猫のサイ

第3。3、2、1、ベイビー

ニャーニャー
ニャーニャー

開けろや！

ガチャ

あかずの間が開かれた！

飛び込め！

ニャー

「サイ！こら！」

な、なんだ！なんだなんだなんだ？！
このカッコイイ音は？！


近所のミーちゃん家でみたネットゲームじゃないか！？

そう、俺の趣味は…


ネットゲームだぜ！ベイビー


こ、こいつ！
ネットゲームしてたんかい！

「サイ！こら！はいっちゃだめ！でてけ！」

でていかないよ！
おまえがでてけよ！
１年も閉じこもって座ってたらケツにカビがはえるぞ？

言わせてもらうが、俺はおまえのことならよく知っている

近所中のウワサになっているからな。こう見えてネコ情報ははやい。そう、人間たちはみんなよってたかって秘密の暗号を口にして密会を開いているんだ夜な夜な、そして昼間だって近所のおばさんがヒソヒソと口にしていた、5文字の暗号、ひ、き、こ、も、り、と

こいつはどーやら、おいしい食べものらしいぞ？みんなが寄ってたかってつぶやいてるからな

ああ、そうそう
おまえ、今朝、顔洗った時に鏡は見たか？顔が青白いぞ？？
もう一度見て来たほうがいい、それが一番だ！

「でていかないならいいや、この部屋でいたらいいよ…」
そういうと少年は、またゲームをし始めた

おいおい！ぜんぜん聴こえてねーな！ちぇ


人間には猫語は通じないか…


俺はそのまま少年の部屋に1時間居座った

だってだって俺だってネトゲがしたいんだ！！
はやくそのゲーム機をよこせ