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オーベルシュタイン、二度目の冬
第419話、緑龍の村・雪合戦大会と鍋会!(中編)
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「にゃあ! すごーい!」
『オラ、チカラモチ』
「わぅぅん。おっきな雪ダルマ!」
「まんどれーいく」
「あるらうねー」
『ユキダルマ、オッキイー!』
ミュアとライラは、マンドレイクとアルラウネとウッドを連れて村の入口の門番を務めているフンババの元へ。
フンババはその巨体と剛腕で作り出した巨大な雪玉を二つ合わせ、巨大な雪だるまを作り上げた。
子供たちは、その雪だるまに目や口などの飾りをつける。
『フンババ、ナカマデキター!』
『オラ、ナカマツクッタ!』
ウッドはぴょんぴょん跳ね、フンババはベヨーテの代わりとなる門番に喜ぶ。
飾りつけを終えたミュアは、ライラに言う。
「ライラ、みんなは雪がっせんやってるんだよね?」
「そうだよ。大人の人たち張り切ってた」
「雪玉をぶつけるの、痛くないのかなー」
「んー、大人はそれを楽しんでるみたい」
「にゃう。よくわかんない」
「わたしも」
こうして、雪だるまを作って遊ぶ方が面白い。
マンドレイクとアルラウネを見ると、小さな雪だるまを作って巨大雪だるまの隣に並べていた。それを見たミュアとライラは尻尾をぴーんと立てる。
「にゃあ! そうだ、ここを雪だるまでいっぱいにしよう!」
「わん! わたしも同じこと考えてた! あのねあのね、雪だるまだけじゃなくて、雪でいろんなの作ろ! シロとかセンティとか!」
「にゃうーん! 面白そう。ウッドも作ろ!」
『ツクル! ウッドツクル!』
「まんどれーいく!」
「あるらうねー!」
子供たちは子供たちなりに、雪遊びを楽しんでいた。
◇◇◇◇◇◇
さて、こちらは大人の雪遊び。
チームハイエルフ対チーム悪魔司書+リザベルの戦いが始まった。
現在、共に5人全員が生存。エルミナたちは作戦会議をしている。
「いい。メージュを正面から突っ込ませて、私とルネアが右翼、エレインが左翼から攻める。シレーヌは旗の護衛……これで行くわよ!」
「ふざけんな! なんであたしが正面からなのよ。あんたが行きなよ!」
「いやー、メージュは私たちの中で一番動けるし? 雪玉くらいなら躱せるでしょ」
「……まぁできるけど」
ちょっとおだてたらメージュは得意げになった。
ちょろい。エルミナはそう考え、ルネアに言う。
「私らは隠れながら旗を目指す。でも……真の狙いはエレイン、あんたよ」
「え、わたし~?」
「そう。メージュは囮。本命は私とルネア……と見せかけ、エレイン、あんたが旗を狙うの」
「エルミナ、策士」
ルネアがそう言うとエルミナは胸を張る。こちらもおだてられると得意げになる。そのことにエルミナは気付いていなかった。
シレーヌは少し退屈そうに言う。
「うちは留守番かぁ……」
「ちょっと。シレーヌ、ちゃんと旗を守りなさいよ。あっちが今言った作戦と同じ手で来ないとも限らないんだからね。旗にしがみついてでも守りなさいよ」
「わかってる。目指すは優勝だしね」
「そうよ! 高級酒詰め合わせと鍋……考えただけでもヨダレが出るわ! ふふふ、さぁ作戦開始ぶべはっ」
次の瞬間───エルミナの顔面に雪玉が直撃した。
エルミナはぶっ倒れ、唖然とするメージュたち……だが、ルネアが言った。
「作戦開始」
エルミナを放置し、メージュたちは動きだした。
◇◇◇◇◇◇
「ふむ。奇襲成功」
「やりましたね」
「ええ」
試合開始と同時に動きだしたのは、悪魔司書四姉妹のアグラッドとエイシェトだ。
二人は雪玉を作りながらエルミナたちの陣地へ。すると、案の定作戦会議の真っ最中だった。
アグラッドは雪玉を構え、狙いを定め……投擲。エルミナの顔面に直撃した。
倒れるエルミナ。エイシェトが旗を狙おうと雪玉を構えると。
「みっけたぁぁぁーっ!!」
「む」
「見つかりましたね。隠れましょう」
「ええ」
メージュに見つかった。
二人は木の陰に隠れようとするが……なんと、メージュは跳躍。近くの木の枝につかまり、枝から枝へ猿のように飛んで移動してきたのである。
これには、さすがの二人も驚いた。それに、二人はここまでの身体能力はないし、雪に足を取られて移動速度は遅い。
メージュは枝から手を放し、ポケットに忍ばせておいた雪玉を二つ取り、空中で投げる。
「いたっ」
「あうっ」
雪玉は二人の背中に命中。アウトだ。
メージュは軽やかに着地した。
「奇襲とはやるね。でも……これで三対四。勝負はこれからだよ」
「そうですね。ですが、作戦を練っているのはあなたたちだけではありません」
「私たちは捨て駒」
「そう。真の戦いは」
「「これからです……がくり」」
二人は雪の上に倒れた。当然だが気絶などしているわけではなく、ただの演技だ。
メージュはニヤリと笑う。
「面白くなってきた……行くよ!」
メージュは雪玉を作ってポケットに忍ばせ、雪の中を走り出した。
◇◇◇◇◇◇
「来ましたね。ではエイシェト、ゼヌニム。行きましょうか」
「はい。お任せを」
「では、行ってまいります」
リザベル、エイシェト、ゼヌニムも動きだした。
少々予定外なこともあったが、作戦に支障はない。
二人に奇襲させて数を減らし、自陣で旗を守りながら迎撃する籠城作戦だ。予定外なことと言えば、アグラッドとエイシェトで二人減らすことだったのだが、エルミナだけしか狩れなかったことだ。
三人は、旗を守るように立つ。すると……メージュが真正面から現れた。
「三対一、面白い……行くよ!!」
メージュは雪玉を投擲した。
だが、メージュの雪玉はエイシェトが投げた雪玉と相殺……。
「言い忘れていました。私とエイシェト、ゼヌニムの身体能力は悪魔族でも上位……侮らないことです」
「上等!!」
メージュは左から回り込むように雪玉を投擲。木に隠れつつ雪玉を投げ続ける。
そんなメージュをけん制しつつ、リザベルは周囲への警戒を怠らない。そして……見た。
木の陰にこっそり隠れて機をうかがう影。
「そこ!!」
「ひゃぁんっ♪」
木陰からどこか甘ったるい声が。
ちらりと見えたのは、エメラルドグリーンのウェーブヘア。
「エレイン!! そっから援護して!!」
「はぁ~いっ♪」
ハイエルフのエレインだ。
雪玉をぽんぽん投げているが、メージュに比べると速度も遅いし狙いも荒い。
まずはエレインを倒し、メージュに一斉攻撃、そして残り二人を追い詰め───。
「旗、取った」
「えっ」
そんな声が背後から聞こえてきた。
振り返るとそこには……ハイエルフのルネアがいた。
バカな。いつの間に。さすがのリザベルも声が出ない。
雪玉を投げるのを止め、リザベルはルネアに聞いた。
「ど、どこから……私は周囲の警戒を怠りませんでした。周辺の樹の位置をすべて把握し、枝の上や死角も注意していたのに、あなたはどこから……」
「ん、ここ」
ルネアが指差した場所。
そこを見たリザベルは目を見開き……素直に負けを認め、苦笑した。
「やられました……まさか、雪の中とは」
ルネアが指差した場所に、人が潜れそうな穴が……地面に空いていた。
そう、ルネアは木の影や枝の上ではなく、雪に穴を掘って進んでいたのだ。これなら誰にも気づかれることなく進める。
「メージュの声とあなたたちの声で、どの辺にいるのかなんとなくわかった。あとはそこから回り込むように掘り進んで、旗の後ろまで穴を掘った……けっこう疲れた」
「敗北ですね……」
「ん、楽しかった」
メージュとエレインもリザベルの元へ集まり、互いに握手する。
こうして、チームハイエルフとチーム悪魔司書とリザベルの戦いは、チームハイエルフの勝利で終わった。
◇◇◇◇◇◇
「おーい、大丈夫ー?」
「…………」
エルミナは、シレーヌに助け出され落ち込んでいた。
シレーヌはエルミナの頭をポンポン撫でる。
「……うう、次は絶対に活躍するんだから!!」
「あはは。終わったら村長に慰めてもらいなよ」
「……うん、そうする」
勝利の報告でエルミナが大喜びするまで、もう間もなくだ。
『オラ、チカラモチ』
「わぅぅん。おっきな雪ダルマ!」
「まんどれーいく」
「あるらうねー」
『ユキダルマ、オッキイー!』
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フンババはその巨体と剛腕で作り出した巨大な雪玉を二つ合わせ、巨大な雪だるまを作り上げた。
子供たちは、その雪だるまに目や口などの飾りをつける。
『フンババ、ナカマデキター!』
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「わたしも」
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「にゃあ! そうだ、ここを雪だるまでいっぱいにしよう!」
「わん! わたしも同じこと考えてた! あのねあのね、雪だるまだけじゃなくて、雪でいろんなの作ろ! シロとかセンティとか!」
「にゃうーん! 面白そう。ウッドも作ろ!」
『ツクル! ウッドツクル!』
「まんどれーいく!」
「あるらうねー!」
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さて、こちらは大人の雪遊び。
チームハイエルフ対チーム悪魔司書+リザベルの戦いが始まった。
現在、共に5人全員が生存。エルミナたちは作戦会議をしている。
「いい。メージュを正面から突っ込ませて、私とルネアが右翼、エレインが左翼から攻める。シレーヌは旗の護衛……これで行くわよ!」
「ふざけんな! なんであたしが正面からなのよ。あんたが行きなよ!」
「いやー、メージュは私たちの中で一番動けるし? 雪玉くらいなら躱せるでしょ」
「……まぁできるけど」
ちょっとおだてたらメージュは得意げになった。
ちょろい。エルミナはそう考え、ルネアに言う。
「私らは隠れながら旗を目指す。でも……真の狙いはエレイン、あんたよ」
「え、わたし~?」
「そう。メージュは囮。本命は私とルネア……と見せかけ、エレイン、あんたが旗を狙うの」
「エルミナ、策士」
ルネアがそう言うとエルミナは胸を張る。こちらもおだてられると得意げになる。そのことにエルミナは気付いていなかった。
シレーヌは少し退屈そうに言う。
「うちは留守番かぁ……」
「ちょっと。シレーヌ、ちゃんと旗を守りなさいよ。あっちが今言った作戦と同じ手で来ないとも限らないんだからね。旗にしがみついてでも守りなさいよ」
「わかってる。目指すは優勝だしね」
「そうよ! 高級酒詰め合わせと鍋……考えただけでもヨダレが出るわ! ふふふ、さぁ作戦開始ぶべはっ」
次の瞬間───エルミナの顔面に雪玉が直撃した。
エルミナはぶっ倒れ、唖然とするメージュたち……だが、ルネアが言った。
「作戦開始」
エルミナを放置し、メージュたちは動きだした。
◇◇◇◇◇◇
「ふむ。奇襲成功」
「やりましたね」
「ええ」
試合開始と同時に動きだしたのは、悪魔司書四姉妹のアグラッドとエイシェトだ。
二人は雪玉を作りながらエルミナたちの陣地へ。すると、案の定作戦会議の真っ最中だった。
アグラッドは雪玉を構え、狙いを定め……投擲。エルミナの顔面に直撃した。
倒れるエルミナ。エイシェトが旗を狙おうと雪玉を構えると。
「みっけたぁぁぁーっ!!」
「む」
「見つかりましたね。隠れましょう」
「ええ」
メージュに見つかった。
二人は木の陰に隠れようとするが……なんと、メージュは跳躍。近くの木の枝につかまり、枝から枝へ猿のように飛んで移動してきたのである。
これには、さすがの二人も驚いた。それに、二人はここまでの身体能力はないし、雪に足を取られて移動速度は遅い。
メージュは枝から手を放し、ポケットに忍ばせておいた雪玉を二つ取り、空中で投げる。
「いたっ」
「あうっ」
雪玉は二人の背中に命中。アウトだ。
メージュは軽やかに着地した。
「奇襲とはやるね。でも……これで三対四。勝負はこれからだよ」
「そうですね。ですが、作戦を練っているのはあなたたちだけではありません」
「私たちは捨て駒」
「そう。真の戦いは」
「「これからです……がくり」」
二人は雪の上に倒れた。当然だが気絶などしているわけではなく、ただの演技だ。
メージュはニヤリと笑う。
「面白くなってきた……行くよ!」
メージュは雪玉を作ってポケットに忍ばせ、雪の中を走り出した。
◇◇◇◇◇◇
「来ましたね。ではエイシェト、ゼヌニム。行きましょうか」
「はい。お任せを」
「では、行ってまいります」
リザベル、エイシェト、ゼヌニムも動きだした。
少々予定外なこともあったが、作戦に支障はない。
二人に奇襲させて数を減らし、自陣で旗を守りながら迎撃する籠城作戦だ。予定外なことと言えば、アグラッドとエイシェトで二人減らすことだったのだが、エルミナだけしか狩れなかったことだ。
三人は、旗を守るように立つ。すると……メージュが真正面から現れた。
「三対一、面白い……行くよ!!」
メージュは雪玉を投擲した。
だが、メージュの雪玉はエイシェトが投げた雪玉と相殺……。
「言い忘れていました。私とエイシェト、ゼヌニムの身体能力は悪魔族でも上位……侮らないことです」
「上等!!」
メージュは左から回り込むように雪玉を投擲。木に隠れつつ雪玉を投げ続ける。
そんなメージュをけん制しつつ、リザベルは周囲への警戒を怠らない。そして……見た。
木の陰にこっそり隠れて機をうかがう影。
「そこ!!」
「ひゃぁんっ♪」
木陰からどこか甘ったるい声が。
ちらりと見えたのは、エメラルドグリーンのウェーブヘア。
「エレイン!! そっから援護して!!」
「はぁ~いっ♪」
ハイエルフのエレインだ。
雪玉をぽんぽん投げているが、メージュに比べると速度も遅いし狙いも荒い。
まずはエレインを倒し、メージュに一斉攻撃、そして残り二人を追い詰め───。
「旗、取った」
「えっ」
そんな声が背後から聞こえてきた。
振り返るとそこには……ハイエルフのルネアがいた。
バカな。いつの間に。さすがのリザベルも声が出ない。
雪玉を投げるのを止め、リザベルはルネアに聞いた。
「ど、どこから……私は周囲の警戒を怠りませんでした。周辺の樹の位置をすべて把握し、枝の上や死角も注意していたのに、あなたはどこから……」
「ん、ここ」
ルネアが指差した場所。
そこを見たリザベルは目を見開き……素直に負けを認め、苦笑した。
「やられました……まさか、雪の中とは」
ルネアが指差した場所に、人が潜れそうな穴が……地面に空いていた。
そう、ルネアは木の影や枝の上ではなく、雪に穴を掘って進んでいたのだ。これなら誰にも気づかれることなく進める。
「メージュの声とあなたたちの声で、どの辺にいるのかなんとなくわかった。あとはそこから回り込むように掘り進んで、旗の後ろまで穴を掘った……けっこう疲れた」
「敗北ですね……」
「ん、楽しかった」
メージュとエレインもリザベルの元へ集まり、互いに握手する。
こうして、チームハイエルフとチーム悪魔司書とリザベルの戦いは、チームハイエルフの勝利で終わった。
◇◇◇◇◇◇
「おーい、大丈夫ー?」
「…………」
エルミナは、シレーヌに助け出され落ち込んでいた。
シレーヌはエルミナの頭をポンポン撫でる。
「……うう、次は絶対に活躍するんだから!!」
「あはは。終わったら村長に慰めてもらいなよ」
「……うん、そうする」
勝利の報告でエルミナが大喜びするまで、もう間もなくだ。
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