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第1章 ディンブラ・ティー
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真美子が耳障りに感じていたはずの部活生の元気な掛け声もほとんど聞こえなくなり、カーテンが開けっ放しの窓からはもう女子生徒の声は聞こえてこず斜めに傾いて沈みそうな低い太陽が生徒会室を覗き込んでいた。
そんな2人しか居ない生徒会室にはソファの脚が軋む音と制服の布同士が擦れる音、そして少女達が互いの体に触れ合う音と濡れた唇から漏れる吐息だけが響く。
随分と暗くなった部屋の中で友達である陽菜乃に愛でられている真美子は微かに届く太陽の光でかろうじて見えている陽菜乃の顔を見つめた。
「随分暗くなったね…」
「えぇ…そうですね」
真美子は自分の上に覆いかぶさっている陽菜乃の頬を撫でて答える。
そんな真美子の身体には陽菜乃に愛された痕が何ヶ所かに残っていた。
「私の事嫌いになった…?」
頬を撫でる真美子の手に自分の手を重ねて微笑みかける陽菜乃に真美子もつられて笑い、まさかと答える。
「そんなこと言って、紫之宮さんこそ…私の事気持ち悪く思いませんの?」
「どうして?」
「お友達に学校でこんな事させているんですのよ?」
「言ったでしょ?私は何があっても真美子の友達でいるって」
陽菜乃はそう言って真美子の頬に自分の唇を軽く押し当てた。
真美子も同じ事をし返そうと手を伸ばして顔を引き寄せようとしたが、その手を陽菜乃に止められまた頬に口付けが落とされる。
陽菜乃の柔らかな唇が頬だけでなく自分の体に触れる度に、そこが火傷したかのように熱くなりじーんと感覚が残った。
「んっ、…紫之宮さん…っ」
まだ足りないのか陽菜乃の唇が真美子の右耳に移動してまた可愛がられる。
柔らかい唇を押し付けてわざとらしくリップ音を鳴らされたり、ねっとりとした熱い舌で耳の輪郭を撫でられたり息を吹きかけられ乾かされる。
「も、っ…ダメよ…っやだ…っ」
「誘ったのは真美子よ?」
初めてではない感覚のはずなのに未だに初々しい反応を示す真美子に陽菜乃はさらに煽られるようで言葉をかえす。
先程まで白かった真美子の耳もどんどんと赤く染まり熱を帯びる。
「そぅ、ですけど…んんっ…それっ、やです…」
「ん?どれのこと?」
「んぅ、うっ…意地悪、しないでください…っ」
真美子は震える手で陽菜乃の肩を押して離そうとすると、陽菜乃は抵抗なくやめた。
真美子は息が乱れて恥ずかしいのか顔を手で覆って隠したまま胸を上下させる。
陽菜乃はその様子を見ながらなにかを思い出したように真美子の細い腰を撫でる。
上半身だけであった陽菜乃の愛撫が下半身にも向けられたのかと真美子は戸惑い身構える。
「し、紫之宮さん…?ダメよ、そんなとこ…」
「違うわよ、何想像しての?」
「だって…腰なんて…こそばゆいです」
「それはごめんだけど、生理痛どう?無理させちゃった?」
「いいえ、私のわがままですもの」
真美子は微笑み体を起こすと床に落ちた紺色のスカーフを拾い上げてセーラーカラーに通し半端に乱れた制服を整える。
3年も結んでいたスカーフだが指先に力が入らずなかなか上手く結ぶことが出来ず、陽菜乃に笑われる。
「あなたってスカーフ結ぶの下手よね」
「あら、解かれなければこうなりませんでしたことよ?」
「はいはい、すみませんでした」
せっかく結んだものの歪んだスカーフをもう一度解いて結べと言わんばかりに陽菜乃に差し出す。
苦笑いを浮かべる陽菜乃は平謝りをして差し出された紺色のスカーフを手に取り慣れた手つきで綺麗に結び直す。
真美子も満足そうに微笑むと帰りましょうかと長いこと腰かけていたソファから立ち上がる。
立ち上がった瞬間に生理特有の排泄物が流れ落ちる気持ち悪い感覚と、また別なものが溢れるような不思議で気持ち悪い感覚に見舞われた真美子は崩れたプリーツを整えて会長席に置いていた自分の荷物を手にして鞄から携帯を取り出した。
「お迎えもう呼んだ?」
「いいえ、まだです」
「なら一緒に帰ろうよ、久々に」
てぐしで髪を整える陽菜乃は真美子の様子を伺いながら提案する。
携帯で時間を確認して窓から外をを見て明るさを見ると、いいですね、と承諾する。
レースカーテンをさっと閉めて入口で待つ陽菜乃の元に歩み寄る。
2人して生徒会室から出ると、廊下は思ったよりも薄暗く人影も見当たらなければ、人の生きているような音もしなかった。
ガシャンと木製のドアを閉めると玄関に降りるための中央階段に向かって隣に並んで歩にだした。
「あー、やっと今月も終わりかー早かったなー」
「そうですね。もう5月ですわね」
「歳をとると1年が早く感じるってホントね」
「やだ紫之宮さんったら、まだ私達は若いわよ」
「とか言ってたらすぐに歳とるのよ」
階段を降りていくと踊り場にだけオレンジ色のクラシックなライトで明るくなっていて階段を踏み外すようなことは起きなかった。
にも関わらず、陽菜乃は手すりを持つ真美子の2歩先を歩いてリードする。
「そう言えば真美子は進路どうするの?」
「私ですか?…そうですね、一応将来はお父様のお仕事のお手伝いが出来たらいいなと思っていますので…、国立大学で経営を学ぶか留学して語学を極めようかと思っています」
「うわー、白樺グループのご令嬢は大変でございますねー」
真美子の進路についてを聞いた陽菜乃はあからさまに嫌な顔をして反応する。
今の白樺グループは真美子の祖父・白樺信泰は何百年も続いた老舗旅館を受け継ぎビジネスホテル産業に介入した後に跡継ぎでその息子で真美子の父にあたる信彦が数十年で世界中にも高級リゾートホテルを展開させ作り上げられた。
幼い頃からホテル業のビジネスばかりしていた父を見て育ってきた真美子にとって父や白樺のために働くのが当たり前と思っていて陽菜乃の答えが不思議に思えた。
そう言う紫之宮さんは?と真美子が問いかけると陽菜乃は頭の後ろで手を組んで斜め上を見上げて考える素振りを見せる。
「んー、私はなぁ…家を継ぐっていうのも違うと思うし…したいことも無いしなー」
「紫之宮さんだってお父様の家業お継ぎになられたら?」
という真美子は陽菜乃の家業が海外のスポーツ選手からも愛用され日本で1位2位を争うほどのスポーツブランド会社の経営者であり陽菜乃がその紫之宮家の長女であることを知っているので問いかける。
「でも、それは弟がするだろうし…女の私は跡継ぎにはならないよー」
と陽菜乃は冗談ぽく笑うが言葉の端にどこか自嘲気味な声から寂しさ感じとれた。
お嬢様であるはずの陽菜乃はおてんばに3段から次の階の床に飛び降りる。
「まぁ、ちゃんとした進路を決めないといけない時までには決めるよ」
ふふッと笑う陽菜乃に真美子はどこか安心する。
「紫之宮さんはしっかりしてらっしゃるので、教師とか向いてそうですわ」
「えー、教師?私が?」
「えぇ。いつも翠璃さんと橙子さんの喧嘩を止めますし、お話するのもお上手ですしね。1年生の智瑛莉さんもすぐ懐いてしまいましたもの…」
「それって、教師っていうよりも保母さんじゃん」
1階に降りるとまだ残っていた文学部の生徒らしい人達が部活の後片付けをしていたり、生徒数人が玄関先でお迎えを待っていた。
真美子と陽菜乃はすれ違う生徒たちに生徒会として挨拶を返して背中に後輩たちの視線を感じつつ校舎の外に出た。
青々としげっているユリノキがささやかな風に吹かれてサラサラと音を立てる。
日が当たっている時は綺麗な緑色の葉が夕日に当てられ黒く大きな壁にも見えてくる。
「もうすぐ咲くね、ユリノキ」
「ええ。…もうこの花を見るのが今年で最後なんですね…」
陽菜乃はユリノキを見上げて変にしんみりとした真美子の背中を叩く。
「きゃっ」
「そんな寂しい顔しない、まだ1年あるわよ」
「…そうですね。まだ咲いてもないですものね」
真美子は隣で笑う陽菜乃に微笑みそういうとユリノキで囲まれた白い石畳の道を歩いて背の高い校門を抜けた。
同じ方向に家のある2人は隣に並んでたわいもない会話をしながら帰路についた。
そんな2人しか居ない生徒会室にはソファの脚が軋む音と制服の布同士が擦れる音、そして少女達が互いの体に触れ合う音と濡れた唇から漏れる吐息だけが響く。
随分と暗くなった部屋の中で友達である陽菜乃に愛でられている真美子は微かに届く太陽の光でかろうじて見えている陽菜乃の顔を見つめた。
「随分暗くなったね…」
「えぇ…そうですね」
真美子は自分の上に覆いかぶさっている陽菜乃の頬を撫でて答える。
そんな真美子の身体には陽菜乃に愛された痕が何ヶ所かに残っていた。
「私の事嫌いになった…?」
頬を撫でる真美子の手に自分の手を重ねて微笑みかける陽菜乃に真美子もつられて笑い、まさかと答える。
「そんなこと言って、紫之宮さんこそ…私の事気持ち悪く思いませんの?」
「どうして?」
「お友達に学校でこんな事させているんですのよ?」
「言ったでしょ?私は何があっても真美子の友達でいるって」
陽菜乃はそう言って真美子の頬に自分の唇を軽く押し当てた。
真美子も同じ事をし返そうと手を伸ばして顔を引き寄せようとしたが、その手を陽菜乃に止められまた頬に口付けが落とされる。
陽菜乃の柔らかな唇が頬だけでなく自分の体に触れる度に、そこが火傷したかのように熱くなりじーんと感覚が残った。
「んっ、…紫之宮さん…っ」
まだ足りないのか陽菜乃の唇が真美子の右耳に移動してまた可愛がられる。
柔らかい唇を押し付けてわざとらしくリップ音を鳴らされたり、ねっとりとした熱い舌で耳の輪郭を撫でられたり息を吹きかけられ乾かされる。
「も、っ…ダメよ…っやだ…っ」
「誘ったのは真美子よ?」
初めてではない感覚のはずなのに未だに初々しい反応を示す真美子に陽菜乃はさらに煽られるようで言葉をかえす。
先程まで白かった真美子の耳もどんどんと赤く染まり熱を帯びる。
「そぅ、ですけど…んんっ…それっ、やです…」
「ん?どれのこと?」
「んぅ、うっ…意地悪、しないでください…っ」
真美子は震える手で陽菜乃の肩を押して離そうとすると、陽菜乃は抵抗なくやめた。
真美子は息が乱れて恥ずかしいのか顔を手で覆って隠したまま胸を上下させる。
陽菜乃はその様子を見ながらなにかを思い出したように真美子の細い腰を撫でる。
上半身だけであった陽菜乃の愛撫が下半身にも向けられたのかと真美子は戸惑い身構える。
「し、紫之宮さん…?ダメよ、そんなとこ…」
「違うわよ、何想像しての?」
「だって…腰なんて…こそばゆいです」
「それはごめんだけど、生理痛どう?無理させちゃった?」
「いいえ、私のわがままですもの」
真美子は微笑み体を起こすと床に落ちた紺色のスカーフを拾い上げてセーラーカラーに通し半端に乱れた制服を整える。
3年も結んでいたスカーフだが指先に力が入らずなかなか上手く結ぶことが出来ず、陽菜乃に笑われる。
「あなたってスカーフ結ぶの下手よね」
「あら、解かれなければこうなりませんでしたことよ?」
「はいはい、すみませんでした」
せっかく結んだものの歪んだスカーフをもう一度解いて結べと言わんばかりに陽菜乃に差し出す。
苦笑いを浮かべる陽菜乃は平謝りをして差し出された紺色のスカーフを手に取り慣れた手つきで綺麗に結び直す。
真美子も満足そうに微笑むと帰りましょうかと長いこと腰かけていたソファから立ち上がる。
立ち上がった瞬間に生理特有の排泄物が流れ落ちる気持ち悪い感覚と、また別なものが溢れるような不思議で気持ち悪い感覚に見舞われた真美子は崩れたプリーツを整えて会長席に置いていた自分の荷物を手にして鞄から携帯を取り出した。
「お迎えもう呼んだ?」
「いいえ、まだです」
「なら一緒に帰ろうよ、久々に」
てぐしで髪を整える陽菜乃は真美子の様子を伺いながら提案する。
携帯で時間を確認して窓から外をを見て明るさを見ると、いいですね、と承諾する。
レースカーテンをさっと閉めて入口で待つ陽菜乃の元に歩み寄る。
2人して生徒会室から出ると、廊下は思ったよりも薄暗く人影も見当たらなければ、人の生きているような音もしなかった。
ガシャンと木製のドアを閉めると玄関に降りるための中央階段に向かって隣に並んで歩にだした。
「あー、やっと今月も終わりかー早かったなー」
「そうですね。もう5月ですわね」
「歳をとると1年が早く感じるってホントね」
「やだ紫之宮さんったら、まだ私達は若いわよ」
「とか言ってたらすぐに歳とるのよ」
階段を降りていくと踊り場にだけオレンジ色のクラシックなライトで明るくなっていて階段を踏み外すようなことは起きなかった。
にも関わらず、陽菜乃は手すりを持つ真美子の2歩先を歩いてリードする。
「そう言えば真美子は進路どうするの?」
「私ですか?…そうですね、一応将来はお父様のお仕事のお手伝いが出来たらいいなと思っていますので…、国立大学で経営を学ぶか留学して語学を極めようかと思っています」
「うわー、白樺グループのご令嬢は大変でございますねー」
真美子の進路についてを聞いた陽菜乃はあからさまに嫌な顔をして反応する。
今の白樺グループは真美子の祖父・白樺信泰は何百年も続いた老舗旅館を受け継ぎビジネスホテル産業に介入した後に跡継ぎでその息子で真美子の父にあたる信彦が数十年で世界中にも高級リゾートホテルを展開させ作り上げられた。
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という真美子は陽菜乃の家業が海外のスポーツ選手からも愛用され日本で1位2位を争うほどのスポーツブランド会社の経営者であり陽菜乃がその紫之宮家の長女であることを知っているので問いかける。
「でも、それは弟がするだろうし…女の私は跡継ぎにはならないよー」
と陽菜乃は冗談ぽく笑うが言葉の端にどこか自嘲気味な声から寂しさ感じとれた。
お嬢様であるはずの陽菜乃はおてんばに3段から次の階の床に飛び降りる。
「まぁ、ちゃんとした進路を決めないといけない時までには決めるよ」
ふふッと笑う陽菜乃に真美子はどこか安心する。
「紫之宮さんはしっかりしてらっしゃるので、教師とか向いてそうですわ」
「えー、教師?私が?」
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「それって、教師っていうよりも保母さんじゃん」
1階に降りるとまだ残っていた文学部の生徒らしい人達が部活の後片付けをしていたり、生徒数人が玄関先でお迎えを待っていた。
真美子と陽菜乃はすれ違う生徒たちに生徒会として挨拶を返して背中に後輩たちの視線を感じつつ校舎の外に出た。
青々としげっているユリノキがささやかな風に吹かれてサラサラと音を立てる。
日が当たっている時は綺麗な緑色の葉が夕日に当てられ黒く大きな壁にも見えてくる。
「もうすぐ咲くね、ユリノキ」
「ええ。…もうこの花を見るのが今年で最後なんですね…」
陽菜乃はユリノキを見上げて変にしんみりとした真美子の背中を叩く。
「きゃっ」
「そんな寂しい顔しない、まだ1年あるわよ」
「…そうですね。まだ咲いてもないですものね」
真美子は隣で笑う陽菜乃に微笑みそういうとユリノキで囲まれた白い石畳の道を歩いて背の高い校門を抜けた。
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