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第五章 氷礫の国ウォフマナフ
作品完成
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「お兄ちゃん、ほんと馬鹿だね」
「……いや、なんか悪かった」
アトリエを出て、城下町のカフェに入った俺、エルサ、シャルネ。
エルサは苦笑。シャルネは「ほんとにもう……」という感じだ。
ムサシ、コキュートスの戦い後。俺はイズベルグ様に「少し強い獣魔士だから、ムサシはもう竜滅士と関係ない」とのお墨付きをもらった。
あとは、シャルネがその報告を父にするだけで終わる。
まあ、最後に俺が聞いたことで、シャルネが呆れているが。
「イズベルグ様に好きな人フツー聞く?」
「いや、無視されたし……ファウードさんの土産になればなーって思っただけで」
「はいはい。エルサ、お兄ちゃんのことちゃんと見ておいて。また変なこと言うかもしれないから」
「あ、あはは……」
エルサも笑っていたが、呆れの強い笑いだった。
一通り呆れ、シャルネが言う。
「とりあえず、あたしもイズベルグ様のところでの用事は終わったわ。あとはリューグベルン帝国に帰って、イズベルグ様の言葉をお父さんに伝えるだけ……でも、せっかくだし氷華祭は見ないとね。アミュアにお土産も買いたいし、お兄ちゃんと次にいつ会えるかわかんないし。ね、エルサ」
「はい。ふふ、一緒に思い出を作りましょうね」
こうして、俺はリューグベルン帝国と、竜滅士と、ドラグネイズ公爵家と完全に縁が切れた。
兄さんやシャルネとの血縁は切れないし、たまに会いたいとは思うけど……めんどくさい貴族のしがらみがなくなったことは、素直に嬉しかった。
「さて!! しばらくあたしもお兄ちゃんとエルサのところにお世話になろっと。ね、ファウードさんだっけ……挨拶したいけど、無理かな」
「あ~……作品完成までは無理かな」
「あと四日で氷華祭ですね。間に合うのかな……」
とりあえず、まずは四日後の氷華祭を楽しむとしよう。
◇◇◇◇◇◇
家に戻り、アトリエを確認すると……メモはそのままだった。
こっそりアトリエを覗くと、綺麗な氷柱の前で微動だにしないファウードさんがいた。
「…………」
何を考えてるのかな。
エルサ、シャルネを見ると二人は首を傾げる。
俺は言う。
「なんか、微動だにしない……」
「えー? 気絶してるとか?」
「あの、回復魔法かけましょうか?」
意を決してアトリエに入ると、幽霊みたいな表情のファウードさんがこっちを見た。
「やあ」
「「「ひっ」」」
青白い顔、薄暗い部屋、不気味な笑顔……俺たち三人はビビッてしまった。
ファウードさんは首をカクンと傾ける。
「ははは……全く浮かばない。最後の、愛が」
「あ、あい」
「お、お兄ちゃん……この人、怖い」
シャルネは、俺の背中に隠れ服を掴む。
すると、エルサが前に出た。
「愛……ファウードさん、あなたはイズベルグ様を表現する『愛』の形が、見えないんですね」
「え、エルサ?」
「……ああ、その通りだ!! ダメだ……私は、最低の彫刻家……うぅぅ」
ファウードさんは顔を押さえて泣き出した。
エルサは、そっとファウードさんの肩を叩く。
「愛を形にすることは容易ではありません……ファウードさん、今一度、あなたの愛を見つめなおすべきだと、私は思います」
「エルサさん……!!」
な、なんかエルサが悟ったような顔でファウードさんを慰めてる。
「お、お兄ちゃん……エルサ、どうしたの?」
「いや、思うことあるんじゃないか?」
と、エルサは言う。
「そういえば、今日はイズベルグ様のところに行ったんですけど……恐らく彼女、恋人はいません」
「……え!?」
「女の勘です。恐らく彼女は、愛を知らない」
「な、なんだって……!?」
「ねえお兄ちゃん……エルサ、どうしたの?」
「俺が聞きたい……」
「ファウードさん。視点を変えましょう。愛を伝えるのではなく、あなたが愛を教える……あなたの考える愛の姿を、表現するんです」
「……私の、愛」
「はい。あなたが思う愛ではなく、あなたがどうしてイズベルグ様を好きになったのか……その純粋な気持ちを氷柱にぶつけるんです!!」
「……ッ!!」
ファウードさんは立ち上がり、エルサに向かって頷く。
エルサも、笑顔で頷いた。
「お、お兄ちゃん……」
「いやもう何も言うな」
ファウードさんは彫刻刀を取る。
「私は、初めてあなたを見た時……衝撃を受けた!! その姿だけじゃない。氷柱のような佇まい、筆を握る姿、ほんの少し変わる表情!! 私は……私は!!」
「レクス、シャルネ……出ましょう。私たちは邪魔のようです」
「「…………」」
こうして、ファウードさんは彫刻を始めた。
何かを悟ったエルサに押され、俺たちはアトリエを出るのだった。
◇◇◇◇◇◇
家に戻り、三人で夕食を終え、食後のお茶を飲んでいた。
「エルサ、ファウードさんのことだけど……どうしてあんなアドバイスを?」
俺が聞くと、エルサは少しだけ微笑む。
「なんとなく、そんな気がしたんです。恋ではない、愛……私が読んだ絵画物語にも、同じようなシーンがあったので」
ま、漫画知識かい!! とツッコみたかった。
まさか、図書館で読んだ漫画に影響されてあんな悟ったような表情をしていたとは……でもまあ、ファウードさんは道を見つけたみたいだし、いいことなのか?
すると、シャルネが部屋に入ってきた。
「あ~気持ちよかった。サウナ最高!!」
「シャルネ。果実水ありますよ」
「ん、ありがと。じゃあ次、お兄ちゃんとエルサ、行ってきたら」
「ああ、そうする」
俺はエルサと一緒にサウナへ。
風呂もいいけど、サウナもいい。俺とエルサは汗だくになり、疲れて朝まで熟睡するのだった。
そして翌朝……朝食を取っていると、ファウードさんがアトリエから出てきた。
「……完成したよ」
「「「!!」」」
ついに、ファウードさんの氷彫刻が完成するのだった。
「……いや、なんか悪かった」
アトリエを出て、城下町のカフェに入った俺、エルサ、シャルネ。
エルサは苦笑。シャルネは「ほんとにもう……」という感じだ。
ムサシ、コキュートスの戦い後。俺はイズベルグ様に「少し強い獣魔士だから、ムサシはもう竜滅士と関係ない」とのお墨付きをもらった。
あとは、シャルネがその報告を父にするだけで終わる。
まあ、最後に俺が聞いたことで、シャルネが呆れているが。
「イズベルグ様に好きな人フツー聞く?」
「いや、無視されたし……ファウードさんの土産になればなーって思っただけで」
「はいはい。エルサ、お兄ちゃんのことちゃんと見ておいて。また変なこと言うかもしれないから」
「あ、あはは……」
エルサも笑っていたが、呆れの強い笑いだった。
一通り呆れ、シャルネが言う。
「とりあえず、あたしもイズベルグ様のところでの用事は終わったわ。あとはリューグベルン帝国に帰って、イズベルグ様の言葉をお父さんに伝えるだけ……でも、せっかくだし氷華祭は見ないとね。アミュアにお土産も買いたいし、お兄ちゃんと次にいつ会えるかわかんないし。ね、エルサ」
「はい。ふふ、一緒に思い出を作りましょうね」
こうして、俺はリューグベルン帝国と、竜滅士と、ドラグネイズ公爵家と完全に縁が切れた。
兄さんやシャルネとの血縁は切れないし、たまに会いたいとは思うけど……めんどくさい貴族のしがらみがなくなったことは、素直に嬉しかった。
「さて!! しばらくあたしもお兄ちゃんとエルサのところにお世話になろっと。ね、ファウードさんだっけ……挨拶したいけど、無理かな」
「あ~……作品完成までは無理かな」
「あと四日で氷華祭ですね。間に合うのかな……」
とりあえず、まずは四日後の氷華祭を楽しむとしよう。
◇◇◇◇◇◇
家に戻り、アトリエを確認すると……メモはそのままだった。
こっそりアトリエを覗くと、綺麗な氷柱の前で微動だにしないファウードさんがいた。
「…………」
何を考えてるのかな。
エルサ、シャルネを見ると二人は首を傾げる。
俺は言う。
「なんか、微動だにしない……」
「えー? 気絶してるとか?」
「あの、回復魔法かけましょうか?」
意を決してアトリエに入ると、幽霊みたいな表情のファウードさんがこっちを見た。
「やあ」
「「「ひっ」」」
青白い顔、薄暗い部屋、不気味な笑顔……俺たち三人はビビッてしまった。
ファウードさんは首をカクンと傾ける。
「ははは……全く浮かばない。最後の、愛が」
「あ、あい」
「お、お兄ちゃん……この人、怖い」
シャルネは、俺の背中に隠れ服を掴む。
すると、エルサが前に出た。
「愛……ファウードさん、あなたはイズベルグ様を表現する『愛』の形が、見えないんですね」
「え、エルサ?」
「……ああ、その通りだ!! ダメだ……私は、最低の彫刻家……うぅぅ」
ファウードさんは顔を押さえて泣き出した。
エルサは、そっとファウードさんの肩を叩く。
「愛を形にすることは容易ではありません……ファウードさん、今一度、あなたの愛を見つめなおすべきだと、私は思います」
「エルサさん……!!」
な、なんかエルサが悟ったような顔でファウードさんを慰めてる。
「お、お兄ちゃん……エルサ、どうしたの?」
「いや、思うことあるんじゃないか?」
と、エルサは言う。
「そういえば、今日はイズベルグ様のところに行ったんですけど……恐らく彼女、恋人はいません」
「……え!?」
「女の勘です。恐らく彼女は、愛を知らない」
「な、なんだって……!?」
「ねえお兄ちゃん……エルサ、どうしたの?」
「俺が聞きたい……」
「ファウードさん。視点を変えましょう。愛を伝えるのではなく、あなたが愛を教える……あなたの考える愛の姿を、表現するんです」
「……私の、愛」
「はい。あなたが思う愛ではなく、あなたがどうしてイズベルグ様を好きになったのか……その純粋な気持ちを氷柱にぶつけるんです!!」
「……ッ!!」
ファウードさんは立ち上がり、エルサに向かって頷く。
エルサも、笑顔で頷いた。
「お、お兄ちゃん……」
「いやもう何も言うな」
ファウードさんは彫刻刀を取る。
「私は、初めてあなたを見た時……衝撃を受けた!! その姿だけじゃない。氷柱のような佇まい、筆を握る姿、ほんの少し変わる表情!! 私は……私は!!」
「レクス、シャルネ……出ましょう。私たちは邪魔のようです」
「「…………」」
こうして、ファウードさんは彫刻を始めた。
何かを悟ったエルサに押され、俺たちはアトリエを出るのだった。
◇◇◇◇◇◇
家に戻り、三人で夕食を終え、食後のお茶を飲んでいた。
「エルサ、ファウードさんのことだけど……どうしてあんなアドバイスを?」
俺が聞くと、エルサは少しだけ微笑む。
「なんとなく、そんな気がしたんです。恋ではない、愛……私が読んだ絵画物語にも、同じようなシーンがあったので」
ま、漫画知識かい!! とツッコみたかった。
まさか、図書館で読んだ漫画に影響されてあんな悟ったような表情をしていたとは……でもまあ、ファウードさんは道を見つけたみたいだし、いいことなのか?
すると、シャルネが部屋に入ってきた。
「あ~気持ちよかった。サウナ最高!!」
「シャルネ。果実水ありますよ」
「ん、ありがと。じゃあ次、お兄ちゃんとエルサ、行ってきたら」
「ああ、そうする」
俺はエルサと一緒にサウナへ。
風呂もいいけど、サウナもいい。俺とエルサは汗だくになり、疲れて朝まで熟睡するのだった。
そして翌朝……朝食を取っていると、ファウードさんがアトリエから出てきた。
「……完成したよ」
「「「!!」」」
ついに、ファウードさんの氷彫刻が完成するのだった。
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