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♰09 王子。
しおりを挟むそこには電光板があり、数字が書かれていた。
「今はどうやら重力が180倍らしいな。」
「そうみたいですね。さっきに比べれば全然動けます。」
「そうだな。」
「さて、今回は何をするんだ。」
「どうやら、今回は"魔物100匹斬り".....なんだって!」
「いくらマシとはいえ、戦うなんてとんでもない.....。」
ピン
練習場の奥から音がした。
「魔物を10匹放ちます。」
「グルゥゥゥ」
そこには狼系の魔物が10匹いた。
「来るの早くないかな.....」
「やつらには恐らく重力かかってないですよ!!」
「ごちゃごちゃ言ってねぇでやれってか!」
2人は戦闘態勢に入った。
「ファンド、身につけてるもの全部置け!少しはマシになる。そして、剣は使うなよ。重力がかかって持てたもんじゃない。」
「わかってます!」
「じゃあ、いくぞ!」
「はい!」
2人は素手で魔物に向かっていった。
といっても、走るなんてとてもじゃないため、ジリジリと近づいて行った。
「ファンド、そっち行ったぞ。」
「任せてください!」
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