英雄王女の転生召喚。〜この最高に美しき世界で〜

三月べに

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05 たくさんの感謝。

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 正常な呼吸を取り戻したクリスラベは、しおらしく座り込んだ。
 登場した時の明るい笑みもなく、しゅんと俯いた。尻尾も地面にうなだれている。

「魔王様の命令で殺しに来たわけじゃない?」

 私は聞き返した。

「はい……噂を聞き、確認すべきだと思って来たのです。人間の王族が復活してしまうのは、きっと魔王様にとって不都合……自己判断で襲った次第です」
「魔王に不都合? それってつまり、私が王座について魔王と敵対する存在になり得ると考えたわけ?」
「はい……」

 確認すれば、しょげた様子のクリスラベは頷く。
 それから、その頭を地面につきそうなほど下げた。

「これは私の一存! どうか、私の命一つで償わせてください!」
「本心?」

 見据えるように、冷たく私は問い詰める。

「本心です! 責任は、私が取ります!」

 青紫色の瞳は揺らがない。そう言って、大剣を差し出した。
 命を渡せるほどの存在なのだろう。仕えている魔王とは。

「私は別にあなたの命を取ったりしません」

 十分に脅した。命を狙った報いは与えたから、私は満足だ。
 クリスラベは、顔を上げた。

「でも……そうね。今後もこんな風に命を狙われては困るわ。私は敵対することはない。ましてや王座につく気もないということを、あなたの魔王に伝えてくれるかしら?」
「そ、それで……許してくれるのですか?」
「直属の部下一人の命を返したお礼に、ちゃんと狙うないと約束してもらうわ」

 私はさっきのことを思い出させるために、黒い笑みを再び浮かべる。
 効果的で、クリスラベがびくっと肩を震え上がらせた。

「そもそも狙われる理由はないわ。私は精霊達に復活させてもらっただけ」

 ちらりと、戻ってきた妖精と戯れながら一緒に聞いている水の妖精ネロキュアーに目を向ける。

「そう言えば、クリスラベ。私の噂って、どこの誰から聞いたの?」
「……火の精霊とはぐれた妖精達が話していたのを偶然聞きましたの」
「火の精霊……」

 目覚めた時、周りには色んな精霊がいたけれど、どれが火の精霊かはわからない。
 知っている精霊は、ネロキュアーだけだった。

「話しかけて本当か問おうとしたら逃げられたのですが、水の精霊の森だと聞こえたので……」

 そして現在に至る、というわけか。

「フゥイーちゃんは、お喋りだもの。それに秘密にする約束はしてないわ」
「フゥイーちゃん?」
「火の精霊フゥイーグニス様です」

 リンカが教えてくれるが、容姿を知らない私には思い浮かべられない。
 んー……まぁいいか。

「一番近い精霊は誰? 次はその精霊の元に魔法を教わりに行く」

 ネロキュアーに問う。

「緑の精霊オリーン。彼女は、無口な精霊よ」
「緑の精霊かぁ。どんな精霊魔法を使うの? 色んな植物を操れる?」
「そうね。それはオリーンに聞いて。でも、本当に行くの?」

 ネロキュアーは眉を下げて、確認をする。

「そうですよ、ソーニャ様。オリーン様の森は、パンタエルビス国から出ることになりますわ」
「だから?」
「「……」」

 首を傾げると、リンカとネロキュアーは哀れんだ目を向けてきた。
 ……なんなの。

「あの、不躾かもしれないですが……私が護衛に付き添ってもいいでしょうか? そこは魔王様の国の近く。ついで、です。道中で魔物に遭遇したら、わたくしがいればまず安全ですわ」

 クリスラベが、挙手をした。
 魔物とトラブル避けにはいいかも。
 魔物の国が近いなら、クリスラベにいてもらった方がいいだろう。

「そうね、じゃあ一緒に行きましょう」
「はい!」

 一先ず、クリスラベは胸を撫で下ろした。

「じゃあ、早速行こうか!」
「えぇ!? もう行くの? 寂しい……」

 つぶらな瞳を潤ませるネロキュアー。

「えっとぉ……まぁ、また来るよ」

 そう笑い退ける。

「改めて、ありがとう。ネロちゃん」
「お礼をたくさん言ってくれるのね、ソーニャちゃん」
「感謝はちゃんと伝えなくちゃ。そうでしょう?」
「……あなたは素晴らしい人だわ」

 柔和に微笑んだネロキュアーは、冷たくて心地いい手で、頭を撫でてくれた。

「? ありがとう」

 当たり前のことだと思うけれど。
 褒められたので、またお礼を言う。

「ソーニャ様、当然ともに行きますわ!」

 リンカは自信に満ち溢れた笑みをした。
 私の世話をするために、どこまでもついていく気か。

「まずは着替えましょう!!」
「えーいいよーこのままでー」
「怠惰です! ソーニャ様!」

 このままでいいとは言ったものの、私は足元を確認する。
 素足だ。陶器のような白い足は、復活してからというもの、何も履いていない。
 森の中はよくても、森を抜けたあとの地面は素足で歩くのは危ないだろう。

「よかったら、服、差し上げますわ」

 またクリスラベが挙手をした。

「え? 身包みを剥ぐ趣味はないんだけれど」
「違いますわ! 時の空間から取り出しますから!」
「ああ、時の空間か」

 時の空間。それは時の精霊が管理するいわゆる倉庫みたいな空間のことだ。
 魔力を持ち、そして時の精霊に許されていれば、使える魔法。
 ゲームで言えば何でも詰め込めるアイテムボックスだ。

「時の精霊も、ソーニャ様のお目覚めの時、立ち会っていますよ」
「いたの!?」

 リンカの話にぎょっとしてしまう。
 確か、無限にあるとされる空間の中に、棲んでいる精霊だったはず。
 人間には、まず空間の利用許可を与えなかった。
 それは自分が捕まることに警戒していたからなのか、人間を嫌っていたからなのか。本当のところはどうなのだろう。
 でも私という元人間の復活に協力をしたというなら、嫌ってはいないのかな。
 そんなことを考えているうちに、クリスラベは空間を浮かせるようにして作り出して、手を入れると服を取り出した。

「見たところ、王女様とわたくしの体型に差はないようですし、これはいかがでしょうか?」
「ソーニャでいいよ」
「ちょっと待った!!」

 声を上げたのは、私の世話係リンカである。
 何を言い出すのだろうか。その服を着させられないとか?

「よく見てください! ソーニャ様には年相応のお胸があります!! それに比べ、あなたは絶壁!! 体型は異なります!!」
「そこかよ!」
「うぐっ」
「気にしてたのね! クリスラベ! なんかごめん!」

 リンカは私の胸を指差し、クリスラベは自分の胸を押さえて蹲る。
 確かに私は王女時代いいものばかり食べていたから、胸はちゃんと育っていた。
 年相応の胸の大きさだと思う。十六歳だった。手で押さえるくらいの胸はある。
 対してクリスラベは、どうやら胸元のリボンで誤魔化しているが、リンカは絶壁と見抜いた。

「胸周りが余裕な服をお貸しくださいませ!」
「は、はい……」

 大ダメージのクリスラベは、服を探るようにして空間の中で手を動かす。

「暗い色ばかりですね」

 ゴスロリなんだから、暗い系が多いのはしょうがないだろう。
 リンカに厳選を任せつつ、ドレスが並ぶ光景を私は眺めた。
 黒が基調で紫のリボンがついたフリルドレスが多い。スカートは短め。
 彼女の制服ってところだろう。

「なら、これは?」
「そうですね……これにしましょう」

 最終的に、リンカは諦めた。
 黒のエプロンと白いフリルとリボンのドレス。
 それから、黒のブーツも取り出してくれた。
 素足で歩くことは心地よかったから、ブーツを履くのはちょっと悪い気がする。
 森の出口で、ブーツを履こう。
 白いキャミソールワンピース一枚になったあと、リンカが一生懸命に黒のドレスを着させてくれた。
 背中の紐をきつく結んでくれている間、私は短くなった髪を整える。
 着替えも済んだことだから、ネロキュアーの森をあとにした。
 荒野が続く中、大剣を持った魔物少女と小さな妖精と歩く。ブーツでかつかつと地面を踏んで進んだ。

「んー、ブーツって窮屈だねー」

 素足が恋しい。

「サイズが合いませんでしたか?」
「そうじゃないよ。貸してくれてありがとう」

 気にするクリスラベに、私はお礼を伝える。

「どういたしまして。ここからはパンタエルビス国の外れですわ」
「ソーニャ様。疲れていませんか? この三週間、全然運動をしていなかったではないですか」
「さっきのクリスラベとの戦いも、別に疲れなかったよ。それも精霊の力かな」

 人間とは違う、丈夫さがあるみたい。
 結構歩いていき、やがて森を見付けた。
 いや、森だろうか……。
 これはまるで、植物で出来た壁だ。何者も侵入を許さないってくらいの高い壁は、五メートルある。

「ここが緑の精霊の森?」
「じゃあ、わたくしはここまで」
「ちょっと待って。クリスラベ。入り口はどこ?」
「わたくしは知りませんわ。人間の奴隷制度が始まってから、ここは閉ざされていると聞いています。奴隷解放後も、魔物や人間の侵入を拒んでいるそうですわ」

 水の精霊の森とは違い、頑なに侵入を拒んでいるのか。
 私とリンカ、入れるかな。

「心配ないでしょう、そのうち気付いて開けてくれますわ。ではさようなら、王女様。約束は果たします」
「よろしく、クリスラベ。またね」
「……ええ」

 またね、という言葉にはちょっと嫌そうに躊躇したクリスラベ。
 ちょっと笑ってしまう。
 道中は、魔物にも妖精にも人間にも、会うことなかった。
 ここまでの移動の護衛に感謝をし、自分の国に去っていくクリスラベを見送る。
 さて、どうしたものか。入れてもらえるかな。
 とりあえず、コンコンと植物の壁をノックした。

「私が中に入って、オリーン様に伝えましょうか?」
「あ、その手があったね」

 空が飛べるリンカにそれを頼もうとしたけれど、その前ににゅるっと壁が開く。
 その中に佇んでいたのは、美しい女性だった。スレンダーな体型で、若葉色のドレスに身を包んでいる。
 肌も同じ若葉色。長い睫毛の下にあるつぶらな瞳は、深い緑色。緩いカールをしたボブヘアも、若葉色だ。
 若葉色の植物がそのまま人の姿になったような、そんな容姿。
 彼女は佇んだまま微笑む。ただ無言で、にこり。

「精霊オリーン様」

 リンカは花を逆さにしたようなスカートを摘まんでお辞儀をした。
 彼女が精霊オリーンで間違いないのか。

「こんにちは」

 でいいのだろうか。そろそろ、陽が暮れてきた。
 精霊オリーンは、特に何も言うことなく、枝のように骨張った手を動かして中に招く。

「あ、お邪魔します」

 足を踏み入れようとしたが、じっとブーツを見つめられた。
 あ、クリスラベに返し忘れてたわ。
 ブーツを脱げば、またにこりとしたので、私は中に素足を入れた。
 これこれ、この感触がいい。小さな雑草が生えた地面。ちょっと湿っていて、じゃりっと音がしそうだけれど、私の肌を傷つけたりはしない。

「んー……空気が美味しい」

 中に入るなり、空気の変化を感じた。澄んだ空気。
 水の精霊の森は、瑞々しくて豊かな森だった。
 でもこの森は鬱蒼としていて、木の幹もずっしりと太い。
 赤くなった陽射しが差し込む森は、迷宮の森って感じ。入ったら二度と出てこれなさそうという印象を抱いてしまう。
 すすすっと移動する精霊オリーンについていけば、壁は閉じられた。暗くなる。
 高い木々の木漏れ陽は、赤く煌めく。足元に光りが届かないから、すでに夜が訪れている。
 蛍のような光が、ちらりちらりと浮く。夜と夕陽のグラデーションの森。幻想的だ。
 ぎしぎしと音を立てながら、植物が動き出す。精霊オリーンの手元に、赤い果実が運ばれた。
 にこりと私に差し出してくれたから、いただくことにする。一口かじり、リンカにも食べるように差し出す。
 かぷっと小さな口で、かじりついたあと、リンカは私の肩に座って咀嚼した。
 赤い果実は、リンゴだ。果汁が零れないように口元を拭う。
 何個かリンゴをくれた精霊オリーンは、終始無言だった。
 植物は動き、ハンモックのような形を作って、私の寝床を用意してくれる。
 私はそこに横になって、眠った。

 翌朝、白い陽射しで目覚める。手を伸ばしても触れることのできない光。

「おはようございます、ソーニャ様! さぁ、朝の支度をしましょう!」

 元気な声を上げるリンカに促されて、私は寝癖のついた髪を撫でつけながら起き上がる。
 魔法で水を出して、顔を洗うのは日課となった。
 別の水を出して喉を潤してから、ぐちゅぐちゅと口を洗う。ぺっと地面に吐き出す。
 その間、リンカがドレスの紐を緩めてくれる。
 あれ。精霊オリーンの姿が見えない。
 すると、ふわりと頭に何か降ってきた。
 手に取ると、シルクのようになめらかなワンピースだ。
 顔を向ければ、ふわふわの丸い綿毛がいくつも浮いていた。人差し指と親指で丸を作ったサイズ。でも、ただの綿毛ではなかった。
 綿毛はバルーンスカートのように履いている白いキャミソールを着た小さな女性達だ。リンカと同じくらいの大きさ。

「綿毛の妖精さん?」
「初めまして、王女ソーニャ様。その通りです、私達は綿毛の妖精。どうぞ、使ってください」
「ありがとう」

 私は礼を伝えて、それに着替えることにした。
 着心地のいいワンピース。それを着ると、綿から糸が引かれてリボンを作り出す綿毛の妖精達。完成したリボンを私の腰に巻いて、リンカが結んでくれた。
 もう一度、お礼を伝える。ありがとう。


 
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感想 3

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みんなの感想(3件)

如月 めぐる

前回の続きです
先程の感想が1000文字超えていて送られないとででしまったので2回に分けました
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
また、今回も文章が支離滅裂になっていたり誤字雑字があるかもしれませんが気にしないでもらえると嬉しいです
これからも頑張ってください!!
更新も楽しみにしていますが無理はしないでくださいね( 。• - •。`)
体にも気をつけてください( •́ •̀ )՞՞シンパイ💦
いつも応援しています٩(๑>∀<๑)۶♥Fight♥

三月べに
2020.07.28 三月べに

支離滅裂なんて滅相もないです!
ちょっと時間がかかるとは思いますが、
更新頑張りますね!

感想をありがとうございました!

解除
如月 めぐる
ネタバレ含む
三月べに
2020.07.28 三月べに

なろう版読めましたか!
よかったです!(*^◯^*)

精霊達と深い繋がりはなかったので、噂でしか聞いていなかったビアースとフェンリルでした。

周りの人達は、主にビアースとの再会に喜んで祝福していますね。
そして涙。

残念ながら、ソーニャちゃんは全く気付いてないですね……不憫。
ソーニャちゃんの願いのために、想いのために、
奴隷組織と戦い続けていたのです。
ビアースの強い想いに気付くといいですね。

感想をありがとうございました!!

解除
如月 めぐる

まず一番最初に言わせてください!
好きです!!めっちゃ好きです!!
最高です!

興奮しすぎて思わず感想を書いてしまいました

この作品の続編を書く気はありませんか?
(もしくは番外編や連載版など)

ビアースとソーニャが再開するシーンが読みたい!

実はビアースがソーニャの婚約者候補に厳しい評価ばかりしていたので薄々ビアースはソーニャが好きなのかなって思っていたんです!
でも、まさかソーニャが死んでしまうなんて
その時に初めて公にした本当の気持ち。でも、その気持ちはソーニャには届かなかった。なぜなら彼女はもうこの世にいなかったから·····
切なくて読んでいて胸が苦しくなりました。
が、それってつまり…目覚めたソーニャはまだビアースの気持ちを知らない!?
あれっビアースはどこ!?
なんで目覚めたソーニャの傍にいないの!?
生きてるよね?
ちゃんとこの世にいるよね!?

2回目になりますが
ビアースとソーニャに再会して欲しい!
ビアース以外にもバルトロとかその他の人との再会シーンも読みたい!!
そしてその後のことなども!!!!!
(あと番外編として“ 精霊森前の戦争 ”前について、その日々についてのお話とかもいいかもしれません)

とにかくソーニャとビアース達に幸せになって欲しい!!!!!
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
あと、『令嬢はまったりをご所望。』の主人公ローニャと今作の主人公ソーニャ名前が似ている点や妖精が登場する点など共通している点がありますが何か関係はあるのでしょうか?

ここまで長々と望みや推測ばかり書いてしまってすみませんm(。>__<。)m
でも、これらは全て本当に思っていることです。
よろしければご検討ください

文章が支離滅裂な文になっていても気にしないで貰えると嬉しいです
長文失礼しました
これからも頑張ってください!!
応援しています
(๑•̀o•́๑)۶ FIGHT☆ͦ

三月べに
2020.07.26 三月べに

感想をありがとうございましたぁー!!
そんなに気に入ってもらえて、
嬉しい限りです! きゃー熱烈!照れる!

切ない話に、仕上がりましたね!
ソーニャは全然知ることなく、腕の中で息絶えました……
今回は、ファンタジー好きなヒロインの奴隷解放のお話だったのですが、
色々書きたい要素が溢れまして……

ビアースの想いが、その一つです。

気付きましたか。毒舌美少年が婚約者候補を貶していたわけを、薄々でも!
しかし、ソーニャちゃんは毒舌だ……としか思っていません。
そして、最期の時までも。

英雄王女の伝説とともに、世界中に広まる悲しい悲しい愛の物語。

ちなみに、まったり。のローニャちゃんと名前が似ているのは、単純に私の好みですね……紛らわしくてすみません。^^;

嬉しい長文の感想だったので、こちらも対抗して←
長文で返したかったのですが、ここで限界ですね。

改めて、ソーニャちゃんのお話を気に入ってくださり、ありがとうございました!
続きは実はなろうの方で公開していますが、
こちらにもゆっくりと投稿しましね!

ビアースは生きております! ご安心を!

早速三話目を公開しますね!
ありがとうございました!

解除

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