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第六章 蓬雷の国アムルタート
まあ、とりあえず置いておく
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右手に刻まれた紋章……特に痛みもなければ違和感もない。
ムサシを手に載せてジロジロ見るが、変わったところもない。むしろ、俺の手でコロッと転がり「おい撫でろ」と言わんばかりに甘えていた。
少し考え……俺は頷く。
「うん。まあいいや」
「え……」
「今のところ問題もないし、このまま旅を続けよう。うん、そうしよう」
「だ、大丈夫なんですか?」
エルサも、俺の右手をジロジロ見る。
ムサシは欠伸をすると、俺の紋章に入って寝てしまった。しばらくは出てこないだろうな。
俺は、掌にまで刻まれた紋章を隠すため手袋をしておく。
「まあいいよ。とりあえず、せっかくの旅なんだ、楽しくいこう!!」
「は、はい」
というわけで……細かいことは気にせず、『天麗寺』に向かって進むことにした。
◇◇◇◇◇◇
さて、魔獣の襲撃はあったが、ようやく到着した。
「おお、ここが……」
「す、すごい階段です……」
大きな鳥居、数百段はありそうな階段が目の前にあった。
鳥居には異世界文字で『テンレイ寺』と書かれており、近くには馬車専用の駐車スペースもあった。
馬車がけっこうな数停車しており、ここが観光地だとわかる。
「よし、階段上るぞ」
「はい、けっこう大変そうです」
でもまあ、十六歳という若い身体……しかも、俺もエルサもけっこう体力に自信はある。
休むことなく階段を上り、あっという間に頂上へ。
そして、そこから見えたのは……なんともデカい『お寺』だった。
「これがテンレイ寺……」
「わぁ~……なんだか、アールマティ王国で見たような建物ですね!!」
あっちは中華風だったが、こっちは純和風って感じ。
白い砂利が敷き詰められた地面、でっかい本堂、そして周りには小さな社がいくつか並んでおり、多くの人たちが参拝している。
エルサがパンフレットを取り出す。
「えっと、オヤシロを順序よく回って、最後に本堂でお参りするそうです」
「そのパンフレットはどこから……ま、まあいいや。よし、さっそく行こうか」
俺とエルサはパンフレットを見ながら、順番にお社を回る。
一つ目のお社をじっくり見る。
「レクス。あの木で作られた神様にお祈りするんですね」
「そうみたいだ」
木像は、仏像というか、ドラゴンみたいな不思議生物だった。
てっきりお釈迦様みたいなのかなーと思ったけど、さすがに期待しすぎかな。
「不思議ですね。石像や銅像の神様はよく見ますけど、木で作るなんて……木だと、長い年月に耐えられないんじゃ?」
「俺もそう思う。そういや、なんでだろうな」
おっと、そんなことよりお参りだ。
もしかしたらと思ったが、お賽銭箱はなかった。日本チックだしもしかしたら……なんて思ったけどね。
礼儀作法は、一礼して両手を合わせ祈るだけ。シンプルでいいね。
「じゃあ、祈ろう」
「はい」
一礼、手を合わせ、祈る。
数十秒ほど祈り、眼を開ける。
「……よし、次に行くか」
「はい」
こうして、エルサと八つのお社を回り、全て祈る。
そして本堂に向かい……そこで見たのは、蜷局を巻いた東洋の龍、さっきムサシが変身した雷属性の羽翼形態みたいなドラゴンだった。
「すごいな……」
「壮大ですね。なんだか、さっきのムサシくんみたいです」
「あ、やっぱエルサもそう思った?」
木造の東洋龍は、それこそ奈良の大仏なみに大きい。
多くの人が祈りを捧げている。それこそ、着物を着た人たちから、俺たちみたいな冒険者、観光客ツアーで来た人たち……やっぱり、お寺巡りに日本も異世界もないのかな。
俺たちも祈り、最後にドラゴンの木像を見上げてから外に出た。
「いや~、すごかったなあ」
「はい。ところでレクス、何を祈ったんですか?」
「そりゃ、旅の安全と健康、そしていい温泉が見つかるようにかなあ」
「わたしも同じです。温泉は祈ってないですけど……」
正直、俺はアムルタートで温泉を見つけ、そこに住みたい。
温泉付き一軒家……マジで欲しい。リューグベルン帝国も隣だし、アミュアやシャルネも来やすいし。
そう思っていると、エルサが気付いた。
「あれ、レクス。あそこで何か売ってるみたいですよ」
「ん? お……あれは売店かな?」
近付いて見ると……なんと、お守りを売っていた。
しかもドラゴンのお守り。水晶咥えて蜷局を巻いた木造のドラゴンお守り……なんか全国各地の土産物屋で売ってるようなモノだ。
他にも、マグカップやしおり、フォークやナイフなどの食器、ドラゴン刺繍のハンカチや木彫りがいっぱいあった。
すっごく欲しいので迷わず言う。
「俺買う。エルサは?」
「じゃあわたしも。旅の思い出ですね」
俺は蜷局を巻いたドラゴン、エルサは木彫りのしおりを買った。
そして、俺はマグカップを買ってエルサに渡す。
「これ、エルサに……木のカップって味わい深いよな」
「え? レクスも? わたしも、レクスに」
なんと、エルサもマグカップを買っていた。
俺は龍の彫り物が入ったカップ、エルサは蓮の花っぽい彫り物が入っている。
なんとなくおかしくなって笑い合い、カップをそれぞれ贈る。
「ありがとう。今日から使わせてもらうよ」
「わたしもです。えへへ……旅の宝物、増えました」
恥ずかしいな……恋人同士って感じだ。
ちょっといい雰囲気になり、俺とエルサは手を繋いで歩く。
「なあエルサ。俺さ、マジでアムルタート王国で温泉見つけて、そこに住みたい。エルサもどうだ?」
「いいですよ。レクスのいるところが、わたしのいるところですから」
「……ありがとう」
「はい。ふふ、なんだか幸せです」
「ああ。よし!! アムルタート王国で未発見の温泉見つけて、絶対に自分の物にしてみせるぞ。ムサシ、お前も手ぇ貸してくれよ!!」
『きゅ……きゅぁぁぁぁ』
ムサシを紋章から出すと、寝ていたのか大あくびする。ちょっと悪いことした。
と、ムサシを撫でている時だった。
「……温泉?」
柔らかな声が聞こえてきた。
振り返ると、そこにいたのは……なんともまあ。
「失礼、そなた……今、未発見の温泉を見つける、と?」
「え、ああ、はい」
「わあ……」
俺とエルサの前に現れたのは、なんともまあ……美少年。
黒いストレートヘアをポニーテールにし、白と紅を基調とした紋付袴、腰には刀と脇差を差している。
武士だ。コスプレっぽいけど、美少年武士。
綺麗な顔立ちで、女性にも見えるけど……立ち振る舞いが男のようだ。
「失礼、拙者、『紅葉川柳』と申す。言いにくい名であるので、ヤナギと呼んで欲しいでござる……見ての通り、武士でござるよ」
ご、ご、ござる口調~!! やべえ俺のテンションも上がるぞ。
エルサは聞きなれない語尾にポカンとしている。ここは俺が。
「俺はレクス、こっちはエルサ。リューグベルン帝国から旅をしてるんだ。えっと、ヤナギ……さん?」
「さんはいらぬ。歳も近いようだし、丁寧語は必要ないでござる」
「わかった。じゃあそっちもタメ語でいいよ。で……温泉がどうかしたのか?」
「うむ。実は……拙者も温泉を探しているでござる。一人ではどうも探すのが大変で……もしよかったら、拙者も温泉探しに同行しても構わぬだろうか」
い、いきなりの展開だなこりゃ。どうすりゃいいんだ?
考え込んでいると、ヤナギが苦笑する。
「失礼。いきなりすぎたでござるな……名しか知らぬ武士の突然の頼みなど、怪しいに決まっているでござる。すまなかった、どうかこの話は忘れ、旅を続けて欲しいでござる……では」
と、ヤナギはペコっと頭を下げて去ろうとした。
「あ、待った!! いいよ、一緒に行こう」
「……え?」
「エルサ、いいか?」
「え、ええ。えっと……はい」
なんとなく、これまでもそうだった。
その国、その国での出会い。そういう出会いを大切にしてきたからな。
怪しいとかあるけど……なんとなく、ヤナギは悪人じゃない気がした。
「とりあえず、お互いの話して理解しないとな。どっかでお茶飲もう」
「では、敷地内にある茶屋へ行くでござる。案内するでござるよ」
ヤナギは歩き出し、俺も後に続く。
「……ござる」
エルサがポツリと言い、慌てて俺たちの後を追うのだった。
わかる、ござる……気になるよね。
ムサシを手に載せてジロジロ見るが、変わったところもない。むしろ、俺の手でコロッと転がり「おい撫でろ」と言わんばかりに甘えていた。
少し考え……俺は頷く。
「うん。まあいいや」
「え……」
「今のところ問題もないし、このまま旅を続けよう。うん、そうしよう」
「だ、大丈夫なんですか?」
エルサも、俺の右手をジロジロ見る。
ムサシは欠伸をすると、俺の紋章に入って寝てしまった。しばらくは出てこないだろうな。
俺は、掌にまで刻まれた紋章を隠すため手袋をしておく。
「まあいいよ。とりあえず、せっかくの旅なんだ、楽しくいこう!!」
「は、はい」
というわけで……細かいことは気にせず、『天麗寺』に向かって進むことにした。
◇◇◇◇◇◇
さて、魔獣の襲撃はあったが、ようやく到着した。
「おお、ここが……」
「す、すごい階段です……」
大きな鳥居、数百段はありそうな階段が目の前にあった。
鳥居には異世界文字で『テンレイ寺』と書かれており、近くには馬車専用の駐車スペースもあった。
馬車がけっこうな数停車しており、ここが観光地だとわかる。
「よし、階段上るぞ」
「はい、けっこう大変そうです」
でもまあ、十六歳という若い身体……しかも、俺もエルサもけっこう体力に自信はある。
休むことなく階段を上り、あっという間に頂上へ。
そして、そこから見えたのは……なんともデカい『お寺』だった。
「これがテンレイ寺……」
「わぁ~……なんだか、アールマティ王国で見たような建物ですね!!」
あっちは中華風だったが、こっちは純和風って感じ。
白い砂利が敷き詰められた地面、でっかい本堂、そして周りには小さな社がいくつか並んでおり、多くの人たちが参拝している。
エルサがパンフレットを取り出す。
「えっと、オヤシロを順序よく回って、最後に本堂でお参りするそうです」
「そのパンフレットはどこから……ま、まあいいや。よし、さっそく行こうか」
俺とエルサはパンフレットを見ながら、順番にお社を回る。
一つ目のお社をじっくり見る。
「レクス。あの木で作られた神様にお祈りするんですね」
「そうみたいだ」
木像は、仏像というか、ドラゴンみたいな不思議生物だった。
てっきりお釈迦様みたいなのかなーと思ったけど、さすがに期待しすぎかな。
「不思議ですね。石像や銅像の神様はよく見ますけど、木で作るなんて……木だと、長い年月に耐えられないんじゃ?」
「俺もそう思う。そういや、なんでだろうな」
おっと、そんなことよりお参りだ。
もしかしたらと思ったが、お賽銭箱はなかった。日本チックだしもしかしたら……なんて思ったけどね。
礼儀作法は、一礼して両手を合わせ祈るだけ。シンプルでいいね。
「じゃあ、祈ろう」
「はい」
一礼、手を合わせ、祈る。
数十秒ほど祈り、眼を開ける。
「……よし、次に行くか」
「はい」
こうして、エルサと八つのお社を回り、全て祈る。
そして本堂に向かい……そこで見たのは、蜷局を巻いた東洋の龍、さっきムサシが変身した雷属性の羽翼形態みたいなドラゴンだった。
「すごいな……」
「壮大ですね。なんだか、さっきのムサシくんみたいです」
「あ、やっぱエルサもそう思った?」
木造の東洋龍は、それこそ奈良の大仏なみに大きい。
多くの人が祈りを捧げている。それこそ、着物を着た人たちから、俺たちみたいな冒険者、観光客ツアーで来た人たち……やっぱり、お寺巡りに日本も異世界もないのかな。
俺たちも祈り、最後にドラゴンの木像を見上げてから外に出た。
「いや~、すごかったなあ」
「はい。ところでレクス、何を祈ったんですか?」
「そりゃ、旅の安全と健康、そしていい温泉が見つかるようにかなあ」
「わたしも同じです。温泉は祈ってないですけど……」
正直、俺はアムルタートで温泉を見つけ、そこに住みたい。
温泉付き一軒家……マジで欲しい。リューグベルン帝国も隣だし、アミュアやシャルネも来やすいし。
そう思っていると、エルサが気付いた。
「あれ、レクス。あそこで何か売ってるみたいですよ」
「ん? お……あれは売店かな?」
近付いて見ると……なんと、お守りを売っていた。
しかもドラゴンのお守り。水晶咥えて蜷局を巻いた木造のドラゴンお守り……なんか全国各地の土産物屋で売ってるようなモノだ。
他にも、マグカップやしおり、フォークやナイフなどの食器、ドラゴン刺繍のハンカチや木彫りがいっぱいあった。
すっごく欲しいので迷わず言う。
「俺買う。エルサは?」
「じゃあわたしも。旅の思い出ですね」
俺は蜷局を巻いたドラゴン、エルサは木彫りのしおりを買った。
そして、俺はマグカップを買ってエルサに渡す。
「これ、エルサに……木のカップって味わい深いよな」
「え? レクスも? わたしも、レクスに」
なんと、エルサもマグカップを買っていた。
俺は龍の彫り物が入ったカップ、エルサは蓮の花っぽい彫り物が入っている。
なんとなくおかしくなって笑い合い、カップをそれぞれ贈る。
「ありがとう。今日から使わせてもらうよ」
「わたしもです。えへへ……旅の宝物、増えました」
恥ずかしいな……恋人同士って感じだ。
ちょっといい雰囲気になり、俺とエルサは手を繋いで歩く。
「なあエルサ。俺さ、マジでアムルタート王国で温泉見つけて、そこに住みたい。エルサもどうだ?」
「いいですよ。レクスのいるところが、わたしのいるところですから」
「……ありがとう」
「はい。ふふ、なんだか幸せです」
「ああ。よし!! アムルタート王国で未発見の温泉見つけて、絶対に自分の物にしてみせるぞ。ムサシ、お前も手ぇ貸してくれよ!!」
『きゅ……きゅぁぁぁぁ』
ムサシを紋章から出すと、寝ていたのか大あくびする。ちょっと悪いことした。
と、ムサシを撫でている時だった。
「……温泉?」
柔らかな声が聞こえてきた。
振り返ると、そこにいたのは……なんともまあ。
「失礼、そなた……今、未発見の温泉を見つける、と?」
「え、ああ、はい」
「わあ……」
俺とエルサの前に現れたのは、なんともまあ……美少年。
黒いストレートヘアをポニーテールにし、白と紅を基調とした紋付袴、腰には刀と脇差を差している。
武士だ。コスプレっぽいけど、美少年武士。
綺麗な顔立ちで、女性にも見えるけど……立ち振る舞いが男のようだ。
「失礼、拙者、『紅葉川柳』と申す。言いにくい名であるので、ヤナギと呼んで欲しいでござる……見ての通り、武士でござるよ」
ご、ご、ござる口調~!! やべえ俺のテンションも上がるぞ。
エルサは聞きなれない語尾にポカンとしている。ここは俺が。
「俺はレクス、こっちはエルサ。リューグベルン帝国から旅をしてるんだ。えっと、ヤナギ……さん?」
「さんはいらぬ。歳も近いようだし、丁寧語は必要ないでござる」
「わかった。じゃあそっちもタメ語でいいよ。で……温泉がどうかしたのか?」
「うむ。実は……拙者も温泉を探しているでござる。一人ではどうも探すのが大変で……もしよかったら、拙者も温泉探しに同行しても構わぬだろうか」
い、いきなりの展開だなこりゃ。どうすりゃいいんだ?
考え込んでいると、ヤナギが苦笑する。
「失礼。いきなりすぎたでござるな……名しか知らぬ武士の突然の頼みなど、怪しいに決まっているでござる。すまなかった、どうかこの話は忘れ、旅を続けて欲しいでござる……では」
と、ヤナギはペコっと頭を下げて去ろうとした。
「あ、待った!! いいよ、一緒に行こう」
「……え?」
「エルサ、いいか?」
「え、ええ。えっと……はい」
なんとなく、これまでもそうだった。
その国、その国での出会い。そういう出会いを大切にしてきたからな。
怪しいとかあるけど……なんとなく、ヤナギは悪人じゃない気がした。
「とりあえず、お互いの話して理解しないとな。どっかでお茶飲もう」
「では、敷地内にある茶屋へ行くでござる。案内するでござるよ」
ヤナギは歩き出し、俺も後に続く。
「……ござる」
エルサがポツリと言い、慌てて俺たちの後を追うのだった。
わかる、ござる……気になるよね。
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