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第三章 地歴の国アールマティ
気持ち悪い魔獣
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目の前にいる魔獣……何なんだこいつは。
顔のない、胴体に翼が生えた妙な魔獣。銅像の傍に落ちた人骨から、こいつは何らかの方法で『食事』をして、ケツから骨を吐き出したってことになる。
目も口も鼻もない。発声器官がないので唸り声すら上げない。
でも、翼を動かし浮上……俺たちに狙いを定めたように見えた。
「レクスくん、エルサ、気を抜かないでね」
リーンベルはすでに戦闘態勢。日傘を閉じ、クルクル回転させている。
俺も双剣を抜いて逆手で構え、エルサは魔力を漲らせ周囲に小さな『水の玉』をいくつも浮かべた。
すると、魔獣が急降下してきた。
体当たりするつもりか。
「ムサシ!!」
『がるる!!』
ムサシは風属性の『甲殻形態』へ変化し、魔獣を真正面から迎え撃つ……が。
『ぐがっ!?』
なんと、突進を受け止めきれず弾かれた。
地面を転がるムサシ。
「ムサシ!! くそ、あの野郎」
魔獣はすでに浮上……ヒット&アウェイ作戦か。
ムサシは手乗りサイズに戻ると、俺の元へ。
『きゅるる』
「大丈夫か?」
『きゅいい~!!』
あの野郎ブチ殺す……とは言ってないな。
でも、気合いを感じる。それに……来た!!
「エルサ、次に向かってきたら一斉に」
「はい!!」
魔獣が再び急降下。
そして、エルサが水玉を発射し、リーンベルも日傘から水の散弾を発射。
だが……それらを意に介さず、顔のない胴体部分で全て受けて突っ込んできた。
「回避っ!!」
俺、エルサ、リーンベルが回避。
すると、魔獣はすぐに態勢を変えて向かってくる。
連続ヒット&アウェイ、これがこいつの戦法。
しかも、速い!!
「うおっ!?」「きゃっ!?」「くっ……速くなってる!!」
攻撃する暇がない。
俺たちは地面を転がったり、横っ飛びしながら突進を躱す。
速さがあがっていく。このままじゃまずい。
「みんな、森に──って」
やばい。ここ、開けた場所だから森まで距離がある。
多くの人が見に来るのを想定してるのだろう。周りの木々は綺麗に狩られ、隠れる場所がない。
考えている間にも、ヒット&アウェイが激しくなる。
この魔獣、俺たちに向かって突っ込んでくると同時に向きを変え、高速で移動し始め……いつの間にか、俺たち三人は背中合わせでまとまっていた。
そして、この魔獣は俺たちを包囲するように回転。
『クァァァァ……!!』
そして、胴体が裂け……なんと、四つに割れて巨大な『口』となった。
あまりにもグロくてキモい。
「口を開けた。ある意味、チャンスかも……エルサ、レクスくん。次に突っ込んで来たら、あの口に向かって一気に砲撃を」
「それもありだ。でも……少し、俺に任せてくれ」
「あ、レクス、もしかして」
と、エルサが何かに気付いた時、魔獣が大口をあけて突っ込んできた。
でかい。俺たち三人を丸呑みできるくらいの大きさだ。
俺は右手を突き出し──叫んだ。
「ムサシ、『地属性』!!」
ムサシが飛び出し、俺の右手の紋章、地属性のマークが黄色く輝いた。
そして、形態紋章は甲殻部分が輝き……俺たちの目の前に、巨大なムサシがズズンと現れた。
『ガロロロ!!』
『グガッ!?』
地属性、そして甲殻形態。
俺たちの目の前に、全長五メートルほどの恐竜……ではなく、ムサシが現れた。
全身がゴツゴツとした岩に覆われており、さらに透き通ったトパーズが両腕を覆っている。
すげえ、これまでの変形で最大サイズだ。
足も腕もゾウみたいにぶっとく、顔つきはまさに恐竜。鼻の部分から長い一本ツノが生えていた。
『グオオオオオオ!!』
そして、受け止めた魔獣を地面に叩き付け、そのまま拳でブン殴る。
二発、三発とブン殴り、もう一度掴んでブン投げた。
そして、『陸走』の紋章が輝き、姿が変わる。
『グオルルルルル!!』
「こ、これ……と、トリケラトプスだ」
そう、ゴッツゴツの岩を身に纏ったトリケラトプス。
防御に特化したような形態。陸走種って速度に特化してるのかと思いきや、どうも地属性は防御に特化したような形態らしい。
「よし……行け!!」
『グォォォォォン!!』
ずずん、ずずん、ずずん!! と、地面が揺れる速度で走り、プルプル震えながら立ち上がった魔獣を弾き飛ばした。
「す、すげえ……大型ダンプに轢かれてもあんな風に吹っ飛ばんぞ」
魔獣は数十メートル吹っ飛ぶと、がくがくしながら立ち上がり、そのまま飛んで逃げるのだった。
『ギュルルルル……!!』
「お、おう。すごいな『地属性』……パワフルで防御マックスって感じ」
「お、驚いて声が出なかったよ……属性や形態を切り替えて戦うって、改めて見てもすごいね」
「わ、わたし何もできませんでした……」
ムサシはトリケラトプスのまま、俺たちに甘えてきたので、みんなで撫でまくってやった。
◇◇◇◇◇◇
戦いが終わり、周囲は静かになった。
風の音、柔らかな日差し、緑の香り、舞い散る葉……ついさっきまで異形のバケモノと戦っていたとは思えない。
ムサシは手乗りサイズに戻ると、腹が減ったのか俺の紋章に戻った。
「えっと……か、観光続けるか?」
俺は何を言ってるのか。
まあ、いきなりで驚いたが脅威は去った。
リーンベルが日傘を差して言う。
「そうだね。なかなか強かったけど……ムサシには感謝」
「はい。皆さん、怪我がなくてよかったです」
と、再びデカいニワトリの銅像を眺めようとした時だった。
「驚いた。まさか、四凶の一体……『渾沌』を退ける退魔士……いや、冒険者がいたなんて」
「「「!!」」」
銅像のトサカ部分に、誰かがいた。
そいつはジャンプして俺たちの前に着地。
「始めまして。僕は『玄徳』……地歴の国『岩月』で退魔士をやっている」
「「「…………」」」
何からツッコめばいいのか。
名前、玄徳でいいんだよな。灰色の髪に水色の瞳をした十六歳くらいの男だ。服装は韓馥っぽいけど、黒い上下のインナーの上に半袖ハーフパンツっぽく改造している。
首には数珠が掛けられ、足元はよく見るとサンダルっぽいのを履いている。
というか、なんだこいつ?
「あの、岩月って……アールマティ王国のことですよね?」
「ん? あ、そっか。外の人はそう呼んでるね。ま、地元の人は今でも古い呼び方をするんだ」
「なるほど……パンフレットにない情報です」
エルサが感心している。
すると、お社の扉が開き、薄紫色の髪をツインテールにして少女が走ってきた。
「こら玄徳!! あんた、勝手に外に出るなんてダメじゃない!!」
「ご、ごめん愛沙。でもさ、この人たちが渾沌を退けたのを見たら、挨拶したくなるだろ?」
「その気持ちはわかるけど、まずはお礼!!」
「わ、わかったよ」
ツインテールの女の子も同い年くらいかな。
玄徳に対しプンプン怒りながら説教してる。なんだかラブコメの幼馴染キャラみたいだな。
服装も、どこか玄徳と似てるけど、こっちはミニスカートだし。
すると、女の子が俺たちに頭を下げた。
「始めまして。私は『愛沙』。玄徳と同じ退魔士で、このお社には妖魔退治でやって来たの。でもまさか、四凶の一体である渾沌が現れるなんて思わなくてね……二人じゃどうしようもなくて、とりあえず観光客やお社の関係者を避難させていたの」
「「「…………」」」
情報量多い。
何も言えずにいると、玄徳が言う。
「とりあえず、僕たちもキミたちも、互いに聞きたいことがあるだろ? あとのことはお社の人たちに任せて、しばらく一緒に行動しないかい? 外からの退魔士……じゃなくて冒険者の話を聞いてみたいんだ」
「えっと、俺はいいけど……いいか?」
「は、はい」
「……う、うん」
やべ、リーンベルの人見知りが。
玄徳と愛沙だっけ。けっこうフレンドリーそうだし、リーンベルが苦手なタイプかも。
すると、玄徳と愛沙がほほ笑んだ。
「よかった。じゃ、行こうか。少し進んだ先に、ちょうどいい野営地があるんだ」
「この辺の案内は任せて。地元だしね」
こうして、アールマティ王国の退魔士……いや冒険者か。玄徳と愛沙が同行することになった。
顔のない、胴体に翼が生えた妙な魔獣。銅像の傍に落ちた人骨から、こいつは何らかの方法で『食事』をして、ケツから骨を吐き出したってことになる。
目も口も鼻もない。発声器官がないので唸り声すら上げない。
でも、翼を動かし浮上……俺たちに狙いを定めたように見えた。
「レクスくん、エルサ、気を抜かないでね」
リーンベルはすでに戦闘態勢。日傘を閉じ、クルクル回転させている。
俺も双剣を抜いて逆手で構え、エルサは魔力を漲らせ周囲に小さな『水の玉』をいくつも浮かべた。
すると、魔獣が急降下してきた。
体当たりするつもりか。
「ムサシ!!」
『がるる!!』
ムサシは風属性の『甲殻形態』へ変化し、魔獣を真正面から迎え撃つ……が。
『ぐがっ!?』
なんと、突進を受け止めきれず弾かれた。
地面を転がるムサシ。
「ムサシ!! くそ、あの野郎」
魔獣はすでに浮上……ヒット&アウェイ作戦か。
ムサシは手乗りサイズに戻ると、俺の元へ。
『きゅるる』
「大丈夫か?」
『きゅいい~!!』
あの野郎ブチ殺す……とは言ってないな。
でも、気合いを感じる。それに……来た!!
「エルサ、次に向かってきたら一斉に」
「はい!!」
魔獣が再び急降下。
そして、エルサが水玉を発射し、リーンベルも日傘から水の散弾を発射。
だが……それらを意に介さず、顔のない胴体部分で全て受けて突っ込んできた。
「回避っ!!」
俺、エルサ、リーンベルが回避。
すると、魔獣はすぐに態勢を変えて向かってくる。
連続ヒット&アウェイ、これがこいつの戦法。
しかも、速い!!
「うおっ!?」「きゃっ!?」「くっ……速くなってる!!」
攻撃する暇がない。
俺たちは地面を転がったり、横っ飛びしながら突進を躱す。
速さがあがっていく。このままじゃまずい。
「みんな、森に──って」
やばい。ここ、開けた場所だから森まで距離がある。
多くの人が見に来るのを想定してるのだろう。周りの木々は綺麗に狩られ、隠れる場所がない。
考えている間にも、ヒット&アウェイが激しくなる。
この魔獣、俺たちに向かって突っ込んでくると同時に向きを変え、高速で移動し始め……いつの間にか、俺たち三人は背中合わせでまとまっていた。
そして、この魔獣は俺たちを包囲するように回転。
『クァァァァ……!!』
そして、胴体が裂け……なんと、四つに割れて巨大な『口』となった。
あまりにもグロくてキモい。
「口を開けた。ある意味、チャンスかも……エルサ、レクスくん。次に突っ込んで来たら、あの口に向かって一気に砲撃を」
「それもありだ。でも……少し、俺に任せてくれ」
「あ、レクス、もしかして」
と、エルサが何かに気付いた時、魔獣が大口をあけて突っ込んできた。
でかい。俺たち三人を丸呑みできるくらいの大きさだ。
俺は右手を突き出し──叫んだ。
「ムサシ、『地属性』!!」
ムサシが飛び出し、俺の右手の紋章、地属性のマークが黄色く輝いた。
そして、形態紋章は甲殻部分が輝き……俺たちの目の前に、巨大なムサシがズズンと現れた。
『ガロロロ!!』
『グガッ!?』
地属性、そして甲殻形態。
俺たちの目の前に、全長五メートルほどの恐竜……ではなく、ムサシが現れた。
全身がゴツゴツとした岩に覆われており、さらに透き通ったトパーズが両腕を覆っている。
すげえ、これまでの変形で最大サイズだ。
足も腕もゾウみたいにぶっとく、顔つきはまさに恐竜。鼻の部分から長い一本ツノが生えていた。
『グオオオオオオ!!』
そして、受け止めた魔獣を地面に叩き付け、そのまま拳でブン殴る。
二発、三発とブン殴り、もう一度掴んでブン投げた。
そして、『陸走』の紋章が輝き、姿が変わる。
『グオルルルルル!!』
「こ、これ……と、トリケラトプスだ」
そう、ゴッツゴツの岩を身に纏ったトリケラトプス。
防御に特化したような形態。陸走種って速度に特化してるのかと思いきや、どうも地属性は防御に特化したような形態らしい。
「よし……行け!!」
『グォォォォォン!!』
ずずん、ずずん、ずずん!! と、地面が揺れる速度で走り、プルプル震えながら立ち上がった魔獣を弾き飛ばした。
「す、すげえ……大型ダンプに轢かれてもあんな風に吹っ飛ばんぞ」
魔獣は数十メートル吹っ飛ぶと、がくがくしながら立ち上がり、そのまま飛んで逃げるのだった。
『ギュルルルル……!!』
「お、おう。すごいな『地属性』……パワフルで防御マックスって感じ」
「お、驚いて声が出なかったよ……属性や形態を切り替えて戦うって、改めて見てもすごいね」
「わ、わたし何もできませんでした……」
ムサシはトリケラトプスのまま、俺たちに甘えてきたので、みんなで撫でまくってやった。
◇◇◇◇◇◇
戦いが終わり、周囲は静かになった。
風の音、柔らかな日差し、緑の香り、舞い散る葉……ついさっきまで異形のバケモノと戦っていたとは思えない。
ムサシは手乗りサイズに戻ると、腹が減ったのか俺の紋章に戻った。
「えっと……か、観光続けるか?」
俺は何を言ってるのか。
まあ、いきなりで驚いたが脅威は去った。
リーンベルが日傘を差して言う。
「そうだね。なかなか強かったけど……ムサシには感謝」
「はい。皆さん、怪我がなくてよかったです」
と、再びデカいニワトリの銅像を眺めようとした時だった。
「驚いた。まさか、四凶の一体……『渾沌』を退ける退魔士……いや、冒険者がいたなんて」
「「「!!」」」
銅像のトサカ部分に、誰かがいた。
そいつはジャンプして俺たちの前に着地。
「始めまして。僕は『玄徳』……地歴の国『岩月』で退魔士をやっている」
「「「…………」」」
何からツッコめばいいのか。
名前、玄徳でいいんだよな。灰色の髪に水色の瞳をした十六歳くらいの男だ。服装は韓馥っぽいけど、黒い上下のインナーの上に半袖ハーフパンツっぽく改造している。
首には数珠が掛けられ、足元はよく見るとサンダルっぽいのを履いている。
というか、なんだこいつ?
「あの、岩月って……アールマティ王国のことですよね?」
「ん? あ、そっか。外の人はそう呼んでるね。ま、地元の人は今でも古い呼び方をするんだ」
「なるほど……パンフレットにない情報です」
エルサが感心している。
すると、お社の扉が開き、薄紫色の髪をツインテールにして少女が走ってきた。
「こら玄徳!! あんた、勝手に外に出るなんてダメじゃない!!」
「ご、ごめん愛沙。でもさ、この人たちが渾沌を退けたのを見たら、挨拶したくなるだろ?」
「その気持ちはわかるけど、まずはお礼!!」
「わ、わかったよ」
ツインテールの女の子も同い年くらいかな。
玄徳に対しプンプン怒りながら説教してる。なんだかラブコメの幼馴染キャラみたいだな。
服装も、どこか玄徳と似てるけど、こっちはミニスカートだし。
すると、女の子が俺たちに頭を下げた。
「始めまして。私は『愛沙』。玄徳と同じ退魔士で、このお社には妖魔退治でやって来たの。でもまさか、四凶の一体である渾沌が現れるなんて思わなくてね……二人じゃどうしようもなくて、とりあえず観光客やお社の関係者を避難させていたの」
「「「…………」」」
情報量多い。
何も言えずにいると、玄徳が言う。
「とりあえず、僕たちもキミたちも、互いに聞きたいことがあるだろ? あとのことはお社の人たちに任せて、しばらく一緒に行動しないかい? 外からの退魔士……じゃなくて冒険者の話を聞いてみたいんだ」
「えっと、俺はいいけど……いいか?」
「は、はい」
「……う、うん」
やべ、リーンベルの人見知りが。
玄徳と愛沙だっけ。けっこうフレンドリーそうだし、リーンベルが苦手なタイプかも。
すると、玄徳と愛沙がほほ笑んだ。
「よかった。じゃ、行こうか。少し進んだ先に、ちょうどいい野営地があるんだ」
「この辺の案内は任せて。地元だしね」
こうして、アールマティ王国の退魔士……いや冒険者か。玄徳と愛沙が同行することになった。
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