41 / 129
第三章 地歴の国アールマティ
温泉へ
しおりを挟む
さて、これでもかと『麺』を堪能した俺とリーンベルは、エルサたちと合流。そのまま夜まで自由行動になった。
「夜は、もっとおいしい『鍋』の店に連れて行くよ」
「本当ですか!?」
「うわっ!? あ、ああ……き、期待しててよ」
豹変するエルサに驚く玄徳。最近、エルサは鍋好きっての前に押し出すようになったな。
すると、眼を輝かせて玄徳に近づくエルサを見て、愛沙がムッとする。
「はいはい。エルサ、玄徳が困ってるわよ」
「え? あ……すす、すみません玄徳さん!!」
「い、いや大丈夫。あはは……エルサって鍋好きなんだね」
「うう、実は旅を始めてから、好きになりまして」
「じゃあ、期待するといいよ」
「はい!!」
俺もちょっと期待。ご当地鍋って言えばいいのか、その地方でしか食べられない鍋とかもあるよな。
と、先ほどから黙っているリーンベルを見る。
「おい、どうした」
「……た、食べ過ぎたのかお腹いっぱいで」
「そ、そうか? さすがにラーメン四杯は厳しかったか」
「だ、大丈夫。うう……でも、もう今は食べ歩きしたくない」
「あ、ああ……なんかすまん」
『きゅるる~』
食わせすぎだぞ、とムサシに耳を甘噛みされた。
さて、これからどうするか……そう考えていると、愛沙が言う。
「あのさ、自由行動もいいけど、みんなで『温泉』行かない? 女子の町もだけど、岩月って温泉地でもあるから、いろんな町に温泉あるのよ」
「おんせん……えっと、大きなお風呂でしたっけ」
「私もその程度の知識しかない」
エルサとリーンベルはいまいちピンと来ていないが、俺にはわかる。
すると玄徳が言う。
「じゃあ、温泉でゆっくりしようか。愛沙、そっちは任せていい?」
「いいよ。ふふん、それとも『混浴』に行く? 貸し切り温泉ならみんなで行けるかもよ」
「ば、馬鹿。からかうなよ」
「「こんよく?」」
「…………」
エルサとリーンベルはわかっていない。ま、俺は知らないフリをした。
「とにかく、そっちの二人は任せた。レクス、観光客用の男性浴場あるから、そっち行こう」
「おう。案内よろしく」
俺と玄徳が歩き出すと、後ろから声が。
「あの、愛沙さん。こんよく?……って何ですか?」
「お風呂の一種……だよね」
「ふふん、混浴って言うのは~……ごにょごにょ」
最後まで聞こえなかったが……エルサとリーンベルの驚き声だけは聞こえてきたのだった。
◇◇◇◇◇◇
さて、温泉だ。
異世界系漫画とかでは、風呂シーンでヒロインが乱入したり、羞恥心ゼロのヒロインが主人公に抱きついたりしてサービスしたり、コミックスで『アレ』が解禁されてそれ目当てで買う読者のおかげで売り上げアップしたり……って、俺は何を考えているんだ。
「ここ、観光客用の温泉施設なんだ」
「でかい……」
木造のお寺みたいな建物だ。
硫黄の香りもするし……何というか温泉地っぽい。
さっそく中へ。受付で支払いを済ませて脱衣所へ。
「おお、雰囲気あるな」
「運がいいね。僕たち以外にお客はいないみたいだ」
『きゅるる~』
脱衣所。木製のロッカーに網籠が置いてある。木札を差すタイプのロッカーもあるし、昔ながらの温泉って感じだ。残念ながら牛乳の自販機はないけど。
服を脱ぎ、手拭いを持って浴場内へ。
「おお~……」
広い。
大きな浴槽、洗い場があり、露天風呂に通じるドアがある。
サウナとかはないみたいだけど、温泉の香りがすごい。
『きゅるる~!!』
「あ、おいムサシ!!」
ムサシ、誰もいないのをいいことに、いきなり浴槽に飛び込んだ。
『ぐるるる!!』
「ってバカ!! 勝手に『水属性』に変わるな!!」
ムサシ、勝手に水属性の陸走形態へ。浴槽に青いシャチがプカプカ浮いているような絵面になってしまった。
玄徳が「あはは」と笑い、俺はムサシを無理やり紋章に入れる。
やや騒がしくなったが、俺と玄徳は洗い場で身体を洗い、いきなり露天風呂へ。
「おお、すげえ」
さっきから驚きっぱなしだな、俺。
露天風呂は岩造りで、内湯と同じくらい広い。
竹っぽい仕切りで囲い、雨除けの屋根にはランプが吊るしてある。夜はきっと、星空を眺めながら、ランプの明かりだけで周りを照らすんだろうな。
さっそく露天風呂を堪能する。
「っふ、うぅぅ~……っはぁ」
オヤジくさいとか言うなよ?
肩まで湯に浸かると……じんわりと、ややとろみのある湯が身体に纏わりつく。
「いい湯だねぇ」
「ああ……なんか、溶けそう」
「あはは。ところで、さっきのムサシだけど……」
「ああ。俺のムサシ、属性と形態を切り替えることができるんだ」
「へえ~……はぁぁ」
なんか温泉のが大事なのか、適当な返しだった。
まあ、竜滅士とかドラグネイズ公爵家とか関係ないし、別にいいけど。
あ……そうだ。せっかくだし聞いてみるか。
「なあ、玄徳……」
「ん~……」
「実はさ、リーンベルはたぶん、アールマティ王国までしか同行できないんだ。その後はリューグベルン帝国に戻る……で、お前と愛沙、よかったら俺たちと一緒に旅しないか?」
「……旅?」
と、玄徳が俺を見る。
「ああ。あんまり大所帯は嫌だけど……お前と愛沙なら、きっと楽しく冒険できると思う」
「……外の世界か。考えたことなかったな」
「そうなのか?」
「うん。退魔士は岩月を守るための戦士だからね。外の世界に出るなんて……」
「……で、どうだ?」
「面白そうだ。僕の符術をさらに鍛えることができるかも。愛沙は……行きたいかどうか、わからないけど」
「お前が行くなら、一緒に行くんじゃないか?」
「そうかな……えっと、ハルワタート王国から来たんだよね。だったら、次は『炎砂の国アシャ」だね。砂漠地帯だけど……大丈夫?」
「さ、砂漠か……」
まあ、ありそうな気はしていた。
でも……すごく行ってみたい気がする。
「すぐには返事をできないけど、愛沙と話してみる。はは、四人で旅をしたら楽しそうだよね」
「ああ、わかった」
のぼせそうになったので、俺と玄徳は湯舟から上がるのだった。
◇◇◇◇◇◇
さて、女子と合流し、夜まで自由時間になった。
宿に戻ろうとしたところ……なんと、愛沙に呼ばれ、こっそり外で会うことに。
呼び出されたのは、町の少し外れにある公園だ。
到着するなり、愛沙は言う。
「あのさ、レクス……実はお願いあるんだ」
「お、おお」
びっくりした……まさか愛の告白でもされるんじゃないか……なーんて思っちゃいない。
ま、なんとなく予感はしていた。
「実は、リーンベルにお願いされたの。自分は岩月での旅が終わったら帰らなくちゃいけない。もしよかったら、二人の旅の手助けしてあげて……って」
「あー……リーンベル、気を遣わせちまったな」
近くのベンチに座り、話の続きをする。
「……私さ、実家を出て玄徳とコンビ組んで退魔士やってるけど、実家とは縁を切ったわけじゃないから、定期的な連絡したり、たまに顔出ししてるんだ。玄徳の趙家と違って、うちは大らかな感じだから」
趙……玄徳、趙玄徳って名前なのか。いやそんなことはいい。
「やっぱりうちも体面があって、趙家を半追放された玄徳と、蓬家でまだ期待されている私……やっぱり、一緒にいるのは、実家でも面白くないみたい」
「…………」
「家に戻るたび、よく言われるの。早く戻ってこいとか、追放されたやつと一緒にいるな、って……怒鳴るんじゃなくて諭すような言い方するからずるいよね」
「……お前はどう思ってるんだ?」
「……家は大事。でも、玄徳も大事」
「愛沙。お前……玄徳に手を貸すのは同情からか? 幼馴染が追放されて、可哀想だからコンビ組んでるのか?」
「……それは」
そうだとしたら、残酷だ。
同情……玄徳も、そんなものは望まない。
「お前の頼み事って、玄徳を旅に連れて行けってことか?」
「…………」
「玄徳が俺たちと一緒にいれば、自分はもう必要ないってことか?」
「……それは」
「言い方悪いよな。ごめん……でもそれ、玄徳が決めることだ。愛沙、お前の都合で決めることじゃない」
「…………」
愛沙は黙りこむ。
俺は立ち上がった。
「温泉でさ、玄徳を旅に誘ったんだ」
「え……?」
「俺とエルサ、玄徳と愛沙……四人で旅をしたら、きっと楽しいだろうな、って」
「……あ」
「俺も、エルサも、きっとそう思ってる。でも……答えを出すのはお前だ」
「…………」
俺は軽く手を振り、その場から離れるのだった。
愛沙がどんな表情をしているのか……それは、今は見ない方がいい気がした。
「夜は、もっとおいしい『鍋』の店に連れて行くよ」
「本当ですか!?」
「うわっ!? あ、ああ……き、期待しててよ」
豹変するエルサに驚く玄徳。最近、エルサは鍋好きっての前に押し出すようになったな。
すると、眼を輝かせて玄徳に近づくエルサを見て、愛沙がムッとする。
「はいはい。エルサ、玄徳が困ってるわよ」
「え? あ……すす、すみません玄徳さん!!」
「い、いや大丈夫。あはは……エルサって鍋好きなんだね」
「うう、実は旅を始めてから、好きになりまして」
「じゃあ、期待するといいよ」
「はい!!」
俺もちょっと期待。ご当地鍋って言えばいいのか、その地方でしか食べられない鍋とかもあるよな。
と、先ほどから黙っているリーンベルを見る。
「おい、どうした」
「……た、食べ過ぎたのかお腹いっぱいで」
「そ、そうか? さすがにラーメン四杯は厳しかったか」
「だ、大丈夫。うう……でも、もう今は食べ歩きしたくない」
「あ、ああ……なんかすまん」
『きゅるる~』
食わせすぎだぞ、とムサシに耳を甘噛みされた。
さて、これからどうするか……そう考えていると、愛沙が言う。
「あのさ、自由行動もいいけど、みんなで『温泉』行かない? 女子の町もだけど、岩月って温泉地でもあるから、いろんな町に温泉あるのよ」
「おんせん……えっと、大きなお風呂でしたっけ」
「私もその程度の知識しかない」
エルサとリーンベルはいまいちピンと来ていないが、俺にはわかる。
すると玄徳が言う。
「じゃあ、温泉でゆっくりしようか。愛沙、そっちは任せていい?」
「いいよ。ふふん、それとも『混浴』に行く? 貸し切り温泉ならみんなで行けるかもよ」
「ば、馬鹿。からかうなよ」
「「こんよく?」」
「…………」
エルサとリーンベルはわかっていない。ま、俺は知らないフリをした。
「とにかく、そっちの二人は任せた。レクス、観光客用の男性浴場あるから、そっち行こう」
「おう。案内よろしく」
俺と玄徳が歩き出すと、後ろから声が。
「あの、愛沙さん。こんよく?……って何ですか?」
「お風呂の一種……だよね」
「ふふん、混浴って言うのは~……ごにょごにょ」
最後まで聞こえなかったが……エルサとリーンベルの驚き声だけは聞こえてきたのだった。
◇◇◇◇◇◇
さて、温泉だ。
異世界系漫画とかでは、風呂シーンでヒロインが乱入したり、羞恥心ゼロのヒロインが主人公に抱きついたりしてサービスしたり、コミックスで『アレ』が解禁されてそれ目当てで買う読者のおかげで売り上げアップしたり……って、俺は何を考えているんだ。
「ここ、観光客用の温泉施設なんだ」
「でかい……」
木造のお寺みたいな建物だ。
硫黄の香りもするし……何というか温泉地っぽい。
さっそく中へ。受付で支払いを済ませて脱衣所へ。
「おお、雰囲気あるな」
「運がいいね。僕たち以外にお客はいないみたいだ」
『きゅるる~』
脱衣所。木製のロッカーに網籠が置いてある。木札を差すタイプのロッカーもあるし、昔ながらの温泉って感じだ。残念ながら牛乳の自販機はないけど。
服を脱ぎ、手拭いを持って浴場内へ。
「おお~……」
広い。
大きな浴槽、洗い場があり、露天風呂に通じるドアがある。
サウナとかはないみたいだけど、温泉の香りがすごい。
『きゅるる~!!』
「あ、おいムサシ!!」
ムサシ、誰もいないのをいいことに、いきなり浴槽に飛び込んだ。
『ぐるるる!!』
「ってバカ!! 勝手に『水属性』に変わるな!!」
ムサシ、勝手に水属性の陸走形態へ。浴槽に青いシャチがプカプカ浮いているような絵面になってしまった。
玄徳が「あはは」と笑い、俺はムサシを無理やり紋章に入れる。
やや騒がしくなったが、俺と玄徳は洗い場で身体を洗い、いきなり露天風呂へ。
「おお、すげえ」
さっきから驚きっぱなしだな、俺。
露天風呂は岩造りで、内湯と同じくらい広い。
竹っぽい仕切りで囲い、雨除けの屋根にはランプが吊るしてある。夜はきっと、星空を眺めながら、ランプの明かりだけで周りを照らすんだろうな。
さっそく露天風呂を堪能する。
「っふ、うぅぅ~……っはぁ」
オヤジくさいとか言うなよ?
肩まで湯に浸かると……じんわりと、ややとろみのある湯が身体に纏わりつく。
「いい湯だねぇ」
「ああ……なんか、溶けそう」
「あはは。ところで、さっきのムサシだけど……」
「ああ。俺のムサシ、属性と形態を切り替えることができるんだ」
「へえ~……はぁぁ」
なんか温泉のが大事なのか、適当な返しだった。
まあ、竜滅士とかドラグネイズ公爵家とか関係ないし、別にいいけど。
あ……そうだ。せっかくだし聞いてみるか。
「なあ、玄徳……」
「ん~……」
「実はさ、リーンベルはたぶん、アールマティ王国までしか同行できないんだ。その後はリューグベルン帝国に戻る……で、お前と愛沙、よかったら俺たちと一緒に旅しないか?」
「……旅?」
と、玄徳が俺を見る。
「ああ。あんまり大所帯は嫌だけど……お前と愛沙なら、きっと楽しく冒険できると思う」
「……外の世界か。考えたことなかったな」
「そうなのか?」
「うん。退魔士は岩月を守るための戦士だからね。外の世界に出るなんて……」
「……で、どうだ?」
「面白そうだ。僕の符術をさらに鍛えることができるかも。愛沙は……行きたいかどうか、わからないけど」
「お前が行くなら、一緒に行くんじゃないか?」
「そうかな……えっと、ハルワタート王国から来たんだよね。だったら、次は『炎砂の国アシャ」だね。砂漠地帯だけど……大丈夫?」
「さ、砂漠か……」
まあ、ありそうな気はしていた。
でも……すごく行ってみたい気がする。
「すぐには返事をできないけど、愛沙と話してみる。はは、四人で旅をしたら楽しそうだよね」
「ああ、わかった」
のぼせそうになったので、俺と玄徳は湯舟から上がるのだった。
◇◇◇◇◇◇
さて、女子と合流し、夜まで自由時間になった。
宿に戻ろうとしたところ……なんと、愛沙に呼ばれ、こっそり外で会うことに。
呼び出されたのは、町の少し外れにある公園だ。
到着するなり、愛沙は言う。
「あのさ、レクス……実はお願いあるんだ」
「お、おお」
びっくりした……まさか愛の告白でもされるんじゃないか……なーんて思っちゃいない。
ま、なんとなく予感はしていた。
「実は、リーンベルにお願いされたの。自分は岩月での旅が終わったら帰らなくちゃいけない。もしよかったら、二人の旅の手助けしてあげて……って」
「あー……リーンベル、気を遣わせちまったな」
近くのベンチに座り、話の続きをする。
「……私さ、実家を出て玄徳とコンビ組んで退魔士やってるけど、実家とは縁を切ったわけじゃないから、定期的な連絡したり、たまに顔出ししてるんだ。玄徳の趙家と違って、うちは大らかな感じだから」
趙……玄徳、趙玄徳って名前なのか。いやそんなことはいい。
「やっぱりうちも体面があって、趙家を半追放された玄徳と、蓬家でまだ期待されている私……やっぱり、一緒にいるのは、実家でも面白くないみたい」
「…………」
「家に戻るたび、よく言われるの。早く戻ってこいとか、追放されたやつと一緒にいるな、って……怒鳴るんじゃなくて諭すような言い方するからずるいよね」
「……お前はどう思ってるんだ?」
「……家は大事。でも、玄徳も大事」
「愛沙。お前……玄徳に手を貸すのは同情からか? 幼馴染が追放されて、可哀想だからコンビ組んでるのか?」
「……それは」
そうだとしたら、残酷だ。
同情……玄徳も、そんなものは望まない。
「お前の頼み事って、玄徳を旅に連れて行けってことか?」
「…………」
「玄徳が俺たちと一緒にいれば、自分はもう必要ないってことか?」
「……それは」
「言い方悪いよな。ごめん……でもそれ、玄徳が決めることだ。愛沙、お前の都合で決めることじゃない」
「…………」
愛沙は黙りこむ。
俺は立ち上がった。
「温泉でさ、玄徳を旅に誘ったんだ」
「え……?」
「俺とエルサ、玄徳と愛沙……四人で旅をしたら、きっと楽しいだろうな、って」
「……あ」
「俺も、エルサも、きっとそう思ってる。でも……答えを出すのはお前だ」
「…………」
俺は軽く手を振り、その場から離れるのだった。
愛沙がどんな表情をしているのか……それは、今は見ない方がいい気がした。
184
お気に入りに追加
2,809
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ
さとう
ファンタジー
書籍1~8巻好評発売中!
コミカライズ連載中! コミックス1~3巻発売決定!
ビッグバロッグ王国・大貴族エストレイヤ家次男の少年アシュト。
魔法適正『植物』という微妙でハズレな魔法属性で将軍一家に相応しくないとされ、両親から見放されてしまう。
そして、優秀な将軍の兄、将来を期待された魔法師の妹と比較され、将来を誓い合った幼馴染は兄の婚約者になってしまい……アシュトはもう家にいることができず、十八歳で未開の大地オーベルシュタインの領主になる。
一人、森で暮らそうとするアシュトの元に、希少な種族たちが次々と集まり、やがて大きな村となり……ハズレ属性と思われた『植物』魔法は、未開の地での生活には欠かせない魔法だった!
これは、植物魔法師アシュトが、未開の地オーベルシュタインで仲間たちと共に過ごすスローライフ物語。
これがホントの第2の人生。
神谷 絵馬
ファンタジー
以前より読みやすいように、書き方を変えてみました。
少しずつ編集していきます!
天変地異?...否、幼なじみのハーレム達による嫉妬で、命を落とした?!
私が何をしたっていうのよ?!!
面白そうだから転生してみる??!
冗談じゃない!!
神様の気紛れにより輪廻から外され...。
神様の独断により異世界転生
第2の人生は、ほのぼの生きたい!!
――――――――――
自分の執筆ペースにムラがありすぎるので、1日に1ページの投稿にして、沢山書けた時は予約投稿を使って、翌日に投稿します。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。