すでに、教師の一人が伝令に走った。だが、上空にいる魔人が暴れ出したら止められない。
ファルオは、教師たちに言う。
「やむを得ませんな。戦闘職の教師を中心に魔人迎撃の布陣を敷きましょうぞ!」
すると、意見が出る。
「だが、我々だけでは」
「時間稼ぎ程度にしかならん。校長に連絡を!」
「戦闘系召喚獣を持つ生徒も参加させるべきだ!」
「まて、いくら高い等級だろうと実戦経験がなくては」
「上級生は演習か……こんなときに!!」
「その前に、生徒の避難を!!」
職員室内が騒がしくなる。
戦うべきか、守るべきか、避難するべきか。
様々な意見が飛び交い、もはや混乱寸前だった。魔人の襲来など、この辺りではもう何年も起きていない事件なのだ。
すると、ファルオ───ではなく、オズワルドが叫ぶ。
「静粛に!!」
静かで、威厳に満ちた声だった。
職員室内が静まり返り、オズワルドはファルオに聞く。
「ファルオ先生。魔人の様子は?」
「え、ええっと……現在、睡眠中ですな」
「では、生徒たちは?」
「は、はぁ。上級生の七割が野外演習、下級生のB級以上も同行し、C級・D級の生徒は演習場にて待機中」
「つまり、E級とF級は残っている。ということですね?」
「…………そう、です」
ファルオは、猛烈に嫌な予感がした。
「では、校内に残っている見込みのある生徒だけ避難誘導を。それ以外の生徒は教室内で待機」
「ま、まさか……お、オズワルド先生、あなたは……」
「こうしている間にも魔人は目を覚ますやもしれぬ。至急、生徒を避難させろ。避難が済んだら我らも演習場へ!!」
ファルオは、一気に青ざめた。ほかの教師も同様だが、オズワルドに意見する胆力のある教師はいなかったのだ。
青ざめたファルオに、オズワルドは淡々と言う。
「必要ないものは切り捨てる。どうせ見込みのないガキだ。死んだところで親も悲しまない」
「…………」
ファルオの身体は、カタカタと震え出した。
◇◇◇◇◇◇
アルフェンたちF級の生徒は、ぼろ校舎の中で教科書を読んでいた。
オズワルドは来ない。いつも遅れてくるが、今日はやけに遅かった。
「はぁ~、おっせぇなぁ……まぁ来なくていいけど」
ラッツは、教科書を放り投げて机に突っ伏している。
レイチェルが何度か咎めたが、すでに諦めていた。
すると、教室のドアが開かれオズワルドが入ってくる。
「───ラビィ、来なさい」
「え?」
「きみに用がある。私と一緒に来なさい」
「あ、はい……」
「ほかの生徒は自習を続けなさい」
それだけ言って、ラビィとオズワルドは退室した。
「なんだぁ?」
「さーな。それよかアルフェン、マーロン、カードでもやろうぜ」
「お、いいね。授業サボってやる背徳感、たまにはいいよな」
「ぼ、ボク弱いよ……?」
「おいハウル、オレも誘えよ!」
「パス。だってお前弱いしすぐ顔に出るからつまんねーんだもん」
「んだと!?」
「ちょっとそこ、静かにしなさい!」
レイチェルに叱られ、アルフェンたちはけらけら笑う。
ハウルはカードを起用に捌き、レイチェルに言った。
「レイチェルみたいなタイプが強いんだよ。なぁ、勝負しないか?」
「…………」
周りを見ると、すでに自習している生徒はいない。
レイチェルは苦笑し、ハウルの向かいに座った。
「お、いいね」
「……まぁ、たまにはね」
「よし! みんなでやるか」
「おい、オレも入れろよ!」
「あはは。楽しいね」
ハウルがカードを切り、一枚目を配ろうとした瞬間───。
「いぃぃぃやっはぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
恐るべき衝撃が地面を揺らし、アルフェンたちのいた校舎の半分を吹き飛ばした。
「あーよく寝た。さぁぁ~て……飯の時間だ!!」
『暴食』の魔人アベルが、空から降ってきた。
132
お気に入りに追加
258
あなたにおすすめの小説

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる