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第四章 炎砂の国アシャ
さらば岩月
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さて、今日はアールマティ王国を出て、国境の町へ向かう。
朝食を食べ終え、俺は地図をテーブルに広げた。
「オスクール街道を通って、国境の町イブラヒムまで行こう。回り道することも考えたけど……国境の町までは見所が何もないんだよなあ」
「そうみたいですね……まっすぐ国境の町まで行って、入念に準備した方がよさそうです」
「ああ。オスクール街道を使えば、三日くらいで到着する。道中、オスクール商会のやってる宿屋とか、街道小屋を使って休みながら行こう」
「はい。ふふ……」
「ん?」
エルサが笑い、テーブルで転がっていたムサシを人差し指で撫でた。
「また、二人と一匹ですね」
「だな。でも……俺は、エルサとムサシの二人一匹旅、好きだけどな」
「わ、わたしもです。えへへ」
なんだか照れるな。
俺は地図を畳んでしまい、立ち上がる。
「よし!! 天気もいいし、出発するか」
「はい。では……いざ、国境の町イブラヒムですね」
「ああ」
『きゅるる』
俺とエルサは立ち上がり、宿屋を出た。
アールマティ王国の城下町を進み、正門を出てアシャ王国に向かう方向へ。
オスクール街道をしばらく進み、俺とエルサは振り返った。
奥に見えるのは、アールマティ王国。
「地歴の国アールマティ。通称、岩月か……」
「いろんなこと、ありましたね」
「ああ。玄徳や愛沙、四凶……リーンベル。それと、六滅竜『地』のヘレイア」
「欲を言えばもう少し、みんなで観光したり、遊びたかったですね」
「ああ……」
アールマティ王国で学んだ。
俺たちの旅は『世界を知るぶらり旅』だ。戦いに参加したり、陰謀やイベントに巻き込まれるのは、やっぱり違う……アールマティ王国では、いろいろなものに関わりすぎた。
アールマティ王国では、俺たちらしくなかった。
「エルサ。アシャ王国では、厄介ごとを避けて、とにかく冒険しよう!!」
「避ける……ですか?」
「ああ。国家の存亡をかけるような戦いとか、ヤバそうな敵とか……そういうの避けて、観光や冒険者家業をしながら行こう」
「はい。私も、そっちのがいいです」
「決まりだな。ムサシ、わかったか?」
『きゅい~』
ムサシはクルクル回転しながら俺たちの周りを飛び、俺の紋章に飛び込んだ。
「じゃあ、出発」
「はい。アールマティ王国……いいところでした」
こうして俺たちは、アールマティ王国での冒険を終え、旅立つのだった。
◇◇◇◇◇◇
オスクール街道を進むこと三日。
これまではけっこう寄り道したり、野営したりだったが、オスクール街道を使って進むのがこんなにも快適だなんて知らなかった。
まず、オスクール街道沿いにある宿屋。
オスクール商会が運営する、街道沿いにのみある簡易宿。まあ……カプセルホテルみたいなところだ。
一人用の寝るスペースに、荷物置きの棚しかない。一応は個室だけどまあ狭い。
だが、男女別に部屋はわかれているし、食事も出してくれるのでありがたい。
話によると、風呂があるところもあれば、立派なホテルみたいな宿もあるとか。
そしてもう一つは、街道小屋だ。
宿屋ではなく、暖炉とテーブル、簡易キッチンくらいしかない小屋……まあ山小屋だな。
そこは誰でも使っていい小屋で、宿屋がない場合は使うことになる。
だが早い者勝ちなので、誰かが使っているのを見た場合は諦めなくてはならない。
今回は誰もいなかったので、俺とエルサの貸し切りだ。
まあ……特にイベントもなく、テーブルを挟んで室内にテントを張り、交代で寝た。
こんな感じで、俺とエルサのオスクール街道を使った旅は進む。
アールマティ王国では『秋』を感じたが、国境に近づくにつれて暑さを感じた。
木々も、濃い緑色の葉っぱが生い茂る太い木に変わり、熱さのせいか地面がひび割れている。
そして、ついに到着した。
「お、見えた……あれが国境の町イブラヒムか」
「わぁ……またまた、文化が違いますね」
一言で言えば、『アラビア風』だ。
丸っこい建物が多く、この暑さなのにみんな長袖長ズボン……女性は顔まで隠しているし、男性はターバンみたいなのを頭に巻いていた。
「なんだか、独特なファッションですね……顔まで隠しています」
「たぶん、日焼け防止だな」
ハルワタート王国では『夏の暑さ』を感じた。汗がドバドバ出るし、蒸し暑さもあった。
でも、アシャ王国では違う……これは『火傷する暑さ』だ。カラッとした、突き刺すような熱の暑さは、リゾートで感じる暑さとは別物だ。
冒険者カードで身分証明をして町の中へ。
「う……あ、暑いですね」
「ハルワタート王国と違って、肌を出すと火傷するな……見てみ、薄手の長袖とか売ってるぞ」
「本当だ。帽子も必要ですね……」
「日焼け止めとかあるかな。うーん、準備物がいっぱいありそうだ」
「ふふふ……レクス、砂漠に関してはわたしにお任せください」
と、毎度おなじみ……エルサはパンフレットを出した。
すげえ。『砂漠の歩き方』や『アシャ王国・ファッション』とか『アシャの灼熱グルメ!』なんてパンフレットもある……どこで手に入れたんだろうか?
「とりあえず、宿を取って休むか。しばらく滞在して、砂漠に向かう準備を整えないとな」
「はい。ふふふ、わくわくしてきましたね」
「ああ。っと」
『きゅい~!!』
ムサシが紋章から飛び出し、俺たちの周りをクルクル回る。
俺はムサシを肩に載せ聞いてみた。
「お前、毛むくじゃらだけど暑くないのか?」
『きゅい?』
暑くないみたいだ……素直に羨ましい。
とりあえず、町の中心に向かい、いい感じの宿屋を見つけた。
アラビア宮殿風と言えばいいのか、立派な建物だ。名前は『イブラヒムの風』……なんかいい名前。
「この宿にするか」
「はい。異国風、楽しみです」
と、宿屋に入ろうとした時、ちょうどドアが開き、お客さんが出てきた。
危ないと思い立ち止まると。
「──あら、レクス、エルサじゃない」
聞き覚えのある声。
青いドレス風の戦闘服、黒いショートボブカットの女性。
「ミュランさん!!」
俺たちにいろいろ教えてくれる親切なお姉さん……ミュランさんだった。
ミュランさんはにっこり微笑む。
「久しぶりね。アールマティ王国から来たみたいだけど……大丈夫だった?」
「だ、大丈夫とは」
「いろいろあったらしいじゃない。ふふ、キミたちってトラブルに愛されてるのね」
「い、いやあ……」
もう知ってんのかい。
なんとなく苦笑し、頭を掻いていると、エルサが言う。
「ミュランさんは、アシャ王国に? ハルワタート王国で休暇だったのでは?」
「休暇は終わり。私はハルワタート王国からアールマティ王国を経由して、一足先にアシャ王国に行ったの。指名で依頼を受けてね。それで、一仕事終えて、これからアールマティ王国を観光するのよ」
「「なるほど……」」
『きゅるる~』
入れ違いってやつか。
けっこう会うのに、なかなか冒険は合わないな。
「二人は、これからアシャ王国ね。お姉さんからのアドバイス……準備は入念に」
「「はい」」
「ふふ。なんだか立派になったわね。ああそうだ……アシャ王国、少し面倒なことが起きているみたい。気を付けてね」
「え……め、面倒なこと?」
「ええ。でもまあ、観光するには問題ないかな。ふふ、じゃあ私はこれで。二人とも、よい旅を」
ミュランさんは行ってしまった。
エルサはペコっと頭を下げたが……俺はミュランさんの残した『爆弾発言』が気になっていた。
「面倒なこと……ああ、嫌な予感がしてきた」
『きゅるる~』
アシャ王国……なんだか、今から嫌な予感がしてきたぞ。
朝食を食べ終え、俺は地図をテーブルに広げた。
「オスクール街道を通って、国境の町イブラヒムまで行こう。回り道することも考えたけど……国境の町までは見所が何もないんだよなあ」
「そうみたいですね……まっすぐ国境の町まで行って、入念に準備した方がよさそうです」
「ああ。オスクール街道を使えば、三日くらいで到着する。道中、オスクール商会のやってる宿屋とか、街道小屋を使って休みながら行こう」
「はい。ふふ……」
「ん?」
エルサが笑い、テーブルで転がっていたムサシを人差し指で撫でた。
「また、二人と一匹ですね」
「だな。でも……俺は、エルサとムサシの二人一匹旅、好きだけどな」
「わ、わたしもです。えへへ」
なんだか照れるな。
俺は地図を畳んでしまい、立ち上がる。
「よし!! 天気もいいし、出発するか」
「はい。では……いざ、国境の町イブラヒムですね」
「ああ」
『きゅるる』
俺とエルサは立ち上がり、宿屋を出た。
アールマティ王国の城下町を進み、正門を出てアシャ王国に向かう方向へ。
オスクール街道をしばらく進み、俺とエルサは振り返った。
奥に見えるのは、アールマティ王国。
「地歴の国アールマティ。通称、岩月か……」
「いろんなこと、ありましたね」
「ああ。玄徳や愛沙、四凶……リーンベル。それと、六滅竜『地』のヘレイア」
「欲を言えばもう少し、みんなで観光したり、遊びたかったですね」
「ああ……」
アールマティ王国で学んだ。
俺たちの旅は『世界を知るぶらり旅』だ。戦いに参加したり、陰謀やイベントに巻き込まれるのは、やっぱり違う……アールマティ王国では、いろいろなものに関わりすぎた。
アールマティ王国では、俺たちらしくなかった。
「エルサ。アシャ王国では、厄介ごとを避けて、とにかく冒険しよう!!」
「避ける……ですか?」
「ああ。国家の存亡をかけるような戦いとか、ヤバそうな敵とか……そういうの避けて、観光や冒険者家業をしながら行こう」
「はい。私も、そっちのがいいです」
「決まりだな。ムサシ、わかったか?」
『きゅい~』
ムサシはクルクル回転しながら俺たちの周りを飛び、俺の紋章に飛び込んだ。
「じゃあ、出発」
「はい。アールマティ王国……いいところでした」
こうして俺たちは、アールマティ王国での冒険を終え、旅立つのだった。
◇◇◇◇◇◇
オスクール街道を進むこと三日。
これまではけっこう寄り道したり、野営したりだったが、オスクール街道を使って進むのがこんなにも快適だなんて知らなかった。
まず、オスクール街道沿いにある宿屋。
オスクール商会が運営する、街道沿いにのみある簡易宿。まあ……カプセルホテルみたいなところだ。
一人用の寝るスペースに、荷物置きの棚しかない。一応は個室だけどまあ狭い。
だが、男女別に部屋はわかれているし、食事も出してくれるのでありがたい。
話によると、風呂があるところもあれば、立派なホテルみたいな宿もあるとか。
そしてもう一つは、街道小屋だ。
宿屋ではなく、暖炉とテーブル、簡易キッチンくらいしかない小屋……まあ山小屋だな。
そこは誰でも使っていい小屋で、宿屋がない場合は使うことになる。
だが早い者勝ちなので、誰かが使っているのを見た場合は諦めなくてはならない。
今回は誰もいなかったので、俺とエルサの貸し切りだ。
まあ……特にイベントもなく、テーブルを挟んで室内にテントを張り、交代で寝た。
こんな感じで、俺とエルサのオスクール街道を使った旅は進む。
アールマティ王国では『秋』を感じたが、国境に近づくにつれて暑さを感じた。
木々も、濃い緑色の葉っぱが生い茂る太い木に変わり、熱さのせいか地面がひび割れている。
そして、ついに到着した。
「お、見えた……あれが国境の町イブラヒムか」
「わぁ……またまた、文化が違いますね」
一言で言えば、『アラビア風』だ。
丸っこい建物が多く、この暑さなのにみんな長袖長ズボン……女性は顔まで隠しているし、男性はターバンみたいなのを頭に巻いていた。
「なんだか、独特なファッションですね……顔まで隠しています」
「たぶん、日焼け防止だな」
ハルワタート王国では『夏の暑さ』を感じた。汗がドバドバ出るし、蒸し暑さもあった。
でも、アシャ王国では違う……これは『火傷する暑さ』だ。カラッとした、突き刺すような熱の暑さは、リゾートで感じる暑さとは別物だ。
冒険者カードで身分証明をして町の中へ。
「う……あ、暑いですね」
「ハルワタート王国と違って、肌を出すと火傷するな……見てみ、薄手の長袖とか売ってるぞ」
「本当だ。帽子も必要ですね……」
「日焼け止めとかあるかな。うーん、準備物がいっぱいありそうだ」
「ふふふ……レクス、砂漠に関してはわたしにお任せください」
と、毎度おなじみ……エルサはパンフレットを出した。
すげえ。『砂漠の歩き方』や『アシャ王国・ファッション』とか『アシャの灼熱グルメ!』なんてパンフレットもある……どこで手に入れたんだろうか?
「とりあえず、宿を取って休むか。しばらく滞在して、砂漠に向かう準備を整えないとな」
「はい。ふふふ、わくわくしてきましたね」
「ああ。っと」
『きゅい~!!』
ムサシが紋章から飛び出し、俺たちの周りをクルクル回る。
俺はムサシを肩に載せ聞いてみた。
「お前、毛むくじゃらだけど暑くないのか?」
『きゅい?』
暑くないみたいだ……素直に羨ましい。
とりあえず、町の中心に向かい、いい感じの宿屋を見つけた。
アラビア宮殿風と言えばいいのか、立派な建物だ。名前は『イブラヒムの風』……なんかいい名前。
「この宿にするか」
「はい。異国風、楽しみです」
と、宿屋に入ろうとした時、ちょうどドアが開き、お客さんが出てきた。
危ないと思い立ち止まると。
「──あら、レクス、エルサじゃない」
聞き覚えのある声。
青いドレス風の戦闘服、黒いショートボブカットの女性。
「ミュランさん!!」
俺たちにいろいろ教えてくれる親切なお姉さん……ミュランさんだった。
ミュランさんはにっこり微笑む。
「久しぶりね。アールマティ王国から来たみたいだけど……大丈夫だった?」
「だ、大丈夫とは」
「いろいろあったらしいじゃない。ふふ、キミたちってトラブルに愛されてるのね」
「い、いやあ……」
もう知ってんのかい。
なんとなく苦笑し、頭を掻いていると、エルサが言う。
「ミュランさんは、アシャ王国に? ハルワタート王国で休暇だったのでは?」
「休暇は終わり。私はハルワタート王国からアールマティ王国を経由して、一足先にアシャ王国に行ったの。指名で依頼を受けてね。それで、一仕事終えて、これからアールマティ王国を観光するのよ」
「「なるほど……」」
『きゅるる~』
入れ違いってやつか。
けっこう会うのに、なかなか冒険は合わないな。
「二人は、これからアシャ王国ね。お姉さんからのアドバイス……準備は入念に」
「「はい」」
「ふふ。なんだか立派になったわね。ああそうだ……アシャ王国、少し面倒なことが起きているみたい。気を付けてね」
「え……め、面倒なこと?」
「ええ。でもまあ、観光するには問題ないかな。ふふ、じゃあ私はこれで。二人とも、よい旅を」
ミュランさんは行ってしまった。
エルサはペコっと頭を下げたが……俺はミュランさんの残した『爆弾発言』が気になっていた。
「面倒なこと……ああ、嫌な予感がしてきた」
『きゅるる~』
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