72 / 129
第四章 炎砂の国アシャ
案内人シャクラ
しおりを挟む
この日は、アサドの町を観光しつつ、次に行く場所を話しあうことにした。
宿で朝食を食べ、さっそく町に出る。
外に出るなり、俺は空を見上げた。
「朝から日差しが強いな……」
「砂漠では当たり前だぞ。夜は寒いし、一番好きなのは雨の時だな。雨は暑さをやわらげ、ここちよい冷たさで身体を癒してくれるんだ!!」
「わかる気がします。うんうん」
エルサがウンウン頷く。俺はムサシを肩に載せる。
「さて、今日は買い出ししつつ、町を散策するか」
お金はある。ゾランさんから『カフェオレの権利』を買い取ってもらった資金があるし。
ゾランさんの店の隣ではさっそくカフェオレの試作品を出すとか。街に滞在している間に一度チェックしてみようかな。
なんか、冒険者よりもサイドビジネスで稼いでる気がする。日本知識を使い異世界で儲けようなんてことするつもりはないんだけどね。
三人で町を歩き、俺はシャクラに言う。
「なあシャクラ。そのデカい剣、アイテムボックスに入れないか?」
「この『ボーンブレイバー』をしまえだと!? これはアタシのアシャワン最強の戦士としての証!! カスタムにカスタムを重ねた不壊の最強武器を、しまえだと!? レクス、それは聞き捨てならんぞ!!」
「お、怒るなよ。ずっと背負ってるし、デカいし、重くないのかなーと」
「重くない。武器を隠すのは戦士じゃない」
怒ってしまった。
エルサが「まあまあ」と宥めている。
戦士としてのプライドなのかな……あまり下手なこと言わん方がよさそうだ。
「悪かったよ。じゃあ……買い出しするから、いい店教えてくれ」
ゾランさんたちの店ではある程度買い物したが、やはり足りない物はある。
シャクラは俺をチラッと見ると、ふふんと鼻を鳴らした。
「まあいい。何がほしい?」
「逆に聞く。俺たちの装備を見て、足りない物あるか?」
俺は持ち物を確認し、シャクラに見てもらう。
シャクラはウンウン頷きながら聞いた。
「乗り物だな。アタシが案内する場所の多くは、オスクール街道から外れている。砂地の上はアシャワン部族ならともかく、大地の民であるオマエたちじゃ厳しいぞ。ラキューダが二頭欲しいところだ」
「ああ、それならムサシがいるから大丈夫。な」
『きゅるる』
任せな、とばかりにムサシは胸を張った。
シャクラは首を傾げる。
「コイツがぁ? こんなチビに何ができるんだ」
『きゅいいいい!!』
まあ、シャクラはムサシの変身を見ていないからな。というか、ムサシと俺の強さに興味を持ったんじゃなかったのかよ。
乗り物は問題ないとのことで、他に装備面で確認をする。
「野営道具もあるし、薪もあるな……ふむ。水はエルサの魔法で出すのか?」
「はい。こんな言い方していいのかわかりませんけど……水属性でよかったって思ってます」
エルサは人差し指に水の玉を作ると、ムサシの口元へ。
ムサシは口を開け、水玉をパクっと食べ……飲んだ。
『きゅいい~』
「食料、水、テントに寝不足があれば死にはしない。まあ、問題なさそうだ」
シャクラは頷く。
装備面での不安は解消されたようで何よりだ。
「じゃあ次は『祈り』に行くぞ」
「「……祈り?」」
「ああ。砂漠での旅の安全を、砂神フシャエータ様に祈るんだ。砂漠にある町の全てに神殿がある。そこに行こう」
神殿……なんか、面白そう。
エルサもワクワクしているのか、俺と顔を合わせて頷いた。
◇◇◇◇◇◇
やって来たのは『アシャワン神殿』だ。
すごい。砂漠にある宮殿ってイメージの建物だが、古めかしいのがすぐわかる。
入口は広く、多くの人が出入りしている。
冒険者もいれば、明らかな観光客、信心深い人が入口で何度もお辞儀しているのも見えた。
神殿に入ると、そこはただ広い空間だった。
部屋の中央は噴水のようになっており、そこに水が満たされ循環している。噴水の中央には、巨大な……え、これって、まさか。
「ど……ドラゴン?」
「違う。これが砂神フシャエータ様だ」
目の前にある銅像……いや、これは石英っぽいな。石英の像だ。
どう見てもドラゴンだ。
細長い蛇のような蜷局を巻いたドラゴン……東方の龍って感じのドラゴンだ。これが砂の神様?
「さあ、泉にお金を投げて、旅の安全を祈るんだ」
「お、お金ですか?」
「そうだ。フシャエータ様は財宝を好む」
シャクラは、魔獣の皮で編んだ財布から銅貨を出し、噴水に投げ込んだ。
こういう風習は異世界にもあるんだなあ。俺も銅貨を出し、迷わず投げ込む。
エルサはまだ驚いていた。お金を投げるなんて、人生で経験したことないらしい。
「フシャエータ様。どうか、砂の加護を」
シャクラは真剣に祈っていた。
俺は合掌しつつフシャエータの像を眺める。
「……どう見てもドラゴンだよな」
『きゅるる~』
ムサシも首を傾げている。
まあ、気にしても仕方ないか。
「よし!! これで道中の安全は大丈夫。森の民とか、サンドバイトの連中くらいだろう」
「サンドバイト?」
聞きなれない単語に首を傾げると、シャクラがお腹を押さえた。
「よし。次は砂漠での危険について教えてやる。メシ食いながら話そう!!」
そう言い、シャクラは焼き肉屋へ迷わず進んでいった……なんか自由なやつ。
◇◇◇◇◇◇
焼き肉屋でスパイスたっぷりの肉を食べたあと。
冷たい果実水を飲みながら、シャクラは説明してくれた。
「森の民は砂の民と険悪ってのは知ってるな? あいつら、隙あらば砂漠に来て、アシャワンを殺すべく戦いを挑んでいる。まあ、アシャワンも森に出向いてドルグワントを倒しているけどな」
「似た者同士かよ……」
そうツッコミを入れるとシャクラは笑う。
「まあ確かにな。互いに血の気も多いし仕方ない!! と……まず砂漠の脅威の一つに、ドルグワントがいる。あいつら、森の魔法が得意で、アシャワンにない『魔法』の力で攻撃してくるから気を付けろ」
「き、気をつけます……」
エルサがぶるっと震えた。俺も魔法を向けられるの怖い。
「それともう一つは、砂漠の窃盗団『サンドバイト』だ。こいつらは『砂漠に適応した大地の民』で、旅人や商人なんかを狙って狩りをするんだ。そこそこ強いのもいるから気を付けろ」
「お、おお……」
ふつーに怖いんだが。というかアシャって魔獣とかより人間関係のが怖いな。
「あとは魔獣だ。オスクール街道から逸れると、ヤバイ魔獣がけっこういる。アシャワン、ドルグワントの戦士でも敵わない魔獣がいるから、出会ったら終わりと思え」
「「…………」」
今更すぎるが……砂漠ってクソやばいな。
大自然の驚異だけじゃない、人間も襲ってくるし、魔獣なんかも強いのがいる。
まあ、こっちにはムサシもいるし、アシャワン最強の戦士シャクラもいる。
「最初に向かうのは、フシャエータ様の眷属が眠る墓地に行くぞ。あそこは遺跡としても有名で、危険を承知で見に行く観光客も多い。アタシもおススメするぞ!!」
「おお、いいね。なあエルサ」
「はい。魔獣や盗賊は怖いですけど……」
「わはは!! 道中はアタシが守るから安心しろ!!」
こうして、最初の目的地が決まった。
アシャ王国の観光旅……ようやく始まったような気がした。
宿で朝食を食べ、さっそく町に出る。
外に出るなり、俺は空を見上げた。
「朝から日差しが強いな……」
「砂漠では当たり前だぞ。夜は寒いし、一番好きなのは雨の時だな。雨は暑さをやわらげ、ここちよい冷たさで身体を癒してくれるんだ!!」
「わかる気がします。うんうん」
エルサがウンウン頷く。俺はムサシを肩に載せる。
「さて、今日は買い出ししつつ、町を散策するか」
お金はある。ゾランさんから『カフェオレの権利』を買い取ってもらった資金があるし。
ゾランさんの店の隣ではさっそくカフェオレの試作品を出すとか。街に滞在している間に一度チェックしてみようかな。
なんか、冒険者よりもサイドビジネスで稼いでる気がする。日本知識を使い異世界で儲けようなんてことするつもりはないんだけどね。
三人で町を歩き、俺はシャクラに言う。
「なあシャクラ。そのデカい剣、アイテムボックスに入れないか?」
「この『ボーンブレイバー』をしまえだと!? これはアタシのアシャワン最強の戦士としての証!! カスタムにカスタムを重ねた不壊の最強武器を、しまえだと!? レクス、それは聞き捨てならんぞ!!」
「お、怒るなよ。ずっと背負ってるし、デカいし、重くないのかなーと」
「重くない。武器を隠すのは戦士じゃない」
怒ってしまった。
エルサが「まあまあ」と宥めている。
戦士としてのプライドなのかな……あまり下手なこと言わん方がよさそうだ。
「悪かったよ。じゃあ……買い出しするから、いい店教えてくれ」
ゾランさんたちの店ではある程度買い物したが、やはり足りない物はある。
シャクラは俺をチラッと見ると、ふふんと鼻を鳴らした。
「まあいい。何がほしい?」
「逆に聞く。俺たちの装備を見て、足りない物あるか?」
俺は持ち物を確認し、シャクラに見てもらう。
シャクラはウンウン頷きながら聞いた。
「乗り物だな。アタシが案内する場所の多くは、オスクール街道から外れている。砂地の上はアシャワン部族ならともかく、大地の民であるオマエたちじゃ厳しいぞ。ラキューダが二頭欲しいところだ」
「ああ、それならムサシがいるから大丈夫。な」
『きゅるる』
任せな、とばかりにムサシは胸を張った。
シャクラは首を傾げる。
「コイツがぁ? こんなチビに何ができるんだ」
『きゅいいいい!!』
まあ、シャクラはムサシの変身を見ていないからな。というか、ムサシと俺の強さに興味を持ったんじゃなかったのかよ。
乗り物は問題ないとのことで、他に装備面で確認をする。
「野営道具もあるし、薪もあるな……ふむ。水はエルサの魔法で出すのか?」
「はい。こんな言い方していいのかわかりませんけど……水属性でよかったって思ってます」
エルサは人差し指に水の玉を作ると、ムサシの口元へ。
ムサシは口を開け、水玉をパクっと食べ……飲んだ。
『きゅいい~』
「食料、水、テントに寝不足があれば死にはしない。まあ、問題なさそうだ」
シャクラは頷く。
装備面での不安は解消されたようで何よりだ。
「じゃあ次は『祈り』に行くぞ」
「「……祈り?」」
「ああ。砂漠での旅の安全を、砂神フシャエータ様に祈るんだ。砂漠にある町の全てに神殿がある。そこに行こう」
神殿……なんか、面白そう。
エルサもワクワクしているのか、俺と顔を合わせて頷いた。
◇◇◇◇◇◇
やって来たのは『アシャワン神殿』だ。
すごい。砂漠にある宮殿ってイメージの建物だが、古めかしいのがすぐわかる。
入口は広く、多くの人が出入りしている。
冒険者もいれば、明らかな観光客、信心深い人が入口で何度もお辞儀しているのも見えた。
神殿に入ると、そこはただ広い空間だった。
部屋の中央は噴水のようになっており、そこに水が満たされ循環している。噴水の中央には、巨大な……え、これって、まさか。
「ど……ドラゴン?」
「違う。これが砂神フシャエータ様だ」
目の前にある銅像……いや、これは石英っぽいな。石英の像だ。
どう見てもドラゴンだ。
細長い蛇のような蜷局を巻いたドラゴン……東方の龍って感じのドラゴンだ。これが砂の神様?
「さあ、泉にお金を投げて、旅の安全を祈るんだ」
「お、お金ですか?」
「そうだ。フシャエータ様は財宝を好む」
シャクラは、魔獣の皮で編んだ財布から銅貨を出し、噴水に投げ込んだ。
こういう風習は異世界にもあるんだなあ。俺も銅貨を出し、迷わず投げ込む。
エルサはまだ驚いていた。お金を投げるなんて、人生で経験したことないらしい。
「フシャエータ様。どうか、砂の加護を」
シャクラは真剣に祈っていた。
俺は合掌しつつフシャエータの像を眺める。
「……どう見てもドラゴンだよな」
『きゅるる~』
ムサシも首を傾げている。
まあ、気にしても仕方ないか。
「よし!! これで道中の安全は大丈夫。森の民とか、サンドバイトの連中くらいだろう」
「サンドバイト?」
聞きなれない単語に首を傾げると、シャクラがお腹を押さえた。
「よし。次は砂漠での危険について教えてやる。メシ食いながら話そう!!」
そう言い、シャクラは焼き肉屋へ迷わず進んでいった……なんか自由なやつ。
◇◇◇◇◇◇
焼き肉屋でスパイスたっぷりの肉を食べたあと。
冷たい果実水を飲みながら、シャクラは説明してくれた。
「森の民は砂の民と険悪ってのは知ってるな? あいつら、隙あらば砂漠に来て、アシャワンを殺すべく戦いを挑んでいる。まあ、アシャワンも森に出向いてドルグワントを倒しているけどな」
「似た者同士かよ……」
そうツッコミを入れるとシャクラは笑う。
「まあ確かにな。互いに血の気も多いし仕方ない!! と……まず砂漠の脅威の一つに、ドルグワントがいる。あいつら、森の魔法が得意で、アシャワンにない『魔法』の力で攻撃してくるから気を付けろ」
「き、気をつけます……」
エルサがぶるっと震えた。俺も魔法を向けられるの怖い。
「それともう一つは、砂漠の窃盗団『サンドバイト』だ。こいつらは『砂漠に適応した大地の民』で、旅人や商人なんかを狙って狩りをするんだ。そこそこ強いのもいるから気を付けろ」
「お、おお……」
ふつーに怖いんだが。というかアシャって魔獣とかより人間関係のが怖いな。
「あとは魔獣だ。オスクール街道から逸れると、ヤバイ魔獣がけっこういる。アシャワン、ドルグワントの戦士でも敵わない魔獣がいるから、出会ったら終わりと思え」
「「…………」」
今更すぎるが……砂漠ってクソやばいな。
大自然の驚異だけじゃない、人間も襲ってくるし、魔獣なんかも強いのがいる。
まあ、こっちにはムサシもいるし、アシャワン最強の戦士シャクラもいる。
「最初に向かうのは、フシャエータ様の眷属が眠る墓地に行くぞ。あそこは遺跡としても有名で、危険を承知で見に行く観光客も多い。アタシもおススメするぞ!!」
「おお、いいね。なあエルサ」
「はい。魔獣や盗賊は怖いですけど……」
「わはは!! 道中はアタシが守るから安心しろ!!」
こうして、最初の目的地が決まった。
アシャ王国の観光旅……ようやく始まったような気がした。
383
お気に入りに追加
2,778
あなたにおすすめの小説

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。